最後の決闘裁判のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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最後の決闘裁判

[サイゴノケットウサイバン]
The Last Duel
2021年【米・英】 上映時間:142分
平均点:6.67 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-10-15)
ドラマ法廷もの戦争ものミステリー歴史もの
新規登録(2021-09-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-09-22)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
キャストジョディ・カマー(女優)マルグリット・ド・カルージュ
マット・デイモン(男優)ジャン・ド・カルージュ
アダム・ドライバー(男優)ジャック・ル・グリ
ベン・アフレック(男優)アランソン伯ピエール
脚本ニコール・ホロフセナー
ベン・アフレック
マット・デイモン
音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
製作リドリー・スコット
ニコール・ホロフセナー
マット・デイモン
ベン・アフレック
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
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1
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3.《ネタバレ》 実はこの映画の存在を知ったのは、DUNEを観に行った時の予告編でして。監督リドリー・スコットに、脚本マット・デイモンとベン・アフレック!さらに彼らは出演もしており、アダム・ドライバーも共演だと!と、いうことで、正直に言えば、DUNE見てる場合じゃないぞ、と思ったりもしたのでした。
で、かなり期待して観たのですがね。
なるほど、羅生門(藪の中)をやりたいわけね、というのはすぐにわかりました。しかし、映画「羅生門」で最も大事な木こりのエピソードとラストの下人のエピソードに対応するものはなく、3番目の騎士の奥さんの視点が「真の物語」とはっきり断言されてしまうことで、「羅生門」にあったセンセーションには遠く及ばない話になってしまいました。
結局、本作の主題は、現代のアメリカ映画らしく、女性の人権や自立となっており(まあ、宣言してるしね)、おかげで第1章、第2章まではそこそこ魅力的だったマット・デイモンとアダム・ドライバーが、どちらも最後は下種野郎にしか見えず、それが残念でした。
いっそ第3章は無しにして、一人の魅力的な女性の愛を巡って、はからずも決闘に至ることになった、親友の騎士同士の悲しくも勇ましい戦い、といった話のほうが盛り上がったんではないかなあ、と思っちゃいました。

それにしても、この地味な邦題考えた人は誰よ?この邦題のせいで、観客動員2割は損してると思うよ!!これなら普通に(ザ)ラスト・デュエルで良いんじゃかなろうか。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 5点(2021-10-28 00:26:29)★《新規》★
2.《ネタバレ》 同一の一連のエピソードを3人の異なる視点から語ってゆく…とゆーのは、確かに『羅生門』或いは(そのエピソードが本質的には男女の三角関係だという点では)『去年マリエンバートで』なんかにも構成としては酷似してると言えるでしょう。ただ、今作は上映時間の大半に渡って繰り広げられるその3つの「主張」に関して、映像的にはソコに決定的な矛盾があるワケでもなく(例えばル・グリがマルグリットに乱暴を働いたのが事実か否か、という部分とかが争点になるワケではなく)、あくまで各章で実際に観せるエピソードの取捨選択によるニュアンスの差異(と、映される映像自体の若干の物理的差異)に依って鑑賞者に与える3人の印象とゆーのが移り変わっていく、という意味での心理的サスペンスという感じではあったですかね(=ミステリー的なトリックが重厚・複雑、というよりはずっとシンプルなヤツ)。

だから同じ話を3回観せられるワケなのですが、映画自体の諸々のクオリティが非常に高度なのもあって、その部分は間延びしてるというコトもなくずっとハラハラと観入ってゆけましたね。そして、肝心なラストの決闘で誰が勝つのか(=誰が勝つ「べき」なお話なのか)という点にまたハラハラ感を残す為にか、結局3人ともに何らか「瑕」がある、とも言えなくもない様なお話で、最後まで中々にムズムズもしたのですよ。男2人はワリと単純なクズなのですケド、まあ微妙ですがマルグリットにも完全に「後ろめたさ」が無かったかとゆーと…(彼女も根本的には全く悪くないのですが、ゆーてル・グリの「主張」のある部分1割程度は真実に見えなくもない…というレベルかとは思いますが)

とは言えその意味では、やはり時代的なコトもあって非常に「抑圧された女性」という存在であるマルグリットに関して一番「丸く収まる」この結末は、納得感やホッとする感の観点からは非常に無難なハッピー・エンドだったとも思います。そして重ねて、映画自体の質は歴史ものとしてもサスペンスとしても、かつ部分的に挿入される壮絶なアクション面にしても極めて高レベルだったと言って好いでしょう。普通に傑作の部類だと思いますね(流石リドリー・スコット、また次回作が観たくなってしまいますね)。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 8点(2021-10-17 17:44:23)
1.リドリー・スコットの最新作は、中世フランスで実際に起こった出来事を描いた意欲的な「裁判劇」だった。
真相が分からない裁判事案を「決闘」で決着させて、負けた方は火あぶり+吊し上げという当時の法制度のあまりの乱暴さと残虐性もさることながら、そこに被害者である「女性」の権利や主張は殆ど存在せず、男性社会の愚かな虚栄と身勝手な欲望のみが交錯していく様が、極めて醜く、この作品の主題に対する忌々しい「嫌悪感」を創出していた。

今作は三幕構成で描き出されており、最終的に“決闘”を行う男(騎士)二人、そして暴行を受けた女(騎士の妻)の3人の視点で同じシークエンスを辿るストーリーテリングが面白い。
その構成とストーリー性から、黒澤明監督の「羅生門」にインスパイアされていることは明らかで、実際、脚本を担ったマット・デイモン&ベン・アフレックによると、多分に影響を受けたらしい。
まさに“藪の中”の真相が、3人の視点によって描きされることで詳らかになっていく様は興味深かった。

そして、男性側の愚かで都合の良い解釈や言動が、実際女性目線からはどのように映っていたのか、その“乖離”が目の当たりにされることも、興味深さと嫌悪感を覚えると同時に、僕自身一人の男性として、また一人の夫として、身につまされる思いだった。
男性としての何気ない言葉や、態度が、女性に対して何かしらの精神的苦痛を生んでしまっているかもしれないということを、一人ひとりの男性がもっと理解しなければならないのだと思う。

「時代」は常に刷新され、新しい価値観や常識が広がっているとはいえ、この世界や社会において、まだまだ旧態依然としている要素は数多あり、この作品で描き出された醜悪な出来事が「遠い昔の絵空事」とは言い切れない。
こういう時代の上に、今の世界は存在し、今なおその暴力的な理不尽を残し続けているということを、認識しなければならないと思う。


リドリー・スコット監督にとって、中世の史劇を圧倒的なリアリティと創造性によって描き出すことは、もはやお手の物だろうけれど、齢83歳とは思えないそのクリエイターとしてのアグレッシブさには、毎度のことながら感服する。
対峙する二人の騎士を演じたマット・デイモン、アダム・ドライバーは、それぞれ「流石」の一言に尽きる存在感と実在感をもって、時代性を象徴する二つの“男性像”を体現することで、絶妙に胸くそ悪い“糞野郎”を演じきっていた。
そして、その狭間で、女性としての尊厳を守るために“声”を発した妻マルグリットを演じた新星ジョディ・カマーも、美しさと強かさを併せ持つ印象的な存在感を放っていたと思う。
また、享楽的ながらも支配者的能力に長けた領主ピエール伯を厭味ったらしく演じたベン・アフレックも好演しており、デイモンとの共同執筆の脚本とともに、作品に深みを与えていたと思う。


ただしかし、非常に映画的なクオリティーが高く、意欲的な作品だったのだが、だからこそ感じた一抹の物足りなさも否定できない。
気になった最たるポイントは、この物語の真の主人公であるべき、マルグリットのキャラクターの描きこみがやや希薄だったのではないかということ。
三幕構成の最後のパート(真実)が、彼女の“視点”で描かれるわけだが、彼女の人間性を描き出すに当たっては、もう少し深堀りしてほしかった。
どのような生い立ち、どのような心境で政略結婚の“道具”にされたのか、二人の男や、実父、姑らに対して本当はどのような感情を抱いていたのか。
そして、決闘裁判を経て、子供を生み、結果彼女は何を得て、何を失ったのか。
そういう主人公の「女性」に対する描き込みがやや物足りなかったので、作品の性質やクオリティレベルのわりに、映画全体がやや淡白で軽薄な印象になってしまっている。

史実における諸説を辿ると、マルグリットを暴行した人物は本当は全く別人だったとか、実は仮面を被った夫が暴行したなど、様々な憶測や噂話も入り混じり散見している。
実際に何が起こったかということは、600年後の現在において分かるはずもない。
「決闘裁判」などという暴挙が成立している時代である以上、生き残った者(妻も含めて)が一方的に語ったことが“真実”としてまかり通っていることも多分にあるだろう。
であるならば、「出来事」自体をもっと多面的に見えるように映し出し、「真実」そのものが乱立する構造にしても面白かったのではないかと思う。

いずれにしても、この映画を観た後では、史劇や事実を描いた他の様々な歴史映画においても、描き出される“真実”めいたものに対して、「別視点」を訝しく意識せずにはいられなくなる。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2021-10-16 22:46:19)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.67点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5133.33%
600.00%
7133.33%
8133.33%
900.00%
1000.00%

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