79.加山雄三が主演した若大将シリーズに、「ハワイの若大将」というそれはそれはツマラナイ作品がありますけれども、劇中で若大将がワイハーの海でサーフィンに颯爽と乗ってみせるシーンがあり、こういうのを見ると、「いやーさすが若大将、さすが加山雄三」とか思っちゃう。「颯爽と」とは言っても何となく変なので、実は撮影上のトリックがありそうな気もしてくるのですが、いや、トリックがあるのならもうちょっと上手く乗って見せるのではないか、と。 で、それに負けじ、などと考えた筈もないのだけど、こちらの作品では我らがスネーク様もサーフィンを派手に乗りこなし、やっぱりさすがはスネーク様だなあ、と。でもこちらは明らかに特撮ですね。若大将の方がスゴイじゃないの。でもそこがスネーク様らしいところ。 ジョン・カーペンターというヒトは、毎回、見事にバラバラの題材で作品を作り、しかしその割にはさほどバラバラな感じがしないのですが、この作品に関しては、自身で続編を撮っているばかりか、内容もほぼ前作と同じ。 今回は小悪党のスティーヴ・ブシェミが脇を固めつつ、やはり前作のように、「そう来たか」という、クセのある大御所が名を連ねる。ピーター・フォンダ、それから、ロバート・キャラダイン・・・えっ「ロバート」? こういう映画なら「デヴィッド」ではないのか? それはともかく、前作に引き続いて、混沌の世界、無法地帯。「カーペンターらしさ」というのがどういうものなのか、何せ作品がバラバラなのでよくわからんが、「らしさ」があるとしたら多分こういう感じのモノなんじゃなかろうか。それを誰も止める人がいないと、こうなってしまう、という例。苦笑を浮かべながら、劇画世界を楽しむべし。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-31 09:52:36) |
78.こういうバカ映画は楽しくて好き。しかも、大地震だの津波だのエネルギー無化だの壁を作っちゃう独裁的大統領だの、その後を予見する作品でもあり、今見ると社会風刺も効いていて、まんざらバカにもできない。こういう作品にある種のリアリティーを感じてしまうというのは世界が荒廃している証左なのかもしれない。 |
77.《ネタバレ》 ひえー安い!この手作り感、カーペンター印全開。なんでこうあからさまにセット感出るんだろう。わざとかな。体育館に暗幕張って撮ったみたいなロスの街。でもって片目にアイパッチ、似合わない長髪、とカート・ラッセルの立ち姿がもう馬鹿っぽい。 その後は安物セットの中を馬鹿押しが延々と続くのです。突如告げられるバスケゴール10点先取りゲーム。命がけでバスケって、まさかねえ。やらんでもええがな、ってえっ?やるの?しかもカートけっこうフォーム良い(笑) そしてこれまた突如押し寄せた大波に乗って走行中のクルマを追い、サーフボードでは飽き足らなくなってついには空まで飛んでしまう(糸付き)のね。なんということでしょう。 どんなに予算が少なくとも熱量の高さだけで妙に吸引力のある作品を作り続けてきたカーペンターですけど、この一本はまたとりわけはっちゃけた感じがします。前作は未見なので、これは是非観てみないと。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-16 18:47:51) |
76.「マッドマックス」と「ブレードランナー」を足して2で割ったような雰囲気。チェ・ゲバラそっくりの悪の親玉をはじめ、真面目なのかふざけているのかよくわからないと思っていたら、別の作品の続編だったんですね。それならそうと先に言ってくれよと悪態をつきつつ、すいません出直します。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-11-09 02:02:43) (笑:1票) |
75.《ネタバレ》 何かもう、最初の超都合の良いナレーションだけで、もう見えてくるわけですよ。そして本編突入後は、どこまでも、全力で作り出したB級感まる出しです。突然意味もなく出てくるバスケットにもサーフィンにもグライダーにも、制作側には何の迷いもありません。大統領娘との関係がちっともいい感じにならないのも、作品の一貫性を高めています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-22 00:47:27) (良:1票) |
74.《ネタバレ》 私、そんなに映画詳しくありません。 そして前知識なく映画を観る事も結構あります。 この映画も大好きなニューヨーク1997、そうリーヴァンクリフだのアーネストボーグナインが出てたあのニューヨーク1997の続編だという知識だけで観はじめたわけです。 実際、映画を観てみるとですね、あれ?実は自分が前観た映画ってこのエスケープフロムLAだったかな?とときどき不安になったわけです。 いや、でもタクシー運転手がアーネストボーグナインじゃないしやっぱ違うよな、と。 ニューヨークにこんな変なサーファーいないだろうし。 それにしてもいろいろ似すぎでデジャビュ感を伴いながら映画を観てたわけですが…後で知ったのが、この映画、続編とか言いながら実はセルフリメイクというかセルフパロディだという事。 それならそうと先に言ってくださいよ… いや言ってたのかもしんないけど! この映画で一番好きなのは、缶を投げ上げて決闘するシーンです。 「この缶が地面に落ちたらお互いに撃つ」とか言って缶を投げたくせに、投げたとたん銃を撃ちまくるという。 で、相手がやられてから缶が落ちてきて一言「撃てよ」っていうね。 撃てないよ!死んでるから! こんなに卑怯な行為がかっこいい主人公ってスネークしかいないんじゃないでしょうか。 それにしてもニューヨーク1997が(当然ですが)1997年の「近未来」、エスケープフロムLAが2013年の「近未来」を扱ってたかと思うと時間のたつのは早いものですね。年をとるわけです。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-16 16:53:29) |
73.考えてみて下さい。地震が起きただけでLAが大陸から切り離され孤島と化すんですよ?しかも、アメリカ政府はそこを自国から放棄し、また犯罪者達を隔離するための監獄としたんですね。冒頭からもの凄い事をあっさり描いている事にまず驚き。しかし、カーペンターの映画は荒唐無稽さこそが命とばかりに全くブレることなくこの映画はB級街道まっしぐらに突っ走るぜ。例えヘリが墜落しようとも、スネークは無傷で生還するぜ。そこに理由などは無いぜ。ワイルドだぜ。 ただ、これだけは言わせて! 前作ラストで「プリスキンと呼べ」と言っていたスネークさん。 今回「プリスキン」と呼ぶと「スネークと呼べ」というスネークさん。 もうどっちやねん! 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-10 16:51:46) (笑:1票) |
72.《ネタバレ》 笑ってしまう程のセルフパロディ作。 ここまで徹底すると大したものだが、相変わらず予算は潤沢に無い様で、妙にチープなCGや書き割りの多用がカーペンター作品らしくて思わずニヤリとさせる。 撮影現場はさぞ楽しかったんだろうな・・・と想像できる所も又良し。(それにしても、某潜入系ゲームはスネークの真似をし過ぎ) 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-06-10 11:37:23) |
71.『ニューヨーク1997』を劇場で観て、"カート・ラッセルが演じる"スネークに惚れた少女がそこにおりました。恋心を忘れ今作の評判も合間ってなかなか観る決心がつかず、いざ観たら!!…15年経った"カート・ラッセルが演じる"スネークはいま観てもカッチョ良かったです!!でもやはり前作のインパクトは越えられず。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 6点(2012-08-20 00:11:47) |
70.《ネタバレ》 15年ぶりのスネーク・プリスケン復活を祝ってか、カメオ出演だけど前作よりも出演俳優が豪華になりましたね、これもカーペンター御大の人徳でしょうか。ロボコップも昭和のゴジラもシリーズが行き詰まってくると空を飛ばしたもんですが、さすがスネーク、二作目なのに惜しげもなく空を舞っていました(笑)。基本的には『ニューヨーク1997』のリメイクというかセルフ・パロディみたいなもんですが、ラストに世界文明をリセットさせちゃうなんてスネーク、お前カッコ良すぎだよ! あまりに安っぽいCGには参りましたけど、ピーター・フォンダに楽しそうにサーフィンさせたりして、カーペンターのおバカ・パワーが円熟した一篇です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-06 20:10:18) |
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69.公開当時、前作の公開からかなり時間が経過していたこともあってスネークの活躍がもう一度見れるのが只々うれしくて、数回観に行きました、ガラガラの劇場へ・・・ それからしばらくして、某ソックリな大ヒットゲームが登場して、ジョン・カーペンターの映画って、いろんなジャンルにおいしいとこだけパクられて、元の作品自体はとってもマイナーで不遇だなーって改めて思った。パクる側もリスペクトならわかるけど、ダサカッコイイという一番の肝の部分だけ綺麗に取り除いてパクるというのが、もうね・・・ 【J.J.フォーラム】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-18 13:15:23) (良:2票) |
68.《ネタバレ》 この映画が楽しめる自分は、まだまだ捨てたもんじゃないなって思えます。最初に支給されるアイテムをすべてきれいに使いきるのが嬉しいですね。ホロスコープが最後に使うアイテムかと思いきや、マッチが残っていましたね。そういう細かいところは逆にきちんとしている。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-07 14:43:49) |
67.《ネタバレ》 昔からバッカバカしいけれど、ついつい観ちゃうストーリーのお陰で好きな映画です。殺人バスケや殺人ウイルスなどB級要素をふんだんに盛り込んでいるところが、子ども心をくすぐったのかな?前作のN.Y1997も是非とも観てみたい。 【民朗】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-04-24 09:19:36) |
66.《ネタバレ》 「from N.Y」のテーマ曲が好きで、この作品でも同じ曲がリニューアルで聴けて、オープニングでは嬉しくてニンマリしてました。でもハングライダーのシーンで、この映画を劇場で金払って観ることにした自分がスゴくバカで間抜けに思えて切なくなりました。 【だみお】さん [映画館(字幕)] 2点(2011-01-20 03:16:51) (笑:1票) |
65.《ネタバレ》 この物語の細部であるとか一つ一つのシーンであるとかについて言及するとすれば、かなりイイカゲンだとは思いますが…そんなことはさておいてアイパッチをつけたカート・ラッセルがバスケをしたり、何の脈絡も無しに波に乗ったり、唐突に空を飛んだり、やりたい放題して活躍してしまうのですから面白いとしか言い様がありません。コートを取り返すとか、最後にマッチをすってタバコを吸うなんぞはお約束ですが格好良いので、むしろやらなきゃ嘘です。 たとえ誰かが現在のCG技術を駆使して迫力ある映像でリメイクしたとしても、このカーペンター監督のセンスには到底及ばず(配役にしたって絶妙だ!)、本当にただのアホ作品になってしまうでしょう。それぐらい危険な作品であることは確かです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-19 18:08:05) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 何故だろうか・・・ この作品当時試写会当たったのにも関わらず見に行く事が無かったものの、レンタルして鑑賞! とても面白い! 何故だろう・・・ 見る度に若き日の事を思い出す。 【トムワサビーニ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-22 01:29:12) |
63.B級感たっぷりのアメリカンな映画。素直に楽しめ、笑える。男子ならスネークの格好良さに納得できるのでは。 【朴モグタン】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-14 02:04:39) |
62.前作に当たる『ニューヨーク1997』(邦題)を鑑賞済みである事が、本作を味わい尽くす上上での重要な要件。本作単独で観るのと、『ニューヨーク1997』の後日談として観るのとではまるでコクが違う。「牛丼並盛」と「牛丼特盛つゆだく玉入り鬼盛紅生姜」くらい違う。前作の設定と脚本を踏襲しているのですが、それがイチイチ面白いのです。監督は山田洋次かと思いました。自分が配給会社の宣伝マンなら『スネークはつらいよ・LA恋のコウモリグライダー』という邦題を提案します。そして上司から怒られます。終末世界にバカ要素がいい具合にブレンド。チープなCGが華を添えます。ラストの取って付けたような文明批判がこれまた芳しい。悪くない。悪くないです。これくらい思いっきりバカをやってくれた方がスッキリ楽しめるというもの。前作もバカでしたが、本作は大バカです。いわゆるB級映画のテイストが好きな人には、タマラナイ映画だと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-07 20:14:54) (良:2票) |
61.《ネタバレ》 「あの」スネークがそのまんま出てくるのがたまりません。 所々彼の過去が想像できるシーンがありますが結局何があったかは不明。 地震があって突然来るビッグウェーブに軽やかに乗るスネークとピーターフォンダ。 バスケのゴールも空からの攻撃も「そんなバカな!」ってな具合ですがそれでもいいんです! 「何発弾丸が入ってるんだ!」って気がついても見て見ぬフリをしようぜい!! 潜水艇がずり落ちちゃいそうになるのを必死に防ごうとしてもいいじゃね~か! だってそこにスネークが居るからさ。 男だったら最後までクールで一切笑わない主人公に惹かれるでしょ? ラスト、思いっきりカメラ目線で小首をかしげるスネーク。 マッチの火を吹き消して暗転するエンディング。 腐った世の中を一度ゼロにしようぜ。 そんな風刺もチクリとあって僕は最高に楽しめました。 スネークと呼べ。 前作と併せて鑑賞することをお薦めします。 【ゆたさん】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-26 17:12:59) |
60.ブシェミが不気味で良い。津波サーフィン、バスケ、殺人ウィルスと盛り沢山。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 4点(2009-11-30 23:55:25) |