1. ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 先ほど見終わりました。 ウーン、私はそれ程嵌れませんでしたね。 1つ、引っ掛かったのが先が読めてしまう展開です。 主人公は不幸な生い立ちを持ち、その為、特異な性格で人と交われない自閉的な女。 だが、犯罪の裏事情とハッキングなどの 違法な調査能力に長けているスペシャリスト。 しかし、内面では真面目な人間に憧れ、交わりたい、そして自分を変えたいと思っている。 と、こういう基本設定がある以上 自分が調べた真面目なのに理不尽な不幸に見舞われる編集者に好意を抱かない訳が無く あの小太りの鬼畜後見人の陵辱をドラ女が許すわけが無い。 要するにその先の展開が読めてしまうのです。 もう1つは スクープ裁判をしくじって、金欠に成り、スキャンダルで凹んだ雑誌編集人(前述の人物)。 いじけていると、知り合いの弁護士から電話が入り 旧家な大富豪の爺さんに何十年も前に失踪した娘の行方を追ってくれと 強引に依頼される事に成る。 しかし、調べる先は極寒でしかもボロ屋住まい しかもその大富豪一族は変な奴ばかり、謎が謎を呼び、どうにもお手上げとなる。 そうだ!自分を調べ上げたというその凄腕ドラ女に頼もう!(彼女の登場は完全にガチ) と、こうなると、もうその先は読めてしまうのです。 案の定、後は彼女の活躍で謎が解かれて行き、編集人ともラブラブとなり ドラ女はこの編集人の為に何とか謎を解いてあげたいと本気で思う様に成る。 (自閉的であるが故の孤高の精神と反動的献身=要するに心を開いた飼い主に懐く猫) そして非常に意外な人物(しかしある意味では推理サスペンスの定番的な展開)が 真犯人だと分かる。 犯人に編集人が捕まり、殺される寸前でドラ女登場(定番) →犯人をバイクで追い詰めるとガソリンが漏れて炎上(これも主人公に不要な不法行為をさせない為の定番) 私はあの「セブン」の様なピリピリした緊張感や乾いた演出や意外性が 本作には基本的に無かったと思います。 あと、謎が謎を呼ぶ展開についても 登場人物が多くその整理がイマイチ出来てない気がします。 基本的にベンジャミンバトンでも感じたのですが 演出上、何か重要なものが欠けている気がします。 ただ、推理サスペンスのセオリーに忠実に作ってあるので 見て損したレベルでは有りませんが 私は佳作とは言い難い出来だと感じました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-19 18:12:02) |
2. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 ウーン。。。私はそれほど嵌れませんでしたねー ただ、言わんとする所は良く分かります。 この映画のキーに成っているのは銃と人種、悪意と善意 そして個人それぞれの立場です。 銃を持っているから警官は特権を付与されている様に 人から思われ、自分も思い上がる。 その時もし、銃を持って居なかったら人を撃ち殺す事は無かったし タマタマその時、銃を持っていたから人は殺意を抱く。 白人は黒人を犯罪者と決めつけ、恐怖し、憎悪し 黒人は黒人以外に敵意を持ち、コンプレックスを持っている。 そしてみんな絶えずイライラし、不協和音の絶えない社会。 しかし、それでもそれぞれの立場で人は生きねば成らない。 そこには悪意も善意も、また、善意から生まれてしまう悪意も有る。 無論、その逆も。 これは正義、不正義という世を統べる建前以前に 人は善悪に関わらず、人として否応無く縛られる業という物が 厳然と有るという事なのでしょうか。 それをこの映画ではちょっと不完全(私の要求というか、我侭で見ればの話で)ですが そこそこ面白く描いています。 しかしねぇ。私はいかにもっていうエピソードに見えちゃうんですが この辺り、みなさんは違和感無かったでしょうか。 この監督の「スリーデイズ」という作品が非常に面白かった分 ちょっと拍子抜けした映画でした。 でも若い人が見ると、面白いのかも知れません。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-27 01:36:26) |
3. ゴーストライター
《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 ウーン。。。私はユアン君と相性が悪いんですかね。。。。。 はっきり言って面白くありませんでした。 そもそも、話の順序、序列が込み入っていて噛み合っていません。 また、ゴーストライターである主人公を何故黒幕のCIAが泳がせて居たのかが はっきり描かれていません。 要するに真の黒幕は元首相の妻(CIA工作員)だった訳ですが スパイの前任者が掴んだと思われる情報の謎解きを 後任でゴーストとなった主人公にさせたかったのでしょうか? それとも、この自叙伝作成自体が 元首相を暗殺する為にあの島でお膳立てされたCIAの作戦だったのか? スパイと繋がる政敵を炙り出す為の謀略だったのか? それは見た人間に考えさせるって映画だとしたら 非常に面白くない。 なんともはや、と、言いたく成ってしまいます。 あと、謎解きのプロットがかなりズサンです。 ●前任者の部屋の棚の裏に無造作に貼り付けられた書類がキーに成ったり。。。 (酒飲ませて溺死に見せ掛けて殺すぐらいであれば、普通、その人間の部屋は徹底的に調べるでしょ。。。) ●主人公がネットでサクッと調べた情報を外務大臣まで上り詰めた政敵が 「うお-----!!」っとばかりに驚愕したり。。。。 (素人がネットに上げてるぐらいだから普通、そんなの分かっなきゃおかしいでしょ。。。) ●冒頭の文章を繋げて本当の黒幕を見つけたのは良いけど 事も有ろうか、それを当の本人に知らせてしまう訳ワカメな展開。。。 (それじゃあ自分を消してくださいって言ってる様なモンでしょ。。。) はっきり言って、推理小説とか読み込んでる人が見れば 「はぁ~。。。。。」 っと、ため息が出てしまう映画です。。。 残念ですが、推理サスペンスとしては3級の出来と言わざろ得ないです。 追記ですが、そうか この作品、何で借りたのか忘れてたんですが あの名作「戦場のピアニスト」のポランスキー監督だったんですね。 だから借りたんでした。。。 いや、こんな評価に成ってしまって残念でなりません。。。。 [DVD(字幕)] 4点(2012-03-06 00:21:12)(良:2票) |
4. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 途中までは非常にスリリングで どう展開して行くか分からず、面白かったのですが 「主人公が殺し屋の一味で、事故の後遺症でそれを忘れている」 と、いうネタが割れてしまってからは一気に見る気を無くしたというか 余りに都合が良過ぎる展開に、ドッチらけてしまいました。。。。 なるほど、どうりで殺し屋を敵に回してある程度抵抗出来たり 危機を回避できる能力がそれで証明される訳ですが 元々この主人公が何の罪も無い人々を爆弾テロの巻き添えにして 大金せしめ様とした極悪な首謀者、と、いう所は変わらないのです。 例え、結果的にそれを止め様としたとしても 元々がトンでもなく冷酷非情で、卑劣な人間である事には何ら変わりが無い。 私はちょっと前の映画ですが 大まかな展開や作品構成がハリソン・フォード主演の 「フランティック」という作品にかなり似ていたと思いました。 あと、みなさんも言う通り、確かにボーンシリーズに展開が似てなくも有りませんね。 ただ、ボーンの場合はCIAに半ば強制的に作り出された秘密エージェントであり 私利私欲の為に要人を暗殺していた訳では有りません。 逆にその国家に対し復讐をして、自分が殺してしまった人間の関係者には 真摯に謝罪しています。 これが非常に秀逸なプロットに成っているのです。 しかし、本作の主人公は事が終わると、自分の犯してきた罪に対して何の後悔もなく 偽パスポートを使い、嬉々としてヒロインと逃げて行きます。 ほんと、開いた口が塞がりません。 また、彼の所属していたという暗殺専門組織の事も、詳しく語られずじまいに終わっている。 やれやれです。この辺りの安普請は何とも覆い隠し様が有りません。 同じリーアム・ニーソン主演の「96時間」は非常に良く出来た作品だったので この作品の不出来は本当に残念です。 [DVD(吹替)] 3点(2011-10-30 23:39:54) |
5. ヒトラーの贋札
《ネタバレ》 良い作品ですね。 主人公のサリーはロシアから逃れた、元画家の偽札作りの名人で小悪党然とした男ですが 彼の特技は天性、人の本質を見抜く力が有り、それにより彼は生き延び様とする。 当時、写真はごく限られた上流階級にしか縁が無く、カメラ自体も超高価で 下層階級の人間は街で似顔絵を書く、似顔絵師という連中に似顔絵を描いて貰っていた。 つまり、そこまで考え抜いて、あえて危険を承知で伍長に 「絵を書いたのは私です」と、名乗り出る事で自分を特技を売り込んだ訳です。 目論見は図に当たり、単純な伍長はご満悦で自分の似顔絵を書かせ ウマイい具合にそこへ隊長まで通り掛かってお駄賃に食料を貰う事が出来た。 と、まあ、機を見るに敏と言いますか、実に抜け目の無い男なのです。 そんな男が移送先でバッタリと出会ったのが 以前贋札作りで逮捕された犯罪捜査局のヘルツォークと 共産主義者のブルガーという若者だった。 このヘルツォークも実はサリーと同じく、抜け目ない奴で たぶんサリーを知っていたからこそ ヒムラーにベルンハルト作戦(偽札作戦)を進言したのかも知れない。 実に食えない男です。 また、ブルガーはサリーと正反対な理想主義者です。 ある意味、死にたがっているとも言える程に現状に絶望している。 サリーが単純な小悪党に終らないのはその精神の根底に 「悪党に成り下がった現在の自分」と「ロシアで捨てたはずの理想や同胞意識をむき出しにした過去の自分」 の両方が有ったからでしょう。 彼が単なる小悪党ならブルガーをナチに売っています。 それをせずに極限状態の中で何度も危ない橋を渡りながら ブルガーや仲間達を庇ったのは、ブルガーの中に過去の自分を見たからであり 忘れ掛けていた同胞意識の目覚めと相まって、彼等を助ける事が目標に成った。 逆に言えばブルガー等を庇うサリーの立場をギリギリまで立てて 事を遂行しようとしたヘルツォークも、タダ者ではないと言えますね。 現に偽ポンド札の製作には大成功して、実際にトンでもない額が当時の市場に流れてしまいました。 サリーは戦後、マンマとヘルツォークから贋札を奪って逃げ失せますが 結局思い直して、カジノでわざと全部スッてしまう。この辺りはまあ、出来過ぎですな(笑) しかし、この手の映画の中では、実に小気味良く、しかしちゃんと内容有る作品に仕上がっています。 [DVD(吹替)] 8点(2010-05-26 04:26:23)(良:1票) |
6. ワルキューレ
《ネタバレ》 この作戦の誤算は作戦参謀のシュタウフェンベルクが 戦略家では有ったけれども戦術家では無かった事でしょう。 シュタウフェンベルクは明らかに大局だけを見つつ、この綻びだらけのクーデター作戦を成就しようとしていた。 空白地帯と化している本拠ベルリンにおいて予備兵を総動員し、重要拠点を力ずくで押さえ込む。 あとは出たトコ勝負の時の勢いを借りて、強引に全てをひっくり返してまおう。 確かにその大局的視点においては非常に素晴らしいクーデター作戦でした。 もし、シュタウフェンベルクが少しでも局地的な観点から物事を見れる人間なら ヒトラーが死のうが生き様が、狼の巣から伸びる電話線を全て切ってしまったはずで それは1個小隊ほどの私兵が居れば可能だったはずです。 決行後は事の成否に関わらず、オルブリヒトが直ちに予備軍司令官フロムを拘束し、即時作戦の実行へ移る。 実行後、宣伝相のゲッべルスと宣伝省を真っ先に押さえたのちに 伝令部を制圧して情報統制を図り、その後SS本部、ゲシュタポなどを各個襲撃して行けばもしかするとこのクーデターは成功していたかも知れない。 特に通信兵大将のフェルギーベルに通信遮断を依頼する事自体が間違っています。 彼からは狼の巣から伸びる電話線の位置を聞き出せばあとは事が足りたはず。 また、ヒトラーは自分が反ナチス派から再三狙われている事は、以前から分かっていました。 いま味方としている側近の中にも自分のやり方に対し、迷いが有る事を見抜いていたのかも知れません。 そう考えるとヒトラーは反逆者を炙り出す為に ワザと彼等を泳がせてこのクーデターをを決行させる事で一挙に事態の収拾を図ったのではないか? 実はこの作品はそれも暗に匂わせた作りに成っています。 トレスコウが取りに行ったリキュールを「ココで飲みますか??」と、意味有り気に笑うブラント大佐。拳銃を卓上に出したまま、反逆者の事にも触れています。 別荘で新任の予備軍参謀長であるシュタウフェンベルクを呼び、ギロリと見据え「ワーグナーを知っているな」と、言うヒトラー 「生かす者と死すべき者を選び。。。」この辺りは相当にキワドイシーンです。。。 事実、このクーデター失敗以後は反体制派の大粛清が行われ、敗戦まで1度も暗殺計画は起こってません。 歴史的事実は事実として記録される以上に、深く暗く横たわっています。。。。 [DVD(字幕)] 8点(2010-04-15 18:05:13)(良:1票) |
7. ターミネーター4
《ネタバレ》 先ほど見終わりました。 言いたく有りませんが かなりズサンな作品としか言い様が無い出来ですね。 まず、幾つかの大きな矛盾が有る。 マーカスの役目が敵に潜入してジョンやカイルを殺すのが使命だったとしたら 何故すぐに殺さなかったんでしょうか? カイルと町で出会った時に殺してしまえば自動的にジョンも消滅してスカイネットの勝利と成ったでしょう。 あと、マーカスはどう作られ、何処に長期保管されていてどうして動き出したか? スカイネットはどう管理していたのか? 死刑間際に死体提供を求めた女の正体は??? その辺りの謎解きは一切無いまま、スカイネットにカイルが捕まって殺されず そのカイルをジョンが助けに行って敵の本丸へいとも簡単に侵入する マーカスは首の後ろのリモート回路を自分でサクっと千切ってジョンに味方する。 そしてムチャ押しアクションですべてが大団円で終る。 また、他の人も言ってますが 何故か宇宙戦争やT2のオマージュが意図的に散りばめられている。 シリアスなのにウケ狙いですか??? 世界観ウンヌンやSFアクションウンヌン言う前に キッチリ押さえる所は押さえないと本当に陳腐な作品に仕上がります。 話は変わりますが ココ10年ぐらいハリウッドの出す大作が何処か似通っていると思えるのは 私の思い過ごしでしょうか? ともあれ、これを映画館で見なくて良かったです。 [DVD(吹替)] 3点(2010-02-09 01:32:17)(良:2票) |
8. トラフィック(2000)
《ネタバレ》 いま見終わりました。 メキシコから運ばれる麻薬は膨大だと聞きます。麻薬は当然カネに成る。カネに成ると言う事は 合法非合法問わず人間がそれに群がり、その莫大な利権を周旋調整する人間が メキシコ、アメリカ双方に必要に成るはずなのに 特にブルーのアメリカ側でそれが全く描かれてませんでした。 描かれてないのは意図的に描かなかった、とも取れます。 イエローのメキシコ側では警察は腐敗し国境警備軍(?)の将軍も 麻薬カルテルの手下に成り下がっている。これが現実です。 劇中メキシコ国境での摘発を描いてましたが、関係者の皆が威勢よく各部署を闊歩します。 飛行機の中(?)の会議で麻薬撲滅部の本部長であるマイケルダグラスが語調鋭く自論をぶち上げ 各部の代表にも斬新な意見を求めます。でも誰も何も言わない。黙り込んでいる。何故か? その答えは麻薬の売人の1人が捕まって、免責を受け元締めの裁判で証言をする為に 命を狙われるので警察に軟禁状態にされます。そこで彼が言います。 「お前等のやってる事は結局無駄なんだよ。麻薬戦争とお前等は言うがそんな物はとっくに終わっているんだ。お前等はもうとっくに負けているんだ」と。 そう、アメリカはもう負けていたと言う事です。それは政府も重々知っている。 本当の麻薬ルートというのはもっと合法的に、しかも大量に運ばれて来ると聞きます。 それには全く触れられて無い。圧力整形の人形ルートだけが僅かに言われただけです。 終盤でマイケルダグラスの娘が麻薬中毒になり 自らその職を辞する場面が有りますが あれは自分の家庭を優先したという事ではなく もうとっくの昔に勝負が付いているにも関わらず それを知らされていないアメリカ国民の溜飲を下げる為だけに 自分が政治家、官僚に利用されている事に気が付いたからではないでしょうか? 結局の所、この監督さんは麻薬撲滅戦争などと高らかに謳っている アメリカ政府の偽善と欺瞞をこの映画で描きたかったのかも知れません。 しかもこんな偏屈な切り口で しかしながらその麻薬撲滅の現場で働く人間は諦めてません。 建前のみのスローガンを掲げて実際はやる気の無い当局上層部とは違って 多少のブレは有ってもその正義を貫かんとする為に命を掛けています。 それをこの監督はラストにやさしく描いています。 そういう意味合いで1点プラスしました。 [DVD(吹替)] 7点(2009-02-22 20:49:52)(良:1票) |
9. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 いま見終わりました。素直に良い作品だと思います。 ただ他の人も書いていますが主人公は少し運が良過ぎですね。 それはともかくとしてこの手の映画は見続けるのが痛いです。 この映画もそうですが途中で吐き気を催すというか。。。 子供は見ない方が良いでしょう。 戦争と言う状況が進行し それが人種絶滅と重なった時にどうゆう過程を経て行くのか?それが克明に描かれています。 主人公は名の知られたピアニスト。家族と共に絶滅収容所に送られる寸前 友人に助けられて生き残ります。その後彼の同胞達は武装蜂起したりますが 彼は何とか生き残る道を選びます。 彼の友人が言います。「逃げ出すのは簡単だよ。しかしそれから生き延びるのは至難の技だ」と。 まさにその通りで彼は生き延びる為に様々な同胞達の善意に縋って 何が何でも生き延び様とします。何度も死に掛けますが それは信念などでは無く 死ぬ事への恐怖や人間の生存本能と言う物なのでしょうか。 ともかく彼の周りで味方が虫けらの様に殺されて行きます。 でも彼は戦いません。恐怖で震えながら割れたガラス越しからそれを見ている。 「無駄死にだ」とも言う。 有る意味卑怯とも取れる行動ですが 自分はどっちなのかと考えれば やはり彼の様に震えているだけでしょう。 つまり戦って死ぬのも人生なら 最後は敵であるナチス将校の哀れみや善意に縋って生き延びるのも人生だと思いました。 彼は敵である若い将校の前で堂々とピアノを弾きます。 悲しく激しく。そして若い将校も心を打たれて彼を助けてしまう。 やがてドイツは敗北します。若い将校はソ連軍に捕らえられ 彼もまた解放されたユダヤ人に「私は戦場でユダヤ人ピアニストを助けたんだ」 と命乞いをします。 この場面が戦争と人間(1個人)の関係を如実に表す場面でしょう。 素晴らしい着想だと思いました。 戦争はかくも愚かしいですが 私達の生きる現在でも適当な理由を付けて戦争を始めてしまう 愚かしい大国が現実に有る。過去に何も学ばずにです。 歴史は繰り返すしか無いのでしょうか?それを考えると少し鬱に成りますね。 そのぐらいリアリティーの有る映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2004-05-03 00:28:29)(良:2票) |
10. ジャッカル
オリジナルに投稿したついでに書きますが面白く有りません。 はっきり言って酷い出来でした。製作者はオリジナルの方を見て これが「その後に出せる作品」だと思ったんでしょうかね?何人かの人も書いていますがまったくオリジナルを貶めてしまう駄作だと思います。 2点(2004-02-01 01:45:23) |