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しってるねこのちさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  ザ・インタープリター 《ネタバレ》 
ニコール・キッドマンの演技は下手ではなく、ショーン・ペンのそれは上手くはない印象でした。 話の内容で引っ張っていくシーンは気になりませんが、彼等の演技で見せるシーンは2人の存在感が有る為に逆に平均点辺りをウロウロしている演技だと物足りなく感じてしまいます。 ショーン・ペンは直近に妻を亡くした悲壮感から抑えた演技をしているのは解かるのですが、微妙な表情を作り過ぎて若干台詞回しが単調になっていたシーンがしばしばあったように思えます。  また、どのプロットも作品から逸脱するようなものは無かったので最終的には上手く纏まっていたと思いますが、幾分話を詰め込みすぎている印象があり、特に全貌がまだ明かされない前半部は私にとっては付いて行くのが大変な所も有りました。 少し気になったのが市バスの爆破テロのシークエンスで、作品的な盛り上がりでは絶対に必要だとは思いましたが、ストーリー的にはゾーラと共闘体制を取ろうとしているクマン・クマンをあのタイミングで殺す事はズワーニ派の犯行とみられるのは必至ですからズワーニの自作による暗殺未遂での印象操作を相殺してしまう事になると思います。 終盤の国連ビル内での一連の騒動も多少力技で押し切られた印象が残りました。  見終わってみれば映画としての枠組みはしっかりと作られていますし、内容も幾重にも話は重なって濃いものになっていたと思いますが、正直それ程魅力を感じさせてくれるような作品には仕上がっていなかったように思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-01 21:17:45)
22.  ワルキューレ 《ネタバレ》 
この話は脚色は出来ても史実の根幹を違う表現には出来ないと思うのでやはり見せ方を工夫するしか無いと思います。 前半を淡々と見せて2時間で収めるのでしたら作戦決行後はやはりもっと盛り上げた見せ方にしないと見ている側も不完全燃焼で終わってしまいます。 クーデター勢力がベルリンを制圧していく見せ方は良かったのでその後の正規軍が鎮圧していく様子をオセロの最後の一手でパタパタとひっくり返して一気に形勢逆転してしまうように作中でももっと大胆に畳み掛けて見せるか、逆に後半をあの程度で見せるのでしたら前半部の人間関係や登場人物の見せ方に厚みを持たせて2時間以上の深みのある作品に仕上げるかにしないと淡々とした話が少しテンポアップして終わっただけの作品という印象しか残りません。 作品全体を通して見ても次の展開に急いで進もうとしているだけで、緊張感というより質の良くない焦燥感のようなものを感じるだけでした。 史実に基づいた作品は脚本に限界があるので映像や演出に特出する所が無いと魅力を感じられないものになってしまいます。  アメリカ側の製作者はシュタウフェンベルクをハリウッドが大好きなファミリーマンとして、またドイツ側の製作者は彼を英雄として描きたかったのではないでしょうか。 勿論これは推測ですが確かな事は前者の描き方が中途半端な為に後者のイメージを損ねてしまっているという事です。 家族を大事にする男というよりも大事の前で私事に目を向ける残念な人物に映ってしまった印象があります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-13 00:20:53)(良:1票)
23.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
作品の核となる最大のギミックは壁の後ろにラッセルが隠れていた事と犯人達が人質に紛れ込んでしまうという2つだと思います。 ラッセルが冒頭に計画に自信があると言っていましたが冷静に考えてもギャンブル的な要素が大き過ぎます。 357マグナムが本物であったとしても他がモデルガンだったら初動の段階で警備員に撃たれていたかもしれませんし、肌と髪の色、体格、性別、壊れる前の防犯カメラの映像、顔見知りの行員は内通者の可能性はあっても押し入ってきた4人から除外できればかなり絞り込めるはずですし、身元は全員はっきりしているので事件後の追跡調査を地道にやっていれば犯人に辿り着ける可能性は有ると思います。 何も盗られていなくても警察が一番重要としている面子を守る為でしたらその位の事はやっても普通だと思います。  切り札となるナチの秘密書類もケイスとの取引材料に過ぎず、警察から逃れるものでは有りません。 ラッセルに接触した人物が2人いますがホワイトはナチの書類を表沙汰にはしたくないので積極的に協力はしないと思いますが、刑事のフレイジャーがあれだけラッセルと話したり取っ組み合ったりしているので人質・容疑者グループにラッセルがいない事は直ぐに分かると思います。 そうなれば建物内に彼が残っているという事は勉強嫌いの小学生でも理解できます。  監督はスパイク・リー、出演者はビッグネーム揃い、映像はしっかりと撮られています。 これだけのものを揃えても脆弱な設定と脚本をフォローしきるのは難しかったようです。 また、貸し金庫の中身をナチの書類にした事や監督のいつもの人種問題を絡ました演出が作品を少し重たいものにしようとして返って迷走させています。 ナチの書類ではなく買収した政治家のリスト程度にして、人種問題等も極力抑えてスパイク・リー色を払拭した方が丁度良い軽さになって見易くなったと思いますし、本作はその位の娯楽作品に落とし所を見つけた方がすっきりとして良かったと思います。 スパイク・リーも割り切って撮った方がこの程度の娯楽作品に無理やりねじ込んだ人種問題等で中途半端に仕上がった印象を後世に残す事は彼の為にも良くないかと思いますし、前述した設定の甘さ等も目くじらを立てる程にならずに観客にとっても良かったのではないかと思いました。 作品の質を上げようとして色々と画策しても肝心の脚本や設定が追いつかない結果になってしまっています。  フレイジャーがケイスにダイヤの指輪を見せる時に中指にはめて指をおっ立ててるカットは良かったですが、私にとってはオープニングのミクスチャートライバルの音楽の使い方のカッコ良さで終了してしまった感じです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-06-21 18:47:50)
24.  戦う幌馬車 《ネタバレ》 
アメリカの人は作中のジョン・ウェインとカーク・ダグラスの様な、ライバルともケンカ相手ともバディとも取れるようなトムとジェリーみたいな関係性のコンビを描くのがつくづく好きなんだなぁ、という印象です。 そんな関係を邦画のように浪花節全開にしないで、ドライに描いているので見ていて肩がコリません。 派手なガンファイトや緊迫する一対一での決闘等はあまり無く、策略を持って敵と対峙します。 そしてそのイベントが結構多いので物語はサクサク進みますが、少し淡白にも映ります。 死んで欲しい人は死んでくれますし、くっつきたい人はくっつきますし、お金も程よく手に入ります。 ロールプレイングゲームの原作に丁度良さそうなお話です。 プレイヤーはジョン・ウェインとカーク・ダグラスのどちらかを選択できる、といった感じでしょうか。 ジョン・ウェインを選べば苦労なく簡単にクリアー出来ると思います。 一方、カーク・ダグラスを選ぶと色々と苦労しますがお色気シーンが結構見れそうです。  当時のアメリカ西部でのメキシコ人や中国人への見下した様な態度や、主人公グループと協力関係にあるが人種的に対立しているネイティブアメリカン達が最後に裏切った為に、彼等の多くが爆死してしまうのに対して、旧約聖書の出エジプト記のユダヤ人の様に荒野の中を彷徨っている別のネイティブアメリカンの集団が最終的に40万ドル相当の砂金を手にするのは何かを示唆しているのかテレビの前の日本人の私には解りませんでしたが、そんな事を考えずに見ていてもそれなりに楽しめた作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-29 16:41:37)
25.  ガントレット 《ネタバレ》 
武器使用の際は適材適所なモノを選び行いましょう、という教則DVDの悪い事例の項目を見せられているような作品でした。  ストーリーパートがかなり単純で広がりがない為に無尽蔵とも言える銃弾を使った銃撃シーンもその迫力が作品自体にまで大きな効果を与えていた印象はなく、話から乖離してしまい悪い意味でそこだけ目立ってしまったように感じました。 映像的に見ると展開は中々激しいのですが、脚本的な展開力の弱さと主役の2人を始めとする登場人物にキャラクターの魅力や深さが無い為にそれらに足を引っ張られ凡作になってしまったように思います。 パトカーをジャックされた警官に色々と喋らせたりはしていますが、やはりそれもそこ迄の効果は得られてはいないように感じてしまいます。  バスの中でのショックリーとマリーの会話と沈黙が比較的良かったようにも取れますが、厳しい事を言ってしまえば演出が透けて見えてしまっているとも言えてしまえます。  黒幕2人の処理の仕方や主役の2人が助かり去ってゆく姿などは大味の西部劇のようでそこ迄に至る経緯を考えるとそれはそれで納得できる流れなのですが、個人的にはラストにショックリーがあの場で死んでマリーが泣きながら彼に覆い被さる脇を箱から出てきた赤いバラが風で散らばっている画を俯瞰ロングで抑えて欲しかったです。 作品通りのラストならばヌルいようですがジョゼフソンの命も助かっている事を望んでしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-19 13:54:41)
26.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 
オープニングの空のワイプ映像、パッキングの模様やスーツケースを短いカット割りで繋いで行く映像効果に余り魅力を感じられず、同様に魅力の乏しい登場人物が織り成す話にも入り込め切れなかった印象の作品でした。 大学で心理学を専攻し首席で卒業したというナタリーも彼女の会話からそれを感じさせてくれるようなものはないですし、主役のビンガムも独身を謳歌しているやり手のビジネスマンで交渉相手の幸福度と彼への評価の高さが反比例する仕事の内容などで観客の感傷を誘う方法など少し前時代的な古さとありがちとも言える人物設定となっていたと思います。  一般的には副産物でしか無いマイレージをステータスと考え、超一般的とも言える家族や結婚というものを否定的に捉えているビンガムの生き方は価値観は人それぞれなので全然否定はしません。 近親者の結婚やアレックスとの関係の顛末など彼にしてみれば小さなイベントの1つや2つではないかと考えてしまいますし、そうでなければそれ迄培ってきた自由を愛し感情を極力排除してきた彼の生き方という設定に疑問が生じてしまいます。 逆にそれらの事柄が彼のストイックとも言える生き方を変える程の描かれ方をしていたようにも感じられませんでした。 彼の感情や考え方の変化の見せ方や動機付けが弱かったように思います。  仕事と家族の絆との葛藤といったようなハリウッド的なテーマやそれなりの域を出ない映像表現、結末を描かない脚本等、まさにありがちな作品という印象でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-14 21:22:49)
27.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
設定、音楽、車の暴走とドッグファイトが素晴らしかったのですが全体的に見ると少々雑とも言える造りになっていたと思います。 特に設定について言えばかなり面白い着目点なので見終わった時には残念な気持ちになってしまいました。 面白い設定で前半が良く後半になるにつれ話の展開に無理を感じてしまうのは、質の良くない最近の邦画を連想してしまいます。  また、音楽の良さがギャップとなって作品の稚拙さを逆に際立たせてしまっていた印象でした。 しかし、ドッグファイトやブレーキの効かない車のシーンはカメラワークで誤魔化す事なく素材の迫力に圧倒されてかなり興奮させて貰いました。 特に追跡シーンにも使われていた2台のヘリコプターはそれ自体が意思を持ったような連動した生物的な動きと操縦者の声も顔も出さない無機質な不気味さが相俟って恐怖を煽る演出として効果的だったと思います。 しかし私が見たかったのはやはり陰謀がどの様に暴かれていくかを緊張感を持って最後まで楽しみたかったので返す返す残念に感じてしまいます。  また、他の方のレビューを読むとラストも賛否両論有るようですが私的にはあと10分欲しかったので、スローになってクレジットが出てきた時には「あれれ……そーなんだ…」って感じでした。 まぁその後のお決まりの展開としては、ソ連の人達に嘲笑と罵倒されてキレたアメリカ大統領が核ミサイルの発射ボタンを押して地球が大変なことになるんだろうけど…。 続編カプリコン2(ザ・デイ・アフター)だったかな?違うかな?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-01 00:04:31)
28.  ホワイトハンター ブラックハート 《ネタバレ》 
クリント・イーストウッドが尊敬するジョン・ヒューストンを演じた作品でジョンが持っていた人種やハリウッド、そして映画に対する想いや考え方を彼の破天荒な為人や事柄になぞって描かれています。 話の主なテーマは彼が象を撃つことへの執着心だと思います。 その強い執着心の理由を彼は「象を殺すことは犯罪なんかじゃない。それ以上の行為だ。象を殺すことは罪悪だ。許可証を買うだけで犯せる罪悪だ。だから何に代えても行いたい。」という説明をしています。 作中でジョンの親友のピートが象の事を「神の創造の奇跡」と言っているのでジョンの行為は「至高の創造物への冒涜」であり「神への挑戦」と受け止められます。 映画のテーマとしてはこれ以上ない程にゾクゾクしてしまいます。 しかもジョン・ヒューストンという自由奔放で身勝手なキャラクターを考えると彼に相応しい台詞だと思います。 その物の価値が解かっているからこその破壊願望。許可証が有ろうがなかろうがまさに犯罪等というレベルではなく原罪にも匹敵しそうな行為です。 三島由紀夫の「金閣寺」にも少しだけ繋がる思想です。 「象の立場はどーすんだ?」等というちっぽけで偽善とも言えるセンチメンタリズム的な事を考えてしまう自分だからこそ映画である事に安心してその後の展開に期待してしまいます。  しかし、ジョンに象は撃てずに突進してきた象から彼を守る為に現地人のキブが犠牲になり、彼の村の人から「白人の狩人は邪悪な心」というメッセージを投げかけられて失意の中での作中の映画のクランクインとなり本作は終わってしまいます。 私にとっては大失速でのエンディングでした。 あれだけ壮大なテーマとなる台詞を語っておきながらそこには触れずに着地地点は「人種問題」という幕引きは曖昧かつ中途半端な印象になってしました。 この原作でしたらジョン・ヒューストンの内面世界を掘り下げていき最後まで彼中心で見せていかないと何の為にジョン・ヒューストンというアクの強いキャラクターを選んだのか判らなくなってしまいますし、「人種問題」をメインのテーマにするのでしたらこの原作を選ぶ必要はないと思います。 人種問題は前半で描いたユダヤ人問題と黒人ウエイターが原因の決闘等の数シーンだけにして、あくまでも1つの要素としてだけで良かった気がします。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-03 01:36:47)
29.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
火災現場では火よりも煙の方が怖いという事が常識となっている現代から見ればおかしな描写は有りましたが、撮られた年代と映画という事を鑑みれば煙に巻かれて倒れるよりも炎に包まれて焼け死ぬ方が映像的にも派手で良い演出だとは思います。 火災現場の陣頭指揮を取っているスティーブ・マックイーンが前線に出過ぎとか、孤立した135階には消防士が2人もいるのにポール・ニューマンが仕切っているとか、最後の貯水槽爆破の時にもまだ1人消防士がいるのにニューマン指名等は彼等が主演だから仕方が無いのでしょう。 その他にも何度も出てくるエレベーターの扉の動きが大道具然としすぎで重厚感がまるで無いのは本当に重たい物で作ってしまうと危険だからなのかとか、いちいち自分の中で自分に対してエクスキューズを入れなければいけないというのは見ていてストレスが溜まります。 また、話自体は良い設定なのですが映像が大人し過ぎる印象でした。 状況は把握しやすいのですが、それ以上のものは伝わってきませんでした。 主な原因は明るすぎる画のトーンと工夫のないカメラアングルだと思います。 カット割りや編集もメリハリがないので盛り上がりに欠けますし、パニック映画で映像に力がないのは致命的だと思います。 唯一迫力を感じたのは、消防車が夜の街中を飛ばして来て、無秩序にビルの前に停車するシークエンスでした。 しかし、ビル内のセットに戻るとまた元の木阿弥です。 大作というよりはディテールに対しての拘りと、映像に対しての迫力のない大雑把な作品に仕上がってしまい、パニック映画風のパニックテレビドラマといった印象でした。 そんな中で本来サイドストーリーであるアステアとJ・ジョーンズのシークエンスが良かったのは皮肉に感じてしまいます。 ダメなおじいちゃんに対する彼女の慈悲深い眼差しには心が和んだので、展望エレベーターから彼女が呆気無く転落した時には思わず「あっ」と、声が出てしまいましたが、この様な無慈悲な演出は嫌いでは有りません。 設定を竣工日にした事で住人やテナントの人達はほぼ居らず、落成式のパーティーを軸にスッキリとした話の展開にする事が出来ましたが、返って小さく纏まってしまい超高層ビル火災という本来スケールの大きな作品の筈なのにそれ程スケール感を感じる事が出来なかったのは、有名な作品でしたので期待を裏切られた様で残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-02 03:44:35)
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