21. プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
《ネタバレ》 サントラ購入後、何年かしてからやっとビデオを借りた思い出があります。リアルタイムの80年代を切り取った青春映画。一応貧富差の問題なども盛り込んでいました。う~ん、私の中ではストーリーがサントラに勝てませんでした。もう一度見直そうという気持ちは沸き起こらないのですが、手作りドレスや爽やか(過ぎる?)ブロークン・ハートのダッキー君など、この頃の風俗をそれなりに楽しめるのではないでしょうか。テーマ曲が今でも大好きなので点数おまけ。 6点(2004-02-27 18:12:37) |
22. ブリジット・ジョーンズの日記
原作未読ですが、いーくら「ありのままの君が好き」だって言ったって、ちょっとおちゃらけが過ぎますよ。32歳の悩める内面よりも、バニーガールの扮装で失敗したり、テレビ中継で失敗したり、料理で失敗したりとブリジットのコケっぷりばかりが目立っていましたね。面白いのは面白いですよ。でもその中に、焦ったり、悩んだりという身につまされるような女心は見えませんでした。レニーセルヴィガーがわりと好きなので、彼女じゃなかったら最後まで持たなかったかも。かくいう私も32歳。もうちょっと、頑張って……るんじゃないか? 5点(2004-02-12 19:25:46) |
23. ファーゴ
《ネタバレ》 上も下も右も左も真っ白の世界に、目印としてブシェミがつんと突き刺す棒杭の意味の無さ・・・。犯罪の動機も薄っぺらで、犯罪の依頼人も実行犯もどこか抜けている。おまけに事件を捜査をする警官は妊婦さん。どこまでも慌てることなく、犯人も難なく捕まえる。ほよよんとした風体を保ちながら。この映画は起伏の無い犯罪映画で、婦警さんのさらにほよよんとしたダンナが登場し、おっとりした空気を投げてきたりする。薄っぺらな犯罪におっとり空気、新しいのかもしれないが、良さが私には引っかかってこなかった。 5点(2004-02-09 21:15:20) |
24. ファンタジア2000
映画が好きで、週に最低1本は見よう、と頑張っている私ですが、幾多の人間模様や大活劇を見続けて疲れることもあります。そこで探し当てたのがこれ。クラシックの名曲は心地よく、ミッキードナルドはもちろん、音楽に合わせて機敏に動く鯨やバレリーナ、フラミンゴに子どもも吸い付くように見入っています。ローマの松(本来4曲構成のうち3曲だけを使用)は、冒頭の1曲目は、子どもが縦横無尽に遊びまわる光景を元に作曲された曲で、鯨が跳ね回る雄大な映像とぴったり来るリズムが素晴らしいです。Made in Americaの威信をかけたであろうラプソディ・イン・ブルーはもともと大好きな曲。ラインを強調した色の少ないアニメーションと、シンフォニックジャズが洒落ています。そして、アンデルセンの有名な童話「錫の兵隊」は、ソ連国歌を作ったショスタコーヴィチの曲にのせて軽快な物語に仕立て上げてあります。無理にハッピーエンドにするのは如何なものかと思いますが、曲が明るいシチュエーションなので仕方ないか。その他にも美しい映像が沢山です。ながら見のつもりで買ったDVDですがすっかり感化されて、ショスタコーヴィチは本人演奏の英、独、仏の解説(読めなくて悲しい・・・)付きCDを探し当て、スコアまで購入しました。眺めては自己満足の世界です。他の映画とは毛色の違う「映像集」だと思っているので、同列の評価をするのはちょっと気後れするのですが、かなり楽しませてもらっているので8点にします。とてもありがたい作品。 8点(2004-01-31 21:44:44) |
25. ファストフード・ファストウーマン
主人公をはじめとした、ちょっとだれたニューヨーカーたちがなんとも憎めない。みんな、それなりでいいから幸せになれよな、と言いたくなる。よくあるハッピーエンドが骨子だが、それに絡んでくる人間模様がとても楽しかった。最後のほう、ストリップ小屋の女性と客の老人との短い会話にハッとした。いつまでも覚えていたい名シーンです。 9点(2004-01-05 00:19:40) |