イニシェリン島の精霊のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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イニシェリン島の精霊

[イニシェリントウノセイレイ]
The Banshees of Inisherin
2022年【英・米・アイルランド】 上映時間:114分
平均点:6.00 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-01-27)
ドラマコメディ
新規登録(2022-12-22)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2023-01-28)【TOSHI】さん
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監督マーティン・マクドナー
キャストコリン・ファレル(男優)パードリック
ブレンダン・グリーソン(男優)コルム
ケリー・コンドン(女優)シボーン
バリー・コーガン(男優)ドミニク
脚本マーティン・マクドナー
音楽カーター・バーウェル
作曲ブレンダン・グリーソン“The Banshees of Inisherin”
リチャード・ヘイグマン“Christ Went Up into the Hills Alone”
ヨハネス・ブラームス“Brahms: Sechs Gesänge - Op. 7: V. Die Trauernde ”
撮影ベン・デイヴィス〔撮影〕
製作マーティン・マクドナー
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
美術マーク・ティルデスリー(プロダクション・デザイン)
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【クチコミ・感想】

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3.《ネタバレ》  視聴直後の感想は「えー。。。」でした。

 前作はカタルシスあったんですけど、本作は最後まで決着がつかず解説もほとんどされず、文化的背景わからん人にはさっぱりわからんままモヤモヤ終わる。

 話的には、北アイルランド紛争辺りを元にした寓話的話と思われ表層的にはイニシェリン島というイギリス近海の田舎の島で二人の友人だった男の一方が突然「お前のことが嫌いになったので絶交だ」宣言して途方にくれる話でした。そしてどんどんドツボにハマっていく。

 予告編では絶交宣言に何か重大な理由があり作中明らかになってくと思ったのですが、表層的な「理由」は説明されるもののそれだけにしてはいくら何でもやりすぎでしょうという過激な部分もあり、嫌いになったというわりにはいざという時には助けてくれたりするし、よくわからない。謎も解けず対決の決着もしっかりつかず、かなりフラストレーションがたまりました。

 登場人物が多面的で、一見嫌な奴だけどよく付き合ってみるといい所や憎めないところもある人物造形は相変わらずうまく、つい引き込まれて見てしまいます。主人公パードリックはバカなんだけどしばしば良いこと言うし人助けもするしなんか憎めない。

 タイトルがいまいちと思ったのですが「バンシー」を「精霊」と訳すのはいかがなものかと。「バンシー」と言っても一般人には伝わらないので変えたと思われるのですが、死に近いおどろおどろしい雰囲気を出すもうちょっといい言葉があったんじゃないか。作中では「死神」と呼ぶ場面があったりはしましたが。

 以下盛大なネタバレです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ネット上あまり情報が出てなさそうなので、私が気付いたところを書きます。
 本作の重要要素の一つは

 「フィドル」

 と思います。

 フィドルというのはバイオリンとだいたい同一のものですが、文化的には全く別物で、有名なたとえ話では「ヴァイオリンは歌う、しかしフィドルは踊る」「フィドルにビールをこぼしてもだれも泣くものはいない」とか言われます。映画タイタニックでは最下層の貧困層がフィドルの演奏の中で祭りのように踊る場面があったりなんかしました

 同じものが文化圏によってまったく異なる扱いをされる。それがフィドル。

 フィドルはアイリッシュミュージック等の伝統的音楽楽器の一つで、演奏する曲もクラシック音楽ではなくアイリッシュミュージック等の民族音楽。そしてジプシーっぽい人がたびたび聞きに来ていっしょに演奏したりするわけですよ。しかも音楽学校の学生がわざわざ僻地までやってくる時点で、主人公コルムは、相当有名なフィドル弾きの名手であると想像され、そんな大家が後世に残すためオリジナルのフィドルの曲を作曲してるって寸法で。

 で、なぜ友人であることをやめたいのか問われた時に1600年代のモーツァルトの名前を上げて有名な音楽は200年残る自分もそういうものを残したいというわけです。

 ところがその直後に、パードリックの妹にモーツァルトの活動年代は1700年であり間違っていると指摘される。つまり説明のためにモーツァルトの名前を挙げたが、実はモーツァルトについてそこまで詳しいわけではない、という事実が暴かれる。

 これってどういうことかと言うとフィドルって1600年代頃から演奏されてきたと言われるのですが「あなた方西欧音楽文化圏の人にわかりやすくそちらの有名人物で例えると、モーツァルトという人物の曲が200年以上も残り続けてるのと同様に、自分もそんな音楽を残したい」という意図だったと考えられるわけです。

 ここで愕然とするのは、モーツァルトと言われればどんな人物でどんな曲を残したか音楽に詳しくな人でもある程度出てくるのに対して、逆に我々がフィドルの名演奏家/名作曲家を知ってるか、と聞かれしても誰一人思い浮かばない点です(日本国内にフィドルの演奏家がいて以前TV上で演奏してました。名前は忘れてしまいましたが)。

 しかもアイルランドは長年紛争し続けていて国が消失する危険があり国が亡くなったら民族音楽などの文化も消滅する可能性があり絵空事でなく数十年後には何もかもがなくなってても全然不思議でない。

 そんな中200年以上残るフィドルの名曲を残そう/フィドル名演奏家を育成しようとか志してるわけで。

 加えて話の舞台となってる島もすぐ近くでずっと戦い続けてるってことは明日にも巻き込まれて戦場になる危険があってお互い所属する民族の違いによって引き裂かれる可能性が濃厚で、それらも考慮した上で別れようと提案してるようにも見えるんですよね。


 とかなんとか思ったりしました。
simさん [映画館(字幕)] 7点(2023-02-01 10:32:13)★《新規》★
2.《ネタバレ》 内戦でどしんどしんとこだまする爆音を背景に、曇り空の薄暗い孤島で織りなす二人の男を中心としたドラマ。親友にいきなり絶交を言い渡され、ガン無視を喰らわされるオイラ。硬派なイメージのコリン・ファレルがマヌケに見える。これは俳優による名演の成せる業ですな。自分で指を切り落としてクマさんみてえな手で血みどろになり、家をも焼きだされる親友。でも何だか二人とも空回りしてるカンジやな。精霊とはあのお婆のことか。もう一度観る。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2023-01-28 22:57:42)《新規》
1.《ネタバレ》 強烈なダウナー系映画です。中盤までは、笑える部分もあるにはあるんですが。
一見写実的なんですが、デブのおっさんのやることが異常すぎたり、魔女のような婆さんが登場したりして、どうしたって寓話としか見られないので、じゃあ、何のメタファーなのかと、昨今のウクライナ情勢を頭に浮かべたりしたのですがピンとこず、どうにも釈然としない心持ちで映画館を後にしました。
帰り道でネットで検索したところ、監督の言葉で「これは破局の話で、それを正直に語ってみたかった。」とあって・・・
ふーむ、そういうことならまあ成功してますよ。でも、好きにはなれないわあ。
ええぇ・・・これが今年度アカデミー賞最多ノミネートだって?俳優部門はともかく、作品賞は勘弁して。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 5点(2023-01-28 00:28:39)《新規》
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5133.33%
6133.33%
7133.33%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review2人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

2022年 95回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞コリン・ファレル候補(ノミネート) 
助演男優賞バリー・コーガン候補(ノミネート) 
助演男優賞ブレンダン・グリーソン候補(ノミネート) 
助演女優賞ケリー・コンドン候補(ノミネート) 
監督賞マーティン・マクドナー候補(ノミネート) 
脚本賞マーティン・マクドナー候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)カーター・バーウェル候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2022年 80回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 受賞 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)コリン・ファレル受賞 
助演女優賞ケリー・コンドン候補(ノミネート) 
助演男優賞ブレンダン・グリーソン候補(ノミネート) 
助演男優賞バリー・コーガン候補(ノミネート) 
監督賞マーティン・マクドナー候補(ノミネート) 
脚本賞マーティン・マクドナー受賞 
作曲賞カーター・バーウェル候補(ノミネート) 

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