Menu
 > レビュワー
 > ユーカラ さんの口コミ一覧
ユーカラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 936
性別
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/24461/

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 《ネタバレ》 
其処此処にちらつくハリーハウゼンは勿論、屋敷上階の窓から急傾斜の屋根へと子供たちが脱出するシーンなどはふと宮崎駿の高所感覚を思い出させるし、 宙に浮かぶ少女エラ・パーネルが海中の沈没船へと沈んでゆく美しいシーンは押井守などを彷彿させる。 水中で彼女のはく息が水玉となって主人公エイサ・バターフィールドの顔を包むなどのロマンティックなイメージ創造は素敵だ。  沈没船を浮上させるシーンの高揚感や、遊園地に流れるポップなBGMがそのまま映画の劇伴BGMにスライドして活劇を盛り上げていくあたり クライマックスへ向けてのテンポアップもいい調子だ。  それだけに、『1941』とまではいかなくとも観覧車などの遊具はもっと活用して欲しいところだし、クライマックスの舞台がタワーであるなら 高所の特性を活かしてアクションを構成して欲しい。 ヒロインの特性が空中浮揚にあるのだから、ここで二人の協闘をもっと見せてくれれば、二人の別離と再会はもっと感動的だったろう。 敢えてそうはさせないところがバートン流なのだろうが。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-02-07 23:54:43)
2.  ミルドレッド・ピアース 《ネタバレ》 
睦み合うザカリー・スコットとアン・ブライスを目撃するジョーン・クロフォード。 二人の表情には影が落ちていて判然としないが、そのシルエットの造型がどこか狂気じみた凄味すら放ち、息を呑ませる。 そういった撮影所的な影の投影技法が随所で光る。  人気のない海沿いの夜のレストラン内は波を反映して光が妖しく揺れている。  冒頭でジャック・カースンが惑うらせん階段や、母娘の決裂シーンで、二人の関係性を暗示する階段。 偏光による微かな歪つさを伴って画面に共存する邪な者の鏡像。 同時に遠い波音やグラスの破砕音、銃声の音響も要所で画面を引き締める。  その中で、特権的な照明を受けてクロフォードのアップは格別に美しく撮られており、印象深い。 主演女優賞は本人の芝居だけに依るのではなく、アーネスト・ホーラーの撮影の賜物だろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-17 23:48:40)
3.  ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 
ノルマンディー、レマゲン、etc、、。CG処理であれ何であれ、戦争映画で馴染みの場所の見事な再現だけでも心ワクワクなのだが、 科白を大幅に削ってテンポよく描写される隊員集めのシーンからその軽快さに心が沸き、 アルデンヌの森の夜に響く、レコードの澄んだ歌声の清らかさに泣かされる。  女心をみせるケイト・ブランシェットに「I love my tie.」と返すマット・デイモンはまるで 『荒野の決闘』のラストのヘンリー・フォンダのようだ。  ブルージュの聖母子像をめぐるエピソードの中で、ヒュー・ボネヴィルが殉職する場面で逆光のジョージ・クルーニーが フラッシュ・フォワードで挿入される。トリッキーな印象の編集だが、それがクライマックスで岩塩鉱の中から眩い光の中に運び出される聖母子像と モニュメントマンたちのシルエットへ、さらにラストで教会の外へ歩み出る彼のシルエットへと変奏されていくことで、 スライドの映写でレクチャーする巻頭巻末のシーンとあわせて、光を巡るドラマとしても印象深い連携になっている。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2015-11-09 20:52:31)
4.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
中空での宙吊りアクションといえば、『グランドキャニオンの対決』や『007リビングデイライツ』がある。 いずれも実景ロングショットでのスタントマンによるアクションと、スクリーンプロセスによる俳優らのミドルショットで構成される アクションシーンだが、そのショット繋ぎの巧さも相まって非常にサスペンスフルで迫真のシーンだ。 それらの「アクション」を踏まえていうなら、『ローグネイション』の宙吊りショットにあるのはスター映画の醍醐味であり、アクション映画の それではない。  巻頭の拘束部屋やオペラ舞台裏での格闘にしても、階段を下るカーチェイスにしてもアクションの段取りと設計はあるようだが、 その繋ぎが悪いのか画角が悪いのか、折角の俳優のアクションが映えないのが勿体無い。 クライマックスのマンホールへの滑り込みなども、トム・クルーズ自身は華麗な身体アクションを体現しているはずなのにそれを 効果的に撮れていない印象を受ける。  拘束具にキーが届かずに悪戦苦闘したり、水中行動での不手際や、バンク走行で膝を擦ったりという ハプニング的なアクションの採り入れ方はよいのだが。  トム・クルーズとサイモン・ペッグらとの信頼関係に関する部分は明らかに台詞が多い。 貸し借りがどうとか、彼を必ず救うだとかを言葉で表明してから行動というのはNGだろう。 有言実行は現実なら励行すべきだが、映画ではやるべきではない。 マイケル・マンを見習うべきである。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-09-06 00:21:39)
5.  見えざる敵
デビュー作ながら豊かな表情変化を見せるリリアン&ドロシー・ギッシュ姉妹が存分に魅力をふりまいている。  全く同じ衣装で風貌も身振りもよく似ているが、背丈と気性の微かな差異でしっかり二人の個性が演出されている。 (リリアン自伝によると、この当時グリフィス監督は青と赤のリボンで二人を区別したそうだが。)  特徴的な、ドアを介して隣り合う二部屋間のサスペンスがメインだ。 ストーブの煙突用穴から覗く、黒光りする拳銃のクロースアップ。寄り添い、怯えるギッシュ姉妹。  1巻ものながら、まさに「女優と拳銃さえあれば映画になる」好例である。  さらに、二人を救出に向かう自動車によるパラレルアクションが加わり、その途上に登場する旋回式ブリッジの仕掛けが救出劇の焦らしとして面白い。  また、妹ドロシーが恋人と語らう屋外ロケの輝くような光線や風、農園の緑の揺れもビリー・ビッツァーのキャメラが瑞々しく捉えている。  ラストの4人のショット。右手前で恋人のキスを受けるドロシーのお澄まし顔も可愛らしい。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-02-16 00:30:39)
6.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
オープニングの刑務所のシークエンスから、ほぼ無言のまま身振り手振りのパフォーマンスによって芝居を見せていくトム・クルーズ。  大男との鉢合わせや、消滅しない電話ボックス、『ボーン』シリーズ的な雑踏の中での衣類調達、落下前に準備運動するジェレミー・レナーなど、専ら視覚でみせるリアクションギャグのさりげなさが全篇にわたって冴えている。  あるいは、建築物の構造と特徴から逆算でアクションを設計していく資質。その活劇志向と空間把握は、やはりアニメーション的思考の特有性から来るものだろう。  高層ビルの駆け下りやアイデアを凝らした立体駐車場での格闘とギミックの過剰さは、バスター・キートンやジャッキー・チェンのスラップスティックばかりでなくどこかアニメーション映画『カリオストロの城』の伸びやかな疾走ー跳躍アクションや時計塔の舞台装置すら髣髴させて感動的だ。  近年とみに目覚しい米国アニメーション映画の充実ぶり。 その絵作り感覚がアメリカ映画全体の底上げに大きく寄与している感すらある。  開巻からクライマックスまで、ひたすら重力と落下への偏執が貫かれる本作は文字通り「宙吊り」=サスペンスの活劇といえる。  裏通りの路地を歩いてくるコートの女はまさしく『スティング』だ。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-01-03 21:20:09)
7.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 
列車、ポッド、オペレーションデスクと、可動範囲の狭い閉塞的空間の中で全身アクションを制限された役者たちの肉体は、さらにカメラフレームによっても寸断される。  ジェイク・ギレンホールのバストショットは役柄上の必然でもあり、二人の女優にとってのクロースアップは、映画表現の特権としてその相貌の肉感的な肌触りと魅力を伝えてくる。  モノアイとの切り返しの中で、ヴェラ・ファーミガのクロースアップは頬の輪郭や瞳の動きといった豊かなディティールによって彼女の感情の揺れと相克を露呈させて素晴らしい。 任務を遂行したギレンホールをねぎらい称える言葉と表情に滲む慈愛のエモーションが泣かせる。  テロリストに撃たれ、向かい合う形で路上に倒れて動けないミシェル・モナハンとギレンホールの視線を結びつけたローポジションの切り返しショットの切なさ。 その距離感があってこそ、彼の最後の決意は納得性をもち、最後の8分間の中で互いに向かい合って車窓の白い光を受ける二人の屈託無い笑顔のツーショットが活きてくる。  時間の静止した世界。乗客たちの笑顔の一瞬間が切り取られる。その渾然一体となった至高の映画的エモーションは何物にも意味づけられない。  抑圧、拘束、静止、不自由という「反アクション」の中に生の尊厳が浮かび上がってくる。  アバンタイトルの幾何学的ビル群の意匠。列車の外から中へ、というプロローグ。格子をすり抜けるカメラ。眼を見開いて横たわる女性等など。ヒッチコック的味わいも魅力だ。 
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-04 22:50:13)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS