41. ランド・オブ・ザ・デッド
"ゾンビ"というものが、一体何を象徴した存在なのか、解釈は人それぞれだと思います。ある時はチカラを持つ者に対する復讐者であり、ある時はただ目の前にある資源を食い尽くしていくイナゴのような矛盾した存在であり、ある時はこの地球上で日々繰り返される殺戮により、地獄から溢れ出すほどに膨大になった霊魂の象徴だったりするわけです。/『えじき』までの3部作は、そういった色々な側面をそれとなく(←これ重要)、また人間同士のエゴ、業というものをストーリーに織りまぜることで、ただのホラーではない傑作映画として語り継がれることになったのだと思います。/それが今作でゾンビ達は"虐げられた者達の代弁者"とばかりに、"自ら"行動を起こします。いままでのロメロゾンビに見られた、色々な側面を象徴する不条理な存在ではなく、ある種の政治的主張を背負いながら、富の象徴である高層ビルへと行進するゾンビ達が陳腐なものに見えてしまいました。/そして正義感あふれる{カッコイイ}主人公の活躍。そこには人間ゆえの業やぶつかりあいによるドラマは存在せず、勧善懲悪のヒーローアクションとしての印象しか残りません。/グロシーンも『えじき』に比べると目を覆いたくなるほどのシーンは無く、デニス・ホッパーの最後くらいスゴイの見せてくれるのかと思ったら・・・。/今回メジャーゆえに求められた"分かりやすさ"が悪い方へ出てしまったという印象。ロメロゾンビとしての重みや余韻を感じない残念な作品でした。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-08 23:43:39) |
42. メダリオン
《ネタバレ》 後半入ってからは「あぁもう早く終わらねぇかな」と思いながら無表情で眺めていた・・・。不自然な体勢で飛び回るジャッキーも、緊迫感の欠片もなく展開するCGバトルも、マヌケな相棒の顔も、最後に満面の笑みでこちらに向かって走ってくるジャッキーも、すべてが"ゆめまぼろし"の如く私の頭から消え去るでしょう。 [DVD(吹替)] 3点(2005-06-20 22:01:09)(良:1票) |
43. ウインドトーカーズ
国家や愛国心や戦争の醜さや日本人の描き方がどうとかいう映画じゃなく、「友情を軸としたB級戦争アクション」。/このタイプの戦争映画にまで「あれがおかしい、これがおかしい」と真実性を求めてもしょうがない。/しかしどこかチープ感漂う戦闘シーンは、ライアン以降あふれるリアル系戦争映画で免疫ができてしまった観客には少々ツライ。/脇役兵士達もいかにも脇役風情の顔でオーラが無さすぎ。クリスチャン・スレーターの起用もいまいち活きてません。/中国人監督が、日本人への恨みを露わにせず戦争物を撮った部分は評価したいと思います。 5点(2005-03-21 00:46:27) |
44. バレンタイン
《ネタバレ》 昨日深夜にやっていて、ふつーなら気にもかけずに寝てしまうところでしたが、お!このコかわいい!と目に止まったのはケイト役のマーリー・シェルトンさんでした。 それからは、ストーリー的におもしろくもないのに4時近くまでマーリーさんばかり目で追ってました。 ヘの字口のデニスさんよりよっぽどかわいくないですか? とりあえず最後まで生き残ってよかったね♪ 3点(2004-12-27 22:56:44) |
45. シャンハイ・ナイト
こぢんまりしたアクションがこぢんまりしたまま次のシーンへ─という感じで、そんなに楽しめなかった /おなじみラストのNGシーンで気付いたことが一つ、「ラッシュアワー」のNGシーンでクリス・タッカーと演技中にタッカーの携帯電話が鳴ってしまって中断、ジャッキーが「それでもプロか?ちゃんと切っとけよ」(にこやかにですけど)とたしなめていたが、今作のNGではなんと相方の演技中にジャッキーの携帯がっ! 5点(2004-10-27 23:04:45) |
46. キス・オブ・ザ・ドラゴン
香港時代の華麗なアクションとは対極の、ほんとに痛そうなリーの生身のアクション(ビリヤードの球は自分が痛そうだけど)と無口な役柄が相まって、今までの作品にはない"凄み"を感じます。(縫い傷もかわかぬ間に激しくアクション!) ストーリーの方は手堅くまとまってる感じ。ヤ○ザのような警察に無茶苦茶にされるジェシカ役が見てて痛々しい。 最後に見せるリーのはにかむような"かわいい"笑顔でホッとします。いままでにないリーを見られる映画として評価。 7点(2004-02-14 01:09:34) |