133.《ネタバレ》 はじめの1時間くらいが、ひたすら朝廷の追っ手との追いかけっこで、だるいです。
アクションは悪くないと思うのですが、演劇を見ているようで、映画を見ているという感じがあまりしません。つまり、ぱっとしない。
中盤以降が盛り上がります。
『実は・・・!』『実は・・・!!』のオンパレード。いったいいくつの真相があんねん、っていうくらい新事実が次々と発覚していきます。このストーリー展開が個人的にちょっと面白い。
それにしても、冒頭の切り出し方と、本編に多少の差がある気がするんですが、どうなんでしょ。
『唐の時代の朝廷。求心力が落ち、それに対する反抗勢力が各地で乱立。中でも一際勢力が強く民衆の支持も厚い【飛刀門】』
なんてスタートをするから、壮大な歴史スペクタクルを想像しちゃいました。
蓋を開けてみれば、3人の男女の愛憎劇に終始していて、全然世界が広がっていきません。
そこが期待はずれというか、拍子抜けした部分ですね。
『タイトルをちゃんと見なさい』と言われれば、何も反論できないんですけど・・・。
だとしても、こんな脚本でバッドエンドは嫌ですね。切ない気持ちより、不愉快な気持ちのほうが後に残るだけです。
『アンディ・ラウや飛刀門や朝廷軍が最後の殺し合いをして、お互いに次々と倒れていく中、主人公の二人だけ手をとりあって新天地を目指す』
それくらい明るいハッピーエンドにしてほしかった。
薄い脚本には、その薄さに相応しい軽いノリのハッピーエンドのほうが良いと思うんですけどね。