1.《ネタバレ》 LGBTが主題の映画とゆーのは、昨今は数も非常に多くて、だからとゆーか内容の「高度化」もまた著しいと感じている中で、誤解を恐れずに言えば今作の内容とゆーのは正直「周回遅れ」な様にも感じられたのですよね。まずソレは恐らく、もう一人の主人公・山田杏奈ちゃん演じる三浦さんが「腐女子」だという(本作のユニーク面を司る)キー要素が、特に終盤までシナリオ的にイマイチ「効いていない」というコトだとも思われるのですね。また、原作は2016年のリリースとのコトで(ある種諸々と)時期的にもやや致し方無い…とも思ったりします、がもう一点、映画として(冒頭は)漫画原作には見えない様なちょっとハイソな感じで始まるものの、内容は(序盤~中盤は特に)かなり漫画チック or ラノベ的とでも言いますかね⇒コレもある種、間違いなく原作起因なコトではあるのでしょう。
んで、実に個人的な理由のモヤモヤとゆーのがあって、私はどーしても杏奈ちゃんが出て来てしまうと、もっと遥かに「文学的」な内容を期待してしまう…というトコロで、そーいうのも含めて結構に強烈な「違和感」がとにかく終始感じられて已まなかった…と言わざるを得ないのですよね(結局、ラスト付近までどーにも総じてナニもかもが「しっくり来ない」てな感じでグルグル唸りながら観てました)。だからそんな中で特に、物語が起承⇒「転」に入ったあたりのネガティブな急展開が実に超絶心地好くなくって、正直ココでいったん「一休み」入れてしまいましたですね。
とは言え、ラス前の超・スカッ!とするシーンは私も大いにスカッ!と出来て、ココで大幅に盛り返しはしましたかね。ソコからオーラスまでは特に文句なんか無い感じでしたし、正にその辺も含めて山田杏奈ちゃんは(また)やっぱ凄かったな…と思いました。そして、神尾楓珠くんだってまず全然悪くなかったと思いますし、何より役柄には超・ハマってて素直に好かったと思いました。結論、どちらかとゆーと確かに(言葉を選べば)「若者・ティーン向け」という感じのこのジャンルの作品かと思うのですが、俳優さんのファンとかだったら誰しも全然楽しめるのではないか…とも思いますね。