26.終戦の一年前に撮られた貴重な作品。 入江たか子が異様に美しい! 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-10-08 19:45:24) |
25.《ネタバレ》 黒澤監督がこのような映画を撮っていたのは知りませんでしたから、戦時中の国策映画という特殊な背景も合わせ考えとても興味深いものでした。しかしそれと同時に強烈な違和感を感じたことも否めませんね。やっぱり映画というものを「自由」につくれない状況というのは問題だなと思いましたハイ 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-11-28 09:57:52) |
24.テンポはなく、テーマは薄汚く、見るところなし。時間の無駄。まるで北朝鮮のプロパガンダ映画。クロサワ自身も消し去りたい映画のはず!? 【Q兵衛】さん [DVD(邦画)] 2点(2015-06-25 16:23:33) |
23. 学生の言葉遣いや出てくる大人の描き方が面白い。が、退屈な映画であることは否定できません。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-25 16:33:15) |
22.女の子たちがグッと奥歯を噛み締めて頑張る姿は、本来美しいとは思う。んだけど、この映画で描かれているソレは、はっきり言って胸糞悪くなるような内容だった。昨今の集団アイドルみたいな俗悪さを感じる。しかし、黒澤明本人がどういう考えを持ってこの映画を作ったかは知らないけれど、ラストシーンだけは好き。この部分だけで一点買いできる映画だったと思う。「この涙が果たして本当に『一番美しい』と言えるのか?」と訴えてるように感じた。ただ、この映画、現代でも十分通用するプロバガンダ映画になってるところが怖い。映画そのものより、それが通用する社会が怖い。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-01 19:01:27) |
21.《ネタバレ》 黒澤監督が戦前の軍国主義の国威発揚映画を撮っていたという、歴史的価値だけで見た。 こんな脚本、選曲しか駄目だったという当時の情勢でどう仕様も無い事情が大きい分、黒澤監督の画面構成や編集技術の卓越した力が素で一番良く分かる作品かもしれない。 今、背景が分かってこの映画を観る分にはいいが、監督の技術一つで人間の感性に訴えることができるものが、このような時代背景の時に公開されたことに、怖さを感じてしまう。 同じような時期に、ハリウッドではすでにたくさんの名作が作られているが、日本も黒澤監督にこんな作品を撮らせてしまうような時代背景がなければ、充分に娯楽として質の高い映画がつくることができたのにとと惜しくてならない。 映画の歴史や黒澤監督の凄さを知る上では貴重な映画だと思うが、本来の「映画」として個人的に楽しめたかどうかという評価は0点。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-11-29 00:04:34) |
20.《ネタバレ》 これは「情報局選定国民映画」らしい。そんな局が無くなって久しい2010年になってから観賞した訳だけど、私にはとことん胸糞悪い映画でした。兵器部品の工場で働く少女たちを世相を交えながらリアルに切り取ってあるのだろうが、国威の発揚という目的を持っていることは明らかで、それが「美しいもの」という表現の仕方にやるせない憤りを覚える。国家や戦地の兵士を気遣う少女たちの健気な想いには確かに見過ごせないものがある。だけど、事あるごとに「頑張れ」を繰り返す構成は、根本的に戦局を精神論で補おうとした考え方と同じで、それが後の「特攻」「自決」「一億総火の玉」などに繋がって行ったと思えるのである。正確にカメラを回した時期は分からないが、製作年度の1944年は南太平洋の戦況から日本の劣勢は決定的に近い状況。大本営はこの映画を自分たちの方針のプロパガンダに使ったことは明らかで、観た人は当局の狙い通りの感想を持ったと想像する。黒澤の演出によって抽出された少女たちの純真さが見事に利用された、というのは言い過ぎか…。いずれにせよ、この映画には肯定できる部分が無い。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 0点(2010-08-15 23:01:36) |
19.ストーリーは当たり障り無く、キレイ事で埋め尽くされているが、戦争高揚映画ということで敢えていちいち突っ込んではいけない。敗戦後に監督は「わが青春に悔いなし」という痛烈な反戦映画を撮っているので比較して見るのも面白いかもしれない。 寮母先生の美しさが印象に残りました。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-01-29 21:51:30) |
18.《ネタバレ》 昭和18年、14歳以上未婚女性を対象に勤労奉仕団体である女子挺身隊が創設。昭和19年には年齢が12歳に引き下げられ、強制動員となる。徴用期間は1年ほど。女学生も動員され、授業はほとんどなかった。多くは寮生活をしながら工場に通い、ときに3交代の過酷な勤務もあった。勤労奉仕といってもちゃんと給与は出た。昭和19年には既に食事事情が悪かったが、映画では省略されている。本土空襲が本格化する前のため、防空服や防空頭巾の着用はない。まだ国家としての威厳が保てており、ほとんどの国民が戦争の勝利を信じていた。女優を実際のニコン工場で働かせており、ドキュメンタリーとしては大変貴重で、そのぶん娯楽性は薄い。映画に出てくるスローガンや歌詞から軍需増産(戦意高揚)のための国策映画であることは明らか。人物の人間性はさほど表現されておらず、軍国主義の模範的な言動に終始する。イヤな人物は一人も登場せず、理想化されている。今日の観点から見れば、滑稽なほど生真面目だ。ただ当時の人はこの映画をみて素直に感動したと思う。そういう教育(洗脳)を受けていたこともあるが、感情移入する要素がふんだんに盛り込まれており、後の黒沢映画の豊穣さを予感させてくれる。映像も美しい。「一番美しく」は、自我を捨て、身を国家に尽す姿こそが最も美しいという意味だろうか。だが、一番美しい少女時代を犠牲にし、国のために捧げる彼女らの姿を憐憫のまなざしで表現しているともとれる。監督は戦後すぐに「わが青春に悔なし」という反戦映画を作っていることから、戦争には反対であっただろう。黒沢監督はただ映画を愛し、ひたすら映画に打ち込んできた、その結果がこの映画。当時は国策に準ずる内容でなければ、製作が許可されなかった事情を考慮すべきだろう。映画としての出来を云々するより、後に有名になる黒沢監督の手により、すぐれたセミドキュメンタリー風の映画が残されたことに感謝すべきなのかもしれない。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-02 23:51:20) |
17.戦後すぐに撮影された『わが青春に悔なし』を観ると、よほど国策映画などはつくりたくなかったのだろう。できる限り、そうした映画にはしたくないという心は伝わってきた。ただし、グラフ→物語→グラフ→物語という構成は、すこし退屈ではあった 【ようすけ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-05-11 22:16:41) |
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16.《ネタバレ》 映画の裏に国策・戦意高揚の狙いがあった事を抜きにしても、黒澤監督らしくないけど、美しい映画だなと思いました。主演の矢口陽子さんが眼に力があって、若手女子工員を引っ張っていくに値する適役だったと思います。 戦争中だし女だからと言って男に負けたくない気持ちと、無理がたたっての病気、そしてマンネリと疲労からくる能率の下降のイライラ。全てがリアルで1つの人間ドラマが展開していました。先生と呼ばれる入江たか子さんも非常に美しく、見守る立場としての役割がピッタリでした。 ラスト、故郷の母親の訃報を聞いても「故郷には帰りません」と突っぱね、仕事のレンズを検査しながら涙するシーンが非常に美しかった…。あのレンズ越しには確かな黒澤監督の愛情を感じました。気丈な女性がホロっと見せる弱さに男は弱いなあ・・・、60年以上経った今見返してみても、黒澤監督がこの女優さんを好きになった理由がなんとなく分かる。それだけでも十分価値のある作品ではないでしょうか?激甘ですが6点です! |
15.撃ちてし止まぬ国策映画。以前にNHKスペシャルなどで第二次大戦の頃のプロパガンダ映画や戦意高揚映画の断片を見たことがありますけど、日本でも本当にこんなのを作っていたんですね(戦時中のリアルな日常が見られる分、史料的価値も高い?)。もうどこを切っても「お国の為に!」って声が聞こえてきそうです。そういう映画なのであまり物語のアラ探しをしても意味がないと思うので、その辺は割愛。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-15 21:42:13) |
14.責任感、生き方など言いたいことはわかるのだが、前半が少し軽い。テンポも良かったが、全体的に見ると普通。女性映画であり、黒澤映画にして異様な作品。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-03-11 00:03:11) |
13.退屈。女子工員らの言動は、美しいと云うよりも、洗脳の深刻さを痛感させる。 【丹羽飄逸】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2007-09-30 20:27:26) |
12.これ、「アタックNo.1」でしょ。(参考にして有名なスポ根性アニメが出来たというべきか)w 未来のクロサワ夫人は、鮎原こずえだわ。早川みどり風の女子もいるな。 【Waffe】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-23 22:03:10) |
11.《ネタバレ》 黒澤明監督の第2作。黒澤には珍しい女性映画で、尚且つ戦時中という当時の時局柄、戦意高揚映画である。そのためか、見ていてもあまり面白いものではなく、見ていてけっこう辛かった。とくに主人公が無くした小さな部品をひとりで夜中に何時間も探すシーンは胸が詰まりそうになった。それとタイトルクレジットが一切なかったのが驚き。(一応、エンドクレジットはあったけど、あれは放送局のオリジナルっぽい。) 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2005-09-21 18:09:10) ★《更新》★ |
10.冒頭、志村喬の国粋主義的なアジ演説に接して、、、、、戦争を鼓舞し、人々を戦地に導く映画は、映像的に優れていればいるほど、非難に値するべきと思って見ました。、、、、しかし、見終えて、果たしてこの映画は、戦時中の国策映画に値したのだろうかという疑問が起きました。、、、、最初の勇ましさは、実は、映画製作を認可されるための目くらましのようなもので、映画の真意は、姿三四郎でテーマとした、人としての美しい生き方、あるいは、家族からの自立について描くことではなかったかと。、、、、、、仮に、純粋な戦争鼓舞映画であれば、先生の入江たか子にもっと、戦争賛美の言葉を、様々に語らせるはずでしょう。国策映画の中での教師の役回りは、通常は、政府の言葉の伝達役だからです。しかし、入江たか子は、そういう言葉を全くといって良いほど語っていません。、、、、、また男でなく、女の世界を題材としている点も、注意すべきかもしれません。男を描けば、戦場に行く、行かない、死ぬ、死なないということを必ず入れねばなりませんが、女を描けば、そういう必要はないからです。、、、、、全体として、リズム感があるし、また女子工員が集まって笑ったり、話したりする構図とか、良くできていると思います。また戦時中の勤労奉仕などの様子を伝える記録映画としても貴重ではないでしょうか。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-28 12:22:44) |
9.山出しの大根みたいな(例外もいるが)土くれだらけの女工たちが、実に輝いて見える。国策に沿うとは言っても、人間性の善を謳歌する矛盾にはならないと思う。むしろここまで躊躇なく謳い上げるのは、まさに国策に沿っていたから可能なので、日本には珍しい時代だったのではないか。あとテンポがいい。 【伯抄】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-17 22:35:40) |
8.黒澤明の国策に合わせた映画か? 全員が善人で、こんな時代があるのか、女性も日本女性の鑑、理想 像? でもここちよい 。 【ご自由さん】さん 6点(2004-06-16 20:59:57) |
7.黒澤映画で見るべきなのか迷った作品。プロパガンダでありながら黒澤監督のせめてもの抵抗も感じられる。この映画なくして黒澤の反戦思想や社会や体制などへの痛烈なる風刺も無いのかな。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2004-02-23 21:16:11) |