1.《ネタバレ》 描かれている内容はいつものSPY✕FAMILYです。
劇場版のため、相応のスケールになっているものの脚本が大味すぎる気がする。
第一印象としては映画クレヨンしんちゃんを少々シリアスにスタイリッシュにしながらも適度にギャグ多めと。
『暗黒タマタマ大追跡』『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』ぽさが随所に見られる。
タイプFはともかく、スナイデルとドミニクとルカがボコられてそのまま退場は消化不良。
末路等もう少し掘り下げて欲しかったなと。
ロイドもヨルも立ち回りが凄すぎて、アーニャに隠す素振りも見せず、
三者三様、互いに正体がバレてもおかしくないのに。
ロイドの異動危機や浮気疑惑や伝統菓子がクーデターに絡むには弱めで、
早い段階で解決かあちらから自滅という形で収束。
フォージャー家以外の準レギュラーは顔見せ程度のちょっと台詞があるくらいで(フィオナはやや優遇)、
興行成績次第ではシリーズ化を見込めることも視野に、彼らの活躍は次回に持ち越しかもしれない。
そういう意味であえて腹八分目でこれからを手探りしているとも言える。
世界観とキャラクターの最低限の説明があるため、原作及びTVアニメ未見の人でも楽しめるだろうし、
一種のお祭り映画やファンムービーとして見ても作画もアクションもクオリティが高い。
とは言え、一本の映画として見るなら期待値を下げて見ることを勧める。