地下室のメロディーのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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地下室のメロディー

[チカシツノメロディー]
Any Number Can Win[米]/The Big Snatch[英]
(Mélodie en sous-sol)
1963年上映時間:121分
平均点:7.07 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-08-17)
ドラマサスペンスモノクロ映画犯罪もの小説の映画化
新規登録(2003-10-15)【BAMBI】さん
タイトル情報更新(2022-03-31)【イニシャルK】さん
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監督アンリ・ヴェルヌイユ
助監督クロード・ピノトー
キャストジャン・ギャバン(男優)シャルル
アラン・ドロン(男優)フランシス
ヴィヴィアーヌ・ロマンス(女優)ジネット
ジャン・カルメ(男優)バーテンダー
ドラ・ドール(女優)伯爵夫人
リタ・キャディラック(女優)リリアーネ
ピエール・コレ(男優)カミーユ(ノンクレジット)
ミシェル・マーニュ(男優)(ノンクレジット)
ジョルジュ・ウィルソン(男優)(ノン・クレジット)
森山周一郎シャルル(日本語吹き替え版【1970年テレビ東京/1972年テレビ東京/テレビ朝日】)
堀勝之祐フランシス(日本語吹き替え版【1970年テレビ東京】)
前田敏子ジネット(日本語吹き替え版【1970年テレビ東京】)
羽佐間道夫ロイス・ノーダン(日本語吹き替え版【1970年テレビ東京】)
渋沢詩子ブリジット(日本語吹き替え版【1970年テレビ東京】)
野沢那智フランシス(日本語吹き替え版【1972年テレビ東京/テレビ朝日】)
仁内建之ロイス・ノーダン(日本語吹き替え版【1972年テレビ東京】)
小原乃梨子ブリジット(日本語吹き替え版【1972年テレビ東京】)
大木民夫警察のコミッショナー(日本語吹き替え版【1972年テレビ東京】)
塚田恵美子ブリジット(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本アルベール・シモナン(潤色)
ミシェル・オーディアール(会話部分)
音楽ミシェル・マーニュ
撮影ルイ・パージュ
配給日本ヘラルド(初公開時)
ジョイパック(リバイバル時)
美術ロベール・クラベル(プロダクション・デザイン)
あらすじ
刑を終えて戻ったシャルル(ジャン・ギャバン)は、昔の仲間が計画したカジノの賭金強奪を最後の仕事にしようとする。誘った相棒はフランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイ(モーリス・ビロー)。周到に用意をして、段取りをつけ、遂に決行。多くの不測の事態も何とか切り抜け、どうにか札束を鞄に詰めて持ち出すことが出来た。完全犯罪は成功したように見えたのだが・・・
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123
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42.《ネタバレ》 おもしろかった!ラストのプールから札束が浮いてくるシーン。思わずにやけてしまう。あの不敵のシャルルが唖然としてしまう。そんなところが可笑しい。強盗の計画が終盤までうまくいっていたのに、最後の最後にひっくり返える。全てラストシーンの為の映画だった。ブラックな雰囲気好きだなぁ。
ホットチョコレートさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-27 18:06:59)
41.《ネタバレ》 2023/10/17 NHK-BSで放映 録画して見ました。
この映画を見るのはおおよそ10回くらい。最初はTVの洋画劇場で。8年くらい前、福井の映画館で特別上映されて初めてスクリーンで見た。

改めて見たが、うーん。古いとは感じなかったなぁ。ともかくもカンヌのきらびやかさ。それがとても目立つし、ドロンがダクトを這いずり回る。網になっていて、下のカジノで金持ちが遊んでいるのを同時にカットに入れるのは、庶民の金へのあがきを示しているのかな?

この映画で対比的なのは、モーリス・ビロー演じる義理の兄のルイ。まっとうな人が犯罪に巻き込まれて悩むが、仕事としてはきっちりする。そこが面白い。

ギャバンは強引であるが冷静。それに引きずられるルイ。フランシス(ドロン)は確実に仕事をこなす。

昔ね、当時の彼女とこの映画のビデオを見た。「あんた、この女ええと思う?」踊り子さんのカルラ・マルリエさんを指さす。
「いいやー。そんなにいいとは思わん」そう言う痴話げんかっぽい会話を思い出した。

「フランシスは楽屋に入れれば誰でもええんよ」「あんたもそうちゃうん」「そんなことないて」、、、てな具合

だが、あの踊り子さんにはやっぱり未練があるんだろう。有名人の座るテーブルの側にノコノコ出てしまって写真に写ってしまう。そこから、歯車が狂い出す。

プールでのシーン。ミシェル・マーニュの音楽が実に効果的。まあ、最初のタイトルバックからしてかっこよすぎる。
1963年の作品とは思えない。誰かリメイクした?

プール。意味ありげにうろちょろする警察・カジノ・マスコミ関係者。彼らの動きと音楽が上手くコラージューしてる。

そして、ギャバンがほとんど動かない。観客は動かないギャバンにどうしても視線が集まる。

それが横の対比。で、下から現ナマがふわりふわりと、、、くーーー! これはかっこいい。こんなシャシンを取りたいと誰もが思う。

「御金蔵破り」を作りたくなった日本映画人の思いがよくわかるね。

んで、60超えて判る。ヴィヴィアーヌ・ロマンス姐御。ムショから出てこんな妖艶な古女房いたら、俺ならガマンでけへん。

ま、そっちの頑張りでは無いからなのね。

反対に初期計画者のサウナのオーナーは、体がもうだめなんでしょうね。年越えればそっちに意識行くわ。

ま、しばらく何回も見る。名画や。
亜輪蔵さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-10-17 21:37:50)
40.《ネタバレ》 ロートルと青二才の悪党がコンビを組んで、或る犯罪計画に挑む。
今作の後に製作された多くのケイパー映画(強盗映画)で、同様のプロットが幾度も用いられてきたことからも、公開当時この映画がとてもセンセーショナルだったのだろうなということは充分に感じられる。
基本プロットのみならず、エレベーターの天井裏に潜むサスペンスだったり、エアダクトからの侵入のスリリングさだったり、後世の様々なサスペンス映画やアクション映画で登用され続けているアイデアの数々が印象的だった。

また久しぶりに古いフランス映画を観たけれど、この国の映画表現の手法や感覚は、日本映画のそれととても近しいものを感じた。
冒頭の老犯罪者とその妻のぬったりとしたやり取りや、良くも悪くもある鈍重なストーリーテリングなど、特に古い日本映画とは空気感的な類似性を強く感じる。
フランスで、日本のアニメや、北野映画が愛される理由が、改めてよく分かる。

60年代の犯罪映画として、とても味わい深い作品だとは思う。
ただ、娯楽映画単体として面白かったかというときっぱりとそうは言い切れない。
やはり、内容のわりにストーリー展開が鈍重に感じてしまったことは否めないし、クライマックスからラストシーンに至る一連の話運びにおいても、唐突で希薄な印象を受けてしまった。

犯罪行為の愚かさと無常さは、印象的なラストシーンによって如実に感じることはできたけれど、全体的にもう少し歯切れよく展開してくれた方が、今作の物語性には合っていたように思える。


主演したジャン・ギャバンとアラン・ドロンは、両者とも流石の存在感を放っていたと思う。
アラン・ドロンは、中々特異な人生経験の上で俳優になり一気に世界的スターになったようで興味深い。
彼の主演映画は「太陽がいっぱい」くらいしか鑑賞していないので、引き続き他の作品も観てみようと思う。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-06-27 12:30:50)
39.《ネタバレ》 フレンチフィルムノワールの代表作という事で、観る前はもっとグルーミーでパリ暗黒街が舞台の作品なのかとずっと敬遠してましたが、意外や意外、適度にユーモラスな味わいが散りばめられたスタイリッシュでお洒落なドロボー映画でした。貫録たっぷりのジャン・ギャバンと、ケツがまだ青すぎる、若造時代のドロンとの対比が良いです。強奪までの下準備や当日の動きも含めて、ドロンの役割のが圧倒的に大きいから、分け前が等分なのはおかしい気もしますが、まあ年の功って事なんでしょう。結局はああなっちゃう訳だし。このお二人、あと二作も共演作があるってことは、役者として息が合っていたって事なんでしょうね。コマーシャルでも使われてた、有名なテーマ曲が「黄金の七人」のテーマ曲と印象がやたら被ります。映画を観た後でもどっちがどっちだったかこんがらがって解らなくなる時が。自分の脳内では、更にその上に「ミッション・インポッシブル」のテーマ曲も重なって収拾つかなくなるので、深く考えるの止しました。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2021-05-01 17:56:48)
38.不確定要素たっぷりの随分リスキーな計画ですね。全編退屈な雰囲気が漂う中、現金強奪シーンの緊張感とプールでの虚脱感がなんともドロン的でした。ジャン・ギャバンより渋さを感じました。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-03 21:32:57)
37.傑作という事前情報からかなり期待したが、個人的には期待外れかな。
雰囲気は悪くないので、ハマる場合はハマる映画かもしれない。だが、全体的な退屈さは否めない...あくまで自分にとっては。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-24 22:28:19)
36.《ネタバレ》 まず冒頭に音楽で驚き。そうかCMでよく聴くこの曲はこの映画のテーマだったのかと。しかも劇中も、同じテーマの変奏曲で通しているところが心地いい。
圧巻はやはり、ラスト10分でしょう。そもそも犯行計画に難あり、まったりとした事前の準備にも飽きますが、ここに来て、やっとこの作品が正統派サスペンスだったことを思い出させてくれます。そして最後3分のオチがまた予想外。サスペンスではなく、実は壮大なコメディだったのかと。私にはアラン・ドロンが志村けんに、ジヤン・ギャバンがいかりや長介に見えました。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-02-23 02:18:15)
35.《ネタバレ》 フランスのノワールには“仁義”“掟”“男同士の友情”といった臭みが目立つ映画が多いが、この映画には不思議とそういう要素が見られません。ジャン・ギャバンが出所して家に帰りつくと通りの名前が変わっていたという冒頭シークエンスには、そこはかとないユーモアすら感じさせてくれます。でも人物造形やその背景設定には粗と言うかポカが目立ちますね。だいいち、10億フランもの大金を強奪する計画を立てる切実感や成功させようとする高揚感といったものがこの犯人たちから欠けている様に思えます。アラン・ドロンがダクトを這ってゆく様な細部描写にはとても拘りを見せているのにね。でもこのシーンを甦らせた『ダイハード』よりもずっと面白い撮り方でした(ダクトの中にエアコンの空流が吹き抜けるところなんか、もう最高です)。ドロンがちょっかいを出す踊り子やギャバンの女房が伏線の様な存在なのかと思えば全然発展しないキャラでした、ってのも自分としては不満なところです。 と言うわけで、観ての通りでラスト・シーンがすべてというジャンルの映画でした、まあこれはこれで粋な5分間であることは確かです(でもあのカバンが水に沈むかなー、『あやしい伝説』でぜひ検証して欲しいです)。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-11-05 23:53:58)
34.《ネタバレ》 何かトラブルが起きるのか?と思わせきや、特に何も起きず意外にサクサク予定通りに進行していっちゃいましたね。だがしかし、それまでもドキドキしたけど、最後のプールサイドのシーン。「鞄は覚えてますよ」「・・」「おしゃれな感じの革の鞄で」「・・・」「もう一つは革のふちがついた形で」「・・・・」。。。;;; もう今にも「こんな鞄で…ってお前か!!」って言いそうでメチャクチャドキドキした…う~体に悪いね(苦笑)。普通に考えれば、鞄入れ替えるだろうし、ワザワザあんなとこで受け渡しするかなぁとは思うけど、ある意味こんなとこに犯人がいるわけない、と大胆に裏をかいた行動であったかと(好意的解釈w)。でも実際のとこは、プールに浮かぶ札束を撮りたかっただけかも(苦笑) フランス映画らしい「絵的美しさ」が主演二人にぴったりはまった作品でゴザイマシタ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-27 14:55:06)
33.《ネタバレ》 犯罪モノのとしてみた場合は、脚本にあらがあるのかもしれませんが、渋いジャン・ギャバンと、まだ、若いアラン・ドロンの味の演技が観られるのは良いです。最期は予見できていただけに、アラン・ドロンの表情が面白く。なかなかこれもいい。
minさん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-24 20:54:40)
32.《ネタバレ》 なんて印象的な音楽、そしてラストシーン!真後ろで鞄の特徴までつらつらと挙げられて一人パニックになったフランシス、突拍子も無い行動に。気持ちは分かるけど落ちつこう。サングラスで表情が窺い知れないんだけども、さぞかし憤懣やるかたないであろうJ・ギャバン 頭を抱えるアラン・ドロン、そして水底からゆらゆら浮かび出て水面を埋め尽くす札束。粋!
tottokoさん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-08-31 16:17:08)
31.《ネタバレ》 ラスト10分、これに尽きる。
逆に言えば、それ以前の110分は少々長い。
ダンサーとの長いやり取りは意味あったのか?別れるとことか。
新聞の写真を撮られてたりとか、伏線がないので凄く唐突。
でも、終盤のプールサイドですべて吹き飛ばされてしまった。
kosukeさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-25 00:42:10)
30.《ネタバレ》 前半いらないなぁ。いれるならいれるで計画たてるけど次々と問題がみたいな作りのほうがいいかな。ラスト30分はドキドキハラハラでしたけどみるべきシーンがそこだけになってしまったかな。
とまさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-02 11:32:04)
29.アラン・ドロン生誕75周年記念特集で劇場にての初鑑賞となりました。(と、言うものの実は僕はジャン・ギャバンがお目当てだったのですが…)クールという言葉がピッタリくる音楽に演出。ルイ・マルの「死刑台のエレベーター」を思い出します。

アラン・ドロンが現場に先に乗り込み、ジャン・ギャバンが後で合流するまでの間はちょっと中だるみ気味に感じられますが、作戦決行と、ラストの緊迫感は見事です。

考えてみれば犯行現場のすぐ横のプールで盗んだ金の引渡しなんて有り得ないとは思いますが、このプールサイドのラストはやはり本作の一番の見せ場だったと思います。聞こえてくる刑事と被害者の会話(被害者がチラリと見たジャン・ギャバンの特徴とアラン・ドロンが持っていた鞄の特徴の話)とその時の新聞で顔を隠すジャン・ギャバンと鞄を隠し持つアラン・ドロンと刑事を交互に見せる、その見せ方が見事でした。

常に冷静沈着で大物感を漂わせるジャン・ギャバンの圧倒的存在感、それと比較すると小物感を出しながらもやはりカッコいいアラン・ドロンの二大スターの見事な共演でした。あとは犯行チームの最後の一人、基本的には犯罪に縁が無い善人の義兄にもう少しアクシデント誘発要員として役割を与えても良かったんじゃないかとも思いました。
とらやさん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-25 14:38:10)
28.《ネタバレ》 初老のギャングは、最後に一発当てたいと思っている。青年は、現在の惨めな境遇から抜け出したいと思っている。それぞれに鬱屈があって、しかし一人では現金強奪はできない。冒険には若さが必要よ、と妻にたしなめられている。若さのある青年には、計画がない。補い合って立てられた計画。それが危うくなっていくのは、青年の方が豪奢な世界に浮き足立ってしまうから。義兄が自分のこととして心配していた事後の不安が、計画の最中に浮かんできてしまう。シャルルにとっては金に目的が集中していたが、フランシスにとっては、こういう暮らしをしてみたい、だもんだから、真剣味が弱かったんだろうなあ。フランス映画は、途中いささかモッサリしてたり「よく考えるとヘン」があっても、ラストをピタリと決めてくるので印象に残るのが多い、これなんかその典型。刑事たちの話し声とゆっくり歩き回る足だけで、キリキリと縛り上げるように緊張を高めていく。犯罪映画のラストなのに、主人公たちは走らない・どならない・しゃべりさえしない・もちろん銃も撃たない。ボーイの驚きの声が聞こえてくるだけ。二人は、あと鞄を渡すだけの距離であったプールをはさんで向かい合い、自分が手にできなかった大金をただ見守っている。ゆっくりと花が開くような札束の動きのなまめかしさ。手の届かない高慢な女のような花が次々と開き、二人の間の隔たりを花畑に変えていく。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-20 10:25:25)
27.《ネタバレ》 犯罪映画というのは、道義的に犯罪が成功するようには作ってはいけないので、最後は何らかの形で失敗に終わってしまう事を我々は承知の上で観るのですが、観る側のそのような予想を上回らなければ作品としての面白さが出てこないため、そういう意味で監督としての力量が問われる実に難しいジャンルなわけです。
この映画の場合、人気俳優のギャバンとドロンが手錠をかけられたりして終わるようなことはしないので、彼らのファンに配慮しつつ(?)、更に、プールに紙幣を浮かべ画面の全てを覆い尽くしたりするアーティスティックな映像で幕を下ろすところなんかも、自分にとってはなかなか好みな感じでした。
ちょっと意外かもしれませんが、この映画で目を引いたのがシーンの切り替えの鮮やかさなんですが、例えば、序盤のレストランでのディナーのシーンでナポレオンというブランデーの話題になって会話が進んだと思った次の瞬間、自宅のテーブルのナポレオンのボトルの映像に切り替わったり、また、カジノで下見をしているシーンで1週間後にも同じことが起こると言って胴元がエレベーターに乗り込むシーンの直後に、ホテルの一室で小箱をエレベーターに見立てて作戦会議をしているシーンにジャンプするというシーンの移動があり、これがまた何ともスマートと言いますか、おしゃれなテクニックだなぁと感心してしまいました。
また、最後のプールの待ち合わせのシーンで、警察が事情聴取でプールの周りをうろついていて現金を渡すのにやきもきさせられるシーンがあり、ここで警察が近づいたり遠ざかったりしてヒヤヒヤさせられてしまうのもさることながら、警察の足元を映すのみの至極単純な方法であれだけの緊迫感を出せるというのも見事というしかなく、ギャバン演じるシャルルの方も、新聞を1~2センチ微動させるのみで心情を描き出しており、サングラスをかけていて表情を読み取りにくいというハンデなんぞお構いなしといった感じで、絶対にセンスある作家でないとこれらの事はできないと思います。
一方のドロンの方も、警察が迫ってきていることの焦りをあれだけ顔に出さずに演じられるのも、さすが名優のなせる業ですし、警察にジリジリと静かに追い詰められ、耐え切れずにバッグを沈めてしまうフランシスの心の弱さを完璧に表現したドロンとヴェルヌイユは素晴らしいです。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2010-11-03 23:20:19)
26.なかなか良かったです。邦題の由来がよくわからないのですが、ピンと来た方いらっしゃいますでしょうか?ラストは運転手が帰った後の出来事だけれど、彼の良心がさせた出来事かもしれないですよね。ところで、本作は音楽も印象的で缶コーヒーのBos○を見るたびに思い出す映画になりそうです。渋かったです。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-23 19:01:22)
25.《ネタバレ》 少々期待はずれでした。序盤とか金庫破りを実行するところはよかったですが、中盤でだれました。ちょっとドロンだけでは保たなかったか? また、2大スター共演といっても、ギャバンが立てた計画をドロンが実行するということで、上下関係は明らか。対等の立場の方が面白くなると思います。最後は、あのシーンをやりたいがために無理な展開になってしまいましたね。事件の直後に警察が到着したのだから、事情聴取は終わっているはず。もう一度話を聞くにしても、適当な部屋で行うのが常識的でしょう。要するに、関係者があんなところをウロウロしているのが不自然です。それで全部ぶちこわしになってしまったのは、かえすがえすも残念です。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-21 22:04:49)
24.《ネタバレ》 いやほんと、あんだけ刑事のうろつき回るプール場を現金の引き渡し場所に指定するのはおかしいだろ、と思ったら、、、、結局ラストのアレがやりたかったのね(笑)。それにしてもアラン・ドロン、いくら男前だからって、計画そっちのけで女とイチャつくのはいかんぜよ。それだけでもう映画の半分すぎちゃった(苦笑)。右を向けと言われたら左を向くという、いろんな意味でフランスらしい作品。
あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-05 12:09:31)
23.泥棒映画としてみた場合、計画の壮大さの割には肝心の金庫破りがちょっと安易だったり、そして何といってもラストのプール(このシーン、主人公二人の台詞が一切ないのがまたいい)がちょっとあり得ないぐらいにお粗末に思えます。あのオチをやりたいがための強引な展開だとは思いますが、もうちょっと自然にあそこまで持っていってほしかった。でもジャン・ギャバンとアラン・ドロンの存在感が抜群なので退屈はしなかったです。
とかげ12号さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-09-15 09:55:26)
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 7.07点
000.00%
100.00%
200.00%
312.38%
412.38%
512.38%
61126.19%
71330.95%
8819.05%
9614.29%
1012.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review4人
2 ストーリー評価 7.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.28点 Review7人
4 音楽評価 9.00点 Review7人
5 感泣評価 Review0人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

1963年 21回
外国語映画賞 受賞(外国映画賞として)

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