1. ワイルド・スピード/MEGA MAX
《ネタバレ》 いやー、面白かった。観たあと、すっきりした、久々に痛快さが突き抜けた映画だった。「走りはこうでなきゃ、男はこうでなきゃ、人生はこうでなきゃ、おいお前も分かるだろう」という、ドム(だったっけ)の笑い声が聞こえてきそう、そんな男達をいつも優しい顔で肯定する女性達も良かった。生きるうえで本当に大事なことってシンプルなのかも。 [映画館(字幕)] 9点(2011-10-02 08:43:55) |
2. 真昼の決闘
《ネタバレ》 主人公は仲間からは裏切られ、愛する人からは暴力行使を拒否され、一旦は逃げようかと迷う、でもそれでは駄目だと思い、敢然と悪人に一人立ち向かっていく、格好いいですね。 何か観終えて、この映画から勇気をもらったような気がします。どんな困難があってもやはり乗り越えていかなきゃいけない時もあるんだと。 もちろん実際の人生ではそんなに話は簡単では無いんだけど、だって勇気を持って悪人に立ち向かっても殺されたらお終いですからね。 それは映画の世界だからということでいいと思います、映画の良さはそこなんじゃないでしょうか。非現実な世界で夢を見させてもらって、元気をもらってまた現実の人生に立ち向かっていくという。 [DVD(字幕)] 9点(2011-03-18 16:49:22) |
3. ローマの休日
《ネタバレ》 何度見てもいい映画ですよね、私は落ち込んだ時とかに見ると励まされます。色々な良さがありますが、私が一番印象に残っているのは、アン王女の成長です。最初の場面で靴を履けなくなって困っていた王女が、終わりでは凛として威厳に満ちた王女に変身しますね、まるで蛹が蝶になったような感じです。アン王女はあのままブラッドリーと逃げてしまっても良かったのに、自分の周りの人々のこと、自分の立場を考えて戻って来ますね、周囲の人のことを考えられるようになった時、人は大人になるのではないでしょうか。成長映画(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)は色々ありますが、この映画では主人公が成長し、その影響を受けて周囲の人(ブラッドリー)も大きく成長するという感じです。恋は人を成長させ、そしてそれをあきらめる時、人は更に成長するんですね。若い世間知らずの人が恋をして、大人になっていく、そんな誰にでもある経験を解り易く描いているので、この映画はいまだに多くの人々に愛されているのではないでしょうか。 [地上波(字幕)] 10点(2010-07-21 17:54:49)(良:2票) |
4. ウエスト・サイド物語(1961)
《ネタバレ》 何かともかく分からないけど凄い映画だと思いました。画面の中から製作に関わった人のエネルギーというか、勢いというかがあふれ出してくるようで圧倒されました。これは良く知られているように、「ロミオとジュリエット」の現代バージョンですが、ある意味、アメリカのミュージカル関係者、映画関係者のヨーロッパや旧文明に対する勝利宣言のような気がしました。俺たちアメリカの芸術はこんなに凄いんだぞと。その勝利宣言をするにあたって、ヨーロッパ及び古い文化の最高の芸術作品であるシェークスピアの舞台劇を、アメリカ発祥のミュージカル映画という新しい芸術形態に仕立て直して、原作を超える芸術作品を作り出してしまったという感じです。でもこの頃の映画関係者、って本当にエネルギーがあったんですね、圧倒されます。 [地上波(字幕)] 7点(2010-06-09 18:02:53) |
5. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 全般に良かったと思います。ワンダーランドというのはアリスの心の中なんでしょうね。子供の時はシンプルなおとぎの世界だったのが、青年期になったアリスが入ったワンダーランド、つまり自分の心の中には、赤の女王(欲望とか我儘とか感情の象徴?)と白の女王(理性の象徴?)が戦っていて、それを第3者の視点で見ているという、僕らの生活の中でも良くあるシーンのような気がします。アリスは求婚されたという現実から逃げ出してやはり大きな迷いがあったのではないでしょうか、ワンダーランドでもアリスもどうしていいのか分からず、でも最後は強力な欲望の象徴である、あの怪鳥をやっつけて一つの答えを出したのではないでしょうか、そして現実の世界に戻ってきて、貴族の奥さんとしての安楽な生活を選ばず、リスクの伴う事業家として自信の理性や能力を信じて生きていくことに決める、といったストーリィかなと思います。ちょっとうがち過ぎですが。 [映画館(邦画)] 7点(2010-06-09 17:48:07) |