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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2016
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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41.  パーム・スプリングス 《ネタバレ》 
ループものの設定を生かして凝った話にしよう、という志が制作に一切無いのでとても気楽に観られるのが人気のもとでしょうか。 主人公がループをほぼ受け入れちゃってて毎日ラクチンだからこれでいっか、という究極の安定に共感する人も実は多かったりして。毎日殺しがあったり逃亡者が現れたりでは疲れてしまうのだ。 現れる真実はカノジョが浮気性だとか新郎が新婦の姉と寝ていた、とかおよそサスペンス大作にはなり得ない日常レベルのごたごた。これがまたツボにハマるのも確かなんですけど。 このユルさ、ギリ耐えられる倦怠感。これに足りなくなったら次はハッピー・デス・デイ」を観てみましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-10-08 21:49:51)
42.  ハッピーボイス・キラー 《ネタバレ》 
ハッピーエンドではないし、冷静に考えるとけっこう深刻な話だし。でも主人公の「幸せな」感覚の方に軸足を置いて描写してるもんだから、こっちも気持ちの整理のつけようがないまま呆気に取られてエンディングを迎えた感じです。 脚本が良く整理されているのでテンポよく説明がされて観やすい。R・レイノルズの無害そうな顔立ちに加えて、人語を話す犬と猫もキュートなので大変油断しますね。 職場のフォークリフトがガーリーピンクだったり、一人目の彼女が横たわっている時のワンピースの白色が(血糊もなく)際立っていたりと色彩感覚がポップ感の底上げに加点しています。 心の病を扱うデリケートなジャンルですが、監督が攻めの姿勢を貫いた結果強い印象を残す怪作となっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-06 17:51:05)
43.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
多視点モノの醍醐味といいますか、角度を変えて事象を紹介されるたび「あ、そうだったのか」という‶分かる快感”が本作でも充分に堪能できます。ストーリー展開にもたつきはないですし、カーチェイスシーンも迫力ありで退屈せず観ることができたのですが。 なんとなく後味が軽いんですよ。スペインが舞台だしベテラン俳優多数起用でそれなりに華やかだし、爆発の火薬の量も十分。なのに米国大統領が狙撃されるという世界の一大事の割に、ずしっとくるものがないんですよね。 くどいほどに繰り返し見せられる起点から終盤までに起こったことは大統領撃たれる➞犯人確保だけで、話としてはそれだけなんですね。マッドマックス4も「行って帰ってくる」だけでしたが、かの作品に見られるようなキャラの造形力が全然劣るので誰にも入れ込みようがないし、各人のドラマも薄い。 あと苦虫噛み潰している顔のデニス・クエイドに今一つスターオーラが無いのはなんでだろう、とずっと気になりました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-08 18:03:42)
44.  運び屋 《ネタバレ》 
クリント・イーストウッドほど世界中の人にリアルで年齢を重ねるさまを目撃されている俳優はいないんじゃなかろうか。本作では御年90才!主演も監督も水準以上にこなして、じつに天晴れであります。 主人公のキャラは外殻いつものイーストウッド。へそ曲がりで家庭を顧みず、相変わらず女好き。さらに「年寄りだから」という武器も身に着けたからもう無敵。さらりと「ニグロのタイヤ交換」だの「シロばっかりの店にメキシコ人」だの悪気無く言い放って相手のタマを抜くという技も見せます。食えないジジイっぷり、ますます磨きがかかってる・・。 てなわけで、中盤まではジジイキャラの強さで大変面白いです。見張り役の男がじいさんの説得に感化されて何かアクションを起こすかと期待したのですが、その辺はスルーされたのは残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-26 23:58:28)
45.  バイス 《ネタバレ》 
結局この映画を一本見てもディック・チェイニーという人間はよく分からなかったなあ。冒頭でわざわざ断っている通り、米国政治家の中でも秘密主義な男だったのだろうな。 政治手腕は非情で辣腕、一方で家庭人としては申し分のない良き夫、父親である描き方です。娘らからも愛されているところをみると、レーガン家とはだいぶ違うのな などと関係ないけど頭をよぎりました。 タッチとしてはリベラルではありますが、コメディなのかもう少し真面目な風刺なのかあるいはもっと熱を込めて官僚的な副大統領の越権とも思える行為を糾弾したいのか、その辺の立ち位置がはっきりしない描き方です。なので観ているこちらはむしろハイレベルの‶そっくりさん大集合”に目を奪われます。ライスからパウエルから、ハリウッドの人材の豊富なことったら。ブッシュ(息子)に似ていると思ったこともないサム・ロックウェルの擬似ぶりにはその内面の演技も含めて感心しましたねえ。ブッシュ(息子)っていつもこんな描き方(阿呆っぽい・わかってない・器じゃない等)されるなあ。きわめて真実なんだろうなあ。 そして圧巻はやはりカメレオンC・ベール。もうこの俳優が元々はどんな顔カタチだったか忘れてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-22 23:57:55)(良:1票)
46.  パーフェクト・ゲッタウェイ 《ネタバレ》 
わたしも観直してみました。ポイントは「クリフとシドニー二人だけの会話が殺人者のそれとして成立するかどうか」。冒頭と、トイレタイム(のふり)と、テントの中の会話、その3シーンを注視しました。 結論「ぎりぎりアリかなあ」 冒頭クルマの中の会話は問題なしに通ります。改めて聞くと怖い怖い。 基本いつでも殺人を主導するのは男の方で、女は従う立場。トイレのふり場面では クリフ「(ニックらが)どこの誰かも分からない」ここの真意は「だからなりすますことができない」それに対して女がガールズトークで得た情報を披露し、ネクスト殺人計画へみごとな(?)アシストぶりを見せたりします。 テントの中が微妙なのですが、ここでは女が「バレるのは時間の問題だから逃げよう」。男は「あんなアタマのおかしい奴らは何言い出すかわからないから確実に仕留めよう」といった考えでしょうか。 たしかに練りに練った脚本とは思います。でもオチがついてから一気に伏線回収、というカタルシスは無いですよね。 ハワイの風景は素晴らしいし、変にもたつかない尺の長さもちょうどいいのですが。ここでみなさんの指摘が無ければ、観直すこともなくうーん今いち、で終わるところでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-18 22:57:03)
47.  遥かなる大地へ 《ネタバレ》 
文芸大作かと思って気張って観たら少女漫画でした。なあんだ気抜けちゃった。 出来事の上澄みだけをすくって物語にしていますので、少女マンガなんか阿呆らしいというリアリティ派には不向きです。そもそも細部までリアルを追求したらこの話成り立たないです。 ‶アメリカで土地をもらって馬で自由に駆けたい”と熱望する自称「モダンガール」のお嬢さんは土地取引の資金や家屋、維持費といった具体的な部分はノープラン。船でさっそく詐欺に遭って無一文になった時点で普通は詰みですし、あてがわれた寝所は娼婦が客を取る安宿で不衛生この上なく、あんなシラミがたかりそうな環境でニコール級の美貌をキープできるわけないのです。嘘ばっかです。 でもせっかくなので13才の気持ちに戻って鑑賞に及んだところ、若きトム・クルーズとニコール・キッドマンご両人の美しさ、初々しさはキラキラしく、‶素直になれない意地っ張りの二人”(おお、これも少女恋愛モノのド定番)の恋バナはなかなか微笑ましく感じられました。 「ランドラッシュ」については本作でその史実を知りました。「上澄み」の部分でトムとニコールが土地をゲットしてイチャついている一方で、映画では描かれない下部の澱み部分には約束を反故にされた先住民の問題が存在するのでした。気楽な娯楽作品と思っていたのですが、思わぬ形で勉強になったりするものですねえ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-07 00:15:29)
48.  パラサイト 《ネタバレ》 
今頃になって初めて観たのだけど、色々発見があって面白かった。ジョシュ・ハートネットのブレイク作だけあって、なるほどかなり魅力的。‶パール・ハーバー”なんかよりずっと良い。おお、ターミネーター氏がちゃんと人間の先生をやっている!途中から人間じゃなくなっちゃうけど。どうしても指輪を壊しに行くイメージのイライジャ・ウッドが普通の高校生をしていたり、「今さら」な驚きが楽しい。 気色悪さに特化したエイリアンの姿にもいろんな工夫が見られます。イヤだったのは赤細い触手がしゅっと出てくるトコ。あれはグロテスクだなー。CG作業してて吐きたくならなかっただろうか。 よくある乗っ取られ話ながら、一人また一人と「混じっている」ことが判明する流れにびっくりさせられ、大ボスにはさらに驚かされ(全然わかんなかった)。 皆元に戻ってめでたしめでたし、と思いたかったところだけど、あのけちんぼ校長も元通りになったんだよね?じゃあまたエアコン禁止の職員室と、パソコン予算も下りないのね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-11 23:19:50)
49.  初恋のきた道
時代と環境とヒロイン、そのいずれもの他の追随を許さぬ朴訥っぷりがこの作品をして一級のピュアテイストラブストーリーに成らしめました。教師と平村民とは身分が違うというあたりの、はなはだしい時代錯誤感も趣を深めますなあ。 ファッショナブルには程遠い半世紀以上前の中国の田舎の女の子たち。綿入れにズボンにお下げ髪。そんな恰好でも輝きを放つのですからチャン・ツィイーは確かに逸材でした。「まるで彼女のPV」という指摘は的確で、多々あるアップはもとより金色の紅葉を背景に置かれたり、白い雪景色に一人佇んだりとチャン・ツィイー名鑑のごとき画のラッシュです。 純朴の猛攻撃に遭い、観てる間は初恋のなんて可憐なことよと呑み込まれていたのですが日を置くと、でもさほど話は起伏も見どころもなかったよなーと我に返るのでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-18 23:29:33)
50.  パラダイム 《ネタバレ》 
低予算というハンデをものともしないカーペンター監督のB級宗教系オカルト。宗教系A級を「エクソシスト」とするなら、もう足元にも及ばないチャチさなのですが、B級ならB級で怖がらせのやり方は色々あるものです。 装飾の無い教会内部は古い大学みたい。そこに配置されたたくさんのコンピュータや分析器やらが嘘臭くてカーペンターぽい。緑色のくるくる回る筒がもう大嘘。ゾンビ?らの顔もファンデ厚塗りしました的に変に白い。白いだけ。しかもアリス・クーパーがいるし。話が入ってこないじゃないか。 とまあ安いうえに突っ込み所多数、なのに何故かちゃんと不気味な風格があるんですよこの作品。まずロケーションが良い。教会そのものが新興宗教によくあるようなビルディング的佇まいで美しさが無いうえ、あの辺り一帯の不愛想な寂れ具合。さっさと素通りされそうな、幸薄そうな一角をよくチョイスしたものです。 等間隔に突っ立ってじっとこちらを見ている浮浪者らとか寄生された女科学者の肌のただれ具合とか、閲覧注意レベルの大量虫の画とか、ベタといえばベタなんだけどCGに頼っていない分リアルで嫌なんですよね。怖い、というよりざわーっとやな気分になる。粘着性ホラーとでも言えばいいのかしら。 タイトルの「パラダイム」は、なんか宇宙の素粒子がどうの鏡の裏の悪意がどうのと神父と教授が議論してた中の一説。一応オカルトのお約束はふまえたものの、そんなごたくは本筋においてあまり重要じゃない、てのもカーペンターぽい(笑)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-20 00:37:10)
51.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 
これはもちろんラブストーリーなんだろうけど。姿は無くともサマンサの「人格」をセオドアは本気で好きだったのだろうし、ホアキン・フェニックスの演技は沈んだ時も心弾む時も気持ちがこちらに伝わるものでした。サマンサに640人も男がいると判った時は痛々しかったなー。 でもなあ、サマンサがセオドアにとってどストライクなのは当然じゃんと思うんですよ。だってOSなんだもん。使用者の嗜好から検索パターンまで分かっちゃってるんだもん。そのうえで「相手好み」の「彼女」を創り上げてるわけで・・、そんなの簡単すぎる。お手軽なとこの恋愛ごっこは結局欺瞞なんじゃないの、と話の大半はちょっと引いて観てました。 なんでサマンサが行っちゃったのか。言葉の世界へ云々と哲学してたけど、OSの交換時期だからじゃないの。メール来てるんじゃないんですかね運営会社から。「旧OSの長らくのご愛顧ありがとうございました。つきましては新OSを是非お試しください」とかって。そしたらまたサマンサに会えるんじゃない?バージョンアップした彼女に。 そうそうスカーレット・ヨハンソンは大したものです。声だけのお芝居、なのに強烈な印象を残しました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-14 23:13:42)(良:1票)
52.  ハクソー・リッジ
ちょっと現実味を感じないほどに立派な話である。とはいえ「実話」であるからとても強い。負傷した敵兵(=日本兵)までも救出してくれたというのだから、主人公の尊い働きには畏敬すら覚える。 異端者に対する組織の困惑と、当然浮く彼。しかし実戦における彼の献身ぶりに周囲の考えも激変する様子などは細かいエピソードをこんこんと織り込んでいて、ここが肝とばかりに熱意にあふれた描写が続く。彼のため聖書を拾いに戻る、祈りの時間が終わるのを皆で待つ。こうまで一人の人間が戦場で全員の敬意を集めるのを見るのは初めてかもしれない。 感動場面の肝の押さえどころも、凄惨な戦場の演出もM・ギブソンは手堅くやってのけているなあと思う。 しかし日本人にとってはあそこは「前田高地」なのであり、記憶に留めるべきは米国人の働きぶりよりも第62師団や戦禍に巻き込まれた沖縄の人々のことであろう。ウィキで師団構成員の名を見ているうち泣けてきた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-18 16:28:21)(良:1票)
53.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
宇宙にたった一人って、なんて恐ろしいシチュエーションだろうとすっかりびびり、冒頭からクリス・ブラットの置かれた状況には緊張でどきどきしました。どういう展開で孤独を消化してゆくのだろうかと。 ところが、J・ローレンス登場からどうも主軸が男女間のロマンス話へと移ってしまって、舞台が宇宙である必然性がさほど無くなっちゃうのは残念なことでした。 恋愛モノとしての、くっつく→けんかする→ヨリを戻す、の流れがこれがもう王道のシナリオ。揉め事の原因が命や人生に関わることなのでコトは大きいけれど、二人でピンチを乗り越えて元サヤに収まるってベタもベタ。 それに突っ込んじゃいけないのかもだけど、あんなでっかい高技術の塊な宇宙船のメカトラブルをちゃっちゃと専門外の素人が直せるというのもすんごく安易でないかい。もちろん専門職のクルーを片っ端からたたき起こすけどね、私なら。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-23 18:29:54)
54.  パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 《ネタバレ》 
これまで目にしてきたケネディ暗殺事件関連のものは、その事件の真相を追うというテーマがほとんどでしたので、「事件に関わることを余儀なくされた一般市民」を描いたこの映画、ちょっと斬新でした。 狙撃された大統領は運び込まれるわ、その数日後犯人と目されるオズワルドまで搬送されるわで、パークランド総合病院は前代未聞の大騒ぎだったことでしょう。外来受付はきっとストップしただろうな。大統領側近も大変だ。専用機に棺が入らない。こんなことを想定するわけないだろう、と椅子を外しスペース確保に懸命になる彼らの胸中はいかばかりだったか。 他にも描かれるのは、動画を撮影していたアマチュア・カメラマン、オズワルドの家族ら。昨日まで一市民だったのが、歴史上の大事件に突然向き合うことになり、その日から人生の視点も微妙に変わっていったのだろうなあ。神妙な気持ちになります。 キョーレツな印象を残すのはオズワルドの母ちゃん。弟が犯人(とされている)上、母までああではオズ兄の立ち位置は大変キツイ。心から同情した。 オズワルド埋葬の際、兄が一人で穴を掘るのを見かねてマスコミ関係者らが自らスコップを手に手伝い始める。ここ、ちょっといい場面でありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-25 23:56:12)
55.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
よそんちの生々しい諍いを延々見せられて大変疲れる。これブラックコメディなの?うそお、これで笑えるなんてアメリカ人の体力ってどれほどタフなの。肉食DNAの人たちのケンカって、和の人の許容量を超えている。耳を塞ぎたくなったよ。M・ストリープ扮するあの母親、あれはね、ダメですよ。みんな距離を置いた方がいい。言葉を攻撃のみに使っているもの。C・クーパーならずとも辟易するわ。 楽しくもなんともないお話だけど、眼を見張るのは役者たちの演技合戦。御大M・ストリープなんか、こんな定型役はおちゃのこさいさい、といった感じ。もやっと崩れたジュリエット・ルイスも奇妙な引力がある。世間の好感度もすっかり下がったJ・ロバーツはもう怖いもの無し、なためか恐ろしいまでの闘犬演技だ。ちょっと一本調子に過ぎたかな。 はなっから白旗上げ気味の男たちも巧い。やり切れない表情のいぶし銀C・クーパー、徹底して地味な婿役に徹したE・マクレガー、そして今や旬のB・カンバーバッチ。本音を言うとベネさん見たさの観賞でしたから、いつ出てくるのかなあと。母親に苛められて育った気弱で優しい青年役で、みごとなまでにシャーロックではなく、全然かっこよくない(笑)。長い手足を心なしか縮こまらせておどおどしてました。うわあ上手い。ワタシはベネさんが演じたキャラクターはすべからく愛してしまうので、今作のリトル・チャールズのことも大変心配だ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-04 00:48:33)(笑:1票)
56.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 
うーん、オスカー受賞の呼び声につられたお客さんの7割ほどは「ビミョー・・」と思って映画館を後にするんじゃなかろうか。けっこうな難物でしたこれは。 かなり強烈な”内面掘り下げ型”映画で、この「うーん・・」という感覚、昔「バートン・フィンク」を観たときのに似ている。 M・キートンの脳内映像と、外からの客観描写が混じって描かれるので、人によって見解が分かれそうだ。 舞台で実弾を放った後は昏倒しているキートンの脳内での出来事なのだろうな。ラストの娘の視線でそうかな、と思ったのだが親切とは言い難い脚本だ。彼だけは自己完結的に救われた体で終わるけど どうなのかなこれは。個人的にはあの観てもいない作品をこきおろす犯罪的に無責任な大物の批評家のばあさんをとっちめたかったけど。 ブロードウエイに散らばる群像劇としても見ごたえはあり。みんな相当なクセ者で。ただドコドコいいっ放しの音楽はちょっと苦手。
[映画館(字幕)] 6点(2015-06-30 00:30:38)
57.  バンディッツ(2001)
大して期待せず観始めたら、これが意外と面白かったですね。ラストにはキレイに引っかかったので、その快感が後引いたのかも。 C・ブランシェットはほんとに上手いなあ。顔がクール・ビューティ型だから本来こういう尻の軽い愛嬌取り得キャラではないのに、どっちつかずながら不思議と男が手放したがらない天然女を好演。この人の佇まいの快さで引っ張った作品ともいえましょう。 B・ボブも彼の持ち味が活きてて悪くない。やや見劣るのはB・ウィリスか。“女を譲る”なんてできそうにないもの、この人。ちょっとやりづらそうだったかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-24 18:15:03)
58.  パーフェクト・ワールド
いや、悪くはないんだが。普通にいい話だとは思うけど。ただ、K・コスナーって、実際のとこ子供好きじゃないんじゃないかな。それまでヒーロー役ばかりがハマリ役で売れていたわけだけども、どうもこのブッチという複雑な人格の役は本人やりづらかったのでは。 真に子供が好きなら、二人の間のあうんの呼吸みたいなものがこちらにも伝わるものです。二人とも達者な演技をしているけど、仲の良い空気は読み取れなかった。後味がなんか薄味なのはその辺が原因じゃなかろうか、この作品。 イーストウッドとローラ・ダーン達も何しに居るのかいまいち存在意義が不明だしなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-07 23:23:22)
59.  8mm 《ネタバレ》 
スナッフ・フィルムという題材のショッキングなどぎつさで観る者の耳目を惹いてるけれど、意外とグロばかりを執拗に描写するタイプの作品ではなかった。フィルムの凄惨な場面ではカメラをずらして、ニコラスとホアキンの表情を映して間接的に描写したり。ビビるホアキンが可愛げあり。 幼い娘のいるニコラスの、その怒り苦しみは娘を持つ全父親のそれである。ただならぬ形相のN・ケイジの渾身の演技がこの作品の屋台骨。残酷さを好む人間の業を結局どうすべきか処理しきれてない脚本は物足りないし、マシーンの正体の明かされ方はわかりづらいことこの上ないしで、一級品ではないけど前述のN・ケイジのふんばりに免じての点数です。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-23 00:26:22)(良:1票)
60.  パニック・ルーム
初見の時はフィンチャーとは知らずに観て、「ふーん」と思う程度。このたびは映像に注目だ、と見直してみると、なるほど言われてみれば滑るようなカメラワーク、これって結構な高度な技だったのか。でもやっぱりお話はそんなに面白くはないなと再認識。ガスに火つけるってジョディなのになんだってそんな頭悪いことするんだろ。
[地上波(吹替)] 6点(2013-08-18 22:56:54)
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