1. 戦争と平和(1956)
「風と共に去りぬ」と並ぶトルストイの文芸大作「戦争と平和」ソ連版の7時間には及ばない(未見)が、ヘプバーンを初めとする3人の主役を中心にロマンスも交えほどよくまとまっていると思う。大スペクタクルにふさわしく、これこそ映画という感じで見応え十分。仏露両軍のエキストラの数にも驚くが、何よりもナポレオンのロシア遠征について知ることができるのが良い。 [映画館(字幕)] 9点(2013-05-14 17:11:48) |
2. 潜水服は蝶の夢を見る
重い内容なのだが決して暗くはない。それどころか、自分の思いを伝えようする主人公の意志には敬服するし、周囲の声と本人の思いの違いにはユーモラスささえ覚える。このように明るさが見られるのも、映画が主人公本人の目を通しての表現になっているからだろう。考えさせられる映画であると同時に励まされる映画でもあった。この点「海を飛ぶ夢」と比べてみるのもいいかもしれない。欲を言えば主人公の周りの女性が皆美人過ぎて、 療法士二人と妻それに執筆を助けた女性をまちがえてしまいそうになる。 [DVD(字幕)] 8点(2013-07-07 06:36:30) |
3. 西部の男
《ネタバレ》 インディアンの出てくる西部劇が苦手で、やたら銃をぶっ放す米国映画が嫌いな私にとって、この映画は大変好きな映画だ。格好いいゲーリー・クーパーが地味に振る舞っているのが良いし、悪役判事のウォルター・ブレナンもどこか憎めないのが好きだ。誰にも首を振る馬もおもしろいし、神(聖書)に誓っても嘘をつくようなロイ・ビーンが、リリーの髪の毛に誓えば本当のことを言ってしまうのはもう最高。火事の中を馬車で行くシーンは思わず「風と共に去りぬ」かと思ってしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-26 22:46:03) |
4. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 私は戦争映画はだいたいは嫌いなのだが、この映画だけは例外、アカデミー作品賞を初めとする多くの賞を得た優秀な作品だと思う。 途中まではどうであれ、日本軍斉藤大佐と英軍捕虜ニコルソン大佐の間には、橋の建設という友情にも似た協力精神が芽生えたのだと思う。 戦争が終了さえすれば、この橋は地元ビルマやタイの人々に大きな経済効果と発展をもたらすはずだった。そしてその日英両軍の共同作業は、日本と英国の友好・親善の架け橋となるはずでもあった。 だのに、だのに、・・・。私は悔しくてたまらない。誰が悪いのかと詮索するつもりはない、戦争が憎い、憎くてたまらない。友好の架け橋は無惨にも爆破されてしまった・・・。 ラストシーンは何という皮肉であろうか。橋建設に一番貢献したニコルソン大佐が射撃され、爆破スイッチの上に倒れ込むとは・・・。 戦争とは悲しいもの、無惨なもの、負の生産そのものという想いを強く抱かざるをえなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2011-03-09 07:44:42)(良:1票) |
5. 戦艦バウンティ号の叛乱
実話ものというより、実話を元にした小説の映画化という方が正しい。したがって艦長は悪人で部下に信頼される航海士は善人という極めて明快な筋書きとなり、よりいっそうおもしろくなっている。我慢の限界だったことはよくわかるが、実際のところ叛乱が起きた理由はどうなんだろう。あの小さな帆船で英国から見れば地球の裏側まで航海するなんてとても大変なことだと思うし、ましてや救命ボートで艦長らがたどり着くというのも奇蹟に近い。 [DVD(字幕)] 7点(2015-09-13 10:01:48) |
6. セルラー
ちょっとだけ携帯電話のCMっぽいが、なかなか良い。スピーディなサスペンスでおもしろい。だけど携帯片手に運転は警察に捕まるんじゃないかな、良い警官か、悪い警官かわからないけど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 21:03:32) |
7. 戦火の馬
《ネタバレ》 嘘っぽく思える展開は小説だから良しとしても、鉄条網のシーンにはびっくり。でも私には、障害物を飛び越えさせようと練習するシーンで、ジョーイが障害物を迂回するシーンが好き。ああこの馬賢いんだなと思わせる。 それから、他の人も書いている言葉の問題。持ち主の国籍が変わって、いろいろな人に飼われたことをもっとアピールしてほしかった。そして言葉は通じなくても、心は通じ合うということになれば、いっそう良かったと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2012-03-07 14:44:32) |
8. 聖メリーの鐘
ビング・クロスビーの歌がうまいのは当然のことだが、イングリッド・バーグマンのボクシングにはびっくりした。帽子と戯れる猫の演技に始まってなかなかユーモアあふれるストーリーだ。ただ落第点だったのが急に卒業できるようになるなど安易な点が気にはなったけど。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-31 19:45:36) |
9. 善人サム
善人と言われているうちは良いけれどお人好しも度が過ぎると他人からバカにされるだけ、この映画の主人公サムも果たして善人かバカかは見る人によって意見が分かれよう。 だけどそこは映画、巡りめぐってハッピーエンドとなるのだが・・・。同世代のフランク・キャプラの映画にも似ているが彼と比べるといまいち。 [DVD(字幕)] 5点(2015-01-23 22:57:39) |
10. 西部の王者
バッファロー・ビルの一端を知ることはできるが、この映画だけではなぜ人気があるのかや名誉勲章を受けた理由などがよくわからず不十分。白人がバッファローを乱獲しインディアンを苦しめたことはわかるのだけど・・・。リンダ・ダーネルももう少し絡めてほしかったし、流れが断片的。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-06 06:06:11) |
11. 西部戦線異状なし(1930)
死にに行くための戦争が断片的に延々と続く。死ぬのが一瞬の者もいれば、足を切断され苦しみながら死ぬ者もいる。映画は戦争のそういった現実を描いていて、当時としてはかなり貴重なものだったろう。なおDVDでの上映時間は発売年によってまちまちだが、おおむね130分前後である。 [DVD(字幕)] 4点(2012-11-12 19:17:40) |
12. セブン
暗く醜い映像が続き、見る意欲をそがれる。七つの大罪といってもピンとこないし、ただ猟奇的としか言いようがない。 [DVD(字幕)] 2点(2012-05-24 19:57:40) |