1.《ネタバレ》 2021/11/6 東京国際映画祭にて鑑賞
主演の女優さんの事は詳しくは知らない。
「これが観たい」と思った時にはほぼチケットが売り切れている「TIFFあるある」を経て、
私は本作のポスタービジュアルが妙に気になり、予備知識皆無で本作鑑賞に至った。
贔屓の女優さんの一人である藤井美菜が出ているのも鑑賞して初めてその場で知った程なのだ。
私は宮沢賢治の作品が苦手だ。
本作のモチーフになっている「よだかの星」は、幼少の頃学校の授業で読み、
余りにも切ない内容に家に帰ってから号泣した位である。
そんな本作、主演の女優さんの力演も有り、人の外見を扱う難しい題材ながら希望を感じさせる静かな力を秘めた作品となっている。
意識して邦画鑑賞の為に映画館に足を運ぶ様にしているが、日本映画は本作の様な派手さは無くとも静かに・じっくりと人の情感に訴える作品をこれからも焦らず創り上げていけば良いのではないかとしみじみ思った。
調べると主演の女優さんは「〇〇坂□□」系の出身だそうだ。
顔は決して私のタイプでは無いが、内に秘めた強い心・気持ちをじっくりと・丁寧に演じていて好感が持てた。
終盤、自ら恋人に判れを告げるまでの一連のシーンでの演技は素晴らしかった。