29.《ネタバレ》 ヤクザがいました。 ヤクザから足を洗いました。 平凡に嫌気が差してヤクザに戻りました。 物語としてはこれだけなんですが、不思議と響く映画ですね。 金子正次は粗削りでこの時点では演技も正直上手いとはいえない。 でも、何か光るものがある。 ラストの永島暎子のセリフが秀逸。 【大治郎】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-12-11 09:23:27) |
28.《ネタバレ》 リアルなヤクザ映画としては面白い。 野菜の値段のくだりや安売りセールで堅気の現実に嫌気が差すのは何となくわかる。 こうした理由で嫌になりやくざに戻る人は多いのだろう。 主役の金子正次のセリフが聴き取りにくいのが難かな。 無名時代の笹野高史が一瞬痛い役で出ている(髪も有り) 【とれびやん】さん [DVD(邦画)] 6点(2023-06-27 12:38:15) |
27.《ネタバレ》 竜二はせっかくカタギになったのに、ヤクザの世界が忘れられずに戻って行ってしまいました。素敵な奥さんと可愛いお嬢さんがかわいそうでした。萩原健一の主題歌は哀愁があって良かったです。なお、長渕剛は演技は金子正次、歌は萩原健一の真似をしていたんですね。。。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-04-29 10:19:12) |
26.《ネタバレ》 ヤクザ映画に含まれるんでしょうが、所謂抗争で撃ったり刺したりのヤクザ映画とは全く違う人間ドラマですね。 もっと人間にとって普遍的な問題である、夢・自由と生活・社会との折り合いとの葛藤がテーマでしょう。 足を洗ってカタギ生活を最初は満足していた主人公が、黙って寝っ転がって空見てるところ、突然笹野高史にブチ切れるシーン、 ラストにスローで妻と娘に背を向ける表情とか心の動きが凄く伝わってきてよかったです。 場面だけでなく、「飯が炊けなきゃ女じゃないよ」「もうこういうのナシンコにしようよ」 「またおばあちゃんとこ行こうか」等々セリフも印象的なものが多かったです。 この映画は金子正次氏だけでなく、脇を固める永島暎子、桜金造、北公次もみんないいですね。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 10点(2017-07-30 01:50:12) |
25.《ネタバレ》 主人公演じる金子正次さんの急逝で神格化さてるのでは?と思いつつの今更ながらの鑑賞でしたが、あの筋肉シンガーは此れのパクリなんじゃないかと・・・(そういった意味では評価されて良い作品だと思う)。 何せ生活臭がしてきそうな昭和テイストで画面から息吹を感じるのが良い。 が、劇中の竜二がカッコいいとか憧れは全く感じない(この映画に命を懸けた金子正次さんは素晴らしいが)、寧ろハンパ者だし、最初からカタギの人が一番良いということを教えてくれる。 でもラストシーンは、やっぱり秀逸だな。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-08 10:42:56) |
24.《ネタバレ》 友人の一番のオススメ映画ということで鑑賞。 それまでに見たヤクザ&ギャング映画とは違う、とてもリアルなアウトロー像。 ヤクザ者の弱さ、やるせなさが滲み出ている。 足ることを知らない人間の焦りと哀しさ。 バーゲンに並んでいる女の姿を見て、背を向けて歩き出す竜二。 それを見送る女がすべてを悟って受け入れている様子なのがとても不憫でせつない。 そんな男に惚れたのが悪いといえばそれまでだけど。 竜二を全然カッコいいとも思わないし決して好きなタイプの映画ではないが、なにか心に残るような。 長渕剛のヤクザものドラマを見ると本作の影響を受けているのがよくわかる。 この作品を作るために生まれてきたような金子正次の人生にも思いを馳せてしまう。 滑舌が悪くてセリフの聞き取りにくいところが難点。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-07 00:54:32) |
23.後半締まってくる。友人がヤク中で死んだあたりからか。この男辛抱が出来ないの。「辛抱したって一度の人生、つまんないじゃない」という人生観にはもっともなところがあり、でもそういう男のために周りが迷惑するのも事実。やくざもかたぎも同じように空虚感は持ってるわけで、それを自分だけの不機嫌と思ってるとこにこの男の馬鹿さ加減があるんだろうが、でもこういう男は確実にいる、というリアリティはびんびん伝わってくるし、そういうのを見下す感じにはしていない。そこがこの映画のいいところ。かたぎの生活してみても、同じ空虚感が残っていることから来る焦り、みたいなものがよく出ていた。ゲートボールしているオッサンみたいになっていっちゃうんだなあ、って。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-02-20 10:34:29) |
22.製作費が少なくても映画は作れる、見本のような作品。 やくざの世界を題材にしながらも、主人公の苦悩と葛藤を中心に描いたシナリオと、 主演の金子正次のアウトロー的な魅力が妙味を感じさせる。邦画らしい映像演出で、 総体的に泥臭い仕上がりだけど、いっさいのセリフを排したラストのカットはまさしく映画。 地味なシーンなれど、男なら主人公の心の内は十分伝わってくるはず。そういった意味では、 男性にお薦めの作品。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-12 23:14:58) |
21. 監督や俳優の熱意が伝わってくる作品でした。 【海牛大夫】さん [試写会(邦画)] 7点(2011-11-03 17:02:52) |
20.《ネタバレ》 派手な喧嘩も銃撃戦もない。ひたすら地道な生活の描写。その中からにじみ出てくるヤクザ者の悲哀。途中であっさり堅気の生活に転進してしまうのも、今から見るとかえって斬新だったりする。さっと切り上げるラストも、ある種の容赦なさを感じさせて清冽。ただし、永島瑛子のベリーショートはあまり似合わないと思う。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-21 00:58:22) |
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19.静かな80年代ハードボイルド。ヤクザ映画のようで実はちょっと違う。言葉は少なく、音楽は饒舌。金子正次の声がすげえカッコ良い。何言ってるかたまに分からないけど。 別面白いわけじゃないけど、変な魅力のある映画だった。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-26 21:16:38) |
18.《ネタバレ》 金子正次を初めて観た。 33歳という若さで亡くなった俳優で、どこか原田泰造に似ていなくもない。 作品としては、別につまらなくはない。 指を詰めるシーンが出てきて、「春山病院に行って、竜二の舎弟って言えばやってくれるよ」とか、春山病院に知り合いが居る私としては妙にリアルな話だったりするし、職安通りにある“フランスベッド”の気色の悪い看板が出てきた時には、ほんと大久保の息吹を感じた。 だけど、大久保と歌舞伎町ロケの良さを感じたのはそれくらい。 もう少しロケが欲しかった。 ヤクザがヤクザに飽きてカタギになり、平和な家庭を営むが、やっぱり性に合わずヤクザの世界へ出戻る。 まあ、適材適所、人間最後は納まるとこに納まるといった話なんだけど、ラストシーンで、商店街の大売出しの列に並ぶ奥さんと無言のまま別れ、去っていくという演出なんかは素晴らしい出来栄え。 でも、何ていうのかなぁ・・・どうも個人的には居心地が悪い映画だった。 ヤクザから足を洗ってカタギになったなら、トラブルや倦怠期を根性でクリアして欲しかった。 やっぱり自分も若い頃はフラフラしていて、今は社会的に落ち着いているんだけど、どうもこの映画を観ていると、そんな自分の安定生活がいつかは破綻するような気がして、不安な気分にさせられた。 人生には一大転機というのがあって、そこで異なる環境に果敢にチャレンジするケースってあると思うのだが、この映画は、そんな人間の非人間讃歌になってしまっている気がする。 ヤクザな世界が合うのなら、ヤクザの世界に戻ってしまうのは仕方ないことではあるけれど、一方で、一度カタギになって家族を養い、地道に生きていくことを大の男が決心したのなら、もう少し踏ん張って頂きたかった。 懸命に働き、仕事後のビール一杯に安堵するあの気持ちよさ、あの新鮮さを忘れないでいて欲しかった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-10-03 01:53:35) (良:1票) |
17.人物像が格好良くありません。映画がすごく面白いわけではありません。でも、見て損した気持ちにはなりませんでした。可能性を秘めたまま亡くなった金子正次が惜しまれます。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-02 13:48:58) |
16.ヤクザはヤクザとしてしか生きられない。愛すべきヤクザ竜二。ヤクザを弱く半端な愛すべき人間として描いた傑作。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-23 17:43:01) |
15.《ネタバレ》 ヤクザのくせに少し優しい竜二。「なんか最近不安になる。そんなに金もいらねぇしなー」と言い、フラッとヤクザを辞め、離れていた娘と女と幸せに暮らし始める。でもヤクザもんはどこまでいってもヤクザもん。女房が肉屋の安売りに並ぶ姿を見て涙。ようやくスター街道を歩き始めた金子正次。公開から三ヶ月で逝去した金子正次。すげーかっこいいやん 【stroheim】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-15 15:11:11) |
14.金子正次の熱意と執念は伝わってくるが……。わりと話の流れもイイし、カメラや編集も悪くない。これだけのモノを極々超々低予算で撮り上げた心意気は立派の一言。ただねぇ~、竜二の生き様には頷けないなぁ。古い仲間のピンチに金を用立ててやれず、女房子供が肉屋の安売りに並ぶ姿に自分が許せない…。それを“男のプライド”と言えば聞こえは良いが、その実はただの“甘え”だからねぇ。もし自分が世間知らずの10代の頃に観てたらカッコイイと言ったかもしれんが、今はねぇ…。世の中の多くの人はそうやって生きていってるんですよ。そしてそんなチンケなプライドのために嫁さんに背を向けてヤクザ者に逆戻り。アンタの妻子への愛情はそんなモンなんかい? と訊きたい。永嶋暎子が健気な奥さんを好演してるが、あの奥さんにしてもご都合主義ココに極まれり! ってなまでに理想の女性像。あんな女いないって。(^^; まあ、映画としてはホント可も無く不可も無く、な作品。あっ、あと最後に一点、セリフが聞き辛い所が数カ所あって、金子の滑舌の悪さが非常に気になった。 【TERRA】さん 5点(2004-08-09 11:55:12) |
13.渋いですね。ショーケンの主題歌がいまでも耳に残ってます。 |
12.《ネタバレ》 竜二がラストに下す決断。あの商店街のシーンは何度観ても涙がこみ上げてくる。また、脚本を書き上げ、自ら主演をすることにこだわった金子の執念が画面からあふれてきて、上手い下手では判断できない熱気のあふれた作品に仕上がっている。本作が好きなみなさんへ。高橋克典だからと敬遠せず、騙されたと思って、『竜二Forever』も観てください。金子の魂が高橋に乗り移り、また一つ日本映画界に奇跡が生まれています。 【恭人】さん 8点(2004-01-27 20:26:12) |
11.シブイ!シブすぎる!..そこが大好きです... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-15 12:28:25) |
10.海外のではなく自分の国の映画なので、今見ると時代を感じさせる部分が非常に目につきますが、それにしても竜二の台詞回しはかっこいい。シビれました。どんなジャンルの作品を描くにしろ、不良から堅気へ戻りましたっていう話はありがちですが、最後にまた出戻るっていうのはなかなか無いんじゃないでしょうか。すごいです。 |