21. キス・オブ・ザ・ドラゴン
《ネタバレ》 怒りをアクションで体現できるジェット・リーの本領発揮。 かなり理不尽なストーリー展開が続くため、ラストの警察署殴りこみは否が応にもテンションが上がります。 黒人のボクサーくずれ。二人組みの足技使い。百人組み手。敵もバラエティに富んでいて申し分ない。大変見応えがあるアクションばかり。 ジェット・リー演じるリュウはカンフーの達人というだけでなく、『針』を使って相手の動きを封じる技も使えます。 タイトルにもなっている『キス・オブ・ザ・ドラゴン』がまさか北斗の拳の『秘孔』みたいなやつだとは、だれが想像できましょう。 カンフーアクションを散々見てきたのに、凄く面白かったので、目が肥えた人たちの鑑賞にも応えられる名作かもしれません。 ブリジット・フォンダ演じるジェシカが、かなり自分勝手で被害者意識が強すぎたのが、やや作品のバランスを崩している気がしますが、まあささいな事でしょう。 ひさしぶりの上質な娯楽カンフームービー。 ジェット・リーは最高っす。 [DVD(字幕)] 8点(2016-10-30 12:19:51) |
22. ギフト(2000)
《ネタバレ》 ホラーとミステリーが融合した、『シックス・センス』や『アザーズ』に近いテイストのサスペンスドラマ。 精神不安定な修理工、DV夫婦、弁護士、曲者揃いのキャストのなかで、最も無害で協力的な人物が実は犯人ってのは、この頃ではお約束になりつつあるのでばればれ。ただ、犯人の予想はついても、確信は持てないわけで、最後まで引き込まれるストーリー展開になっていて目が離せません。 殺人鬼ミステリーものとしても十分面白いこの作品。そこに、オカルト要素を加える徹底ぶり。 しかしオカルトをゴリ押しするわけではありません。 あくまでストーリーの中で、必要最低限に、ここぞというところで効果的に挿入されています。この辺りのバランス感覚はさすがサム・ライミ監督というところでしょうか。 犯人が捕まったあと、更にもう一段オチを用意しているところなんか、さすがとしか言いようがありません。 そしてこの切なくも、何故か心温かくなるオチが、この作品の締めくくりとしてはベストな気がします。 『幽霊はあくまで幽霊で、実体化しちゃだめでしょ。』なんて、ちょっと残念なつっこみポイントもなくはないのですが、そんな粗をつつく気にもなれないほどの迫力がある作品。主人公のもっている『ギフト』が、自由自在に使えるようなそんな便利な代物ではないってところも、重要なポイントですね。 プロットだけを見れば、決して後味が良い作品とは言えないかもしれませんが、個人的には文句のつけようのない面白さでした。 [DVD(字幕)] 8点(2016-01-28 13:20:56)(良:1票) |
23. キューティ・ブロンド
《ネタバレ》 都合の良さに批判はあるかもしれませんが、『努力している人間に運が巡り、協力者が現れる』、そういうストーリーは、『頑張っちゃいるけどなかなか芽が出ない人たち』の活力剤になると思います。映画が夢や希望を感じられるツールの一つだとすれば、この作品は至極真っ当に、健康的に夢を追体験できる作品だと思います。 個人的には、リース・ウィザースプーンを美人だとは思いません。ですが、非常に愛嬌があって魅力的だと思います。そんな彼女に本作のエル・ウッズは、はまり役。一見お馬鹿そうに見えるけど、芯があり努力を惜しまない人間を演じさせれば、彼女ほど応援したくなる人物もそうそういないかもしれません。 また、『派手でおしゃれな人たち』=『意地悪で嫌味で排他的で差別的』というステレオタイプを逆手にとって、『派手でおしゃれ』なのに、『親切で頑張り屋さんでプラトニック』、更にはハーバードで逆に周囲から仲間はずれにされるという設定は斬新で面白いです。 コメディとしても大変センスが光る名作。コテコテのコメディを売りにしている映画より、ストーリーコメディとして抜群のセンスを感じます。『ビデオ論文』『香りつき履歴書』『アリバイの真相』なんかは、その最たるものでしょう。 また、パッケージや邦題から予想されるようなラブストーリー全開でないのが逆に良いですね。むしろ恋愛要素が思いの外控えめなのが、この作品が万人に愛される理由の一つだとも思えます。 今作は、明日への活力をもらえる作品。自分も頑張ろうと思える作品。勉強を前向きに楽しんで頑張るってかっこいいじゃんって思える作品。努力を努力と思わず、自然体で実行に移す姿には大変共感できますね。 [DVD(字幕)] 9点(2015-05-19 13:23:53) |
24. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 「ギルバートの本心はいったいどこにあるんでしょうか。」っていうのがまず最初の感想でした。ギルバートは家族に対し、いつも深い愛情があります。なのに、どこか無理をしている風にも見えるんです。 気のせいかと思っていました。ですが、話しが進むにつれ、予感は確信へと変わっていきます。太っている母親を子供に見せたり、「いい人になりたい」ともらしたり、不倫をしたり、アーニーを風呂場に放置してベッキーのもとへ行ってしまったり、アーニーを殴ってしまったり・・・。いつも家族を優先しているギルバートが、瞬間的に自分を優先する貴重なシーンです。 友人や家族から見れば、いつも家族のため、周りの人達のために身を粉にして働き生きているギルバートが彼らにとってのギルバート。だから彼が自分の気持ちを少しでも優先してしまうと、途端にギルバートには友人から家族から、非難の目が向けられるのです。「ギルバート、きれろ!怒れ!ふざけるなって言ってやれ。」って、ずっと思いながら見ていました。でもそれができないから、ギルバート・グレイプっていう映画がなりたつんでしょうね。 ただ、おそらくはギルバートと最も距離の近かったアーニー、そして唯一と言っていい部外者のベッキー。この二人だけは、ギルバートのすべてを愛しているように見えました。もちろん、ギルバートとその家族の姿は本当に家族らしい、ひとつの完成された家族だと思うんですよ。ですが、ベッキーとベッキーの祖母、そしてアーニーとギルバート。4人が一緒にいる姿は、それにもまして理想の家族の姿に見えたのです。なぜかっていうと、4人が一緒のときのギルバートの表情が一番穏やかに見えるんですよ。自然な自分。無理していない自分。 アーニーがギルバートに殴られちゃって家を飛び出したとき、ベッキーのところへいったのも、ベッキーがアーニーを川の中へ誘い入れたのも、アーニーを殴ったギルバートをベッキーが優しく包み込んだのも、全てが印象的でした。 ギルバートの家族たちは母親を含めてそれぞれの世界へ旅立ち、ギルバートはアーニーと共に新しい家族と再出発を始めるラストが最高に良かったです。 ただ、映画としては少々くどいかな・・。ラストは感動しましたし、共感もしますが、手放しに面白いと絶賛まではできないです・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-14 16:51:20)(良:1票) |
25. 奇跡の旅
《ネタバレ》 きっと、何度も何度も撮り直したんだろーな。・・・なんて、無粋なことを考えてしまう。 いっぱいっぱい撮って、なんか脚本にぴったりの映像をつなげたんだろーな。・・・なんて、無粋なことを考えてしまう。 大人になるってことは、子供のときには気づかなかった作品の深さや面白さに気づく反面、子供のときのように純粋な気持ちで観ることはもはやできないってことだろーな。・・・なんて、どーでもいいことまで考えてしまう。 上記のように、ちょっとだけ心も目も濁っちゃってる僕にも、この作品、とても良かったです。 この映画はですね、きっと家族とか恋人とか、仲の良い友人とかと一緒に見るとすごくすごく楽しいのではないでしょうか。 そんでそんで、観終わった後に、「別れのシーン、すごい切なかったね。」「何気にすごい動物のシーン多くなかった?」ってみんなで話しながら楽しい気持ちに浸っちゃったりしてね。 そいでもって、「でも、猫が流されるシーンとか、ハリネズミとか、あれって動物虐待なんじゃ・・・」ってつっこみもきっちり入れて楽しんだり・・・・なんて、無粋なことを考えてしまう。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-30 05:45:17) |
26. 傷だらけのランナー
《ネタバレ》 カキーン。ヒット。心にヒットしましたよ。 スポーツものは好きなので、どうしても点数が甘くなりがちになっちゃうけど、いいや。感動したし、面白かったし。誰かに観てほしいと思ったし。 リッキー・シュローダー演じる弟ビリーも、ブラッド・ピット演じる兄ジョーも、ばっちり役にはまりまくりで、素晴らしい兄弟愛を見せてくれました。何が良いかって、二人とも完璧ではないところが良いです。 弟ビリーはただの問題児では終わらなかった。兄や母に見守られ、励まされ、支えられる存在から、いつの間にか兄や母を励まし、支え、気遣う存在に。 兄のジョーも、品行方正の優等生お兄ちゃんでずっといくのかと思いきや、終盤に来てまさかのドロップアウト寸前。えぇ?もしかしてそこで道ふみはずしちゃうの?っていうくらいハラハラ。ハラハラ。 あぁ、でも人としての倫理感や正義感は、なくしていなかった。(少年に薬を売り渡す不良に、お兄ちゃんキレる。そう、そこはキレとこう!) そうか。ジョーが弟に優しかったのは、少なからず優越感がそこにあったからなんですね。弟をかばったのも、陸上部への入部をすすめたのも、弟をほめちぎったのも、不良を追い払ったのも、陸上シューズを買ってあげたのも、朝練に誘ったのも、すべては優越感からくるもの。 ところが、弟に負けるはずがない、という過信がもろくも崩れ去る瞬間が。それからのジョーの行動は、まさに等身大の「ザ・お兄ちゃん」って感じで良かったですね。こっそり朝練に行こうとするのなんか、わかりやすすぎ。 最後まで観ると、兄弟愛、家族愛が本当に強かったのは、弟のほうだったのかな・・・とさえ思えてしまう、素晴らしい出来。 素晴らしいスーパーど直球青春映画。最高です。 [DVD(字幕)] 9点(2013-05-06 03:51:36) |
27. キックボクサー
《ネタバレ》 よくある修行・復讐系の格闘ドラマ。オーソドックスなストーリーながら、弟が成長していく様子がわかりやすく、テンポもよく、見ていて飽きません。 それぞれのキャラも、よくあるキャラ設定ながらきちんとキャラが立っていて良かったです。 特に脇役好きの僕としては、ラストで元軍人の人や、お兄さんが何気に活躍するところなんかたまらなく好きな演出です。 何のひねりもない映画ではありますが、こういう安心して見られる映画って心地良いですね!まさに娯楽映画☆良いと思います☆ [DVD(字幕)] 7点(2013-01-20 17:02:29) |
28. ギャンブラーズ/最後の賭け
《ネタバレ》 ケヴィン・コスナーが演じる、ギャンブル大好きな若者が、ギャンブル初心者の女の子とその保護者みたいな人と3人で成り上がっていく物語。 そこに女の子との恋愛もスパイスされて、個人的には好きな作品に仕上がっています。 ただ、なぜ女の子はギャンブルを始めたのか、保護者みたいな人と女の子の関係は何なのか、肝心な動機・理由は一切不明なままラストまで突っ走るので、説明が足りない部分はかなりあります。 逆に、動機や目的がはっきりと明確になっていれば、より面白い作品になっていたかもしれません。 ケヴィン・コスナー演じる若者が途中退場してしまうのは、唐突な感があり、その必要性も感じられなかったので、そこもマイナスポイント。 最初からそんなに深みがある映画ではなかったので、変にドラマチックな展開を盛り込まず、「みんなでHAPPYになっちゃおーぜー」みたいなノリのほうが良かったのではないかな。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-12 15:24:26) |
29. キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2
《ネタバレ》 RPG大好きなんですけど、いまいちでした。 何も考えずにみたんですけど、いまいちでした。 女戦士ズーラ、ビジュアルがいまいちでした。 敵キャラ、いまいちでした。 魔術師のおっさん、何もかもいまいちでした。 盗賊のおっさんだけは良かった。 あと、プリンセス?の衣装も良かった。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-28 15:39:25) |
30. キャッツ・アイ(1985)
《ネタバレ》 「禁煙セミナーの話」→9点 「高層ビルの賭けの話」→8点 「壁の中の悪魔の話」→6点 といったところでしょうか。 好みもありますが、1話目と2話目はひねりがあって面白いです。特に1話目は精神的にくる怖さがありますね。「世にも奇妙な物語」が好きな人は絶対楽しめます。 3話目はそれなりに楽しめますが、ただの子供向けファンタジーホラーコメディになっちゃってます。あれ、最後のネコがベッドに駆け上がるシーンいるかな・・・ [DVD(字幕)] 8点(2012-04-14 12:54:03) |
31. キャット・ピープル(1982)
《ネタバレ》 ホラーとしては今ひとつ。サスペンスとしては盛り上がりに欠ける。かと言ってドラマとして楽しめるかというと微妙。 ですがひとつひとつのシーンには面白いものもありました。飼育員が腕を食いちぎられちゃうシーンや、黒豹を解剖してその正体に迫るシーン(ここはバックの音楽がかなり良い緊迫感を出しています。)、アリスが何かにおびえながらランニングし、プールで泳いでいるシーンはなかなか楽しめます。 まあ、それだけっちゃあそれだけの映画です。個人的に。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-24 01:08:07) |
32. 君のためなら千回でも
《ネタバレ》 第一部 アミール・ハッサン幼少編 第二部 アミール青年編 第三部 アミール・帰郷編 と見るか、 第一部 アフガニスタン平和な時代編 第二部 アメリカ編 第三部 アフガニスタン・タリバン時代編 と見るかで、 映画に対するイメージが大分変わります。 僕もはじめは、アミール・ハッサンの関係が微笑ましくて、二人の友情を中心に見ていました。ただハッサン親子が出て行き、ソ連が侵攻してからは、戦争・歴史のイメージが強くなります。 衝撃的だったのは、やはりカブールに侵入して、街の様子や家の様子が大きく様変わりしてしまっていたこと。後半は特に、反戦のメッセージを強く受けてしまいました。 かなり重い内容をふまえている割には、見やすい映画だと思います。 [DVD(吹替)] 6点(2011-10-15 05:46:33) |
33. きみに読む物語
《ネタバレ》 ストレート一本勝負のラブストーリー。 波乱があり、障害もありますが、二人のお互いへの気持ちは最初から一度も変わりませんでした。 「君がしたいことは何?」とはじめに尋ねたノアと、一度も尋ねなかったロン。ロンはすばらしい人です。総合力ではロンのほうが上かもしれません。ですが、ノアとロンに唯一差があったとすれば、その一点に尽きます。ノアははじめから「アリー」を見ていましたが、ロンが見ていたのは「アリー・ハミルトン」だったのかもしれません。ノアが、二人の約束の家を完成させた写真をアリーが見たとき、アリーは思い出したようにロンに言います。 「私は絵を描きたい。」 原作が小説のためか、美しいセリフにもたびたび心動かされます。 「ママは最愛の人だ。ママのいるところが私の家だよ。」 [DVD(字幕)] 9点(2011-07-24 14:24:22) |
34. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 頭のおかしい男女が有名コメディアンを誘拐し、それぞれの自分勝手な目的を果たそうとする話だとは知らずに見てしまいました。サクセスストーリーは好きです。ですがこの映画はだめです。僕は映画に対して「終わり良ければ全て良し。」という考えがあったのですが、その常識をくつがえされてしまいました。最初の1時間20分くらいは、脳が沸騰するほどイライラさせられました。ってゆーか、もしかして最後のサクセスシーンも、実は妄想の続き?なんか画面の雰囲気が怪しいんですが・・・そこをはっきりさせないのは見る人が自由に解釈できるように?そんなサービスはいらんぞ。 [DVD(字幕)] 1点(2011-07-09 19:20:07) |
35. ギャラクシー・クエスト
ここ数年で見たSF映画の中では、ファンタスティック4の次に好きです。小さい宇宙人がたくさん出てくるところで、けがをしている仲間に「水を飲みなよ。」て水を飲ませておきながらそこへみんなで襲いかかるシーンだけやたら怖かった。あそこだけホラーテイストですね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-08 14:14:37)(良:1票) |
36. 危険な遊び(1993)
《ネタバレ》 ホームアローンの主人公がとても危ない人になっていましたね。正直、なぜカルキン演じるヘンリーがあそこまで残虐なことをするのか、その動機はいまいちわかりませんでした。でも面白いです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-06 21:34:15) |
37. きっと忘れない
忘れそう。 [DVD(字幕)] 3点(2011-07-06 20:45:51) |