1. 17歳のカルテ
登場人物たちの年齢が比較的近かったせいか、共感できる部分も多かったです。個人的にはアンジェリーナ・ジョリーよりも、精神的に不安定な少女(と呼ぶべきでしょうか、17歳という年齢はこういう場合でもやはり微妙ですね・・・)を演じているウィノナ・ライダーの方が印象的でした(もちろんA・ジョリーも、オスカーに値する熱演だと思います)。 8点(2003-10-24 01:05:37) |
2. 戦場のピアニスト
長い映画なのに思ったほどその長さが気にならず、最後までのめり込んで見ました。ただ内容に関しては、あまり心動かされるところがありませんでした(これは映画の内容が実際に希薄だということではなく、もちろん僕の「個人的な感じ方」の意味です)。「シュピルマンのような人間はむしろ例外的であり、生きることへの執着やピアノへの情熱さえあれば必ず生き抜けるというわけにはいかないのでは」という思いがどうしようもなく湧いてきてしまいます。個人的には、二次大戦下のユダヤ人や収容所を扱うのなら、少なからぬユダヤ人に降りかかったであろう「死」ももっと真正面に取り扱って欲しかったかな、というのが正直な感想です。ただそれでも、弱弱しそうでいて実はとてもしぶといシュピルマンの生命力(生への執着)はやはり印象的であり、一本の映画としては決して嫌いな映画ではありません。やはり素晴らしい作品だと思います。 7点(2003-10-18 11:00:16) |
3. es[エス](2001)
《ネタバレ》 アメリカの大学での実験を元にした映画ということで、どこまで脚色されているのかわかりませんが、全体的に人間の心理の動きに関してはとても生々しいと感じました。 8点(2003-10-18 01:54:44) |
4. ザ・セル
最初の方は何だか間延びがしているように感じられて少しキツかったですが、後半数十分からは面白くなって、のめり込みながら見ました。<ここからネタバレ>皆さんの仰る通りやはり映像は凄かったですね。個人的にこういう感じは凄く好きです。ジェニファー・ロペス演じるキャサリンの精神世界をはじめて見たときは、何だか安っぽい宗教画といった感じに見えてしまって、余りにも一面的に感じられたのですが、そのすぐ後にちゃんとダークな感じに一変したので、個人的に満足しました。 6点(2002-06-22 00:30:58) |
5. バリー・リンドン
ヨーロッパの貴族社会の雰囲気は、実際にあんな感じなのだろうと思います。見ている途中で幾つかネタが読めたところはありましたが、それでもなかなか起伏があって楽しめたし、雰囲気も良かったから特に長さを感じず見ることができました。キューブリックの映画は何かとその「芸術性」で評価される事が多いようですが(そして実際に芸術性もあるのでしょうが)、キューブリックのすごいところはその芸術性を保持しつつ単純に楽しめる映画を作る手腕だと、個人的に思っています。この映画については、バリーに同情してしまいました。結びの言葉がすごく皮肉に聞こえました。 7点(2002-03-20 18:24:28) |