14.《ネタバレ》 質屋の娘の立場はどうなるんだ! 貧しい時に助けてくれたしキスもしたくせに、いいとこの娘なんかを好きになりやがって。 まったく酷い話だし怒りさえおぼえる。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-09-14 22:38:33) |
13.ロ短調交響曲が最初は笑いで中断し、後には涙で中断したという物語。もちろんフィクションで伝記というわけにはいかないが、音楽を愛し若くして亡くなったシューベルトの一面を描いた映画としては良いものだと思う。算数の授業から黒板に音符が並んで「野ばら」の合唱になるところなど凄く良い。溢れ出る音楽を身近なものに書きとめた天才ぶりが出ている。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-29 22:37:09) |
12.《ネタバレ》 音楽伝記映画の傑作の一つ。まさかこんなに楽しく面白い映画だったとは。 実在の音楽家シューベルトが、貧しい生活の中で文字通り音楽を“楽しんで”いる様子が伝わってくる。三度の飯より音楽が好きだけど、やっぱり生きるためには食い物で腹を満たさなきゃいけない。生活のためにバイオリン?を質に入れ“金に換えざる負えない”姿は切実で胸に染みる場面だ。バイオリンを「今までありがとうな」と言わんばかりに手でなでる。それがファースト・シーンなんだから面白い。悪ガキ共もあれだけ歌が上手かったら文句は言えないね。 ヒロインとは結ばれるかと思いきや・・・あれだけ親しくなれた女性も忘れてしまうほど音楽に没頭するシューベルト。音楽馬鹿って感じが良く出ているが、やはり切ない。音楽を心から楽しみたい人、「アマデウス」のような音楽伝記ものが好きだという人にオススメな作品です。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-18 19:23:26) |
11.《ネタバレ》 古典を観ると、ドラマの基本が分かりやすくて勉強になる。人生の掴みを知りたければ、古典を観よう!今の映画が忘れてる人間愛があふれてる。シューベルトが黒板に夢中になって音符を書いたら、子どもたちが歌うシーンの笑いこそ、映画が大事にしたい愛だと自分は思う。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-02-03 21:43:04) |
10.シューベルトの交響曲第7番が未完成に至る物語。エミー、カロリーネ、シューベルトの心模様と三者のどうにもならない恋の成り行きが何とも切なく、セレナーデを始めとする楽曲がその思いを更に掻き立てます。ユーモアの洒脱なセンス、ハッとするショットの数々も印象深く、作品の完成度の高さに驚きます。 |
9.アバンタイトルの風景画が粋にドラマへの導入を果たす。 ヴァイオリンを愛おしそうになでる手、ガラスに映る主人公のシルエットと、窓口を介したシューベルト(ハンス・ヤーライ)と質屋の娘(ルイーゼ・ウルリッヒ)の出会いのカットバックがまず素晴らしい。 質屋のチャイムの音色はさりげなく反復対比され、主人公の心情表現として響き、その窓口で娘が客を応対する声音の対比も、彼女のときめきを伝える。 あるいは彫刻の破砕音が凶兆を仄めかすなど、歌曲・楽曲だけでなく、風物を含めた様々な音響の活用にもトーキー初期の意欲が漲っている。 一方、天秤やメトロノームといった小道具の活用や、縦横無尽の巧みな移動ショットの充実ぶりも眼を瞠る。 小津のトーキー第一作『一人息子』の劇中にも借用された、マルタ・エゲルトが走る麦畑の横移動ショットがやはり際立って見事だ。 『一人息子』の日守新一は横で居眠りする飯田蝶子に目をやりながら、スクリーン上の主人公の姿に身につまされたのかも知れない。 【ユーカラ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-11-12 17:00:43) |
8.肖像画のまんまの役者が出てきたときには吹き出しそうでした。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2010-10-09 18:49:12) |
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7.何通りもの対比を見られる。世間知らずのお坊ちゃんと、訳知りの大人。民衆の歌とサロン芸術。不器用とテダレ。そして絶対的な階級の違い。筋をたどれば、特権階級に奉仕するものに成り下がっていた芸術家から、人民へ奉仕する芸術家へと、大ざっぱに枠組みをまとめられるんだけど、この映画の感じのよさはそういうところにはなく、お坊ちゃんが嫌味なく描かれている作品として気持ちがいいんだろう。妹的な質屋の娘が、チラチラと姉的なものを見せるところもいい。けなげである。とっても柔らかなものを、大事に大事に傷つけないように描いているこの映画が、ヒトラーが首相になった年に製作されてるってのは、皮肉な偶然というより、社会の気分が均衡をとろうとする必然なのかもしれない。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-16 11:57:57) |
6.《ネタバレ》 オーストリアが生んだ偉大なる作曲家、シューベルトの半生を描いた伝記映画!観る前は正直、かなり退屈な作品じゃないのかなあ!なんて思ってはいたけど、思っていたよりも楽しむことが出来ました。「野原」という曲が出来上がる過程、そのエピソードがなかなか面白い。小学校の教師をしているシューベルトが思い付いたゲーテの詩が黒板に書かれていたのをヒントにして、メロディが浮かんで作ったというのもなるほど!て思えたのと、それとこの映画、とにかく画面作りから音楽まで何もかもが美しい。それだけでも観て損のない映画だと思えるし、あまりにも芸術ぽくて嫌だなんて思ってる人、観る前は私もそうでした。これは芸術映画ではあるけど、けして、お堅いだけの映画ではありません。今時のハリウッドの大作も良いけど、たまにはこういう作品に触れるのも良いと思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-19 21:29:52) |
5.《ネタバレ》 質屋の娘との件はない方が良かった。自業自得ですよ、あんた。 【トナカイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-25 23:03:15) |
4.高校の授業で見せられました。女の人の声が、キングギドラかと思った。俺はダメだった。 【マックロウ】さん 3点(2004-06-18 18:35:02) |
3.「この曲が終わらざるが如く、我が愛も終わらざるべし」……ん? 逆だったかな? ま、どっちでもいいや。とにかくこの一語にやられました。ラストがとても切なくて、胸に余韻を残します。シューベルト好きでない方にも是非観ていただきたい一本です。 【K】さん 8点(2003-12-31 00:33:19) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 古き良き時代の映画。音楽の授業の教材としてもぴったりで、音楽が好きで夢見がちなシューベルトの雰囲気が出ています。彼は質屋の娘と恋に落ちるのですが、赴任先で新たな女性に出会い、先ほどの質屋の娘をアッサリ袖にしてしまいます。何とも憎い演出ですが、やはり個人的には質屋の娘と結ばれてほしかったです。 【与太郎】さん 6点(2003-11-23 22:37:03) |
1.シューベルトのロ短調交響曲(現在与えられてる番号は第7番)が何故未完成に終わったか、の謎をキッカケとして作ったフィクションです。シューベルトは他にも未完成作品が幾つもあり(他には「四重奏断章」等が有名)、実際には大した意味は無いと思われます(一般に言われているのは、第1、第2楽章を3拍子系のテーマで書いてしまい、第3楽章も3拍子のスケルツォなので、書き進めにくくなったんじゃないか、という説)。が、この曲、未完成ゆえに完成された、と言うのはいささか言いすぎでも、とてつもない異彩を放つ個性的な曲で、確かに何か想像力をかき立てるような要素を持ち合わせています(当時はベートーヴェンもまだ第九の作曲途中というから、かなり斬新な音楽です)。本作は、ユーモアも交えながら、未完成の謎にロマンチックな解答を与えており、なかなか音楽にもマッチしています。多分実際のシューベルトよりはかなり美化されてるんでしょうけどね(後に墓を移動する際の調査で身長がかなり低かった事が確認されているようです。また肥満で内向的というから、今生きてれば「オタク」と呼ばれかねない)。 【鱗歌】さん 7点(2003-10-12 01:38:13) (良:1票) |