553.医学が発達し、人間を矯正する技術ができたとして、どこまで人間を「治療」してよいのか。悪人には人権はないのか。といった問を発しているように思える。 途中、かなりどぎつい表現があるので、見る人をかなり選ぶ映画。 部屋や調度品の斬新さは、50年前の映画とは思えないほど。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-05-22 17:15:57) |
552.もっとぶっ飛んで無茶苦茶なイメージをずっと持っていたが、意外とストーリーのしっかりした映画で驚いた。嫌悪感を感じる暴力的な描写があるということで見るのを避けていたが、今見るとそこまでリアルでもないため割と普通に最後まで見ることが出来た。古い映画ではあるが今見ても十分楽しめる作品でした 【映画大好きっ子】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-03-10 21:30:42) |
551.暴力的で下品な物語だけど、皮肉な結末が良かった。 主人公はまともではないけど、彼を取り巻く社会も何かおかしいと思わせる奥深い作品ですね。 矯正は出来るけど、更生はしないというのが現実的で良い。 それにしても、撮影の為とは言え、瞬きさせない矯正器具は非人道的で斬新でした。 人間だからいいけど、動物にやったら愛護団体が黙ってませんね。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-15 19:31:48) |
550.《ネタバレ》 こないだリバイバルでやっと本作を映画館で観れた。感激。まあそれは置いておいて、とても誤解されやすい作品だと思うのであえて断言させていただく。(心象悪くしたらごめんなさい。) みなさーん!この作品は「コメディ」です。全然、そう見えないかもしれないし、実際に全く笑えないかもしれない。しかし、キューブリックは絶対にこの作品、観客を笑わせようとして作っている。まずは笑わせることを最優先にして作っている。劇場全体がドッと湧くような笑いではないが、それぞれがニヒヒヒと静かに笑うタイプの笑いで溢れている。それ以外の要素が強すぎて、見る側に伝わらないことが多いと言うだけのことだ。と言うわけで、ピンと来なかった方もあまり深く考えず「これはコメディである」と思ってもう一度観てみたら、今まで見えなかった景色が見えてくる・・かも?(ちなみに黒澤明監督の「生きる」も同じ傾向の作品だ。) 【rain on me】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-11-09 21:17:39) (良:1票) |
549.評価の高さに驚きです。これっぽちも楽しめなかったです。 【へまち】さん [インターネット(字幕)] 4点(2019-11-04 18:01:00) |
548.キューブリックのなかでも好きな作品。シニカルでバイオレンス。コミュニケーションの不在を扱っているが、最後のどんでん返し。ブラックユーモアの極致。ダークな魅力満載の映画であり、あくまでも虚構を虚構として、楽しむ映画。ただ一つ、ベートベン好きの主人公が、雨に歌えばのようなミュージカル=ポップな曲を口ずさむのが合点がいかぬ。ここでは、ベートベン10番の歓喜の歌であろう。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-26 20:26:00) |
547.《ネタバレ》 悪い奴だな~(笑) あれで15歳って(笑) 悪い奴だわ~(笑) 【kontiki】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-09-24 01:16:05) (笑:1票) |
546.やはり生理的に受け付けられなかった。エロ・グロ・ナンセンスこそアナキズムの昇華と考えてるのか、さらにそこをシニカルにみてるのか。どっちにしてもキューブリック作品の負の部分、エグいくせにひ弱な感じはやはり合わないですね。そこまで嫌な思いをして映画の背景を探る努力を観客にもとめてもね。学生とかならともかく嫌な現実をみながら生活している社会人にはね。 【いそろく】さん [DVD(字幕)] 1点(2018-06-03 19:02:26) (良:1票) |
545.《ネタバレ》 半世紀近く前にも関わらず、今もなお衝撃と鮮烈さを失わず、五感を絶えず刺激させる。 あまりに背徳的で倫理性を無視した、サイコパスの不良少年アレックスの悪行が強烈であるほど、 共犯者になったような恍惚と快感を観客に見せつけ、投獄そして釈放後のアレックスの地獄巡りを追体験する。 荒療治によって変わっても、彼は被害者のように振る舞い、何故因果応報を受けたのかという反省も心からの謝罪もない。 性と暴力を封印されただけで根っこから救いようがないからである。 では、アレックスだけが酷いかと言えばそうでもない。 実は社会も我々もアレックスのような本能が眠っているのではないか。 タイトルは機械化された人間を意味するらしいが、理性を持って生きている我々も息苦しい現代社会に嵌め込まれている。 むしろ機械化された人間にならない支配者側こそ本能的に我々を上手く利用してコントロールしている。 自分の生きたいように生きられる言動は、世渡りの上手さと狡賢さから成り立つという残酷な現実を突き付けているのだ。 キューブリックの先見性は、彼の想像を遥かに超えて、現実の"未来"は映画以上にさらに酷いものになっている。 "アレックス"と"時計じかけのオレンジ"の狭間で、観客はラストの観衆と重ね合わせ、 「ハラショー!」と喝采する未来しかないのかね… |
544.《ネタバレ》 暴力シーンが多くて観るのに精神力が削られたが、ストーリー展開が面白くて最後まで興味を削がれずに見る事が出来た。完全に前情報無しで見ていたので最後のシーンでやっと理解したが、この映画は犯罪ものではなく、政治・社会ものであった。ゴッドファーザーの様なのを想像していただけに、終わり方に物足りなさを感じてしまった。最初から知っていればまた印象が違ったかも知れないが、あいにく何度も見たくなるような映画ではない。 見ていて気分が悪くなるシーンも多いが、その一方でBGM、背景のオブジェクトなど細部にも尖ったセンスを感じる箇所は沢山あり・・・何と言うか、好みが分かれる映画だとは思う。怪作という表現がしっくり来る。 【alian】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-28 00:47:40) |
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543.《ネタバレ》 暴力、強盗、レイプを繰り返す15歳の少年アレックスに対して それら行うと吐き気を連想させる洗脳工作を行うが世論の反発に合い、 国家が主体となって元のアレックスに戻すという、全体主義や体制を皮肉ったような作品。 40年近く前の作品だが、冒頭の原色背景→アレックスのアップの雰囲気で傑作の匂いがあり 当時の世相を加味しても大変インパクトを与えた作品と言えるだろう。 とにかくアレックスの奇抜なキャラが立っており、「名作」というより「怪作」とかの方が近いかも。 「オレンジ」とは人間という意味で、規律を遵守するロボット人間的な意味らしい。 (または、「時計仕掛けのオレンジ」で奇抜な人という意味?) 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:08:01) |
542.ハイセンスな暴力映画というのはなかなか出会うのが難しい。 北野映画を見て、暴力の映像的描写が殴り合いの闘争だけでないことに衝撃を受けた者であれば、 きっとこの映画も気に入ると思う。というか、私はその観点で痺れた。 そして、さすがはキューブリック作品、このご多分に漏れず、この映画も音楽に妥協がない。 中学生でこの映画に出会ったなら、ぜひ、かぶれて欲しい。 セリフの言い回しはAKIRAのそれに比肩する。 自分の厨二病時代を内省し、愛でよう。 【よこやまゆうき】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-05-31 01:07:20) |
541.やはりキューブリックは嫌いです。名作と名高いこの映画、高得点をつけている人が多いですがコレのどこがイイのかさっぱり理解ができませんでした。キューブリック作品はバリーリンドンは10点でしたが他の作品はどれもこれも0点に近い状態です。 表現もドギツいし、セリフも判り辛いし、いちいち演劇のように説明臭くてわざとらしくてやかましいだけの映画。やはり私にはキューブリック作品は合わない。。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 0点(2017-04-10 12:26:09) |
540.この映画、ようやく観ました。今まで観たことのないタイプの映画ですね。いま、こんな映画が上映されら社会的制裁を受けそうな、皮肉やバイオレンスなシーンもたっぷりでした。シナリオは相当面白い。字幕の表現も面白い。そこまで期待してなかったんですが、いい意味で完全に期待を裏切られました。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-08-13 19:07:54) |
539.《ネタバレ》 暴力とエロは文芸の古典的テーマなので殊更に論じるまでもないですが、テーマは罪と罰と赦しですかね。主人公には罪の意識がない。で、そのまま人格改造で更生させられる。よって反省も後悔もない。ただし罰としての苦しみだけはある。これは非常に奇妙で興味深い状態ではある。他方被害者はそういう加害者を赦さない。だって加害者は更生したとは言え、反省も後悔もないんだから。そこに強制的な更生(人格改造)は人権侵害であるとの攻撃が加わって、ちょっと話が複雑になったというか、人格改造に国家権力が介入する事の是非のようになってしまい展開がオカシクなって話がヨレたかな?という気はする。国家は個人の内面ではある思想信条をコントロールする事はデキナイという反権力的作品のようにも思えますが、そこには法と秩序が前提としてあるわけで、それを無視する主人公の存在はどうすりゃいいの?という問題提起だけが残ったような気はします。罰としての死刑制度は存在するが、犯罪者の手記は表現の自由としてベストセラーになり印税で儲けさせてしまうという世界的にみたら特殊な国である日本の加害者と犯罪被害者のあり方まで考えさせられました。 |
538.《ネタバレ》 初見時にはもっとラストでは、手のつけられない悪魔が問答無用に世に放たれる予感がしてしびれてたんですけど、そうだったんですか、政治家との癒着だったんですね。当時はともかく、いまの物差しで考えるとそういうのってなんかむしろ小悪党。あのころの未来っぽさがいい感じの味付けにならず、古くさい流行をみた感じがしました。いや、おもしろいっちゃ、面白いんですけどね。【追記】学生のころ、札幌のJabb70 Hallという小さな劇場で観ました。とってもかっこいい劇場でした。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-26 22:22:44) |
537.評価漏れでした、いまさらすみません。でもおもしろいって無理して言ってました、ほんとはつらい映画です 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-29 16:31:17) (良:1票) |
536.《ネタバレ》 傑作である。しかしそれは映像メディアとしてか・・・ 抜かりなく、緩みなく、緊張。とにかくキューブリックの持つ感性をただただ見せつけられる。映画が大衆娯楽と今も昔も言える所はあると思うが、監督はそんなに比重を置いていない。むしろこの映画のオチである逆説的批判がかろうじてこの作品を映画じみさせているようにすら感じた。 内容に関しては最後まで不快だった。私的には、「雨に唄えば」はジーン・ケリーのものでここで出会いたくなかったかなと。主演のマクダウェルの演技は凄まじく、というよりセックスと超暴力の映画なのでこれが演技なのかと非常に新鮮だった。他にも3Pの早回しは笑ったしよい、また「雨に唄えば」の強姦もヴェートヴェンの第九もカチッとはまっていたと思う。抜かりないがどこか遊び心のあるセンスの良さに魅せらる作品、でも鑑賞には体力と精神力がいるので人にむやみにはオススメはしないし、不快で見てられないというのが率直な感想だ。 【なさんな】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-22 00:42:35) |
535.意義や独創性といった観点から考えて高く評価したいところだが、とにかく前半の暴力シーンが著しく不快で、鑑賞に堪えない。 ある程度既成の概念から逸脱して芸術性を追い求めるのは大変結構だし、風刺作品という理屈も分かるが、 私としては”自分が感じた気分”というものを最優先で考えたい。 そういう意味でこの映画はあまり美しいと思えなかった。この映画が大好きという人に対しても、人間性を疑わざるを得ない。 【ポン酢太郎】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-12-02 13:06:45) |
534.《ネタバレ》 全くの予備知識なしで見た。 前半は少年グループの破天荒な様子が描かれて、何を訴えたいのかイマイチ掴めなかったが、 後半の施設での治療に至るまでの段階だと把握できたとき、ぐいぐい引きこまれた。 ただし全体の印象としては、説教じみたものを感じてしまい、2回目見たいかと言われれば微妙なところ。 【カジノ愛】さん [DVD(字幕)] 3点(2014-11-30 17:31:50) |