821. プリティ・ウーマン
《ネタバレ》 ストーリーがシンプルなサクセスストーリーなだけに、役者さんの演技とキャラクターが随所に光り、いつの間にか物語にのめりこんでいる自分がいます。 「娼婦」という設定だけが初めは受け入れられなかったのですが、ヴィヴィアンの告白シーンで街角に立つまでの経緯を知り、初めてお客さんを取った夜は涙がとまらなかったというエピソードに触れたときには、「娼婦」という設定が逆にヴィヴィアンという女性の本質を印象づける結果になり、より一層ヴィヴィアンに共感するようになりました。 また、小さく挟み込んでくるエピソードがどれも良い感じなのもこの映画の魅力かもしれません。例えば、ロデオ・ドライブという店でヴィヴィアンがドレスを買いに行くと全く相手にされなかった一方で、ホテルの支配人は、警戒心を抱きつつも、ヴィヴィアンを一人の女性として扱い、敬意を払う対応を見せました。ヴィヴィアンが変貌を遂げるたびに、温かいまなざしを向けるその表情、こういう支配人のような一流の人間になりたいと思わせるのに十分な魅力を発揮しています。ディナーに呼ばれたヴィヴィアンが、じぶんからテーブルマナーの教授を願いでたことも素晴らしければ、それに丁寧に対応したホテル支配人もまた素晴らしい。この映画の中で一番好きなワンシーンです。 正直言うと、ヴィヴィアンがもう少しビジネスに関わってくるものとばかり思っていたので、そこがあまりリンクしなかったのは残念でしたけど、(とは言え、エドワードの考え方には大きな変化をもたらしたわけですが)人として大事なことに気付くことができる温かい映画だと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-04-22 17:05:12) |
822. デッドフォール
楽しい。単純明快。娯楽気楽らくらくアクションで気軽に楽しめます。愉快痛快で最初から最後までノリと勢いだけで観る人を楽しませてくれます。結構深刻なピンチの状態でも二人が延々と軽口ばかりたたくので、全然深刻な雰囲気にならないのが割り切っていてとても良い。「これは娯楽作品だから肩の力抜いて安心して楽しみなさい。」と言われているようです。 こーゆー映画も良い。たとえ見慣れていてもこーゆー映画が少なくなったら寂しいですしね。 久しぶりにカートラッセルに会った気がしたけど、カートラッセルいいなぁ。カートラッセルはいいなぁ。スタローンも良いけどさ。カートラッセル、・・・いいなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-05 05:58:33) |
823. ロックアップ(1989)
《ネタバレ》 レオンが一塁を車に載せて走っているときのシーンがすごく切なくて好きです。街中に見立てて車を押すレオン。普段当たり前の世界が、刑務所の中にいる人間にとっては憧れの世界。普通の生活ができるということがすごく幸せだということを、まさかこのタイプの映画で実感させられるとは思いませんでした。 考えられる限りの嫌がらせと報復を繰り返す所長に、あまりにレオンががまんしすぎるので多少いらいらさせられますが、出所が近いのであればがまんするのも当たり前ですね。 ストーリーは分かりやすくて好きなんですが、もう少し強いスタローンが見たかったとも思います。もう少しだけ爽快感がほしかった。ただ映画としてはやっぱ面白いです。満足です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-01 04:07:46) |
824. セイ・エニシング
《ネタバレ》 お父さん!信じていたのに! ・・・まあ、それは良いとして。 お父さんのサプライズなオチを除けば、いたって普通のストーリー。こういうノーマルなラブストーリーは役者さん達の演技力がそのまま映画の魅力になりそうです。そういった意味ではジョン・キューザックのロイドも、アイオン・スカイのダイアンも、とてもとても良かったと思います。 最初は中身なしおのチャラチャラ男にしか見えなかったロイドが、いつの間にか純粋で優しくて一途な好青年になっているのがすごく良い。 酔っ払っている友だちには車の鍵を渡さなかったり、酔いつぶれた友だちを車で送ってあげたり、ガラスの破片が落ちていると教えてあげたり、ひとつひとつは小さなエピソードかもしれませんが、ロイドという人物をよく表しているエピソード。その小さな積み重ねがダイアンの心に少しずつ響いていく様子が見ていて心地よいです。 個人的なベストシーンはロイドが男友達の前で怒りをあらわにする場面。ああ、でも電話ボックスから姉に電話するシーンも良かったなぁ。 青春映画としては王道・正統で素直に楽しめる良作ではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-01 03:12:15) |
825. ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場
《ネタバレ》 ブレない主人公の強さとキャラが、予定調和の王道パターンながらも、見る側にいつものエンターテイメントを約束してくれます。 例えるなら、結末はわかっているけどいつも見てしまう時代劇しかり、ヒーロー戦隊ものしかり。イーストウッドの映画はそういう映画なのだと再認識させてくれます。 リアリティや深いストーリーを求めているときには向かない映画かもしれませんが、これはこれで大好きな味わい深い作品。特にこのハイウェー軍曹のキャラは最高です。文句なしです。 現実の戦争をモチーフにしているため反論もあるのでしょうが、まったくのフィクションとしてみれば・・・ただやはり、若い部下が死んだのに、みんなであんな楽しそうなラストになってしまうところだけはひっかかってしまいます。やはりこの映画の見所は前半でしょうか。若い人達が成長していく姿は見ていてほほえましいし面白いし熱いです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-14 13:27:19) |
826. 刑事ニコ/法の死角
《ネタバレ》 面白いです。だってセガールだもの。 映画としてみると、いつもよりか緊迫感がありストーリーも練られていて面白かった。なによりサスペンス要素が強くて良いです。 「セガールもの」として見ると、やたらうまくいかないことが多かったり、結構ピンチになったりで爽快感には欠けるかもしれません。 全編通して圧倒的なセガールを見たい方はべつの作品を見たほうが良いかもしれないです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-05 15:01:07) |
827. F/X 引き裂かれたトリック
《ネタバレ》 謎が謎を呼ぶ序盤の展開は最高にスリリング。電話ボックスで待つように言われたあとの襲撃は、興奮が最高潮に達した瞬間でした。いったいなんに巻き込まれたのかもわからないままストーリーが進んでいく様子は見る人をとことん映画にひきこんでいきますね。 「うわー、まわり敵ばかりじゃん。誰も信用できねー。」と思っていたときに、素晴らしいタイミングで登場するレオ警部補(ブライアン・デネヒー)。彼が出てきたときの安心感と期待感。きっとこれからロリーを助けてくれるのだろう。・・・・と思いきや、終盤まで目立った活躍はひとつもなし。やったことと言えば、たいした活躍もしていないくせに、ロリーからちゃっかり分け前を掠め取ることだけ。ロリーはロリーで、恋人を殺されたのに、最後は結局金かよ! と、主役二人のモラルに多少の不満が残りますが、サスペンスとしては展開が速く内容も分かりやすいのでとっつきやすく面白い作品だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-27 14:39:55) |
828. ダーティ・ダンシング
《ネタバレ》 主役の女の子がダンスを通して成長していくだけのストーリーかと思いきや、ダンスのレッスンをするジョニー、もう一人の先生ペニー、お父さんのジェイクなど、周りの人達の心の変化も楽しめる見応えのあるドラマでした。 ラブストーリーとしても楽しめるのでしょうが、個人的にはベイビーとお父さんとのやりとりにあたたかいものを感じることができる作品で、二人のシーンはどれも良かったです。 出演者のみなさんも、感情的になる一面をみんな持っていながら、誠意ある行動や対応を取れるキャラクターを一貫させていてとても好印象。見た後すがすがしい気持ちになれる作品だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-25 11:14:15) |
829. ルーカスの初恋メモリー
《ネタバレ》 オールアウェイでも、何一つ上手くいかなくても、自分がやると決めたことを最後までやり抜けば、周りから認められることもあるという嘘のような作品。でもその「うそーん」と思う展開が心地良いです。 最初はなんとなくルーカスに感情移入できなかったのですが、がむしゃらで、まったく気持ちのぶれない彼を見ていると、いつの間にか応援しているから不思議です。うん、真剣に生きるってこういうことですよね。 ただ、一言だけ。 リナ(ウィノナ・ライダー)でいいじゃん!贅沢ゆうなよ(笑) [DVD(字幕)] 7点(2013-02-22 02:13:17)(笑:1票) |
830. デルタ・フォース(1985)
《ネタバレ》 ただの娯楽映画かと思いきや、ラストシーンに何かのメッセージがあるような気がしてとても印象に残りました。最後の戦闘で犠牲になったチームの隊員が息をひきとるその時、助けられた人々はそんなことはつゆ知らず、外で踊って喜んでいて、なんかせつなかったです。 宗教や戦争に疎いため、なぜハイジャックしたのか、その動機が弱い気がしましたが、飛行機内でのハイジャック犯と乗客のやりとりは緊迫感があって良かったと思います。飛行機を降りて、デルタフォースが動きだしてからはただのアクションものになってしまった感はありますが、それでも全編通して満足のいく内容でした。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-02-22 01:56:27) |
831. 若き勇者たち
《ネタバレ》 校庭にパラシュート部隊が降りてきて先生が撃たれてしまうまでが鳥肌もので、「いったいこれからどうなってしまうんだ?」と期待せずにはいられませんでした。 で、結局どうにもなりませんでした。 巻き込まれ型なので、リアルにするとこんなストーリーになるのかもしれませんが、ほとんどSFみたいなものですから、そこはきちんとストーリーを練ってほしかった。大きな目的も大義もなく、だらだらゲリラ戦を繰り広げられても感情移入しづらいです。 とはいえ、大好きな設定なのでそれなりに楽しめました。 「バトルロワイヤル」のソフトバージョンみたいな感じで良かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-04 01:40:07) |
832. キックボクサー
《ネタバレ》 よくある修行・復讐系の格闘ドラマ。オーソドックスなストーリーながら、弟が成長していく様子がわかりやすく、テンポもよく、見ていて飽きません。 それぞれのキャラも、よくあるキャラ設定ながらきちんとキャラが立っていて良かったです。 特に脇役好きの僕としては、ラストで元軍人の人や、お兄さんが何気に活躍するところなんかたまらなく好きな演出です。 何のひねりもない映画ではありますが、こういう安心して見られる映画って心地良いですね!まさに娯楽映画☆良いと思います☆ [DVD(字幕)] 7点(2013-01-20 17:02:29) |
833. 赤ちゃんはトップレディがお好き
《ネタバレ》 ジャンルとしてはコメディなのでしょうが、メインストーリーがしっかりしているので、サクセスストーリー系のドラマとして完成されていました。 バリバリのキャリア・ウーマン、JC。JCと同じタイプの仕事人間スティーブン。JCの部下で切れ者のケン。このメンバーと対極にいる獣医のジェフ。 どの人物も非常にわかりやすく描かれていて、彼らとの関係を通してもJCのゆるやかな心の変化が手に取るように実感できます。 肝心の赤ちゃんが、MAHITOさんがおっしゃられているように、途中からただのマスコットキャラに落ち着いてしまったのが少々残念ではありましたが、やはりかわいい。そのかわいさは色褪せることなく、きっと最後まで見ている人の心を癒してくれるでしょう。 軽いタッチでとっつきやすい映画なのに、要所要所、特にラストで心に響く大事なメッセージを送ってくるあたり、「うわー。良い映画だなぁ・・」と思わずにはいられませんでした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-19 12:39:26) |
834. ギャンブラーズ/最後の賭け
《ネタバレ》 ケヴィン・コスナーが演じる、ギャンブル大好きな若者が、ギャンブル初心者の女の子とその保護者みたいな人と3人で成り上がっていく物語。 そこに女の子との恋愛もスパイスされて、個人的には好きな作品に仕上がっています。 ただ、なぜ女の子はギャンブルを始めたのか、保護者みたいな人と女の子の関係は何なのか、肝心な動機・理由は一切不明なままラストまで突っ走るので、説明が足りない部分はかなりあります。 逆に、動機や目的がはっきりと明確になっていれば、より面白い作品になっていたかもしれません。 ケヴィン・コスナー演じる若者が途中退場してしまうのは、唐突な感があり、その必要性も感じられなかったので、そこもマイナスポイント。 最初からそんなに深みがある映画ではなかったので、変にドラマチックな展開を盛り込まず、「みんなでHAPPYになっちゃおーぜー」みたいなノリのほうが良かったのではないかな。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-12 15:24:26) |
835. スラッグス
《ネタバレ》 幼い頃に見た「スクワーム」に比べると、パンチはない作品。 それでも、笑いあり、感動あり、ぬるぬるあり、グロありの満足度の高い作品に仕上がっていることだけは間違いありません。 場当たり的に被害者になる人達が多いのも、めちゃめちゃ良い見方をすれば、逆にパニックものとしてリアリティがあって良かったのかなと。 特に、終盤で犠牲になった女の子はさすがにちょっと可哀想だったかな・・・ [DVD(字幕)] 7点(2012-12-06 12:46:24) |
836. 大逆転(1983)
《ネタバレ》 タイトルがわかりやすくて好きです。 ウィンソープとビリーの人生を逆転させたという意味にも取れるし、マッドな老人二人に、若者二人が逆転勝利するという意味にも取れるところが、また良いのではないかと。 一人の若者のサクセスストーリー。 一人の若者の転落人生。 最後は仕掛け人たちへの仕返し。 3つの物語をひとつにまとめ、完成度の高いエンターテイメントに仕上げた、とても良質なコメディだと思います。 最後は爽快感のある終わりかた。 プロセスに多少強引なところはありますが、そういったことが気にならないタイプの映画で、純粋に楽しむことができました。 (掛け金の金額設定はベスト!すばらしいセンスだと思います。) [DVD(字幕)] 7点(2012-12-06 11:34:40) |
837. クリスティーン
《ネタバレ》 「車が人を襲って怖いかな?」 という疑問たっぷりで観賞。思っていたより、雰囲気のある良質のホラーでした。 「何を考えているのかわからない。」 というのは、人に恐怖を与えるもので、その雰囲気をかもし出しているクリスティーンはなかなか良いです。 クリスティーンのオーナーは、さえないいじめられっ子。ですが、クリスティーンと出会い、一目置かれる存在になっていきます。王道っちゃあ王道ですが、個人的に大好きなパターンです。 また、この年代にしてはかなり映像がきれいで感動です。いじめっ子たちをまとめて粛清するシーンはかなりの迫力。ひだるまクリスティーンは最高です。 難を言うならば、ラストのバトルはすこ~し物足りなかったかなぁ。 演出や展開にもう一工夫あれば・・・。でも所詮「車」なので、これが限界なのかもしれませんね。それを差し引いても、満足感の得られる映画でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-28 05:02:13)(良:1票) |
838. 夜霧のマンハッタン
《ネタバレ》 本格的なミステリーかと思いきや、しだいにラブコメ色が強くなってきて、「え?これそっち系の映画?」と思っちゃいました。でもミステリーもサスペンスも、やっぱりマジメにやっていて、いったい何の映画を見ているのかわからなくなってきます(笑) こういったテイストの映画って、意外と少ないかもしれないですね。 個人的にはストーリーも演技も演出も雰囲気も好きでしたが、盛りだくさんにしすぎて焦点が絞りきれなかったのは事実です。 いったい観る側はどんなスタンスで観ればよかったのか・・・ よく分からなかったので、思いっきり肩の力を抜いて頭からっぽにして観ました。 すごく面白かった。 そうか、これは一言で言えば「娯楽映画」 何も考えずにただ楽しめば良いみたいです☆ それからケリー役のデブラ・ウィンガーさん。 とってもすてきでした。 いやー。彼女が出演している他の映画も観たくなりました。それくらい魅力のある人でした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-22 06:49:57) |
839. 地獄のヒーロー
《ネタバレ》 ベトナム戦争関連の映画で、戦後も捕虜として捕まっているアメリカ兵を主人公が独断で助けに行くというストーリー。正直、B級戦争娯楽映画として、なかなか面白い良作ではないかと思います。 ベトナム政府軍が、主人公のブラドック大佐の邪魔をしまくるので、実際助けに行くまで1時間くらいかかります。ただ、ベトナム側の妨害が結構激しく、前半はサスペンスアクションとして楽しめるのが凄く良いんです。 そして後半はもちろん救出。どちらかというと、後半の救出のほうがあらが目立ち、つっこみどころが多いのですが、そこはもう目をつぶってノリで観賞。 ラストはサクッと終わってしまい、余韻も何もありませんが、それが逆に良かったのではないかと思います。 ・・・邦題はひどいなぁ。 「地獄の7人」「地獄のヒーロー」 「地獄の~」っていうフレーズだけで見る気も借りる気も失せるんですけどね・・・。 でもどっちも面白かったので、映画をタイトルで判断してはいけないという良い教訓になりました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-18 20:31:14) |
840. ビッグ
《ネタバレ》 アイデア以上に、作品全体のかもし出す雰囲気に心癒される映画です。 笑いのセンスもすばらしいの一言。 「あの女はタダ乗りさせてくれる。足でしめつけられて昇天させられるぞ。」 と同僚が言うと、「じゃあ近づかないようにしよう。」と答えるジョッシュ。このネタはこの映画だからこそ使える限定ネタ!作品の持ち味を十二分に生かしたテイストが最高です。(パーティーではしれっと近づかないようにしている小技もナイス!) かと言って、笑いを前面に押し出しすぎていないところも良いと思います。 普通にドラマとしても面白い。ですし、やはり結末や展開が気になる映画ってそれだけで素晴らしいものだと思います。 個人的な感想では、おもちゃをヒットさせるシーンをもっと見てみたかったというのが本音です。すこしロマンス部分のウェイトが大きすぎたのが残念ではありましたが、それを差し引いても楽しい楽しい映画だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-18 01:20:33) |