281. ベイブ
「あの、すいません」だって!この前髪のある豚ちゃん。なんて礼儀正しいんでしょう。羊の奥様たちが言うこと聞くのも無理ありませんな。ただ吼えるだけではダメよ、という教訓が含まれているかどうかは置いといて、出演する人間たちがジタバタと大げさなことをせず、構えた演技で抑えているので大人も飽きずに見られます。そしてやっぱり可愛すぎます。ベイブちゃんが。 7点(2004-02-02 16:31:23) |
282. ボーイズ・ドント・クライ
《ネタバレ》 この後味の悪さよ・・・。しかしどっぷりと見入ってしまった。心と体の性的バランスが一致しない主人公が、差別によって葬られていく、というのが主な筋立てだが、私はガールフレンドを横取りされそうになった男が、都合よく異質、異物の笠を着せて主人公を殺した風にしか見えなかった。つまり、性同一性障害の問題や閉鎖的な町という設定はぼやけていた。ヒラリー・スワンクの熱演はさることながら、いつもいつも独特のけだるさが抜けないクロエ・セヴィニーがとてもよかった。あるシーンで、「優しい人と話がしたかったの」と無邪気に主人公に話しかける顔が本当に可愛くて、この映画で唯一くつろげる場面だった。 6点(2004-02-02 15:27:42) |
283. Emma/エマ(1996)
《ネタバレ》 衣装がとても素敵で、グウィネスのあっさりした顔にぴったりです。それに、たびたび出てくる古き良き英国の風景も美しかったです。目に優しい映画。しかし、内容はというと・・・。終始おっとりとした、上流階級の皆さんの日常あれやこれや、といったところでしょうか。さほどの盛り上がりも無く、最後の結婚式シーンでは衣装とセットの美しさに目を奪われていたら終わっちゃった、という感じでした。 5点(2004-02-02 10:16:25) |
284. ファンタジア2000
映画が好きで、週に最低1本は見よう、と頑張っている私ですが、幾多の人間模様や大活劇を見続けて疲れることもあります。そこで探し当てたのがこれ。クラシックの名曲は心地よく、ミッキードナルドはもちろん、音楽に合わせて機敏に動く鯨やバレリーナ、フラミンゴに子どもも吸い付くように見入っています。ローマの松(本来4曲構成のうち3曲だけを使用)は、冒頭の1曲目は、子どもが縦横無尽に遊びまわる光景を元に作曲された曲で、鯨が跳ね回る雄大な映像とぴったり来るリズムが素晴らしいです。Made in Americaの威信をかけたであろうラプソディ・イン・ブルーはもともと大好きな曲。ラインを強調した色の少ないアニメーションと、シンフォニックジャズが洒落ています。そして、アンデルセンの有名な童話「錫の兵隊」は、ソ連国歌を作ったショスタコーヴィチの曲にのせて軽快な物語に仕立て上げてあります。無理にハッピーエンドにするのは如何なものかと思いますが、曲が明るいシチュエーションなので仕方ないか。その他にも美しい映像が沢山です。ながら見のつもりで買ったDVDですがすっかり感化されて、ショスタコーヴィチは本人演奏の英、独、仏の解説(読めなくて悲しい・・・)付きCDを探し当て、スコアまで購入しました。眺めては自己満足の世界です。他の映画とは毛色の違う「映像集」だと思っているので、同列の評価をするのはちょっと気後れするのですが、かなり楽しませてもらっているので8点にします。とてもありがたい作品。 8点(2004-02-01 19:00:38) |
285. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
いい男揃いですな。でも、私は曲者好きなので。なんだかみんなしてゾロゾロした格好して大げさな芝居をしてました。キルスティン・ダンストを天才カワイ子ちゃんと思い注目したのはこの作品がきっかけです。でもな、これが一番可愛かったかも・・・。 4点(2004-01-31 13:03:11) |
286. 誘う女(1995・米)
いろんな意味で、イヤらしーいキッドマンをご覧になりたい方どうぞ、というところでしょうか・・・・。善人であれ悪役であれ脇であれ、私には魅力あるキャラクターがついぞ一人も見つけられませんでした。キッドマンを「ヤな女!」と思うように作ったのだから成功してるんでしょうが。Mディロンものん気過ぎますよ~。騙される高校生たちも・・・もしかしたら監督の狙い通りの感想でしょうか? 4点(2004-01-29 21:28:42) |
287. ベスト・フレンズ・ウェディング
ルパート!!素晴らしい!!こんなチャーミングなゲイ友達欲しくなっちゃう。脇なのに、一番盛り上がるシーンとラストを彼がかっさらっている。ジュリアもキャメロンもコメディエンヌとしては及第点てところですが、ルパートがコメディでこんなに活躍するとは!御見逸れしました。007のオファーは無いのかな。 7点(2004-01-28 18:42:28) |
288. ベティ・サイズモア
唯一の楽しみといえばソープオペラ、という市井の主婦ベティが、ある事件をきっかけに自分を解放していく物語。先の展開が全然読めなくて、画面の前から動けなかったです。ちょっとうまく行き過ぎじゃないの、とも思いますけどね。妄想癖ありの悪役を演じたモーガン・フリーマンを、可愛いと思ってしまったのもこの映画です。 7点(2004-01-27 19:25:28) |
289. 案山子男(OV)
皆さんのご意見にフラフラッときて、ついにこの作品に手を出してしまった。えーまず感想。主人公結構好き。Jリビシのようにメジャーになって欲しい。彼の描く画もきれいでした。音楽まずまず。あと、空やトウモロコシ畑をきれいに撮ろうとして努力している様子がわからないでもないかも知れなかったりする。その他は諸先輩方と大方同じです。始まって10分くらいで「こんなちゃちい脚本で映画製作が可能なのか」と逆に感心した。監督はインタビューで「悪魔の毒々モンスターやカブキマンで育った」と言っているのでB級狙いなんでしょうが、なんかBがもつ独特のお馬鹿が足らない気がします。ヒロイン女優はこの監督の映画に出ずっぱりらしい。「マリサ・トメイだってB級からスタートしたのよ」と言う彼女はどう見ても高校生に見えない高校生役だった。今注目の寺島しのぶだって「シベ超2」出演のキャリアあり。頑張って欲しいものだ。よくよくインタビューを見ていたら、8日間で撮った映画だそうな。このお馬鹿ちゃんめが!!点数は、結構笑ったので4.5点。案山子は切り捨てるのが好きだったから切捨て4点!ブゥ。 4点(2004-01-26 13:26:55)(笑:2票) |
290. パリの恋人
目や耳でで楽しむ娯楽映画。「Take a picture!!」と言いながら階段を下りてくるオードリーの美しさよ。楽しい歌、踊り、優雅なジバンシィファッションで大満足。難を言えば、垢抜けないという設定のはずの登場シーンで、オードリーがもう充分チャーミングだったところでしょうか。 7点(2004-01-25 18:25:44) |
291. シリアル・ママ
《ネタバレ》 殺人シーンいっぱいですが、これは笑っちゃう映画。理不尽なことは許さないキャスリン・ターナーママ。まあ、ある種自己中に見えないこともありませんが、許すもんかこのヤローてな具合にわき目も振らず(?)殺人を犯す姿が、いちいちコミカルで目が離せません。最後は人の靴の色まで注文付けてましたね。おっかねー。 「事実を曲げないでちょうだいっっ!!」ってJ・ウォーターズ狙われちゃったらどうする? 7点(2004-01-22 18:49:32)(笑:1票) |
292. 未来は今
先日「素晴らしき哉、人生」を見た後、あっと思い出したこの映画。「素晴らしき~」がモチーフになっていたんですね。コーエン兄弟製作の普通のメルヘンで、返って異色作に見えます。T・ロビンスは一本ネジの抜けた兄ちゃん役で、あんなに図体デカいのに可愛いし、J・ジェイソン・リーは歌ったり踊ったりでなかなか楽しませてくれます。P・ニューマンの悪役は思ったより似合っていて、おまけにブシェミ登場、なんだかお子様ランチのようなお得加減。遊び心いっぱいの映像、そして最後にちゃんとほろりと来る場面も用意されています。原題とまったく違う「未来は今」このタイトルが重要なんです。元気出ますよ。 7点(2004-01-21 02:23:20) |
293. 愛しのローズマリー
安っぽいコメディに「心が美しいのが一番」というメッセージを突っ込んでいるらしい。製作者は見る側に、画一的、道徳的な「美」を押し付けているだけ。ヒューマンドラマじゃないから仕方ない、ただの笑いのネタだというのなら本当に性質悪いなぁ。私には笑いも感動も宙ぶらりんな作品でした。 3点(2004-01-19 15:42:07) |
294. 妹の恋人
ジョニーデップが好きな人は見逃してはいけない映画ですね。キートン大好き少年を愉快に演じています。私が好きなのはマッシュポテトのところです。ジャジャジャジャン、バチ~ン♪ 7点(2004-01-18 21:08:15) |
295. 素晴らしき哉、人生!(1946)
天使が出てくるまでが長くて長くて大変でしたが、やはりその後の展開が・・・。天使が奇跡を起こすのではなく、あくまで主人公が歩んできた道程が結果をもたらしたというラストが・・・。どーすんだよ泣いちゃったじゃないか。見てよかった、この話忘れちゃならない。ここのサイトで評価が高かったから借りてみました。皆さんどうもありがとう。 8点(2004-01-17 11:52:47)(良:1票) |
296. カイロの紫のバラ
私、解り難いといわれるギリアム大好きでカラックスも見ますが・・・ダメなんです、アメリカ映画界の至宝ウディ・アレンが・・・。雑誌の批評などで「さすがはアレン!」という文字をよく見ますし、有名スターがこぞって出たがるらしいので、何本もトライしているんですよ。本当に。しかし途中で寝てしまう。見ながら「相性が悪いのは仕様がない」とあきらめてしまうのです。面白いセリフに感心することもありますが、みんなしてペラペラとまくしたて、展開が速くついていけなくなり・・・というパターン。手を出した本数なら7、8本はあるのでレビューを書きたいのですが、「途中で寝ちゃう、私にゃダメ」といちいち書いてても愚の骨頂だ。でもこの映画は楽しく見ることができた。映画館に通いつめるミア・ファーロー は健気で、スクリーンから映画の登場人物が出てくる設定は夢たっぷりだった。楽しいシーンもたくさんあり、最後、苦い思いをするが、スクリーンを見つめるミアの眼差しに光を見つけ、ハッピーエンドではないのに何か不思議な感覚に襲われた。しかしこのミアとアレン、むちゃむちゃぶっ飛んだ理由でもう一緒に映画製作をすることはないだろう・・・。でもまた見てやる。よいと思うのもあったのだ、挑戦は必要だ。 8点(2004-01-15 22:26:47) |
297. 存在の耐えられない軽さ
難解なドラマで、何度か見返す必要が私にはあると思う。しかしなんだかんだ言いながら3時間きちんと鑑賞できた。それだけ力がある映画なのだ。登場人物の中で自分に近しいのはビノシュだろう(考え方が、ですよ。)。だからオリン演じるニヒルな女は本当にカッコよく感じる。見たことが無いので(ごめんなさい・・・)イメージですが、ディートリヒとかバコールとか、古い時代の映画にはこんなキャラクターの女性いたと思いますが、最近の映画ではとんと見かけませんよね。レナ・オリンも映画で見かけなくなってしまった。ハルストレム(夫)のせいか??何はともあれ、また見てみよう。 6点(2004-01-13 22:50:45) |
298. ヘヴン
《ネタバレ》 非常に美しい映像で綴られる悲しい物語です。ブランシェットとリビシの表情でものを言う演技は心を揺さぶった。リビシは「フレンズ」を見てから絶対コイツ出てくるぞと思っていたので、活躍ぶりがうれしいです。でも点数が辛いのは、時たま強引な流れがあるを否めないのと、内容が悲しすぎるからです。イタリアの御国事情は知らないが、拳銃を手に入れるより爆弾作るほうが容易いのか。あんなやり方で無関係の人が亡くなって、なおもリビシを巻き込むのか。リビシの恋心は理解できても、ブランシェットの「愛している」と言う気持ちはどこから来るのか。あれだけの大捜査で追われているのに、弟や父、罪を知っても抱きしめてくれる友人に連絡を取り、世話になるのか。「罪は償う」どんなかたちで?結局はみんなして救われない道を辿っていくのではないか。悲しすぎる。二人が空高く消えていくラストは、どんなに想像を膨らませても悲しい想いが残る。空の青が冷たく感じました。 6点(2004-01-12 13:42:22) |
299. クイルズ
R指定&主人公がサドということでちょっと見るのをためらったが、見逃さなくて良かった。サドが全身全霊で行う自己表現のすさまじさ。無残な死の寸前まで意思を貫くあの強さ。そして、全編通して高飛車でペテンな感じのサドが、可愛がっていた少女の死を知った後むせび泣くシーンでグサッときた。マイケル・ケインやホアキンもはまっていて見ごたえありましたが、やっぱりジェフリー・ラッシュ。すごい!! 8点(2004-01-10 20:42:00) |
300. Dr.Tと女たち
「クッキーフォーチュン」が面白かったので見てみましたが、タイトルの「女たち」のとおり女が大勢ごちゃごちゃと出てきて、さらに物語りも分かり難く途中で飽きてしまいました。一番の敗因は、私がギアがあんまり好きじゃなかったところでしょう。 4点(2004-01-07 00:44:50) |