32.田舎町でこんなに美人でスタイルがよかったら目立ちすぎてスパイは勤まらないだろ!とツッコミたくなるが。いつの時代も権力によって人は翻弄される。保身から権力に擦り寄る者、権力と戦う者。中立的に生き延びようとする者。各々の心理描写もよく出来ていて、派手な戦闘シーンはないものの、戦争の恐ろしさや人間の醜さ等は十分に伝わってきた。吹き替えだったのでわからなかったが、オリジナルは英語なんですね。フランスで英語しゃべるのは違和感あって、それはちょっとシラケルかな。 |
31.ナチスドイツ侵攻によって二分された第2次世界大戦下のフランス。南部ヴィシー政府はドイツ傀儡政権、ナチス寄り政策を進めると共にユダヤ人検挙も積極的に行った。それに反発する市民や左翼はレジスタンスとして政府に立ち向かった時代である。 シャーロットはそんな政治的関心があるわけではなく、ごく普通の看護婦であったのだが、フランス語が堪能だったことと愛する男を追って、レジスタンスの一員となる。映画はそういう激動の時代の中で、強く生きるシャーロットの生き様とロマンスを見事に描いている。 主役を演じたケイト・ブランシェットは実にすばらしい。エリザベス女王に限らず彼女が演じたどの役柄にも存在感を示してくれる。一方でまた、ジュリアンの父を演じたマイケル・ガンボンもまた良い味を出している。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-12 18:03:04) |
30.こういうユダヤ人問題を扱った映画は、日本人にはイマイチ受けが良くないような気がします。主人公の感情の変化がもっと丁寧に描かれていると良かった。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-05-09 10:14:50) |
【鉄男】さん [地上波(字幕)] 5点(2010-04-23 18:09:35) |
28.ユダヤとか共産主義とか、詳しくは知らないけれど、どこでも戦争って起きるんだなと単に思いました。なんで戦争って起きるんでしょうかね。戦争映画の本質ってそこで評価がされると思うんですよ。という意味では、全ては描き切れてなかったようには思います。結局、欲望が戦争を生んでいるんでしょうか、それとも、愛が実は戦争を生んでいるんでしょうか。 まぁこの映画から教わったことは、ナチスにフランスが一部占領され、イギリスがフランスにスパイを送っていただけということだけでしょう。 テレビ放送で見たからか、シーンの構成がわかりづらい感がありました。 それにしても、主役のくちは、ものすごく大きいね。 くち裂け女役は彼女しかいません。 【杉下右京】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-04-21 10:07:48) |
27.ケイトブランシェットの演技にかなり助けられてるような感じはしましたけど戦争映画としてはユダヤ迫害やらナチスやらいろいろな問題を取り扱ってるので見ごたえは十分でした。けどやはり最後までケイトの映画、という考えは拭えませんでした。変に顔面アップが多かったのはそのせいなんかなぁ? |
26.《ネタバレ》 兵士にピストルを突きつけるシーンと、子どもへの手紙を打つシーン、列車から見えるラベンダー畑の色が印象的でした。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 4点(2009-04-08 00:20:57) |
25.《ネタバレ》 ケイト・ブランシェットはこういう役がうまいですよね。強さの中に弱さがあり、弱さの中に強さがある。他に代わりのいない役者さんです。シナリオはとてもいい出来。レジスタンス仲間が無惨に殺されるシーンや、ナチに罵声を浴びるジュリアンを止めるためキスをするシーン、子供たちに偽りの手紙を渡すシーンなど、ぐっとくるツボを押さえた展開。それでも全体的に真に迫らない印象を持つのは、情緒的演出、ひいき目な撮り方、いわば、ある種ヨーロッパ的な風合いのせいでしょう。もちろんその趣の好みは人それぞれです。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-11 19:57:21) |
24.相手の本名を早々に聞いておいて自分は最後まで名乗らないってのは 普通なら思わせぶりで相当に嫌な女だけどね。 いつもながらビリー・クラダップの優しく甘い声がいいなぁ。 【mimi】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-10 18:57:08) |
23.《ネタバレ》 フランスでのレジスタンス戦線という素材に着目し、しかもせっかくケイト・ブランシェットの起用に成功したんだったら、女性戦士としての訓練なり闘争の場面を存分に入れて、素材描写の価値を高めることはいくらでも可能だったはず。しかし、この作品では、中途半端にロマンスっぽい雰囲気とか子供とのやりとりとかに浮気しているため、全体の軸が崩れかかってしまっている。終盤の、屋敷内でドイツ軍兵士に銃を突きつけるケイトの表情などはものすごいものがあったので、こういう場面をもっと見たかったと思うのだが。そもそも、レジスタンスを描写の対象としていながら、作戦内容とか指示系統などのディテールにふれていないので、その点からも説得力に欠ける結果となってしまっている。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-05-02 04:07:50) |
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22.《ネタバレ》 ウウウ!さすが女王陛下のイギリス女性の映画でした。こんなに凛と出来る女性はあまりいないと思います。バック音楽のCDをわざわざ米国Yahoooから取り寄せた価値があったと自画自賛いたしております。たまたま本日42Chでやっていた「チャーチル」を観ていてそう感じました。でも自殺はぜぇ・・・ったいに許されません!本日も又そのように感じました。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-02 00:44:06) |
21.《ネタバレ》 戦争を背景とした恋愛劇といえばかの名作『ひまわり』がありますが、列車から見える一面のラベンダー畑は『ひまわり』を意識した描写なのでしょう。しかしひまわりが墓標との対比で象徴的に映し出されたのに対し、あのラベンダーは平和の象徴というより時系列上での戦争後を意味するものとしか表現されておらずあまりあの美しい紫が効果的に使われていない。戦争が終わるまでひたすら待ち続けたソフィア・ローレンに対し、ケイト・ブランシェットはその愛の強さ、、というよりも人間としての未熟さゆえ、また戦争に対する無知さゆえに行動をおこす。そして目の当たりにする戦争の現実。この現実の中で変貌を遂げる女というのは『ひまわり』でのマストロヤンニ。しかし戦争によって引き離された二人というのは同じだが、この作品ではそれが悲しいこととしては描かない。むしろ前向き。これが戦争を背景にしたものでなければそれもいいだろうが、あれだけ悲しい現実を見せておいてあのエンディングは無いでしょ。しかも「あれだけ悲しい現実を見せておいて」といってもストーリー上で悲しい出来事があっただけで、映像は全然その悲しみを伝えていない。父を売る葛藤はもっとじとーっと描いて欲しい。そしてなによりもこの作品にはあって然るべきの「恐怖」がない。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2006-07-04 18:23:41) |
20.《ネタバレ》 とても 良く出来た映画でした~ 以前、淀川長治さんが 言っていたけど「戦争映画には、 殺したり、殺されたりよりも、 もっと 恐ろしいものがある。」 と、言っていました。 ホント この映画を見て、 戦争がどんなに 人の普通の心を壊していくのかが 伝わってきました この映画の中で 希望が一番だ みたいな言葉があったけど、 ほんと、希望を最後まで 捨てずにがんばった 女性が素敵でした ケイト・ブランシェット ヨカッタ((b´∀`))ネ 【ぐぼ子】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-04-24 10:02:25) |
19.これぞ、ケイト・ブランシェットと言う感じの作品。場面々々での表情が素晴らしい。特にタイプを打つときの目は迫力が有りました。かくまっていた子供2人が連れ去られた後、ジュリアンに言った“何かしなくちゃいけない!”の台詞はジーンと来ました。恋人を追ってフランスに潜入したにも関らず、最後そこで苦楽を共にしたジュリアンの元に向い、自分の実名を名乗る所も良かった! 【みんてん】さん 7点(2005-03-28 00:08:22) |
18.《ネタバレ》 子供に手紙を読んでいるところでかなり泣いた。ケイト・ブランシェットがかっこいい。 【Gene】さん 8点(2005-02-22 11:15:10) |
17.《ネタバレ》 すばらしい。 「行け」と言う決意。タイプを打つ目。手紙を渡した後の、呆然とした後ろ姿。 命がけの行動に、心打たれました。完全にやられました。シャーロットグレイとして生きてきた日々より、ドミニクとしての日々に彼女は人格を持たされたのでしょう。だから、生還した元恋人に、もう戻れなかった。ここ数年で最高の一品でした。 【しょりちゃん】さん 10点(2005-01-31 08:59:25) |
16.《ネタバレ》 抱き合ってキスなんてしちゃってますけど、あのー、お父さんと二人の子供は・・・・ 【永遠】さん 2点(2004-06-12 08:43:16) |
15.《ネタバレ》 けっこう皆さん辛口ですね。 わたしは良かったですよ。まあフランスへ渡る経緯とその原因となる彼への思いが薄かったのは事実ですね。 恋人に会うためにフランスへ行き、そして最後あの場所へ戻るという、シャーロットの情熱がとても素晴らしいと思います。 情熱ってほんと、なくしちゃいけないものですね。 【杏と蛍】さん 7点(2004-05-25 00:51:07) |
14.時代設定、舞台状況、どれをとっても重いはずなんですが、ケイトブランシェットの独り舞台となっていて、それが生かされていない。愛するもののためにスパイになるという掴みも、描写が弱く単調なものになっているので、最後までのめりこめません。残念。 【tantan】さん 5点(2004-04-12 06:27:03) |
13.ケイト・ブランシェットが好きで観た。彼女のノーブルでありながら危険な陰のある雰囲気を、感嘆しつつ堪能した。真面目で芯が強そうなお嬢さんから、肝の据わった表情をするようになり、闘う顔になっていく。「エリザベス」のときも感じたけれど、そういう女性の変遷を演じるのが、ケイト・ブランシェットはものすごく上手い。彼女の中にある迫力が、だんだんと放出されて輝きを増す。すべてが終わったとき、何事もなかったかのように生きることを選ばず、同じ傷・同じ怒りを持つ場所で生きようと決意するシャーロット・グレイはスゴイと思うし、その誇り高く強い女性を演じたケイトは素晴らしい。そして、最後『戻らないものもある』といった彼女の、凛とした表情が印象的。しかし、他の皆さんが書いているとおり、フランスにスパイに入ったという物語なのに、ずっと英語で通すのはあまりにも違和感がある。手紙もメモも何もかもが英語。ママンとマダムとムッシューを使えばフランス??? じゃあ、ドイツ人も英語だな、と思ったらドイツ語らしいものを話しているし、中途半端で、本当にビックリだった。いかにも1940年代なファッションは素敵だった。 |