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1.  2046 《ネタバレ》 
トニーってば、ストーリー枠から飛び出して不審な怪しい奴に…いやっ懐かしそうな眼で2047号室から隣を覗き見てた。これって秘密を囁く穴や部屋、小説の近未来世界にしろ、主人公トニー・レオン(ウォン・カーウァイの分身)の思い出の集積場みたいだし、私にはカーウァイの過去作品が蘇ってくる装置となってしまった。というのはレスリー・チャンの存在が大きかった。ミミが涙を流すシーンやレスリー似のチャン・チェンの登場があったり。ミミがきっかけの「2046」号室は「欲望の翼」の記憶が存在したり。それはトニーがヨディとミミのような関係をチャン・ツィイーを相手に演じ、フェイが「花様年華」のスー(「欲望の翼」のスーもマギーが演じてる)を彷彿させたり。トニーがタクシーで憂うシーンは「ブエノスアイレス」とも似ていて、これらのシーンの数々に、うわっオマージュに違いない、「これはレスリーの為の映画」と勝手に解釈しました。コン・リーの黒い衣装や捨てられない過去(黒い手袋)、ミミの黒手袋さえもそこに繋がる、妄想炸裂ですみません(笑)レスリーが亡くなった年、中断していた撮影が突然再開(2003年10月上海にて)したのも不思議な流れを感じます。「永遠に戻ってこない。でもここ(2046)では生きている。ここは「変わらない」から。ルルが希望をもって追い求めている、「2047」に向かうトレインに乗っている。記憶は永遠なんだ。」と暗にいや、大胆にメッセージしている気がしました。それはこの映画のテーマと重なっているんですね。トニー・レオンは相手の女性ごとに変わる心情が繊細で、ホント見事!!実は…確かに前半は冗長に感じました。特にミステリートレインのパート、同じ台詞を2人で繰り返すのは必要ないと思えたし、2人の空気が違いすぎてトニーが心情を投影しているように見えない。この違和感、日本企業社員とフェイの恋が本物っぽくみえないってのも原因としてある。だからもっと短い方が良かった。でも後半は本来のキレが戻りホッとしました。レスリーの影が見え隠れするこの作品は強烈にせつなかった。嬉しかった。でも私は新境地の作品が見たかったなぁ~。レスリーは素晴らしい俳優だったけど…そうじゃないとトニーがもったいないよ。でもこれできちんと終わった感もあるし、監督の数ある過去の傑作を次作は超えると信じています。ああっ思い出ってせつないもんなんだな~。
8点(2004-11-17 00:52:07)(良:1票)
2.  ディープ・ブルー(2003)
まず最初に「画質が悪い!!」とはっきり言います。(期待が大きかったので、すみません…)これを映画というのは微妙です…映ってるものは凄いんですよ、うーんだから残念。私はNHKで放送されたBBC製作「海・青き大自然」(2001年)と「撮影現場から」(撮影秘話)を録画して何回も見ているほど、このドキュメンタリー番組は本当に素晴らしいと心から思っているのです。番組は45分間の8回シリーズでした。しかしまさか、2003年製作の本作のほとんどの映像がこのテレビドキュメンタリーから更に編集したものとは予想してませんでした。大スクリーンで迫力がありそうなものですが、テレビ用の画質なのか粒子が粗いのが目立ち苦痛でした。また背景がスカスカであったり、固体の美しさがピンボケのように滲んで浮き出ていなかったりと今の映画館でやるとは信じられないクオリティの無さを感じました。内容もダイジェスト版にテーマを与えるために相当力んでいるのが感じられました。音楽が自己主張してしまい、始終クライマックスのように壮大に盛り上がりすぎたのはとてもうるさかった。特に弱肉強食をショーのように派手に盛り上げるのは、大袈裟ですよ。波の音、水中の音に浸りたかった。それと感じ取れば良い事をいちいち「素晴らしい海の世界…」とかなんとかナレーション化するのもやりすぎでは。吹き替え版だったんでホント煩かった。ちなみにTV版は名前・場所・生態をわかりやすく解説していて、静かに楽しむ図鑑的な面白みが魅力だったのに映画版では失われてしまいました。編集は、結果が曖昧という中途半端シーンが多々ありました。映画として撮影されたものではないはずなのに、1度完成された内容をダイジェスト版90分に編集して、なぜ無理して「映像作品」として発表したのかホントに疑問です。●辛口ですみません。原因のひとつは著名人が多数絶賛しているちらしを観たから違う意見もあった方がいいかな~と思って。関西では東京から1ヶ月遅れの上映だったんでちらしに「日本で記録的大ヒット!」なんて書かれてるんだもん、くやしい…日本じゃねーみたいだ、ここ。というか、日本以外反応がわからない…モロ日本向けの作品なのかと思いそうなチラシだなぁ。有名オーケストラだし…。
[映画館(字幕)] 2点(2004-08-30 00:20:40)(良:2票)
3.  SWEET SIXTEEN
主人公の少年のやさしいもろい心が切なく哀しすぎた。大人しい語り口だがぐんぐん引き込まれる脚本だ。母親は子供に悲しい思いをさせてはいけない…と心底思う。しかし自分の性分に抗えない愚かしいその姿もまた真の姿なんだと思う。どんな状況であろうと強く生きるしかないのがとても切ない。普段着の街並みと抑揚を抑えた話し方は演技とは思えないほどのリアルさだった。このリアルさもまた凄い作品だと思う。
8点(2003-11-20 23:09:12)
4.  WATARIDORI
鳥だけを映し続けて、音楽とわずかなナレーションだけで感性にダイレクトに訴えかけてくる気がしました。至近距離から鳥たちを撮影し余分なストーリーを一切排除した、その映像作品に清いものを感じないだろうか。私はもしかすると本能だけで観たのかもしれないです。それは、そのテーマはシンプルなのに、なぜかたまらなく心が大きく揺さぶられ涙が溢れ続けたからです。古代の人々が鳥を崇拝し、多くの幻想の動物に翼を与えた憧れの翼。その翼をこの映画は与えてくれたかのよう。鳥たちのなんと神々しく壮大で地球を感じさせる視界。飛行中の鳥のお腹のアップが背後から映しだされ、カメラは上に移動すると、信じられないほどの高度を飛んでおり、地上ははるかに下。生身の生き物が飛んでいる。鳥の造型・色彩、地球の大地とのハーモニー、人間科学では到底作り出すことのできない完璧なまでの自然美に圧倒されました。しかし甘口の映画ではなく、いやが上でも動物の宿命(変化をもとめ遺伝子を残す)を感じさせられました。最初のナレーションで渡りの目的は「生きぬくこと」と言う。羽を動かすのは本当に大変そうでした。疲れたから途中で休んで羽ばたきを止めたら生き残れないような厳しさが溢れていて過酷。生きぬく先にはたとえ終わりがあっても、今を精一杯飛びまっすぐ生きるという姿、実に身につまされる思いがしました。チェロの音色と共に哀しみに包まれながらも、画面いっぱいに溢れる生命の喜びには素晴らしさを感じずにはいられませんでした。
10点(2003-11-09 22:17:00)(良:1票)
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