21. ビューティフル・マインド
当たりハズレの少ない教科書通りの伝記映画。生涯が伝えられるような人物は、唯その人生を描くだけで充分映画となる訳ですから、余程のド下手が撮らない限りそれなりに観せてはもらえます。不満は、アメリカでも話題になった主人公の離婚と復縁を描いていない点(この部分を描いた方がよりナッシュ夫妻の絆みたいなものが表現できた気がする)と中盤のサスペンスを膨らませて病気との闘いそのものに重点を置いていない点、ノーベル賞受賞の「理論」の凄さが映画からは全然伝わってこないこと、そして先にも書いたように、余りにもオーソドックス過ぎる作り手の芸の無さ。ま、それでも良作には違いありませんが…。そんな訳で、惜しくも6点献上。 6点(2002-04-07 17:51:30)(良:1票) |
22. 人質
サイコ・サスペンスの王道を行く独立系の作品。捕らえた犯人から逆に深層心理を抉られていく不倫中の女刑事。犯人も刑事も(そして我々も)「欲望」のはけ口を求めて行かざるを得ない、欲望を追求してこそ「自由」であるというダークなメッセージが絶望的にさせてくれます。終わり方もなかなかどうして。メジャー系程の迫力も派手さもないのですが、手堅い所で6点献上。 6点(2001-10-19 18:57:00) |
23. ヒドゥン(1987)
B級SF映画はかくあるべき、「ターミネーター」一作目に勝るとも劣らない勢いのある映画です。あら筋は↓参照。逃げる方のエイリアンは極悪人(?)らしく、人間の身体は使い捨て。乗り移っちゃ殺し乗り移っちゃ殺しの繰り返し(殺すと言うより死ぬまで使うってコトか)、その無茶苦茶さがたまりません。アクションとしても良くできています。未見の方は騙されたと思って観てみてください。思わず7点献上。 7点(2001-10-19 18:50:58) |
24. 評決のとき
この映画って舞台設定は現代でいいんですよね。だとすると人種差別問題に比較的無頓着な日本人の私としては、ああもあからさまな最終弁論で陪審員の気持ちが変化すること自体が空恐ろしく、且つ納得もできませんでした。いくら場所が南部でも、あのような考えが一般的なんでしょうか? ろくでなしでも人の命は人の命、黒人でも白人でもレイプはレイプ、という筋の通った内容の映画が作られることを期待したいです。確かに人種差別の根深さは解らせられたような気がし、良くできた映画だとは思います。6点献上。 6点(2001-10-05 12:12:29) |
25. 美女と野獣(1991)
大広間で踊るシーンのCGに驚かされました。恐るべき1カットカメラワーク。アニメのCGはこうやって使うもんだと納得させるディズニーに敬服。最高の人気を誇る日本アニメも金と技術じゃ追いつけない…。7点献上。 7点(2001-08-15 14:40:26) |
26. 羊たちの沈黙
ダイハードに並ぶ、映画としての完成度の高さがあると私は思ってます。怖いとか感動するとか以前に、ホント面白い。また、映像が、そして俳優がその面白さを倍加させる好例です。【チャーリー】さんへ。トマス・ハリスの原作は脚本かと思う程、映画と同じです。まんま映画化されています。小説の映画化という意味でも好例だと思います。従いまして文句なく10点献上。 10点(2001-07-08 10:23:00) |