81. コラテラル
《ネタバレ》 レンタルで鑑賞。最初の1時間くらいは、なかなか良く出来てるなー、と思ってたんですが、やっぱりトムくんの悪役に不気味さとか凄みが欠けてて、後半はダレましたね。手堅いんだけどインパクトに欠ける作品でした。本編とは関係ないんですが「親は自分の欠点を子供に見て、それを叱るんだ」という台詞に妙に受けてしまったのでプラス1点。 6点(2005-03-23 16:25:09) |
82. アイ,ロボット
《ネタバレ》 劇場で観ても腹は立たなかったと思う。単純で楽しい。でもCGはちょっとチャチ。サニーちゃんは可愛かったんだけど、3原則を無視するようなロボットってやっぱり作っちゃいかんと思うんですが。(だからラストが釈然としない。)それと、スプーナーさんのロボット嫌いは、単なる逆恨みじゃないすか。なんでロボットが犯罪をおかす、という発想にいたるんだろう?筋立ては面白かったので、動機部分が甘かったのは残念でした。 6点(2005-02-25 18:30:05) |
83. アレキサンダー
あれ?意外におもしろかったぞ、が率直な感想。コンプレックスの塊のような大王様にも、ジョリ姐さん怪演の最恐お母様(好きだけど)にも感情移入できないし、大王様の演説もやたら饒舌なんだけど説得力ナッシングだし、感動したか?と訊かれると「No」なんだけど、なぜか退屈せずに観れました。いつもは鼻につくストーン節も、今回は生真面目さに好感が持て、むさーい男同士がくんずほぐれつしてる姿が微笑ましく、食傷気味の戦闘シーンもそれなりに新鮮。唯一どうしても気になったのが、コリン大王の金髪カツラ。せっかく達者な演技を見せてくれてるのに、大王がアップになるたびに苦笑がこみ上げて・・・。茶髪だといかんかったんだろうか。しかもヘパイストスが現代風可愛い子ちゃんだったので、誰がどう見ても大王より強そうに見えないって(笑)ヴィジュアルがトロイなみだったら、もう少し動員できるんだろうけどなー(と思いつつ、それだとオリバー・ストーンじゃなくなっちゃうんでしょうね) 8点(2005-02-10 19:11:05) |
84. オペラ座の怪人(2004)
舞台の映像化の典型的な失敗例。舞台版のCDを聴いているほうが、何倍も臨場感があるというのはいかがなものか。キャストが悪いわけでも、楽曲・オケが悪いわけでも、装置・衣裳が悪いわけでもないのに、「ミュージカル」の違和感ばかりが際立ってしまって、キャストがアップになるたび、これなら歌わずに芝居をさせてあげたらいいのに・・・と思うことしばしば。舞台版があまりに有名すぎるゆえに、監督も金縛り状態だったんでしょうか。舞台版で胸かきむしられた名曲の数々を聴きながら、お尻がむずがゆくなる理不尽!先のsayzinさんもおっしゃってるとおりお粗末な字幕も興を殺いだ一因。初めてロンドンでこの作品を見たときは細かな意味は分からずとも、ファントムの切なさ、哀しみが痛切に迫ってきましたから、ある程度映画力のある方は字幕を無視したほうがよいかもしれません。追記:エンドロールで流れる新曲(?)は蛇足じゃないかしら。 7点(2005-02-03 14:45:17)(良:1票) |
85. ドラムライン
青春スポ根ドラマ音楽編。内容にひねりはないけど、演奏シーンだけで十分楽しく見れました。劇場の大音量で観たかったなー。 7点(2005-01-26 16:29:22) |
86. ロスト・イン・トランスレーション
いつかは面白くなるかもしれない、ととにかく苦痛に耐えた100分間。最後まで心に響くことなく、むしろ不快感だけが残りました。アメリカ人の傲慢さはよく描けていると思います。アメリカ人皆がそんなのだとは思いたくはないのですが。久しぶりに、早々に記憶から消去したい、と積極的に思った作品でした。 2点(2005-01-24 12:28:42) |
87. ネバーランド
《ネタバレ》 少年が大人になった瞬間に涙腺が決壊し、以降ボロボロ泣きながら見ました。演出、脚本、演技いずれも抑制された端正な作品。だけどちゃんと心に響く。『ピーターパン』は今まで全く好きではなかったのだけれど、この劇中劇の『ピーターパン』の台詞には心打たれました。ジェームス・バリは「妹の恋人」のジョニー・デップを思い出させる役柄で、この頃の彼が大好きな私には嬉しい限り。でも特筆すべきはやはり子役たち。視線が真っ直ぐで、画面のこちらが思わずたじろぐほど。子供に泣かされるなんて、なんてチョロイんだ!と自覚しつつも、みごとに完敗。清々しく涙を流せる、気持ちを綺麗にしてくれる作品でした。 8点(2005-01-19 22:56:18) |
88. 五線譜のラブレター/De-Lovely
《ネタバレ》 「So in Love」を聴くと条件反射で涙の出る私にとっては号泣映画でした。ケヴィン・クラインが口ずさむように自然に歌うほうが、いかにもミュージカル!な臭さがなくて作品世界に入り込みやすかったです。古き良きMGMミュージカルもそれはそれで愛しいのですが、この作品では、コールに朗々と歌われると引いちゃったかもしれません。リンダとコールの関係は、まるでおとぎ話のようで、綺麗事に過ぎるかもしれませんが、見ていてこちらの気持ちも綺麗にしてくれました。ジョナサン・プライスがいつになったら歌ってくれるのかしら、と待っていたらラストまでお預けだったのは少し寂しかったかな。 8点(2004-12-30 23:04:27)(良:1票) |
89. ブレードランナー
リアルタイムで鑑賞したはずなのにさっぱり記憶に残っていなくて、20年経過して改めて見直してみると、やっぱり「名作?」かなー。女優陣の衣裳や化粧がバブル期を髣髴とさせる以外は、さほど古さを感じさせず、未来の世界観、映像、レプリカントの設定などは秀逸だと思うんだけれど、個人的には好きになれない映画でした。 6点(2004-12-24 14:30:25) |
90. 恋愛適齢期
《ネタバレ》 普通に楽しめた映画ですが、あまりにも女性に都合よく作られすぎているような気がします。若い医者がキアヌってのはちょっと出来すぎ、ここまで行くとファンタジー。あと申し訳ないのだけれど、ジャック・ニコルソンを見てるとどうしてもシャイニングを思い出してしまうので、若い彼女を作るためにいくらつぎ込んだの?と思ってしまいました。チャーミングなオジイ様だとは思うんですけどね。 5点(2004-12-05 22:12:44) |
91. クレイドル・ウィル・ロック
《ネタバレ》 最後の舞台シーンまでが遠かったです。メッセージ性があまりに前面に出すぎていて、「青いなー」というのが正直なところ。オーソン・ウェルズ(?)が舞台稽古の最中に組合の規定で休憩入れられてウガァーーと怒ってる気持ちが一番共感できました。歴史的背景を多少なりとも知っていないと、登場人物を把握するのが大変なような気がします。エミリー・ワトソンが舞台役者としてはお粗末だったのは演出なのかしら。ビル・マーレイが良い味でした。 5点(2004-11-24 18:40:04) |
92. アイス・ストーム
「ウェディング・バンケット」や「いつか晴れた日に」をこよなく愛するアン・リーファンとしては、相当がっかりな仕上がり。もう少しハートウォーミングな作品を期待していたのが間違いでした。どの登場人物にも感情移入できなかったので、傍観者的に見ざるをえず、とても退屈しました。イライジャの美少女っぷりは眼福でしたが。 3点(2004-11-19 12:48:21)(笑:1票) |
93. ディボース・ショウ
ビデオで見る分には十分楽しめました。(映画館で見るほどのものではないかな)主役二人がはまり役というか、あまりに(こちらが思ってる)ご本人とキャラと被りすぎてて(笑)こんな役、姐御よく受けたよなーなんて思いながら見ました。この手の映画で、人を殺すところまで行くのはちとやり過ぎのような気がしますが。 6点(2004-10-16 23:45:20) |
94. 記憶の旅人
《ネタバレ》 ラストの夜明けの映像はとても美しかったです。設定はファンタジー?ありえない設定を大真面目に映画にされても・・・・・・ 4点(2004-10-06 12:35:38) |
95. コールド マウンテン
悪くはないけど面白くもない映画でした。戦争の悲惨さはそれなりに描いてるんだけど心に迫ってくるほどでもなく、純愛がテーマだとしてもニコさんとジュードだとなんだかうそ臭くて・・・(濡れ場だけが悪目立ち・苦笑)どのキャラクターも平板すぎて味わいが非常に淡白な上に、物語の展開も起伏が乏しい。淡々とした映画が嫌いではないので、単にこの映画からは何も受け取ることができなかった、ということなのだと思うのですが。印象の薄い登場人物たちの中にあって、ナタリー・ポートマン扮する新妻は魅力的でした。 5点(2004-10-03 13:42:09) |
96. ピーター・パン(2003)
子供の頃から早く大人になりたかった、というか子供でいたくない子供だった私には、ピーターパンの心情は理解できない・・・。アニメを見た時はディズニーが苦手だからかと思って実写版にもチャレンジしてみたけれど、やっぱりダメでした。ファンタジーというジャンルは大好きなんですけど。フック船長のムダに脱いでるサービスショットな登場シーンを喜んじゃう汚れきったオトナが見てはイケナイ映画だったのかもしれません。(でもフック船長は色っぽくて格好よかった!彼とお父さんの心情のほうが私にははるかに理解しやすかったですね) 5点(2004-10-01 15:10:41) |
97. ペイチェック 消された記憶
《ネタバレ》 無難な出来だと思うのですが、いまひとつ盛り上がりに欠けました。ベンアフって鈍くさそうに見えて(走り方がドタドタしてるからかなー)、役柄もたぶん技術畑の人間のはずなのに、プロのガードマンたちに腕力で勝り、カーチェイスでも勝っちゃうってのがどうも??? 6点(2004-10-01 14:27:51) |
98. ボウリング・フォー・コロンバイン
改めてドキュメンタリーってなんだろう、ジャーナリズムって?と考えさせる興味深い作品でした。インタビューの編集や数字の捉え方に非常に恣意的なものを感じるので、本気でこの問題について考えたいのであれば、客観的な事実を自分で補完しなくてはいけないですね。他人事として眺める映画としては、よく出来ていると思います。ここで描かれているのは、あくまでムーア監督から見たアメリカとその病巣。事実の一端であり、それを見てどのように思うかは人それぞれ「話し合う」必要があるのでしょう。と、問題提起をしつつ、映画の底辺に流れる監督の自己主張の激しさ、どんな論戦においても相手を打ち負かさずにはおれない姿勢が、アメリカ人気質を感じさせ、そこに問題があるんじゃないのか?と薄笑いを誘いました。 7点(2004-09-17 12:44:05)(良:1票) |
99. ヴァン・ヘルシング
《ネタバレ》 予想通りのバカバカ映画なのですが、それはもう承知の上で楽しかったvvキャラと役者が敵味方バケモノ含めて魅力的なのです。物語の展開とかホラー度(むっちゃ低い)とかを気にしなければ、映像もさすがにお金をかけただけのことはあるし、随所にお笑い要素もあって、テンポ良く肩も凝らずに観れます。ひとつ気になるのが、隣の五月蝿いカップルが「400年前も狼男になって殺したんやで」と解説してたんですが、そうなんですか?神の左手=ガブリエル=ヘルシングというフリは何だったの?天使ちゃんってことじゃないの?あまり深く考える類の映画でもないのに気になって仕方ありません。 8点(2004-08-28 22:44:20) |
100. ニューオーリンズ・トライアル
《ネタバレ》 いろいろと考えさせられる佳作です。アメリカの裁判コーディネイター(本当に存在するんですよね)が新聞のインタビューに答えて、黒が白になっても良心の呵責を感じない、と語っていたことを思い出しました。ラストが大団円なので後味が悪くないのがいいです。(現実はそうは甘くはないのでしょうが)主要人物がはまり役すぎて、やや意外性に欠けるのですが、それでも裁判の行方は最後まで目が離せない、見ごたえのある競演でした。 8点(2004-08-17 22:43:39) |