216.深みのある熟成もののウィスキーをたしなんだような気持ちになれる良作。 【ほとはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-06-30 16:58:04) |
215.《ネタバレ》 とっても心に染みるい~ぃ映画なんですが、どなたが監督かと思いきや、あのデヴィット・リンチ監督という意表さ。たまたまリンチさんの作品をこの頃続けて観たものだから、こんな風にも撮れるのね的な意外感。かなり地味でスローな展開なんだけど、ストレイトおじいさんのとても深くいいお言葉が心に深~く入ってくるとっても良い映画ですなぁ。ちょっと類似なもので「あの」映画のバートマンローさんをちょっと思いだしちゃった。ほんとにこんないい人ばっかりなの!?とか思ってしまうけど、人間捨てたもんじゃないんです。そぅワタシは信じたいですハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-05-20 21:56:50) |
214.《ネタバレ》 デヴィッド・リンチは怖い映画が多いけど、こういうほのぼのとした映画も好きなんだよなあ。 村上龍、はまのゆかが組んだ絵本も良かった。 デヴィッド・リンチの真価は、「ツイン・ピークス」に代表されるように予算の限られた制作下で発揮される。 いかに低予算で人を愉しませられるか。リンチはその使い方と心の掴み方が上手い。 この映画は何せ芝刈り機でアイオワ州からウィスコンシン州まで行こうというのどかさだ。 隣通しとはいえ何10Kmも離れている。 これが実話なんだから凄い。 病気で倒れた兄を見舞いに芝刈り機だぜ?弟のアルヴィンじいさんも凄いけど、兄貴もスゲーよ。 冒頭の「ウ゛ッ」といって突き飛ばされたのはアルヴィン? アメリカの広大でのどかな農村風景。 道中で出会う様々な人々。 妊娠した若い女性やシカ事故で嘆く女性、機械に強いおっさんなどなど愉快な出会いばかり。 たまに酒で戦争の記憶を吐露するしんみりした場面も。 坂道を下る瞬間が怖いこと。 それまで兄貴が病で死なないかソッチの方が心配だけどな。 結構呑気だが、死んでも旅を終えようとするアルヴィンの男の意地を見せられる映画でもあるのよ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-16 18:35:09) (良:1票) |
213.おじいちゃんのお話というだけで、ちょっとだけ点数が高くなってしまったけど 脚本がいいのに変わりはない。 好きな映画。 |
212.《ネタバレ》 ある程度年齢を重ねてから鑑賞すると全然違って見える映画。劇中のセリフに「年をとると、実と殻の区別がつく」とあるが、昔見た時はこの映画の殻しか見てなかったと気付かされた。 【馬】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2014-05-25 17:38:51) |
211.リンチ作品って事で構えて観出したんですが、なんにもなくw 終始平和な空気。でもそれがなんとも心地の良い空気感なのです。ぼんやりしたい休日の昼下がりにご覧になってください。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-27 14:46:36) |
210.《ネタバレ》 老人が遠くにいる兄のもとへトラクターで駆けつけるだけの地味な話だが、なんだか癒される。 出てくる人物が人間味があって温かい。 鹿を何度もはねる車の女が気の毒だけど笑ってしまう。 その鹿をちゃっかり有効利用して食べてしまうアリヴィンの逞しさ。 ふっかけれらた修理代を理詰めで値切っていくのにも老人の知恵がうかがえる。 道中の出会いで、老人のこれまでの人生が見えてくる。 飄々として見えた老人にも、何十年にも渡って残っていたトラウマがあった。 味方の偵察兵を誤って射殺してしまったことを誰にも言えずに抱えて生きてきた苦しさが伝わってくる。 ずっと仲違いしていたストレイト兄弟が言葉少なにわかりあうラストが感動的。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-06-26 00:01:41) |
209.デヴィッド・リンチでも子供がみて全然大丈夫な映画でした。あまりウェスタンはみないのですが、このおじいさん、きっと馬に乗る姿が様になっておいでだったのでしょうね。心温まるが、少々眠気を誘います。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-17 17:24:05) |
208.《ネタバレ》 恥かしいことに“ストレートに心に響く物語”で「ストレートストーリー」だと今まで思い込んでいましたが、 実は“ストレイト兄弟の物語”だったのですね。 これが実に素晴らしい映画です。 イレイザーヘッドをかました鬼才監督の作とは思えないです。 非常に優しく、画面は温かさに包まれます。 淡々と描かれるのは自然の温もりです。 派手なことをしないで面白みを出すのは熟練された表現だと思います。 広大な風景が映し出されるとまるで呑み込まれるような美しさと不思議な陽光の温かみをおぼえます。 旅の途中で様々な人とのふれ合いがあり、そこに人間の温もりがありました。 スローライフやマイペースを自分に取り戻し、自分の欠点までも許し愛せてしまうかのようなヒーリング度の高い癒し映画。 非常にヒューマンな映画ですが、リンチ監督のセンスによるユニークさも見られます。 リンチ監督の「闇」も今回ばかりは自然の中(夜の森の暗闇など)にひっそりと溶け込んでいるようです。 いや、普段から「闇」を見つめるリンチ監督だからこそ、この陽光みなぎる温かみの映画が作れたんだと僕は思います。 淡々としているところに「隙」があり過ぎてそうでいて、実は一切ないという、そして感動は本物という凄すぎる作品です。 (しかし僕は何故かウィンナーがとくに忘れられない) 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-06-27 00:05:53) (良:2票) |
207.《ネタバレ》 良い映画だった。生きる、ということはつまりそういうことであるなあと。ゆっくりとね。バックしているわけじゃないんだから、いつかはきっと着く。そう言わんばかりのほのぼの加減。出会う人々もみんな優しくて、良かった。見ているうちに、自分が旅をしている気になった。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-15 18:29:30) (良:1票) |
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206.そこらの映画だと数十分で終わりそうな内容をのんびりと描く。なのに、飽きずに見入ってしまう。面白い。「間」が良い。 【afoijw】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-01-12 00:57:49) |
205.実話の映画化だけに安定感があって、とてもほっくりできる映画。 一応ロードムービーということで、様々な人間との出逢いを中心に物語が構成されているけど、 内容自体に厚みはないです。邦画でいえば、人情映画のような感じになるのかな? 主役がおじいさんということで、彼のこれまでの人生を覗き見る楽しみもあるかと思うけど、 そういった点では若い人にはちょっと退屈かも。それにしても主人公も周りの人たちも、 びっくりするほど呑気でのんびりしている。向こうの田舎町には、 実際にこういう人たちがたくさんいるらしいです。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-22 11:07:18) |
204.《ネタバレ》 異色映像派監督の「らしくない作品」って必ずといっていいほどあり、スコットしかりバートンしかりギリアムしかり。 リンチにとってはこれ。 普段プライドがじゃまして出せないような作品を愛情をこめて作っていたりすると、人間のアザーサイドを知らされる気もする。 緑色のトラクターがゆっくりと進むさまは亀を思わせるノンビリ加減。けど車や自転車では早すぎて目にとまらないような景色をゆったりと眺められることでもある。 ファーンズワースは「赤毛のアン」の優しいマシューで、あの時よりお年を召していた。 ヒッチハイクの家出娘には毛利元就の束ねた矢に似た話をして家族の元に帰し、同年輩の戦争体験者にはそれまで人に言えなかった兵士時代の辛く苦しい思い出も口をついて出る、癒し癒されの道行き。 「老人になって一番悪いことは」 真実かもしれないけれど哀しい言葉だね。 ロードムービーってことでハリー・ディーン・スタントンも拝める。 2人で星空語りをしたら、また苦労しながら娘シシー・スペイセクが待ってる家まで帰るのかなあ。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-04 01:35:37) (良:2票) |
203.ただ兄に会いに行く。それだけの為にひたすら会いに行く。 一つのことを全うする人生の教本的な、そして自身を投影できる映画になるんじゃないか...と、 かなり期待して観にいったのですが、何も伝わってくるものがなく、 あまりにものんびりし過ぎていてほとんど記憶に残っておりません。 とにかく退屈な映画でした。 【ゆめや】さん [映画館(字幕)] 2点(2011-02-25 00:56:25) |
202.非常に心にしみるいい映画だった。主人公の爺さんが非常にいい。本人は自分を頑固だとことあるごとに言うのだけれど、意固地で偏屈な感じはなく、心優しい、穏やかな老人。誰か知らないけどこの爺さんの役者もすごいいい味出してる。だからほんとこの爺さんが魅力的なのだ。 出てくる人もみないい人ばかりで、トラクターで一人突き進む爺さんに色々手を貸してくれる。とても心温まるストーリー。 アメリカの片田舎の風景も、向こうに全く住んだことのない自分にも何とも言えぬ慕情が感じられて楽しめる。 最後にやっとたどり着いた兄の家。そこで多くを語らず、ほんと一言二言語って終わる。しっぶいわ~~。 まあ、多少展開がまったりしていて、だるい感じはなくもないけれど、楽しめる作品。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-23 03:59:35) |
201.それぞれのエピソードにおけるアルヴィンの言動と佇まいに、生を授かった時から、消え去ってくれない辛い思いも背負って行かねばならない定めと、毎日欠かさず何もかもを見守ってくれる大空のような存在に近づいて行く事が歳を重ねる事である素敵さを感じました。老いに対する怯えを軽減させてくれた本作に感謝。 |
200.《ネタバレ》 美しい映画である。田舎町の風景の美しさ、音楽の美しさ、更に人間愛としての美しさなど、この映画はとにかく美しい。十年前に喧嘩したまま別れたままの兄が病気で倒れたと知らされ、このままでは二度と会えないかもしれない。弟の兄への気持ち、それを見事に表現してみせたリチャード・ファーンズワースの名演技がこの映画を単なるヒューマンドラマではない人生の厳しさ、老いていく者の厳しさをあの台詞「若い頃のことを覚えていることは老いていることの短所である」というこの何とも痛烈で心の痛む台詞であって、老いた者にしか解らない。老いた者だからこそ言える台詞である。兄との再会をただ目指してゆっくりとトラクターに乗って走る。物語にこれといった凄いアクションがあるわけでもない。そこがこの映画の最大の長所である。兄との再会を果した時のあの弟の表情と兄の表情が何とも嬉しそうで見ていて良かったね。このまま二度と会えないまま終わらずに本当に良かったね。と言わざるを得ないぐらいこの兄弟の嬉しそうな顔付きはいつまでも心に残りそうです。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-11 11:23:38) (良:2票) |
199.テンポがのんびりとしていて、景色とBGMがすばらしく癒し系。 まったりとした気分になるが、やはり全体的に退屈。 でも、さすが人生を長く生きているだけあって、ストレイトの言葉には一つ一つに重みがありさすがだと思った。 言葉を多く交わさなくても兄弟と分かり合えるというのも、長年の功なのかなと。 もう少し年をとってからこの作品を見れば、もっと共感ができると思う。 【ひまわり】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-20 12:21:40) |
198.《ネタバレ》 弟「・・これで来たのか?」 兄「・・・・・そうだよぉ」 そして幼い頃に一緒に見上げた星空 多くの言葉は要らない。 心が締め付けられるような思いになりました。 これは最高の映画です。 【狼さん。】さん [DVD(吹替)] 10点(2009-08-26 02:30:06) |
197.《ネタバレ》 美しい。特に良かったのは、ラスト、兄との再会の場面。言葉を特別交わす訳でもなく、目でお互いの思いを理解しあっている。そして昼間に星空を描く。最期は何故だか分からないが涙が溢れてきた。 これまでグロテスクでシュールな映像美を数多く描いてきたリンチ監督だが、本作では全体を通してため息が出るほど美しい映像が流れる。だがやはり映像からはリンチ独特の徹底したこだわりが感じられる。台詞が少ない映画だが、それだけにひとつひとつの台詞に深みがある。自分の人生を振り返らされる、そんな映画。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-19 07:33:06) |