75.「評決」というタイトルであれば評決に至るまでの過程が重要だと思われるが、陪審員による協議内容は全く出てこない。あえて触れてないのだと思うが、私はここがポイントだと思う。陪審員らは本当に受付嬢ケイトリンさんの証言を考慮にいれないであのような評決に達したのだろうか。裁判長が証拠ととして採用されないとか無視するようにと言っても、あれほどの証言は鮮烈に耳に残るはずだし、傍聴人として映画を見てる側にも真実は明らか。映画としてはこれで良いと思うが、現実だったらどうだろう。裁判のルールや法令に基づかない評決に危うさを感じるのは私だけだろうか。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-02 20:44:36) |
74.《ネタバレ》 シブい映画。医療事故ってのは古今東西あるもんなんですね。ポールが裏切った女をグーパンチでド突いたところにしびれた。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 6点(2016-01-02 22:30:14) |
73.《ネタバレ》 法廷ものとしては並で全体的な人間ドラマのパワー不足は否めない感じだった。 酒浸りの弁護士が再起をして立ち向かう姿は勇敢だけど材料的に敗訴濃厚な中、視聴者にこれだ!と迫力シーンないまま勝訴。 フィクションならではの運頼り。女には同情しない。一度裏切った奴は何度も裏切る! 【UFC196.】さん [地上波(字幕)] 6点(2015-12-27 20:24:01) |
72.面白かったです。が、全編通して抑揚なく淡々と進むので、若干退屈な感あり。眠い時には見ない方が良いかと思います。終始しっとりだった中で、最後のニューマンの上から回りこんでくるようなカメラワークには、おお!となりました。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-23 17:57:05) |
71.《ネタバレ》 タウラ-医師には腹が立つ。保身のためにウソをついたから。看護師へ事実を証言しないよう圧力をかけた病院にも大いに問題がある。 一見正しいことを言うようで、その実主人公へしつこく意趣返しする判事も嫌いだ。最後に主人公が勝って嬉しい。弱者が二度踏みつけにされないで良かったと思う。しかし被告人有罪に至った評決は証拠主義をかなぐり捨て、 主人公に感情を煽られた結果であることは明らかで、これもまた看過できない。思えば、同監督の「12人の怒れる男」と真逆の結論と なったもので、陪審制度の危うさを知らしめたのだと思う。そして主人公だが、この人もその場しのぎのウソを何度も何度も付いている。 この人に積極的に運命を任せたい人はいないだろう。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-08-13 19:30:33) (良:1票) |
70.《ネタバレ》 法廷劇としての爽快さはありません。主人公はダメな弁護士と言っても良いくらいで、実質的には負けています。評決が勝訴になったのは、証拠として採用されなかった証人の言葉を陪審員たちが受け入れたからでしょう。ラッキーな結果ですが、最終弁論で陪審の「良心」に訴えた主人公の「気持ち」が功を奏したとも言える。本作を見る限り「正義」の行使は単純では無く、社会派と言われる監督の作品らしい見応えを残します。 見どころは主人公の演技です。アル中弁護士が楽勝と思われた裁判で地獄を見るような目に遭います。思い通りに事が運ばないもどかしさや、ギリギリのところで踏みとどまる執念が鑑賞側の緊張感を保ちます。焦り、気負い、苛立ち、後悔、と云った喜怒哀楽からは外れた微妙な感情が渋い演技の中に封じ込められて表現される。彼は「ハスラー2」で初めてオスカーを手にする訳ですが、個人的には本作がベストパフォーマンスです。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-27 01:14:20) (良:1票) |
69.《ネタバレ》 ストーリーは王道、すべてアウェイのなかで、アル中のエリートコースを外れた初老の弁護士が挑む。ポール・ニューマンの演技があってこの映画があるね、陪審員に熱くもないが、言いたいことを言ったのが象徴的。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-10 21:04:46) |
68.《ネタバレ》 とりあえず法廷ものとしては面白かったんだけども、逆転の一手はひねりが少なかったかな。82年製作となると、製作側の伝えたかったことが、法廷の現実なのか、ニューマンの哀愁なのかあいまい。あの正体不明の美女の扱いが謎。ラストの沈黙も。余韻ということなのかな。元看護士ケイトリンの吐露の場面が迫力が有った。ニューマンに免じて、いや敬意を表して7点。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-01 19:11:14) |
67.《ネタバレ》 今回30年ぶりに鑑賞。ニューマンの醸し出す雰囲気が素晴らしい。 ローラは、途中までマジでスパイ。黒人医師の情報を流してた様だが、 看護士情報は流さなかった。コンキャノンからお金貰った後で改心。 コンちゃん、なぜ裁判途中でローラに振り込んだ?。勝訴を確信したか?。 その後、原告に有利な看護士の証言とコピーは、証拠として却下。 改ざんの可能性があるのにオリジナル優先なんて、実際にあるだろうか?。 なんだかんだあっても評決は原告勝利。その過程は、1秒も描かれない。 長時間かけて原告不利ですよと描きつつ、最後に正義は勝つ…良かったね?。 う~む。当時は、その脚本でも良かったのかも知れないが…。 証拠不十分でも「評決」で撃ち殺してしまえって乱暴さがアメリカ的に思える。 例えば、内通者だったローラが「やっぱり、あの人たちの不正を許せない!」と味方に付く、 立場を告白しギャルビンとも和解、彼女の活躍もあって受付の看護士が見付かる、 看護士の証言で劣勢がひっくり返り勝訴!…の方が素直で良かったんじゃないか?。 ブルースW(当時28歳)が出演と書いてあったので、再確認。 KC証言の際、ドア際に立ってる裁判所職員が似ているんだが…。 【じょるる】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-23 19:10:46) |
66.《ネタバレ》 アル中弁護士が再起をかけての裁判で逆転勝ち。決してそんなシンプルなサクセスストーリーではない。彼は過去のトラウマから「正義って何?」と常に考えていたとても真面目な男なのである。酒を浴びながらも考えていたのである。そんな彼の所に舞い込んできた示談必至のケース。とりあえず撮影したベッドに横たわる原告のポラロイドは、まるで事件被害者の死体ではないかと、彼が忘れていた情熱を再び燃え上がらせたのも当然。しかし情熱と正義感はあるものの経験が無かった彼は、裁判に勝つテクニックを全く持っていなかった。裁判はテクニックなのである。どうやっても不利な原告側。もう何もできない。苦し紛れの最終弁論では陪審員の正義に問いかけることしか出来ない。裁判記録は消せるが、たった今目の前で見たものは記憶から消すことは出来ない、その正義を信じて。(同じように彼女の裏切りを記憶から消せなかったのだが。)まさに裁判とは水もので、同じ案件でも弁護人と裁判長を変えれば全く別の結果に流れるのだろう。今回たまたま勝てたフランクは喜びも満足感も味わうことなく、むしろ脱力感だけが残るラスト。セリフではなくポールニューマンの無言の演技だけで読み取る作品。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-17 15:13:45) (良:1票) |
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65.《ネタバレ》 面白い。ポール・ニューマンがアル中弁護士というのも何故かよく似合ってる。まさにベテランの味か。J・メイソン、J・ウォーレンなど脇を固める役者もシブい。が、ちょっと考えれば・・・コピーの資料が却下された時点で普通に考えれば(裁判長にはちと腹がたつが)あの判決はあり得ない。そもそも、依頼人に確認もせず示談を蹴って、勝手に法廷に進めたことは重大な契約違反に思えますね。それに「敵事務所」から送りこまれたシャーロット・ランプリング演じる女の役割もいまいち意味不明気味。しかし、人間の弱み・利害や名誉やその他モロモロが交差する人間模様を得意とするルメット監督の本領発揮は、いわば目に見えない良心を描く内容であったかと。それはもろくも危うい陪審員制度をも表す深い結果を伴い、我々に何かを訴えたかったのか・・・。なかなか考えさせられる内容でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-02 22:05:06) |
64.正義を行なうチャンスとしての陪審制。たとえ汚れても正義に至る道は確実に用意されているはずだ、といういい意味での楽天主義。アメリカはどんなに自己否定しても、最後に「民主主義の国だぞ」という誇りだけは残る。気分によっては鼻持ちならないが、おおむね、拍手してやりたいぐらいいいと思う。あくまで植物人間にされてしまった人間の代理として闘い始めるわけ。組織に対して、こちらは手作りの味で勝負していく。でもラストはちょいと無茶だったか。コピーを無視するようにという裁判長の指示のくどさが裏目に出たってことでもあるんだろうが、ちょっと間違うと心証による判断ともなりかねず、詰めの甘さを感じた。この人、女性が絡むと弱くなるんだ。シャーロット・ランプリングは、いらなかったんじゃないか。『ネットワーク』のとき、フェイ・ダナウェイがいなけりゃなあ、と思ったのと同じで。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-10-25 09:48:40) |
63.《ネタバレ》 フランク(ポール・ニューマン)が行きつけのバーに行くと、シャーロット・ランプリングのような美女が当たり前のようにいて、さすが映画!と思ったら……映画でしたよ。 ミッキーがバッグの中から「ブツ」を見つけるのも自然な流れで、その後フランクに告げる場面がロングショットなのもいいネ。 正義の色の青い目のニューマンはくたびれていても品のいい二枚目だから、最初の方で卑しいことしてるのが似合わない気もして、顔がいいと損なこともある。 でもイーストウッドの「ザ・シークレット・サービス」にも通じるような、汚名を着せられた男の意地と信念への情熱がほとばしる、ルメットの法廷劇。 評決ではジャスティスで強引に持っていった感のある若干の甘さが、最後の渋さでカバーされてるんじゃないかな。 ローラは彼が出ないだろうとはわかっている。 フランクも彼女がそう思っているのは承知していて、「出ないからな」って伝えているような、大人の「会話」。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-09 07:00:08) (良:2票) |
62.裁判劇でありながら、主人公の人生の再起を図った人間ドラマでもある本作は、 双方ともあくまでオーソドックスなお話の流れで、特別斬新さや驚きは感じられないです。 そういった意味では、記憶に残る映画ではないかもしれないけれど、 鑑賞後は大方の人はまあ納得のできる内容に仕上がっているのではないかと思う。 ちょっとお歳の召されたポール・ニューマンは、この役柄にはハマってました。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-01-15 20:53:29) |
61.《ネタバレ》 アル中の弁護士が人生最後の賭けにでる裁判ストーリー。同じように苦しんでいるシャーロット・ランプリング演じるヒロインも新たなる人生の賭けに出ていたようだが、そのやり方が違い、交差するところが面白い。 ヒロインが「お酒は?」と聞かれると「ええ」と当たり前のように応えるところが、彼女もアル中なんだなと笑わせてくれる。 でも、この裁判で結局、証拠物件のコピーも立証人も取り扱われず、何故陪審員は被告側に有罪判決を下したのか?、ポール・ニューマン演じる弁護士の最終弁論だけでは、ちょっと甘すぎるのではないかと思った。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-01-09 02:14:28) |
60.《ネタバレ》 躊躇なく裏切った女を殴ったところと最後に電話に出なかったラストシーンがよかった。それにしてもポール・ニューマンはウィスキーが似合うなあ。 |
59.みんな金のために動いてるんですよね。主役のギャルビン弁護士も最初は金のため。でもある事をきっかけに金のためではなく正義のために、自分の信念を貫くために動き始めてゆくのが印象的な映画でした。弁護士としての再起をかけたのではなく人としての再起をかけた一人の男の映画だと思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-04 04:23:50) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 法廷の記録を消せても人間の記憶は消せない。 【akila】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-27 16:15:11) |
57.《ネタバレ》 コレって要するに、いわゆる“試合には勝ったが勝負には負けた”ってヤツじゃないですか(そんな言い方するのプロレスラーだけか?)。ダメ弁護士が、一念発起したように見せて実はダメダメのまま大したこともせず、お陰で裁判の内容はボロボロ。でも、正義は、勝つ。何しろ正義なんだから。まー本当に正義を大事にするんだったら、ゼヒ映画の最後で主人公に「え~勝っちゃったよ。この裁判、間違ってる!」とか叫ばせて欲しかったなあ(←さすがにこの通り叫ぶのも何なんで、もうちょっとマシなセリフに修正して下さい)。「勝った」のではなく「勝たせてもらった」ということ。正義が勝つために不正義が働いてもいいのか、ということ。いやその前にそもそも、「正義が勝つ」ことと、「勝つのが正義」ということとの違いにこそ、斬り込んで欲しいんですけどね、ホントは。……一方でこの映画、上記を裏返せば、「判事の胸算用ひとつで、裁判の方向が捻じ曲げられてしまう」という、裁判制度の危うさを描いた映画でもある訳でして、主人公にとって絶対的不利な裁判の行方が、映画を大いに盛り上げているのも確か。主演のポール・ニューマン、主人公のダメっぷりを表現しようと、あれやこれやの名(迷)演技、何だかネバっこいよな~と思いつつ、主人公を「ダメダメだけど憎めない」キャラに感じさせてくれて、これもまた映画を盛り上げるのに効いていますね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-06 08:43:53) (良:1票) |
56.《ネタバレ》 病院や裁判所のようなところであっても不正がはびこることがあるということをこの映画で知り、検察や警察でも不正がはびこることをニュースで知り、清く正しく生きようと思いました。それにしてもあの判事はひどすぎる気がします。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-08 11:27:33) (良:1票) |