19.《ネタバレ》 是枝裕和監督による、BGMの一切ない静かなサスペンス・ドラマ。若き頃の豪華俳優共演。オウム真理教みてえな宗教団体にゾッコンな方々とそうでない方々の葛藤。映像だけで何かを伝えようとしてるんだけど、伝わってこない。何かが起こりそうで起こらない。まだまだ駆け出しで、未熟な頃の是枝監督3作品目。 【獅子-平常心】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-11-28 03:34:18) |
18.予備知識なしで鑑賞。静かな展開で何が起こるかとドキドキしていたら特に何も起こらず終わった感じ。1つ1つのカットがえらい長く、そのシーンに何の意味がと疑問符。リズムが単調でメリハリがないこのような作品は個人的に苦手ですね。 【たこちゅう】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-12-29 22:32:06) |
17.キャストの演技と演出だけかな~。話の流れとしてはわかるし面白いんだけど「誰も知らない」ほどの真に迫って来るような重みは感じられなかったってのが正直なところ。 【8bit】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-04-12 17:05:12) |
16.《ネタバレ》 敦の視点でちょっとこのストーリーを眺めてみよう。 何を生業としていたかわからないが、お父さんとお母さんと兄弟が居て普通の家庭があった。なぜか父は百合の花が好きで、いつも玄関に飾っていた。 その家庭に異変が起こり、母は「私と結婚したこと後悔しているんでしょう。子供は可愛くないんですか。」(ここのセリフめっちゃ音が小さい)と父を責め、父は言い訳しながらも、ある日家を出て行く。その後敦は花屋で働き、同僚の夕子と付き合って川に遊びに行ったり、夜明けの街で深遠な会話を交わしたりする。が、弟に自殺されたトラウマをもつ夕子はよりによって父の作った宗教団体にハマって、出家したどころか、テロの実行犯となって、自決してしまう。敦の父も、追い詰められて自殺した。ショックを受けた敦は、庭で家族の写真を焼く。 その後敦は、教祖の息子としての罪悪感から、実行犯の親族と思われる病人を訪問したりしてせめてもの奉仕に励んでいたが、夕子への思慕が消えず、実行犯の気持ちなどを知りたいと思い加害者遺族と偽って、湖への墓参に同行することを思いつく。 過去の映像が群像劇風に入るのでわかりにくいが、この話は敦を中心に考えるとすっきり整理できる。というか、〝教祖の息子〟という主人公が最初に存在して、後から周辺の肉付けがされたストーリーなのだ。 〝その後のユダ〟としての坂田(浅野)の有り様は、なかなか興味深かった。エリートでもないのに実行犯に選ばれた理由は、「忠義心」が突出していたからでしか有り得ない。けれど、それは本物じゃなかった。そして、〝その後〟の人生においては、己の存在がいかに小さかったかということに弁明これ努める。彼は悪人にすらなれない。なんという、人間臭さだろう。ユダ本人を髣髴とさせるに充分だ。「人間とはこういうもの」是枝監督のつぶやきが伝わってくる。 百合の花は〝死んだ人の花〟である。百合は強烈に線香の香りがする。そんなものを常に玄関に飾るなんて奇妙だが、監督はそれを教団のシンボルとしている。最初から〝死〟を背負っていた団体だったという意味だと思う。 リアリティを追求したアドリブ風の撮り方は見づらかったが、そんな空気の中では比較的〝浮いていた〟夏川、寺島の存在が、最後まで見させてくれた。 社会問題と謎解きの両要素が盛り込まれ、映画としては大変面白かった。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-09-18 13:08:01) (良:1票) |
15.是枝裕和作品としては、今まで『誰も知らない』『幻の光』を観たことがある。 是枝裕和作品ということで、相変わらずの冗長な感じの作品だった。 さすがに後半は少々、飽きがきたが、前半から中盤にかけては映画にのめりこむことができた。 地下鉄サリン事件をモチーフに、テロ実行犯の遺族と、その後の交わりを描いた作品。 新興宗教にのめりこんで行く過程などが描かれていて、興味津々に観れた。 だけど、もうこれで是枝裕和作品はお腹いっぱいという感じだった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-01 20:51:16) |
14.このゆるさがたまらない。過去と現在の、一件ぶっきらぼうな混合の編集も、慣れればひたすら心地よい。長い。確かに。だけど、一度流れに乗ってしまうと、そんなに苦にならない。よかった。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-06-02 22:15:36) |
13.《ネタバレ》 寺島進さんの回想シーン、喫茶店で宗教にハマる男との会話「意味わかんねぇよ!」みたいなところは面白かった。でも全体的に聞きづらく見づらいのが気になる。 【junneisan】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-12 16:24:55) |
12.新興宗教が起こした無差別殺人、その加害者家族。。テーマはすごく斬新でよかったし、ドキュメンタリーっぽい感じでうまく撮れていたと思います。役者もかなりよい人選だし、このメンツならアドリブというか即興で映画を作りたくなるのもわかる気がします。。ただ、本当に長かった。。おもしろかったけど長い!まぁこのだるだるした長さが是枝さんのよいとこだとも思いますが。 【キャラメルりんご】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2005-05-06 14:38:50) |
11.美しい映画ですね。雰囲気としては個人的にも好きです。、、、、湖水の桟橋は遠い世界に逝った者達との架け橋、小舟は泥に没してその世界に通うことはもはやできない、、、、彼らの魂が、霧の水面のもっと向こうに静かにたゆたっているようで、、、、そして、私たちの日常の世界と、そこには架橋できないdistanceがあるということなのでしょうか、、、、、。しかし、このテーマを叙情的に描くという姿勢に対しては、断固として異議をとなえたい。、、、なぜ絶対を渇望したのか、なぜ出家したのか、なぜ一つになりたいと思ったのか、その事情、心理過程は、暴力や承認への渇望やら、医者、教師、主婦、それぞれに激しいものがあったはずで、こんなにさらりと、静かに叙情的なものではないはずです。このように描くことで、実は彼らを理解する道を自ら遮断しているのではないでしょうか。、、、、、そして、彼らの心理過程をもっと丹念に辿れば、実は、彼らと私たちの間には、そんなにdistanceはないのだと思い至るのでは、、、、、。それと、この映画には、かつては理想的な家族が存在したが、現代はそれが崩壊したという錯覚があるようにも思えます。理想的な家族なんて、過去から現在に至るまで存在しなかったと考えた方が真実に近いのではないでしょうか。 【王の七つの森】さん 2点(2005-01-21 10:57:34) |
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10.重たい内容ですね…こういう雰囲気は個人的には好きではありません。 とはいえ、考えさせられる事が多いのも確か。 なぜこうなってしまったのか、どうして止めることができなかったのか…家族や関係者の後悔や葛藤で胸が痛くなる映画。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-06-13 14:22:54) |
9.新興宗教の加害者家族をドキュメンタリータッチで対話的に加害者達の実像を浮き彫りにしてい事により、信仰により結ばれている他人と家族でありながら深い溝を感じさる彼ら、改めて家族をという物を考えさせる。が淡々と意味も無い時間が延々と続くので面白さより何を感じられるかといった感じの映画。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2004-06-12 17:32:34) |
8.うーん。新興宗教とか加害者家族とか、けっこう社会派ど真ん中なテーマを是枝監督がどんなふうに扱うのか楽しみに見ましたが、正直期待外れだったかな。いつもの技法(自然光、アドリブなど)が、いまいち重めのテーマ性と絡んでなくて、ちぐはぐな印象がありました。あんまりそういうテーマ性みたいなのを念頭におかずに「是枝映画」としてみれば、それなりに世界観が存在していて満足できました。 【ころりさん】さん 7点(2004-03-20 03:55:23) |
7.「ワンダフルライフ」ではあざとさを感じたが、今作では是枝監督の技法であるドキュメンタリー的フリーな作風が効果的に物語りに反映していたと思う。無差別殺人を犯した新興宗教家たちの加害者遺族たちの集いという題材は、非常に斬新で興味深いものだった。配役も良く、作為的なセリフを一切廃した展開には非常にリアリティがあった。 【鉄腕麗人】さん 8点(2003-12-17 13:28:16) |
6.私はこの映画大好きです。私の中で1週間のうちに2回も観に行く映画はこれが初めてでした。都会と森、自決した加害者とその遺族、教団の人と遺族たち、加害者同士、被害者同士そして敦(ARATA)とその他の人たち。それぞれの微妙な距離(ディスタンス)が時には対照的に、時にはきわめて緊密的に描かれていてとてもよかったです。 【よっふぃ~】さん 10点(2003-12-16 14:14:40) |
5.機会がありビデオと劇場で2回見ているのですが、初めて見た時は何がなんだか全然分からなかった。2回目は、どういった類のものかは分からないのですが、ちょっとした恐怖を私はこの映画で感じました。ホラー等を見る時に感じるものとはちょっと違うんですけど。なんだったんだろう・・・。 【にゃん♪】さん 4点(2003-12-07 00:05:56) |
4.ちょっと観づらい映画だと思います。一つ一つのセリフはほとんどアドリブで、映像は自然光で撮影されたらしいです。それは立派なコンセプトなんですが、暗いシーンがめちゃくちゃ観づらい。そしてセリフが聞こえづらい。コンセプトで「観る」ということが楽しくなくなってしまったような気がしました。俳優陣は、とても素敵で、魅力的だと思いますし、監督も期待していました。しかし、なんでしょうね、このモヤモヤ感は。最後の桟橋を燃やすシーンが美しかった。 【fero】さん 5点(2003-11-23 20:25:06) |
3.うーむ、是枝監督は「ワンダフルライフ」を観て以来、注目している作家なのですが、これはどうかなー。ドグマ的手法(手ブレを気にせずハンディカメラを使用したり自然光を取り入れたりするやつ。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が一番有名かな?)や、即興的な演技は刺激的でドキドキしたんですが・・・。ちょっとナイーブ過ぎるというか、この作品での「カルト集団の加害者遺族」という設定とは合っていなかったんじゃないかなーという感じがしました。第一、明らかにオウム真理教をモデルにしている教団にリアリティが感じられないし。ひょっとしたらそれは主眼ではないのかもしれませんが、それならば「カルト教団」というエキセントリックな設定でなく、例えば単なる交通事故とかでも良かったように思えます。基本的には好きなんですけどね。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-11-07 16:15:24) |
2.是枝監督は苦手です。科白もアドリブっぽいし、演技も自然と言っていいのか……むしろ私には不自然に見えました。好みの問題かと思われます。 【もちもちば】さん 4点(2003-11-05 22:48:03) |
1.何度も観なおさなければ解らない映画って苦手なんですが、この映画は観なおす度に登場人物の気持ちがじわじわ感じられました。「セリフ」ではなく日常会話のような言葉によって、テロ実行犯の遺族が実在し、被害者遺族と同じように愛する人を亡くした悲しみ、希望がすごく伝わってきました。伊勢谷くんのこういう演技のスタイルはこの辺りで終えておいてほしい。いつもあれだと出演作品すべてが同じ印象になってしまう。 【tomomi】さん 6点(2003-07-28 08:52:05) |