21. ゾンビ・ハイスクール(2012)
《ネタバレ》 ゆるゆる系ゾンビ映画。ほどほどにグロく、ほどほどにおふざけ。 ちなみにホラーとなっていますが、ホラー要素はほぼ皆無ですのでお気をつけください。 個人的にはもう少しサバイバル感の感じられるゴリゴリのゾンビものが好きなんですが、これはこれでアリ。 実は主人公は感染していて、最後のキスシーンで女の子の舌をかみちぎるものだとばかり思っていたのですが、全然違いました。もっとベタで安直でした。 いよいよ追い込まれたら、突然強くなっちゃうメガネ男子。いいぞ、そのご都合主義!好きですよ~。 登場人物はみんなおばかだけど、許せるタイプのおばかさん。バカはバカなりに、生き残ろうとひたむきなのは好感がもてます。 図書室でのまったりダラダラはちょっと長すぎて、ダレちゃうのがもったいない。 みんながふっきれて、ゾンビ相手にバトルをしかけるような、爽快なシーンがあっても良かったかもしれない。 てきぱきとメガネを修理する、良い伏線を用意して、一応その伏線が活かされてはいるんですが、ちょっと弱いか。 ネズミゾンビはいくらなんでもチャチすぎ。あれだったら出さないほうが良いです。 ウケ狙い?だとしても出さないほうがウケます。 まあでもネズミゾンビも含めて、この映画の妙に素人っぽい、絶妙にダサい感じの作りが、何やら懐かしさを感じさせて嫌いではないなぁ。。。。 [DVD(字幕)] 6点(2023-05-18 03:14:27) |
22. ソルト
《ネタバレ》 うーん。こーゆー映画で後味が良くないっていうのはどーもなー。 その過程において理不尽だったりフラストレーションが溜まったりするのは別に良い。その分あとで盛り返してくれるのであれば問題ない。ですがこの物語は早々にその芽を摘んでしまいます。 イブリン・ソルトの最優先事項は愛する旦那の救出。そのためのプロローグの北朝鮮救出エピソードではないんでしょうか。実際あれで私はソルトというよりソルト夫妻の幸せを願うようになったわけです。短いエピソードですがラブストーリーとして良かったと思います。 だとしたら、あんなに早く旦那を始末してしまうっていうのは完全に映画として失敗だったように思うのです。 それはソルトにとっての最終目標にすべきだったんじゃないでしょうか。 例えば、『核ミサイルと旦那、どっちを選ぶ?』みたいな展開にもできたと思うんです。 愛する夫が殺された挙句、その復讐まで早々と終わってしまいます。 仕方なく旦那を殺すしかないシナリオになっちゃったのなら、せめて復讐のカタルシスを感じさせてほしい。旦那の死もあっさりなら復讐もあっさりで、その後の展開なんてどーでもよくなっちゃいました。 それに、ロシアの大統領を狙うのは、夫の命を救うためだからわかります。 じゃあ夫を失い、復讐も果たしたソルトはいったい何をモチベーションにスパイを続行したのか。その流れも動機も理解できず、この辺から自分の気持ちは映画から離れてしまったのでした。 ストーリーが面白い、面白くないという以前にあまり好きじゃないです。 でもそれでも最後まで見せきるテンポの良さと、立体的かつスピード感のあるアクションは良かったと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-11-21 16:11:08)(良:1票) |
23. ゾンビ・ガール
《ネタバレ》 本当に好きな相手がゾンビに・・・ではなく、別れようとしていたサイコ女がゾンビになるわけですから、ただただはた迷惑なだけ。 そこには『好きな人を助けてあげられない苦悩』とか『それでも好きでい続けられるか』なんてものは一切描かれません。そもそもゾンビになっていなくても、この女性と別れ話になったら血の雨が降りそうです。むしろゾンビになっちゃったことで、別れることへの大義名分を与えてしまった気さえします。 オリヴィアがとても魅力的。イヴリンも一方的ではあるが一途。いっそ普通の三角関係ラブコメにしちゃったほうが面白かったんじゃないだろうか。 こーゆー人の感情が残ったゾンビドラマって今まで結構見てきたけど、本作はそーゆー設定の必要性が最も希薄な気がします。 オリヴィアがとっても良い娘だったので面白かったけど、彼女がいなければとても見ていられません。少なくともゾンビものとしては楽しめない作品です。ラブコメとしてもホラーとしても中途半端です。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-08 03:30:28)(良:1票) |
24. ゾンビ処刑人
《ネタバレ》 タイトルが良くない。『ゾンビ処刑人』というのは、劇中の1エピソードにすぎない。これでは勘違いしてしまいます。 この作品の本質は、『もし死んだ後、ゾンビになってしまったら』というある人間の悲劇を描いたドラマだと思います。だから、原題の『The Revenant』を変えるべきではなかったと思います。 レヴェナントとは、『亡霊』とか、『帰ってきた人』とか、そういう意味です。主人公のバートは戦場で死んだはずなのに、なぜかアンデッドとして蘇ってしまう。親友ジョーイのもとへ行き、助けてもらう。でもそれがきっかけになり、結果ジョーイは死ぬこととなりバートと同じアンデッドに。さらに、女友達のマティはジョーイに成り行きで殺されてしまい、彼女のジャネットは自らの手で殺してしまう。ジョーイとは仲たがい。結果、ジョーイたちを恨んでいる別のアンデッドに逆恨みされて、ジョーイはバラバラにされてしまう。 せっかく現世に生き返ったのに、間接的にせよ、直接的にせよ、自分のせいで自分の大切なひとたちをみんな失ってしまうわけです。 生きる意味を失ったバート。死のうとするバート。でもアンデッドだから死ねない。どんなに頑張っても死ねない。で、ついに彼は自分がアンデッドとして生きることを受け入れてしまう。今までは『強盗』や『麻薬ディーラー』しか襲わなかったバート。『悪党を退治している。世の中のためになっている』という大義名分をかざし、なんとか『人間』でいようとしたバート。でもついに終盤、電車で何の罪もない人を、『自分の欲望のため』に殺してしまう。 だから、これはレヴェナントを題材とした人間ドラマなんです。それに、こーゆーテイストでいくのなら、コメディタッチは余計。コメディタッチでいくのなら、もっとダークヒーロー的爽快感でしめくくってほしかった。 でももっと言うなら、『ゾンビ処刑人』というタイトルから、『ゾンビになった正義の味方が暗黒パワーで復讐を成し遂げる』的展開を期待しちゃったのです。変な先入観を持たされてしまった。罪なタイトルです。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-17 03:43:59) |
25. その土曜日、7時58分
《ネタバレ》 物語が悪い方向へしか進まないので気が滅入ります。 ハンクは真人間だけどダメ人間。アンディは多少頭がきれるみたいだけどクズ。このどーしようもない兄弟がにっちもさっちもいかなくなって犯罪にはしる。強盗するのは両親が経営する宝石店。『店は保険に入っている。損失分は保険がでる。』なるほど、個人的に好きなタイプのプロットです。 ただ、この映画、時間軸が行ったりきたり。その都度主観がアンディになったりハンクになったりチャールズになったり。それはそれで面白いのですが、あまりに多用するから全体のテンポを悪くしている気がする。 それに、主観が変われば『ああ、そーゆーことだったのかぁ』という種明かしを楽しむものなんでしょうが、この映画にはそれもないんです。映画のテンポを悪くしてまで時間軸をずらし主観をわざわざ切り替えるメリットがあまりないように感じます。 説明不足の部分が多いのも無視できません。 ハンクはともかく、アンデイはなぜお金が必要なのか。会社でいったいどんな不正をやらかしたのか。それにラスト、ハンクのその後はどうなっちゃったのか。どれもこれも教えてはくれません。結構知りたい部分なのに。父親への感情を車の中でぶちまけるシーンも説明不足のせいで唐突な印象を受けます。さらにはそれを理由に奥さんが出て行ってしまうのも意味わかりません。 父親チャールズがアンディを殺して終わりという救いようのないオチが素敵でした。バッドエンディングは好みではありませんが、この映画には合っていたと思います。アンディの人生における罪の帳消しはどちらにしろ『死』以外はありえなかったでしょうし。アンディを殺すときの父親の形相はこれまた最高でした。 とはいえ、ハンクのことがほったらかしである以上、やはり消化不良感は拭えないのです。 [DVD(字幕)] 5点(2019-11-16 00:43:35)(良:1票) |
26. ソウ ザ・ファイナル 3D
《ネタバレ》 『ソウ』シリーズは今までどの作品も高評価をつけていたのですが、最後の最後で期待を裏切られました。 今までのような精神的恐怖感はほとんどなく、あるのはただただスプラッタ映像ばかり。そこに『気持ち悪さ』はあっても、『痛さ』は感じません。 また、いつものように同時進行で起こるゲーム内外のストーリーがどちらもいまいち。前作の『人の命』を商売にしちゃう保険屋に比べ、今作のうそつき男はあまりにも小悪党。そんな人間まで的にかけちゃうなんて、ジグソウ一家、思っていたより器が小さい。 そしてホフマン側の、もう一つのストーリー。これが良くない。ジルは殺しちゃうし、いつの間にかゴードンが黒幕みたいになっているし。そもそもアマンダとは違うのです。、ゴードンはかなり悲惨な目にあっているわけです。足を犠牲にまでして、それでジグソウに加担するのであれば、それだけの説得力ある説明が必要だと思います。いつもだったらその辺の心理をじっくり見せてくれるのに、尺の関係か、説明は一切無し。『ゴードンは実は仲間でした。』その事実を見せるのみ。だったら最初からゴードンはただの復讐者として描いてくれたほうが良かったです。 また、なんだかんだ言っても『ゲーム』を主体に見ているファンにとっては、今作のようにゲームをしている人達が脇役感ばりばりだと、ソウの良さが半減です。 このシリーズのファンなだけに、ファイナルがこのクオリティというのは非常に残念。 これだったら前作のラストでジルがホフマンを処刑して完結しちゃったほうが、よほど後味が良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2017-08-07 12:32:47)(良:1票) |
27. ソーシャル・ネットワーク
《ネタバレ》 SNSは基本やらない。株や投資もしていない。そんな自分にとって専門外すぎる映画。 ただこんな素人の自分でも、少しは勉強になるかも。後学のために。それぐらいの気持ちで見ました。結果、ようわかりませんでした。素人お断りの作品であることは間違いないようですね。ストーリーについていけない部分、理解仕切れていない部分が少なからずあります。 『エドゥアルドが口座を凍結。それに怒ったマークたちが株の追加発行をやってエドゥアルドの株の保有率を下げる。持ち株を希薄化されたエドゥアルドは共同創始者なのに役員を外される。』ということで合っていますか? 実話ですから仕方ないのですが、誰にもなびかないマークが何故ショーンにだけ惹かれるのか。エドゥアルドはマークが嫌われ者だったときからの友人でずっとマークを支え続けてきた良き理解者であったのに、なぜこんな仕打ちを受けたのか。納得のいく説明がないまま、事実だけを淡々と見せられて、まるで古い新聞記事を読んでいるようでした。 ただ今までフェイスブックに興味がなかった私が興味を持ち始めてしまったので、そういう人が増えるだけでもこの映画は成功なのかもしれません。むしろこの映画自体がフェイスブックの宣伝媒体になるとマーク・ザッカーバーグが捉えていたとしたら、文句のつけようのない合理主義者です。 とは言え、この作品には私がふだん映画に求めるものが、何ひとつありはしないんですけどね。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2019-07-15 13:06:53) |
28. ゾンビハンター2022
《ネタバレ》 時は近未来。文明が発達した大都市に、大量発生したゾンビ達。 そのゾンビたちをハントする通称「ゾンビハンター」 歴戦の勇者たちのレーザー銃がゾンビを貫く! ・・・・・・・みたいな映画を勝手に、そう勝手に想像していた私が何もかも悪いのです。 まさか、まさかあんな何もない原っぱをひたすら駆け回るだけとは。 ってゆーか、このタイトルをつけてパッケージの扉絵を決めた人、絶対この映画見ていないでしょう! もし見ていて、何もかも分かった上でこのタイトルをつけてこの扉絵にしたとしたら、・・・それはもうすごいとしか言いようがないですね。 僕のような凡人には理解できないすばらしいセンスです。 [DVD(字幕)] 2点(2012-05-22 00:55:50)(良:1票) |