竜とそばかすの姫のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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竜とそばかすの姫

[リュウトソバカスノヒメ]
2021年【日】 上映時間:121分
平均点:6.43 / 10(Review 21人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-07-16)
SFアドベンチャーファンタジーアニメ青春もの音楽ものネットもの
新規登録(2021-05-16)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-08-05)【イニシャルK】さん
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監督細田守
中村佳穂すず(内藤鈴)/ベル
佐藤健竜/恵
成田凌しのぶくん(久武忍)
染谷将太カミシン(千頭慎次郎)
玉城ティナルカちゃん(渡辺瑠果)
森川智之ジャスティン
津田健次郎イェリネク
小山茉美スワン
宮野真守ひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸
森山良子吉谷さん
清水ミチコ喜多さん
坂本冬美奥本さん
岩崎良美中井さん
石黒賢恵と知の父親
役所広司すずの父親
島本須美すずの母親
原作細田守
脚本細田守
主題歌中村佳穂millennium parade & Belle「U」(Vocal:Belle)
挿入曲森山良子「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」
清水ミチコ「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」
坂本冬美「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」
岩崎良美「Alle psallite cum luya(いざ、リラを奏でて歌わん)」
製作スタジオ地図(製作幹事 スタジオ地図有限責任事業組合(LLP))(共同事業体)
日本テレビ(製作幹事/共同事業体)
KADOKAWA(共同事業体)
東宝(プロモーションパートナーズ)
読売テレビ(プロモーションパートナーズ)
電通(プロモーションパートナーズ)
博報堂DYメディアパートナーズ(プロモーションパートナーズ)
企画スタジオ地図
制作スタジオ地図
配給東宝
作画山下高明(〈U〉作画監督/CG作画監督)
青山浩行(作画監督/現実世界キャラクターデザイン)
美術上條安里(美術設定)
衣装伊賀大介
編集西山茂
ネタバレは禁止していませんので
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21.◇とにかく中村佳穂さんの歌、映像美は文句なし。映画館で観て聴く価値ありです。
◇竜との出会いがただの偶然だったり、なんで竜がバトルのトップに君臨できるのかに疑問を持ってしまったり、最後に問題解決してなくない?といった不完全燃焼が残ったので1点マイナスで。。。
ミルアシさん [映画館(邦画)] 6点(2021-09-25 23:55:04)★《新規》★
20.《ネタバレ》  突っ込めばきりがないかもしれないが、もうあの駅のシーンが物凄くツボに来たのでこの点数。やっぱりあれは田舎だからありなんだよね。いくら純で良いセリフでも東京のラブホテルでやられたんじゃ嫌悪感しかないから。
 そうあと、助けるの連呼もまいったね。泣けたよ。だって、彼の言う通りなんだもの。鈴ちゃんは対決したけど、感謝してもらえたけど多分何も解決していないと思う。でも、そこに危機があって対応して解決できた雰囲気は作品的に必要なんだよな。作品的に必要だから入っているシーンにあまり妥当性を感じないものが結構あった。みなさんもいろいろ言っているけど自分はお母さんが川で死ぬところからして疑問だったよ。ライフジャケット付けていれば死なないんじゃないかな。それでも死ぬなら女の子も助からないでしょ。彼女ほどの経験があれば命綱とか持っていかないのかな?
 でも、まあいい。楽しかった。次の日は心が軽かった。駅のシーンのおかげだ。8点献上。
たこのすさん [映画館(邦画)] 8点(2021-09-20 20:58:48)《新規》
19.この監督、ディズニーやりたかったんかい?というのが率直な感想。

ざっくり言えば、女子高生がネットで歌ってみたらバズってヤバイ奴に会った、という映画ですが、
唐突に「美女と野獣」が始まり、本筋とはほぼ独立してストーリーが進行します。
子供連れでこの映画を見に行っても、小さい子供はこの「美女と野獣」のパートを楽しめるので、
子守を押しつけられたお父さんも安心と言った所でしょうか(笑)
ただ年齢的には少なくとも中学生以上が観客として適しているでしょう。
出来れば主人公と同じ高校生、内容が実質ほぼ大学サークルなので、実際は大学生以上の観客に
向いていると言えるかも知れません。
それでも前述の「美女と野獣」のパートがあるため、私が観に行った劇場では途中で脱落した
家族連れは2組ほどでした。
本来なら全員脱落してもおかしくない映画なんですけどね(笑)

ストーリー的な事は他の人が山ほど書いているので詳しくは割愛しますが、私も概ね同意という感じ。
新海映画と絵柄が似ていてそういう感じかと思いきや、主人公以外の登場人物がAIやNPCみたいで、
得も言われぬ寒々しさを感じる所が新海映画と決定的に違う所でしょうか。
主人公の行動原理も後半は支離滅裂になってきて、キャラクター主導と言うよりは、あくまで
ストーリー主導の映画なんだな~と感じました。

まぁとにかく歌や音楽がキモの映画なので、観に行くなら音響の優れた劇場を選ぶのが良いと思います。
くれいさん [映画館(邦画)] 7点(2021-09-20 02:53:41)《新規》
18.すっかり忘れていましたが、公開直後にこの映画を観ていました。
 
まあ、そこそこ面白かったです。
音響部分は素晴らしく、家のテレビ・モニターだと、あの臨場感はわからないだろうなあ...
 
でも、押田監督作品だと、サマーウォーズのほうがイイかなあ。
ミスプロさん [映画館(邦画)] 6点(2021-09-05 09:20:03)
17.《ネタバレ》 サマーウォーズ以来、ようやく面白かったと思える細田守監督作品でした。曲も良かった。
ただ、DVに関する一連の対応は間違っている。この作品の軸となる竜の存在理由に関わることでもあり、もう少し現実を調べて、考えて、丁寧に描くべき内容だったと思う。
この監督の倫理観は「おおかみ」「バケモノ」「未来」と各作品内でもたびたび疑問に感じる。
リニアさん [映画館(邦画)] 8点(2021-08-20 19:41:39)
16.《ネタバレ》 ライブと映画が融合した作品。紛れもなく「U」の世界で観客の一人としてライブを楽しんでいました。仮想世界と現実世界で物語は進んでいくわけですが、現実世界の恋愛パート以外の部分がイマイチで、できれば仮想世界でもっとライブを満喫したかったです。竜のくだりがない物語も見てみたいものです。
いっちぃさん [映画館(邦画)] 7点(2021-08-12 22:29:30)
15.《ネタバレ》 細田守監督による異世界ファンタジー。現実世界では女子高生、仮想世界では歌姫。どちらもチャームポイントはそばかすのアタシ。独特の世界観。終盤、なんか役所広司の声が聴こえてきたぞ。もう一度観る。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 6点(2021-08-12 02:03:03)
14.《ネタバレ》 仕事や旅行で何度か訪れた事のある高知県。大好きな場所。
都市部は駅前や市中心のわずかな地域で、東西に長い地形は北方に10分も車を走らせると緑豊かで長閑な風景となる。
広大な海も魅力的な高知だが、この映画の風景は川が主役。都市部を流れる鏡川、山間部へ上り沈下橋のある風景は仁淀川。
その美しい川々と、高いビルの無い高知の都市部(それだけに空が広く、雲の美しさが際立つ)が現実世界の舞台となる。
この土地に暮らす高校生達の都会願望が描かれていないのは、細田ワールドならでは。方言や訛りが無いのも現代っぽい。
監督の田舎への憧れと望郷の念が強く感じられ、そこは新海監督の作品との対比としても面白い。
一方でネットの中の仮想空間「U」。煌びやかで自由で果てしなく可能性のある理想空間。
ここの描写は「サマーウォーズ」よりもやや現実的に描かれており、いかにも近々に実現しそうな世界観。色彩と光の表現が見事。
Belleの歌唱シーンはそこだけMVとして切り取ってみても、おそらく超絶に高品質。
またこの空間で「サマー…」同様ネット空間を回遊するクジラは土佐の海の象徴であったのか、悠々として圧巻。

ストーリーにおいては、土佐っ娘の鈴が一人で深夜バスに乗って遠方に出かける決意をしても、
しのぶくんをはじめ、親友達、おば様達の誰もがそれを止めも、ついて行こうともしない不思議とか、
その先東京の多摩川近くの住宅街に迷いもせずにあっけなく鈴がたどり着いてしまうシチュエーションとか、
DVされていたこどもとタイミング良く外で出くわす偶然とか、
そのこどもを庇う鈴にDV親父が上げた拳を下せなくなってしまった理由とか、
そもそも素敵なおば様たちと鈴とのなれそめとか、深堀すれば劇的であろう多くの場面の解釈を
細田監督が鑑賞者に丸投げし過ぎている点には大いに違和感を持つ。
しかし、鈴を取り巻く高校生達の可愛らしい関係性、地方都市へのリスペクト、
そして何よりも作品の持つ高揚感、映像の奥深さと美しさが、そんな違和感すら凌駕して、
鑑賞後の爽快感と充実感に繋げる。
コロナ禍で旅行もままならない現状、細田監督はネットではなく映画でひと夏の素敵な経験をプレゼントしてくれた。
こたさん [映画館(邦画)] 7点(2021-08-10 08:47:24)(良:1票)
13.《ネタバレ》 うーん、ちょっとダークな感じでした。結末も、もうひとつすっきりしないですね。次回作は、もっと楽しい冒険活劇を期待したいです。
よしふみさん [映画館(邦画)] 5点(2021-08-08 22:59:10)
12.《ネタバレ》 冒頭で思ったのは、『サマーウォーズ』の既視感。ozがU、アバターがASに。ただ違うのは、『サマー〜』のozはその世界から現実のシステム(道路の信号機や衛星など)につながりまくりの危ういシステムだったのですが、『竜とそばかすの姫』のUはあくまでネット上で自分のアバターで色んなコミュニティと交流したり映像や音楽を楽しむもの。やったことありませんがイメージ的には「セカンドライフ」のようなものなのかな、と。

そんなU世界の中で主人公鈴の作ったアバターBELLがその美声と容姿の美しさから瞬く間に数億フォロワーを抱えるビッグコンテンツとなるわけですが、何点か不可解な点や説明足らずと感じた点が。

①いくら整った容姿で歌がすごかったとしてもただ一曲披露しただけであんな勢いでフォロワーが増えると思えない。自分はネットチャンネルの運営など一切してませんが、実際フォロワー獲得に四苦八苦してる人達が見たら「そんな簡単にいくか!!」と総ツッコミが入るのでは。
②そもそも竜があそこまで敵視される理由の説明が不十分。別に弱いものいじめをしたりするわけでもなく、明かされた理由はU内の武術会で「ちょっとやりすぎた」から。それだけであそこまで迫害されるものなのか、その過程で何らかの行き違いやイザコザがあったとも想像されるが、あそこまで竜を迫害する動機は観てる側からははっきり示して欲しいところ。
③生体認証で自動生成されるアバターを、その情報を元に強制的に本当の姿に戻すunveil〈アンベイル〉ですが、あんな機能この世界にあっていいんですか?冒頭のUのナレーションで「現実の人生ではやり直しはできませんが、Uなら出来ます」という趣旨の内容をしゃべってましたが、この〈アンベイル〉機能はその方向性と真っ向からぶつかるもの。一度姿が晒されればその記録も当然残るし、個人の特定にもつながる。Uの自分どころか現実の自分の生活まで危険に晒すあんな機能が公式に認められていることがあり得ないと思いました。
④ 映画なので観てる人に分かりやすくするのはまあ当たり前なのですが、ネットの意見があんなに分かりやすく何色かに染まることなんて無いということもどこかで見せて欲しかった。実際はもっとカオスでもっと分かりにくく、何が目的で何が本当か嘘かもわからない、そんな刹那的なものがネットなので。

などかな。あと気になったのは〈アンベイル〉された鈴がその後の学校生活どうなったのか。素顔を晒されたわけだし、多分大騒ぎになって平穏な学校生活は送れないんだろうなとか色々考えてしまった。鈴ちゃんに関しては、これを機に「脱U」「脱ネット」して現実で思いっきり歌って現実で思いっきり恋をする人生を送ってほしいと思いました。
もっと映画に時間かけてもらっても構わないから、そういう気になるところの描写も欲しかったと感じました。

色々書き立てましたが映画はとても面白かったです。歌も綺麗で心地よく聴けて、とても印象に残る気持ち良い曲でした。やはり『サマーウォーズ』で好きだったところと重なってしまうのですが、とてもディープな電脳世界を描きながら、それと共にある田舎の生活とのギャップが何ともいえずマッチしていました。
さすがに細田アニメも六作品目ともなると、段々雰囲気や流れのようなものが読めてしまうところもありますが、これからもこの世界観を楽しんでいきたいと思います。
TANTOさん [映画館(邦画)] 8点(2021-07-31 19:54:28)
11.《ネタバレ》 「映像と音はすごかった。でも内容、脚本は?」
という感想もいろいろ見た。
たしかに不条理さはいっぱいある。
たとえば、

Uってみんなそこで何してるの?ドラクエみたいなバトル?デート?ゲーム?
あんなちゃちいイヤホンみたいなもんで体験できるようなもん!?
Uに入ってる間、現実の鈴はどうなってるの??
そして引っ込み思案の鈴がUに入るやいなや見事に歌えるようになり、不自然なくらい大勢を一気に魅了。
友達はコンピュータ操るスーパーガール。
竜はどんな悪いことしたの?
サイコパスみたいな父親のもとへ一人で特攻。下手したら殺されるかもしれないのにまわりの大人は誰も止めない。
おさななじみは実は自分のこと好きだった。

これ、都合のいいように展開する細田監督の脚本のダメダメさと指摘する人もいる。
でもね、一夜明けたら違うような気がしてきました。

これって細田版「美女と野獣」じゃない。
細田版「ねじ式」じゃないのだろうか。

すべてが少女の見た夢。少女の妄想。

そう気づくと、あらゆる不条理さが一気に晴れました。
いや、晴れたどころか。これって近年まれにみる大傑作じゃないのか。

自分もこんな夢を何度も見た。
自分に都合いいように展開していく夢を。

みなさんも鈴が見た夢を覗きに行ってください。感動します。
うさぎさん [映画館(邦画)] 10点(2021-07-24 20:43:59)
10.《ネタバレ》 同じ仮想現実が舞台な作品では自分はサマー・ウォーズの方が断然好きですけど、じゃあ面白くなかったといえばそんなことはなく、ミュージカルになったりバトル漫画風になったりとコロコロ展開が変わるので観ていて面白かったです。
まあ、母親との死別が原因で歌えなくなり、それが結構なキーになるのにその母とのエピソードがずいぶんサラッとしすぎじゃね?とか、Uの世界に入り込む展開急すぎじゃね?とか、竜の正体が唐突すぎね?とかそもそも問題解決してなくね?とか色々と出てはくるのですが、ネットに登場した匿名のディーバの考察が勝手にされていたり、手のひら返したようにアンチが賛同してきたり、自称警察が登場して勝手に治安維持してたりとか、ネットの世界のアレやこれやをうまく皮肉っていて、それはサマー・ウォーズの時よりもより身近になっている気がします。
対する現実世界でも、あらぬ噂から目をつけられて大炎上、などは今の学生さんの抱える問題として非常にタイムリーだと思いました。
まあ、正直詰め込みすぎかな?とは思うのですが、じゃあどこを削るか、と言われると、肝腎要のライブシーン?くらいしか思いつきませんし、だからって削れるかと言われれば削れるわけでもないので、まあちょうど良いのかな、と。
キャラクターについては、アバターのベルについては好みではないのですが、現実世界のすずの方が(不器用さ含めて)好きなのと、青春アニメっぽいシーンがたくさん盛り込まれていて、アニメだからこそのデフォルメ(顔が赤くなったりギャグ顔になったり)、臭いセリフでも違和感なく耳に入ってきたりしたので、よかったです。
寓話としての美女と野獣なバーチャル、それに対する自己覚知のリアルといった二段構成の物語も見終わってみればなかなか見応えあり、ライブシーン共々なんだかんだ「観ていて楽しい」作品でした。
余談ですが、竜っていうタイトルなのでてっきり「ドラゴン」的なのが出てくるのかと思いきや、普通に獣人で「名前なのかよ!?」とツッコんでしまったのは内緒。
クリムゾン・キングさん [映画館(邦画)] 7点(2021-07-24 18:58:39)
9.《ネタバレ》 惜しい、本当に惜しい。もしかすれば自身の生涯No.1になり得た映画だった。

とにかく惜しいのは脚本。この映画の舞台はネット空間なのだが、
後半は児童虐待という極めて現実的なテーマが前面に押し出されてしまい、
ファンタジーから目が覚めてしまう時間帯があった。
もう少し、ネットの舞台「U」の中のみでストーリー展開できなかったものか。
例えば「U」の中でバグが発生し、子供アバターが行方不明になり、
その子を救うために主人公が5億人の前で正体を晒す危険な決意をする。
やはり「カエルの子はカエルだ」と。

直球のストーリーであってくれれば、私は安心して映画に身を委ね、
素晴らしい音楽に心底酔いしれていただろう。
煮タマゴさん [映画館(邦画)] 8点(2021-07-23 23:45:40)
8.《ネタバレ》 描き出したいモノ(それは概念的なものにせよ、実際のお話の筋書き・ゴールにせよ、或いは『美女と野獣』を下敷きに置いているコトにせよ)が結構たくさん在る様に見えて、一方でそれらをシナリオ上で組み立ててつくり込んだキャラで紡いでゆく・有機的に結び付けてゆく、という運び方の面は、率直にあまり上手くなかったという様に感じました。端的に言えば盛り込み過ぎです。しかし、そーならじゃあ何処かを削るか、という取捨選択のチョイスがあったかとゆーとそれも若干微妙に思います(取り立ててココがダメ!と一言で言えるような単純な問題でもないかと)。脚本にはヘルプを入れたら、とも思いますが、これも単純にテクニックだけが問題になっているというコトでもない様な気もしており、ちょっと悩ましいトコロですね。

ただ、私自身は例えばすずちゃんのお話、自分自身が何者であるのかをこの世界の中で探し出し、確かにその自分で在り続けること、の重要性を説く部分などには、かなり高度に共感・感動できたのですよね。それは、実際に人と人との繋がりや自己のアイデンティティが仮想化しつつある現代社会においては確実に「真に大切なコト」であるのだろう、とも思いましたし。或いは映像表現や音楽性といった面も相当に出来が好かったのは確かかと思います。盛大に足したり引いたりして捻り出した評点、という感じですね(やや低めに付いた気もしますが)。
Yuki2Invyさん [映画館(邦画)] 7点(2021-07-23 13:05:26)
7.《ネタバレ》 夏休みということで久々に家族で映画館。細田監督作品はあまり好みではないのだけれど、家族が見たいというので付き添い。細田さん、人の気持ちの襞を丁寧に描くのが苦手な割には妙に「重い」家族問題を持ち込みたがるのが気になっているのだけれど、今作も冒頭から少女が母親を失うエピソードで始まり、後半には虐待話まで絡んでくる。でも予想どおりというか、その重さを背負い切れておらず、むしろ物語を進めるためのコマっぽくなっているのが不愉快である。夏休みのファミリームービーで虐待を扱うっていうことの意味とか、わかってるんだろうか。少女が「1人」で助けに行くとか、無茶苦茶な展開で専門家の助言とかもちゃんと反映されているようにも見えない。あの兄弟のその先もちゃんと描かれているようにも見えず、重いのに「いい話」に落とし込む感じも不愉快だ。だいたい、ラストの兄にあんな台詞を言わせる脚本に、虐待問題について語る資格なんてないだろう。もう彼は十分にがんばったし、闘ったんだよ。これ以上どうしろというんだよ。浅はかに「感動」に持って行こうとする脚本は思い出すだけで腹が立つ。

仮想空間シーンで『美女と野獣』そのままの展開になるのも意味がわからないし(エンドロールの最後に延々名前が出てきたテレビ局関係者から「美女と野獣っぽいの入れましょうよ」と無理な入れ知恵でもされたのではないかと勘ぐるくらい・・・)、Amazonプライムの『ボーイズ』を思わせるスポンサー付き極悪ヒーローキャラもまったく新鮮味はない。ベルが竜に入れ込む過程もよくわかんないし、そんなわけで唯一よかったのはベルが歌う楽曲。でもこれもオリジナリティがあったのは最初の『U』くらい。冒頭10分だけは楽曲・歌声・クジラのビジュアルに引き込まれた。ただ、それだけの作品だった。
ころりさんさん [映画館(邦画)] 2点(2021-07-22 23:23:20)(良:2票)
6.《ネタバレ》 だいぶ前に特報を観ただけで記憶から消えており、冒頭の説明で「また仮想現実の世界か」と思いましたが、その世界Uに堂々と現れるベル(中村佳穂)の歌姫っぷりは圧巻で「millennium parade」という音楽家集団との楽曲はどれもパワーがあった。歌が持っている力は凄いなと改めて思いました。 そのベルの正体は田舎に住む朴訥な女子高生すず。幼い頃から歌うのが大好きだった彼女は母親の事故の後から心を閉ざし気味になり人前でうまく歌えなくなってしまった。その彼女をUの世界に誘ってくれたプロデューサーで親友ヒロちゃん、幼馴染しのぶ、みんなの人気者ルカちゃん、一人カヌー部カミシン、すずを優しく見守る合唱隊のお姉様方と現実パートは良さ気な雰囲気が抜群にあった。しかし、タイトルの竜が登場しベルが追い求めだす辺りから微妙な気配になりましたね。Uの世界を荒らしまくる竜と自警団とのバトルは顔見せと状況説明として良いとして、隠れ家に入った後は『美女と野獣』の焼き直しにしか見えないシーンが多いし、すずがなぜ竜に拘るのかも分からなかったな。その竜の正体や現状を知り現実でも救いに向かうトコや顛末など全てが希薄で中途半端にしか見えず、盛り込みすぎて収集つかなくなってしまった感じ。普通にトラウマで歌えなくなった少女が自分を取り戻すまでの青春物語で良かったのにな。自分の正体を探られるのを嫌がってるのに竜を探るし、終盤はブレてしのぶに持っていかれてしまうがすずを理解し見守り背中を押す役回りはヒロちゃんに任せた方がまとまった気がするし、取って付けたような児童虐待ネタは薄っぺらいし色々と残念。『おおかみこどもの雨と雪』以降、細田は一人で脚本を担当してますが補佐や手直しをしてくれる人と組んだ方が良いと思う。 シンガーソングライターが本業で声優初挑戦だったというすず/ベル役の中村佳穂、ヒロちゃん役の幾田りらはとても上手かった。ボーカルをやってるだけあって勘が良いのでしょうかね。「有名人を使わず声優を」とよく言われてますがこういう達者な人もいるから難しいトコですね。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 6点(2021-07-21 21:02:14)
5.《ネタバレ》 主題歌がとても素晴らしいので映画館で見てやろうと思った。

うーん、プロットはこの人悪くないんだよな。
多分、脚本が悪い。
なので、脚本を第三者におまかせすれば相当良くなる。

と、バケモノの子は見てて思った。
ミライはプロット自体直さないとあかんなと。

でこちらは、舞台はまんまサマーウォーズのOZに似せた"U"(ユー)。
自分の自動生成アバターは恐らく「as」から来てるであろう「アズ」。

そこの説明までで一時間程度。
竜いつ出てくるの?ってくらいに遅い。
竜が出てきて話が進んで、ああ、美女と野獣、プラス「シュレック」だと思った。
シュレックとは厳密には違うが、他人の顔でVtuberやってたのが
ブサイクな自分の面でやらなくちゃいけなくなった感じ。

まぁ仮想世界はそれはそれでいいんだけれども、
なんとも中途半端なのが現実世界の高校生活。
父親との不仲、幼馴染は雲の上の存在、
同じ雲の上の存在の女の子に似たアバターが自動生成された、
カヌー乗ってる変な男、歌うたってるおばさん五人。
それとモブの高校生たちか。

うーん、モブ部分いらなかったよね。
仮想世界も現実もモブの声、五流どころではない、
超絶下手な声どちらも混ざってたよ?

まぁ悪いところは悪いのだが、主人公の歌がうまいので大目に見る、、、
見たい、見たいところなのだが、全編通して思ったのが、
一番いい歌が最初の「U」って歌じゃん。
あと二曲くらい同じくらいいい曲作って中盤とラストに流せれば、
多少脚本が悪くても誤魔化せたと思うんだがね。

あ、はい、Uはmoraで買いました、261円。
名曲だと思う。
そこに免じて6点。
そこ抜きだと、4点くらいかなぁ。。。
にんじんさん [映画館(邦画)] 6点(2021-07-17 22:02:45)
4.終幕後、何とも言えない神妙な面持ちを作らずにはいられなかった。
駄作だとは思わないし、エンターテイメントとしての複合的な意味合いでの華やかさと、エモーションを持つアニメーションだったとは思う。
だが、同時に、アニメ映画として誠実な傑作かと言うと、そうではないなと思う。
非常にアンバランスで、その不安定さが、とても下卑たものに見える瞬間も少なくはなかった。

主人公のアバター名が「ベル」であることをはじめ、ディズニー映画「美女と野獣」へのオマージュが多い映画だなとは序盤から感じたが、ストーリー展開を追うにつれその要素が大きくなり、オマージュというよりも、新しい解釈と新しいアニメーション表現を携えた“細田守版リメイク”、いうなれば「新世紀 美女と野獣」という趣向が強かったと思う。

圧倒的なビジュアルと音楽の融合によるイマジネーションの渦のようなアニメーション表現は圧倒的であり、独創性に溢れていた。
だが、あまりにも「美女と野獣」要素が強く、その独創性がイコール“オリジナリティ”の創出だったかと言われると、個人的には少々疑問が残った。

そういった超有名作との類似性も含めて、ストーリーそのものにおける“新しさ”はほぼ皆無だったのではないかと思える。
女子高生の主人公が抱える喪失と痛み、出会いと再生のプロセスは、極めてオーソドックスだったと言えよう。
そして、それを描いた現実世界の描写は、インターネット上の仮想世界の華やかさに対して、きっぱりと「地味」だった。

だがしかし、その「地味」な現実世界の描写こそが、このアニメ映画においては白眉のポイントだったとも思える。
少女の抱える傷心と、普遍的な心の機微が、高知県の田舎を舞台にしたアニメーションの中で、繊細にきっちりと描かれていた。
むしろ、それに対して派手で、壮大で、イマジネーションに溢れているはずの仮想世界の描写の方が、何だか既視感を覚え、面白みを感じづらかったと言える。
そういう意味では、田舎に住む女子高生の、地味でノスタルジックで瑞々しい現実世界の生活描写をもっと長く丁寧に描き出していてくれたなら、今作に対する印象はもっと変わったと思う。


そして、この映画における最大の“難点”は、やはり、最終的な決着の付け方だろう。
「児童虐待」という非常に重く切実な現実社会の闇を取り上げているにも関わらず、ストーリーの帰着があまりにも浅く、おざなりだったのではないか。
主人公のまるで合理的でない無鉄砲な自己犠牲的行動にも納得がいかないし、周囲の「大人」とされる人たちの存在の空虚さと無責任さにも不快感を覚えた。
実際に、同じような環境下、もしくはもっと劣悪な状況の中で虐待を受けてしまっている子どもたちは世界中に存在するわけで、それを主人公の“ファンタジー”的な言動であたかも解決したように見せてしまうことは、配慮に欠けるし、不誠実に見えて仕方がなかった。
もちろん、そういう題材を扱っている以上、製作者側にそんな適当な気持ちは無かったのだろうけれど、やはり誤解を生じてしまう描き方であったことは否めないし、根本的な作劇の軽薄さが露呈しまっていると思う。


前述している通り、大部分においてエモーショナルな映画ではあった。
インターネットの仮想世界におけるイマジネーションも、現実社会の風景を描いたノスタルジックも、秀逸なアニメーションで描き出すに相応しいものだった。
しかし、細田守という、いまやこの国を代表するアニメーション監督の作品である以上、主題となるストーリーの不誠実さや軽薄さは致命的であり、看過できるものではない。
商業的に巨大になってしまったブランドは、往々にして誠実な視点を見失いがちだ。細田守監督には、今一度、クリエイターとしてのエゴイズムを突き詰めて、唯一無二の作品作りに挑んでほしいなと思う。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 5点(2021-07-17 18:29:52)
3.《ネタバレ》 ※ラストに言及してます。未見の方はご注意下さい。

「サマーウォーズ」を彷彿とさせる田舎×仮想空間な設定。今度はどんな世界を見せてくれるのかな?と期待したが、残念ながらそれを超えるような斬新さもなく、さらに小ぢんまりとした世界に終始しており、全然魅力を感じられ無かった。

そもそも、全てにおいて展開が急過ぎてついて行けない。
例えば、主人公がUの世界に入るや否や歌姫になってしまうくだり。即興的に歌い出したはずなのにもうレコーディングを済ませたかのような完成された歌声とサウンドに違和感を感じてしまう。
ここで、Uの世界は隠れた才能を引き出す(だっけ?)という設定があるからだよ、と指摘する人もいるかもしれない。まあ、それはそれで良いとしよう。しかし、50億人もいるのに目立って活躍しているのが主人公と竜くらいってどうなの?もっと沢山色んな
才能を持った人が出てくると思ったよ。
ていうか、Uの世界は何が魅力なのかもよく分からないのね。ただ集まっている人らは何をしてるんだろうかとか、ほんとに50億人も利用しているんならもっと色んな魅力があるはずだろうと。

それから、先ほど触れた竜が出現した途端、主人公は竜の事で頭がいっぱいになるが、その理由がまず弱くて置いてきぼりを食らったのね。もうちょいそこに説得性を持たせて欲しかった。その後も無理矢理ラブストーリー的な展開に持っていくのも無理があり過ぎる。「美女と野獣」をやりたいだけでは?そもそも主人公は幼馴染を好きだったはずでは?
で、最終的にそのリュウを現実世界で助けに行くって話になる訳だが、また「サマーウォーズ」と同じでトントン拍子で進んで行くものだから何も感動とか無いし、むしろ何も解決しないで帰って来てない?大丈夫?
何か帰ってきた主人公が皆によくやったと褒められて、めでたしめでたしってなってたけど、結局あの子達はどうなったのさ?ちゃんと保護されたの?その描写すら無いし、あまりにも無責任な終わり方だと思ったわ。
それに、いくら虐待を受けていた可哀想な子供だからといってネットの世界で何をやっても許されるというものでもない。荒らしを排除するのは当然の事なのに、何か竜が可哀想!運営側が悪い奴!って描き方はあまりに短絡的かと。あと、虐待している父親にも何か理由があるはずだが、全く触れられないというのもしっくり来なかった。

あと、「サマーウォーズ」でも同じ事を思ったんだけど、何か仮想世界で物理的に暴れている人が居て、それを運営側が追いかけるというのが定番みたいだけど、そもそもの話、プログラムの世界なんだからいくらでも対策は出来るよね。他の人を攻撃出来ない設定にすればいいだけの話なのでは?
ヴレアさん [映画館(邦画)] 2点(2021-07-16 23:27:49)(良:2票)
2.《ネタバレ》 映像美と序盤の伏線が効いて、途中泣けてしまうけど、この映画の結論はとても好きにはなれないなあ。
細田作品で結論が嫌いになったのは初めて。
だって結局、「母親と同じく、他人の命を救うために平気で自分の命を投げ出す人になりました」って話にしか思えなかったもん。
それは決していいことじゃない。
今回はたまたま無事に帰ってきたけど、近い将来、死ぬことになりそうだなあ、なんて思った。
それでも物語に引き込む力や予測できないストーリー展開は、さすがの細田節。
細田監督、次回はスカっとする話を作ってね。
まかださん [映画館(邦画)] 7点(2021-07-16 22:21:28)
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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.43点
000.00%
100.00%
229.52%
300.00%
400.00%
529.52%
6523.81%
7733.33%
8419.05%
900.00%
1014.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review4人
2 ストーリー評価 6.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.60点 Review5人
4 音楽評価 8.75点 Review4人
5 感泣評価 7.66点 Review3人
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