Menu
 > レビュワー
 > イニシャルK さんの口コミ一覧
イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1489
性別
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22718/

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ<TVM> 《ネタバレ》 
シリーズ最後のエピソードとなった作品だが、最終回らしい雰囲気はなく、印象としてはいつも通り。しかし今回はオープニングのクレジットの出し方などがこれまでと異なっていて、ところどころに今風な感じを受けるつくりになっている。でも、それがこのシリーズの雰囲気に合っているかといえば、現代的な感じがしすぎて妙な違和感を感じるのが正直なところ。76歳のピーター・フォーク演じるコロンボはとっくに刑事を引退していてもおかしくない風貌なのだが、手慣れたベテランとして事件を解決に導いていくあたりは安心して見ていられるし、今回はいつもの強引なやり方もない。少し犯人の存在感が弱すぎる気がするのだが、新シリーズではよくあることなのであまり気にならなかった。見たバージョンでコロンボの声を吹き替えているのは旧シリーズの追加部分でコロンボの声を担当している銀河万丈なのだが、旧シリーズでの演技と比べて抑えた感じで、年老いたコロンボの雰囲気がよく出ていたと思う。これで新シリーズはすべて見たことになるのだが、それにしてもピーター・フォークは35年間も同じ役を演じ続けて、渥美清の寅さんと同じく、役者と役柄が見事に一体化した良い例だと本作を見てあらためて思った。残りの旧シリーズの作品も全部見たいな。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2017-06-18 14:01:44)
2.  新・刑事コロンボ/復讐を抱いて眠れ<TVM> 《ネタバレ》 
シリーズの常連であるパトリック・マクグハーンが犯人役と監督をつとめていて、彼が犯人役として関わる回はアリバイ工作が徹底していて面白いという印象があるのだが、今回は葬儀屋役で、殺した相手の死体を火葬炉で焼いてしまうという大胆な証拠隠滅で、(アメリカは葬儀場と火葬場が一緒になってるのかな。土葬のイメージ強いけど。)絶対に死体が発見されることのない殺人事件をどうやってコロンボが解決するかというのが凝っているし、見る方としてもそこに注目して見ることになる。展開自体もわりとオーソドックスな「刑事コロンボ」という感じで、最近見た三本ほどが変化球ばかりの印象だったせいもあってか、久しぶりに面白かった。Eメールや携帯電話、パソコンが重要なキーとして登場していて、いかにも90年代末期の作品であることを感じさせている。しかし、さすがにここまでくるとこのシリーズには若干それが不釣り合いで似合わないような気がして、事実、コロンボはそういった近代的なハイテク機器は苦手そう。やっぱりこのシリーズにはアナログな感じが似合う。現場に呼ばれたコロンボがそこで飢えた犬を見つけて早く餌をあげるように促すシーンは、コロンボの愛犬家としての側面がよく出ていて、今回ここがいちばん印象に残った。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-01-08 15:16:36)
3.  新・刑事コロンボ/殺意の斬れ味<TVM> 《ネタバレ》 
不倫関係にある実業家の妻と鑑識の男が共謀して、邪魔になった実業家を陥れるために実業家と法廷で揉めている第三者を殺して、その罪を着せてしまおうというこのシリーズでは今までなかったような犯行内容は良く、コロンボも最初は真犯人ではなく、実業家を疑っていて真犯人に気づくのも今回は遅いという前半の話の展開は面白い。いつにもましてコロンボがどこで真犯人に気づくかに興味がいくわけで、そこに注目して見ていた。後半のバーニーの店でコロンボが二人と会っているシーンの鑑識の男の何気ない行動でコロンボが真相に気づいた(実業家の妻と会うのに鑑識の男の同伴を求めているが、これくらいは目をつぶろう。)ときには見ているこちらも思わず安堵した。あとは証拠で二人を追い詰めて解決するだけ。ハイ、解決。エンドロール。と、いつものように解決シーンで終わっていれば良かったのだが、その後、バーニーに今回の事件について説明するシーンがあり、これが完全に余計で、このシリーズらしさがこれで失われてしまっているし、こんなシーンを入れるなら今回の話は最初からコロンボの回想形式にでもしたほうが良かったんじゃないかと思えてくる。(もっともそれじゃあ今度は倒叙ものとして成り立たなくなるが。)せっかく今回は面白く見たのにこれで評価を下げてしまったのが残念。作品としてはこれまでシリーズに何本か出演したピーター・フォークの妻が晴れて犯人(計画立案者)を演じているのがみどころ。しかし、日本語吹き替え版では実行犯となる鑑識の男の吹き替えを2時間ドラマのスター俳優の一人である船越英一郎が担当していて、吹き替えだとこっちのほうがみどころ(ききどころ?)かも。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2016-12-04 14:49:31)(良:1票)
4.  新・刑事コロンボ/奇妙な助っ人<TVM> 《ネタバレ》 
解決方法に納得がいかないことが多い新シリーズではあるが、いつもそういうものだと思って見ている。しかし今回の解決方法は強引を通り越していて、もはや犯人をあげるためならなんでもありという感じになってしまっていて、いくらこのシリーズに寛容でもさすがにこれはないだろうと感じてしまう。マフィアの助けを借りて(確かに「奇妙な助っ人」だ。)犯人を追い詰めるコロンボというのは違和感しかなく、正直に言ってしまうと悪徳刑事にしか見えないし、新シリーズではコロンボの吹き替えは石田太郎なのだが、彼はほかの出演作では悪役が多い印象なのもそれに拍車をかけている感じ。解決後にマフィアのボス(ロッド・スタイガー)と話しているコロンボを見て、お前自首しろよと思わず突っ込んでしまった。旧シリーズで解決方法にいちばん納得できなかったのは「愛情の計算」なのだが、新シリーズでは間違いなく本作で、それどころか刑事ドラマなのにマフィアを肯定するような脚本もダメだろう。まだシリーズすべて見たわけではないのだが、今まで見た中では旧シリーズも含め、「刑事コロンボ」史上最低の作品だったと思う。
[CS・衛星(吹替)] 1点(2016-11-13 11:47:41)
5.  新・刑事コロンボ/死を呼ぶジグソー<TVM> 《ネタバレ》 
「初夜に消えた花嫁」と同じくエド・マクベインの原作を基にした「刑事コロンボ」新シリーズの一篇。今回も倒叙ものではなく、なんとコロンボが嫌いな拳銃を携帯して潜入捜査をするというストーリーで、「初夜に消えた花嫁」に比べれば面白くなくはないものの、やはりこの話をこのシリーズでやるのは違和感が強く、「刑事コロンボ」ではない別の作品を見ているよう。ゲストとして「ロッキー」シリーズのポーリー役でおなじみのバート・ヤングが出演していて、(吹き替えが富田耕生でないのがちょっと残念。)ピーター・フォークとの共演が見どころなのだが、意外にチョイ役で、すぐに殺されてしまったのにはビックリした。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2016-11-06 10:57:24)
6.  新・刑事コロンボ/4時02分の銃声<TVM> 《ネタバレ》 
久しぶりに見る「刑事コロンボ」だが、久しぶりに見るせいか、コロンボ独特の癖のあるキャラクターが妙に懐かしく感じた。(石田太郎が吹き替えるコロンボもかなり久しぶり。)以前この時期の別の回を見た時も思ったが、劇中に重要なアイテムとして携帯電話が登場しているあたりはいかにも90年代初期の作品という感じで、トリックにも電話が使われている。しかし、最後の解決シーンはいつもの新シリーズのコロンボらしい強引な展開で、ただ電話が使えないを証明するにしてはやり方が大げさすぎるし、何もそこまでしなくてもと思うが、それもこのシリーズらしいといえばらしい。ウィリアム・シャトナーが犯人役だが、「スター・トレック」をほとんど見たことがない自分でも、矢島正明の吹き替えがやはりすごく合っていると思う。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-10-10 10:46:06)
7.  新・刑事コロンボ/死者のギャンブル<TVM> 《ネタバレ》 
いつもどおりに殺人の準備をする犯人の様子を描いた後に事件が起こり、コロンボがすぐに犯人に目星をつけてつきまとう、ここまではいつものパターンだが、今回は途中でその犯人が殺されてしまうという捻った展開。でも同じ脚本家の作品でこれも捻った展開だった「マリブビーチ殺人事件」ほどの面白さはなく、終わってみれば印象としては普通の平均的なエピソードといったところで、感想としては可もなく不可もなくと言ったところなのだが、倒叙もので犯人が途中で入れ替わる展開は「古畑任三郎」の「今、蘇る死」に影響を与えていそう。したたかな悪女ドロレスを演じているタイン・デイリ―は「ダーティハリー3」のハリー・キャラハンの相棒である女刑事役が印象に残っている女優(戸田恵子の吹き替えも印象に残っている。)だが、この作品ではラストに刑事であるコロンボに逮捕される犯人役というのがなんとも言えない。また、中年太りが激しく、「ダーティハリー3」の頃の面影があまりない(吹き替えも戸田恵子ではなく、弥永和子だし。)ところになんか時代の流れの恐ろしさを感じてしまった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-07-25 14:37:01)
8.  新・刑事コロンボ/奪われた旋律<TVM> 《ネタバレ》 
弟子をゴーストライターに仕立て、映画音楽の巨匠として名声を得た作曲家が自分より才能のあるその弟子を殺してしまう展開は設定が少し違うものの「構想の死角」と似たところがあり、シリーズも(新旧合わせて)最末期の68話ということで、もう脚本のネタは出尽くしていたのだろうなあと思わせる作品になってしまっているし、シリーズに関わりの深いパトリック・マクグーハンが監督のほか、脚本も書いているが、マクグーハンが関わるこのシリーズの作品の中では正直言って雑なつくりでイマイチだった。(今まで見た「祝砲の挽歌」と「完全犯罪の誤算」は面白かったのに。)また、新シリーズはコロンボは初老の刑事ということだったが、この作品は2000年の製作ということもあってか、コロンボを演じるピーター・フォークがかなり老けていて、コロンボが立派な老人になってしまっており、(吹き替えの石田太郎の声もどことなく元気がないように感じる。)ちょっと無理をして演じているように見えるし、犯人との対決もあまりキレを感じられないのが残念。この次に作られた作品が新シリーズ最終回らしいが、この老いたコロンボ(=ピーター・フォーク)を見ると、それも仕方がないのかなと思えてしまうのが少し悲しいところではある。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-07-24 23:07:53)
9.  新・刑事コロンボ/犯罪警報<TVM> 《ネタバレ》 
今回はテレビの犯罪捜査番組の司会者が犯人というところが皮肉が利いていて面白かったし、はじまってすぐに起こる殺人事件が実は犯人が司会をつとめる番組で放送する再現映像であったというミスリードのオープニングもなかなか印象的。でも、監視カメラに細工をするという犯人のアリバイトリックはなんか詰めが甘く、それにラストで決定的な決め手となるのが犯人の車についた被害者の飼っている犬の爪跡というのがちょっと強引な気がする。ただ、前日に見た「初夜に消えた花嫁」があまりにもこのシリーズらしくなくつまらなかったためか、今回はいつも通りの倒叙形式のエピソードとなっているのでその点では安心して見ていられた。やっぱりこのシリーズはこうでないと。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-07-05 18:15:31)
10.  新・刑事コロンボ/初夜に消えた花嫁<TVM> 《ネタバレ》 
シリーズもついにネタがなくなったのか、今回はオリジナル脚本ではなく、既存の原作(エド・マクベイン)をもとに作られている。コロンボが関わる事件が殺人事件ではなく誘拐事件だったり、いつもは登場しないコロンボの親族として刑事の甥が登場するあたりは新鮮で面白かったが、このシリーズは犯人とコロンボの対決が見どころの一つのはずなのにそれがなく、コロンボの推理ショーもないので、「刑事コロンボ」シリーズの一本というよりはどう見ても「刑事コロンボ」ではない別の作品のように見え、このシリーズらしさがまったくない上に、犯人(今回は最初から明かされない。)も妙にサイコじみたキャラクターでこのシリーズの犯人としてはちょっと違和感があるし、最後も逮捕されるのではなく、突入した警官隊に射殺されるという結末も後味が悪かった。もし、「刑事コロンボ」とは別に企画されたドラマであればそこそこ面白かったと思うかもしれないが、見なれたシリーズものの一本として見た場合、あまりにもパターンを逸脱しすぎた作品になってしまっている。それに異色作をやるのは構わないが、かなり度が過ぎている印象が強い。
[CS・衛星(吹替)] 2点(2013-07-04 01:47:15)
11.  新・刑事コロンボ/影なき殺人者<TVM> 《ネタバレ》 
公判を途中で止めさせて犯人である弁護士に近づくコロンボもどうかと思うが、それよりも犯人のアリバイトリックがあまりにもあり得なさすぎて笑えるし、もし断られたら犯人はどうやってアリバイ作りをするのだろうと考えてしまった。あんな妙なことを頼まれたら普通断るだろうし、たとえ引き受けたところで、スピード違反よりも先に交通事故を起こすだろう。今回の犯人は有能な弁護士なのだが、それをうまく活かした話にしたほうがよかったのではないか。同じように弁護士が犯人のエピソードならはっきり言って「古畑任三郎」の「しゃべりすぎた男」のほうがよっぽど面白い。今回はシリーズの中でもとくに適当に作ってしまったという感じがする回だった。それに邦題の「影なき殺人者」というのが言葉通りの意味すぎるのもちょっとなあ。ただ、ぼくも今回コロンボの捜査に協力する女性警官がけっこう印象に残ったのでそこに1点プラスして4点。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-06-18 14:30:59)
12.  新・刑事コロンボ/殺人講義<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は二人組の大学生で、なんとコロンボがゲスト講師として講義をしている目の前で犯行に及ぶという大胆さだが、その殺人は試験問題を盗んだことがばれて口封じのために教授を殺すという軽いモノで、言ってしまえば若気の至り。犯人ふたりはいかにも浅く、見ていて少しいらつく程度なのでドラマとしても普通以下の印象で可も不可もなくといったところであまり面白くはない。犯人のひとりの父親役で「指輪の爪あと」で犯人を演じていたロバート・カルプが登場するが、むしろこのロバート・カルプを犯人役に別の作品を作ったほうが面白くなるのではと見ながら思ってしまった。講義でコロンボが「完全犯罪の誤算」の事件の話をしていて(ほかに「策謀の結末」の事件の話題も少し出てくる。)シリーズとしてのつながりを感じさせていて思わずニヤリとしたが、証拠のでっち上げについての生徒の質問にはそんなの日常茶飯事だと見ているこちらが思わず答えたくなってしまった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-06-16 12:47:59)
13.  新・刑事コロンボ/マリブビーチ殺人事件<TVM> 《ネタバレ》 
今回は中盤近くになって犯人があっさりと自供を始めてしまい、おかしいなと思っていると、実は被害者は犯人が射殺する前に既に撃たれて死んでいたのではという捻った脚本になっていて、犯行シーンは一応描かれているものの、真犯人が誰か分からず二転三転するという展開が面白く、このシリーズとしては久々に見ごたえのある作品で、ほんとうに珍しい展開だが、それ以外の部分はオーソドックスなつくりになっていて、奇をてらったような演出もなく見ていて安心感があるのもよかった。(これまで見た新シリーズの作品では、犯人がコロンボを誘惑したり、奥さんの葬儀のシーンから始まったりと少し奇をてらった演出の作品も多かったように思う。)最後の解決シーンも実に鮮やかで見事だった。一般的に70年代のシリーズに傑作が多く、新シリーズでは凡作や駄作が多いとされているシリーズ(全部見たわけではないのだが。)だが、そんな新シリーズでも脚本さえよければ面白いものを作ることができるという証明のような作品だと思う。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2013-06-09 14:53:20)(良:1票)
14.  新・刑事コロンボ/かみさんよ、安らかに<TVM> 《ネタバレ》 
冒頭、葬儀のシーンからはじまり、それまでの経緯が回想形式で語られていくのがこのシリーズでは珍しいし、過去に夫がコロンボに逮捕された経験を持つ女が犯人で、復讐のためにコロンボ夫妻を殺そうとするという設定は面白い。しかし、今までこのシリーズを見ていれば早々に葬儀がでっち上げだとは想像がつき、実際その通りで、面白くもなんともないし、逆に犯人を逮捕するためのニセの葬儀にしてはえらく大げさにやりすぎている。犯人の動機はよく理解できるものだったので、普通にいつも通りやっていたほうが良かったのではないかと思う。最初に書いたように設定だけは面白いのだが、今回は邦題が原題の直訳に近く、インパクトのあるタイトルでなにか目新しいことをしようとして見事に失敗しているという感があり、はっきり言って駄作である。今回、犯人は最後にコロンボを思いっきり殴るが、思わず犯人に同情してしまった。コロンボの部下の警官の吹き替えを「狂ったシナリオ」で犯人を吹き替えていた池田秀一が担当しているのがなんか面白い。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2013-05-29 01:41:28)
15.  新・刑事コロンボ/恋におちたコロンボ<TVM> 《ネタバレ》 
新シリーズになってから主演だけでなく製作総指揮もつとめるようになったピーター・フォークが自ら脚本を担当し、犯人役にフェイ・ダナウェイを迎えるというやたら気合いの入った一本。邦題の「恋におちたコロンボ」の通り、今回のコロンボは犯人にしつこくまとわりつくというよりは、まるで犯人とデートをしているような雰囲気になっているが、どちらかといえば犯人のほうが最初にコロンボに魅かれていったという印象。いつもコロンボが去り際にいう「あともう一つだけ。」を先に犯人に言わせるあたりなどは面白いし、犯人と共犯者の関係が最後になって明かされるという展開も意外性があってよかった。フェイ・ダナウェイは「俺たちに明日はない」の印象がなんといっても強く、クールビューティーなイメージがあるが、この作品では齢を重ねているせいか、だいぶ印象が違う。それでもなかなかのオーラを放っていてスターの貫ろくが感じられるのはさすがといったところか。ただ、吹き替えが高畑淳子なためか、しゃべり出すとフェイ・ダナウェイが高畑淳子に見えてきてしまうのがちょっと違和感を感じた。とはいえ、あまり期待してなかったせいか、作品としてはけっこう楽しめるものになっていたと思う。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-05-28 02:41:57)
16.  新・刑事コロンボ/完全犯罪の誤算<TVM> 《ネタバレ》 
犯人役のパトリック・マクグーハンが監督を兼任したエピソード。「祝砲の挽歌」でもマクグーハン演じる犯人は冒頭から犯行の準備を入念に行っていたが、今回も犯行に使う拳銃の薬莢を分解するシーンがあり、「完全犯罪の誤算」という邦題のとおり、緊張感のある丁寧な細かい描写には感心した。(見る前はなにをいまさらなタイトルと思っていたのだが。)コロンボがなかなか犯人の手掛かりをつかめないという展開も見ごたえがあって面白かったし、コロンボをなんとも思っていないような態度など今回の犯人は余裕しゃくしゃくで、そのうえやたら紳士的に見え、キャラクターとしてはかなり印象に残る。(今回、犯人役マクグーハンの吹き替えを担当しているのは久米明。紳士的に見えるのは彼の落ち着いた穏やかな声のせいもあるのかもしれない。)でも、やはり犯人が犯行時に噛んでいたチーズとガムの噛み跡が決め手というのはいささか強引な気もする。途中出てくるユダヤ人のギャグがなにが面白いのか分からないが、それよりもつい、もう一つのアイリッシュのギャグが何なのか気になってしまった。劇中にfaxやリダイヤル機能のついた電話が登場していて、いかにも90年代初期ごろの作品ということを感じさせている。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-05-20 14:57:58)
17.  新・刑事コロンボ/華麗なる罠<TVM> 《ネタバレ》 
被害者が犯人の義父や妻だと思わせておいてそうではなかったり、犯行シーンで歯科医である犯人の用いるトリックは凝っていてそこまでは面白かったが、想定外の被害者や殺しの方法に凝るあまりそのあとの展開がおざなりになってしまった印象が強く、全体としてはあまりパッとしないイマイチな出来になっているのが残念。コロンボが愛車であるブジョーにパトランプをつけようとする登場シーンはコミカルで、思わず微笑ましくつっこませてもらった。しかし、下の方も書かれているが、その後の現場検証のシーンで葉巻につける火を探しているコロンボに対して物証であるマッチを差し出す警官はいくらドラマとはいえ、リアリティーがなさ過ぎておいおいと呆れてさっきとは違う意味でまたつっこみを入れてしまった。検死官の吹き替えをしている宮内幸平が懐かしい。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-05-19 12:39:23)
18.  新・刑事コロンボ/だまされたコロンボ<TVM> 《ネタバレ》 
雑誌の売り上げを伸ばしたい出版社の経営者である犯人がそのために共同経営者の女性と共謀して失踪事件をでっち上げ、コロンボを出し抜くという展開だが、いつも犯人を出し抜いているコロンボが逆に犯人に出し抜かれるというのが面白かった。その画策は本当に見事で、出し抜かれる側にまわるコロンボが主人公のシリーズなのに、なぜかこの展開は見ていて気持ちがよかった。終盤は狂言による失踪事件は実は犯人がこの共同経営者を殺すために仕組んだことだったというふうになっていて、終盤になってようやく殺人事件が発生する。なのでこの殺人がとってつけたような感じになってしまっており、そこからはいつも通りの展開でなんだかなあ。その殺人も犯人の大きなミスが原因であっという間に解決してしまうので、終盤はけっこう物足りなかった。狂言失踪だけで終わって殺人が起こらないという展開もアリだったとは思うが、さすがにシリーズものとしてそれはできなかったのだろう。最初のほうは面白かったのに終盤で損をしている、そんな作品になってしまっている。あと、「だまされたコロンボ」という邦題だが、あまりに直接的すぎてちょっとどうかと思う。でも、なんだかんだ言ってラストはけっこう印象的だった。今回の犯人の男はニヤケ顔が特徴的で、吹き替えを担当している中尾隆聖は実にハマリ役。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-05-07 13:03:10)
19.  新・刑事コロンボ/殺意のキャンバス<TVM> 《ネタバレ》 
今回は冒頭からコロンボが登場し、「権力の墓穴」や「歌声の消えた海」のような特別事情のあるエピソードでもなさそうなのに珍しいなと思っていたらどうやら中盤で飼い犬に手をかまれるという話を出したかっただけのようで、ひょっとしたら今回の犯人のもとにいる女たちが離れていくというのを意味しているのかもしれないが、あまりに遠回しすぎる気がするし、それ以外には犬はなんの関係もなく、わざわざコロンボを冒頭から出さなくてもよかったのではと思えてしまう。被害者の見た夢のシーンでは映像を白黒にしていて、この雰囲気はけっこう好きなのだが、結局事件の解決方法は夢とはなんの関係もない普通の証拠が決め手となるため、この夢のシーンはただ思わせぶりなだけで終わってしまっていて、はっきり言ってこういう表現をやりたかっただけのようにしか思えないし、今回の話は今までみたこのシリーズの中でいちばん適当で雑なつくりになってしまっている。吹き替えに関しても、犯人の吹き替えを担当している森山周一郎の声が渋すぎて、俳優の顔と合っておらず残念。それに犯人がしゃべるたびに、「紅の豚」のポルコ・ロッソが頭に浮かんでしまい、心の中でずっと「ポルコ・ロッソだー!」と叫んでた。本編だけだと4点くらいでもいいのだが、この吹き替えのキャスティングに1点マイナスの3点。ポルコは好きなのだが、今回の犯人である画家の声に森山周一郎というのはものすごいミスキャストにしか思えない。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2013-05-06 02:02:32)
20.  新・刑事コロンボ/大当たりの死<TVM> 《ネタバレ》 
宝くじで大金を手にした男がそれを伯父に話したがためにその伯父に殺されるという展開が妙にリアリティーを感じさせるストーリー。パーティーを開いてアリバイを作るというのが前に見た「迷子の兵隊」と同じでややマンネリ感があるし、不倫関係の男女が出てくるところも同じ(今回は犯人と被害者である犯人の甥の離婚調停中の妻。この二人の関係の描き方はストレートに思えるが、少しわざとらしい気もする。)なため、ある意味では見ていて安心感さえ漂う。被害者が預かっていたチンパンジーが犯行の一部始終を目撃しているが、このチンパンジーを殺してしまっておけば、犯行が露見するのをもう少し遅らせることが出来たかもしれないとつい思ってしまった。案の定、ラストではチンパンジーの指紋が証拠になっているし。でも、そこに犯人の不倫相手である被害者の妻を連れてきて口論させ、ムリヤリ自白させるという展開は少々やり過ぎとも思える。今回の犯人役の俳優は「メン・イン・ブラック」でZを演じていたリップ・トーン。吹き替えは阪脩だったが、MIBの民放テレビ放送版の吹き替えでは石田太郎がZの声を担当していたので、コロンボ登場後は少し不思議な感じがした。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-05-05 13:57:37)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS