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えみさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 9
性別 女性
年齢 45歳
自己紹介 ★はじめまして★
2008年1月からレビュー書かせてもらってます。
ミニシアター系が特に好きで、劇場で観るのが大好きです。
昨年は74本観ました。
今年もステキな作品にめぐり合えたらいいなって思います。

文章書く楽しさが最近分かってきたので
これから観た作品のレビューを心を込めて
書いていこうと思いますので、ヨロシクお願いします★

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1.  やわらかい手 《ネタバレ》 
『イリーナ・パーム』還暦を迎えた女性の風俗店での芸名だとは誰も思わない。そう呼ばれる女性はマギー。世間知らずの60歳を超えた女性がなぜ風俗店での芸名などあるのか。それは難病の孫の為お金を工面する為に始めたのがきっかけだった。短期間で6000ポンド用意しなければならない。到底そんな額など用意できない両親は絶望的な状況になす術もない。しかしマギーがたまたま目にした「高額支給」のバイトの張り紙。それがソーホーにある風俗店だとはその時彼女は気づいていなかった。マギーのやわらかい手に店長のミキは週600ポンド払うと提案する。しかしこの歳になって風俗店で働くなんて絶対誰にもバレたくない!しかし孫を救いたい。その思いだけで彼女は翌日再び風俗店を訪れる。最初はキモチ悪くて何度も石鹸で手を洗ったマギー。しかしどうだろう。最終的には看板娘『イリーナ・パーム』の芸名がつけられた。彼女目当てに男達が長蛇の列を作りライバル店から誘いがくる。彼女は今まで周りからトロいと思われ心から信用できる友達もなく、息子の嫁にもうっとうしがられていた。けど彼女は働き自らお金を稼ぐことや同僚と飲みに行ったり、自分を求めて客が来ることでどんどん自信をつけていく。肘を使い過ぎ痛めてしまってもそれを勲章のようにさえ思い生き生きし始める。一方孫がどんどん弱る姿を目にし、彼女は給料の前借をして何も告げずに息子の元へ届ける。こんな大金どうやって稼いだのか。腑に落ちない息子はある日母親の後をつける。彼が目にしたのは風俗店で働く母の姿。いくら孫の為とはいえ風俗店で働くことを許せず彼は母親を怒鳴りつけた。しかし嫁だけは理解してくれた。孫をどうしても助けたかったのだと。世間から良く思われない風俗店でしかも60歳を超えてから働くマギーの姿に嫁は心打たれ、勇気ある決断に心を開いてくれたのだ。彼女は還暦を過ぎてようやく自分に自信が持て誰かに必要とされる幸せを見つけたのだ。今では世間の目など気にしない。自分という存在に誇りをもてるようにまでなったのだ。彼女は自らの「やわらかい手」で自信を持つことができそしてこれからの素晴らしいであろう人生を掴み取ったのだ。いつまでも受身でいてはいけない。自分の人生は自分で切り開くのだ。
[映画館(字幕)] 10点(2008-02-11 23:13:08)(良:2票)
2.  サラエボの花 《ネタバレ》 
ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争について少しは知っていたが、この紛争後の女性の心の傷、そして恐ろしい「民族浄化」によって生まれてきた子どもに焦点をあてた作品は初めてだった。これらの作品には紛争の生々しいシーンは全く出てこない。ただ、登場人物によって、恐ろしいこの世の出来事とは思えない事実が語られる。同じ女性としてその出来事を考えただけで生きた心地がしない地獄のような世界。その世界を経験した彼女たちが、復興していくボスニアで一生消えない傷を隠し 一生懸命生きていく姿が描かれている。そしてそれを全く知らない子ども達。サラは、自分の父親はシャヒード(殉教者)だと思っていた。父親がシャヒードなら修学旅行代を免除してもらえるのに母親のエスマがその証明書を学校に提出しないことでサラはどんどん不満を募らせていく。サラは事実を全く知らないでいた。そんなサラがエスマにとった行動は、銃を向けることだった。苛立ちからだったかもしれない。しかし、エスマにしたらあのおぞましい光景が甦ったはずだ。その時、エスマは銃を払いのけ、サラに真実を語る。「民族浄化」によりレイプされ生まれてきた私生児ということを。エスマは妊娠中生まれてほしくないとお腹を強く何度も叩いた。 産んだ後、1度母乳をやるだけと思っていたのに抱き上げたとき、この世にこんな美しいものがあると知らなかったと彼女は語った。生命の誕生はこの世で一番素晴らしいことだと思う。そして私は、女性として生命を誕生させることをとても誇らしく思う。その決して犯されてはいけない神聖な出来事が戦争という醜いもにによって壊される。それを犯した人達も元々は母親から生まれてきた神聖なものなのに。しかし生まれてくる命に悪いものなんて何ひとつない。どんな形で命が宿ろうと、生まれてくる子ども達に罪なんてない。それを受け入れたエスマの複雑なキモチが伝わってくる。お腹を力の限り叩くなんて絶対できないことをしてしまう程受け入れることができなかったのに、それでも自分が全てであるこの世に生を受けた子どもは美しく、清らかな存在だった。2人は血が繋がっている、親子なのだから。一生2人は心に傷を負って生きるだろう。しかし、その傷を少しでも癒すのはお互いの存在であるはずだ。なぜならそこには必ず「愛」があるからだ。目には見えないけれど、親子の「愛」もこの世で神聖なものだから。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-03 22:09:11)
3.  アース 《ネタバレ》 
地球。 太陽の恵みを受け、水を育み、緑が茂り、生物が棲む命の星。 地球は素晴らしく、偉大で、優雅。 そして時に厳しく、儚く、脆い。  太陽が1ヶ月以上も昇らない北極。 地球上の酸素の3分の1を与えてくれるタイガ。 季節の移り変わりのない赤道付近の熱帯雨林。 行けども行けども砂ばかりの乾いた砂漠。 そして、そこに適応した動植物たち。  この作品に映し出される全ての映像に息を呑み 観たこともない素晴らしい景色 生きるか死ぬか身体ひとつで生きる動物たちの強さに圧倒された。 そして季節ごとに変わりゆく植物の生命を目にし 改めて太陽と水の存在に感謝した。  その太陽と水の有難さを中心に 北極グマ・象・ザトウクジラにスポットを当て作品は進む。 生まれたばかりの北極グマの赤ちゃんと母親が 氷が張った海にエサを求め旅立つ。 象は乾季になり水を求め何千キロも旅をする。 ザトウクジラも荒れ狂う海の中ひたすら南極へと突き進む。  彼らが危険を冒しても旅をするのはただ生きる為だ。  常に死と隣り合わせ。  過酷な旅を終えた彼らの表情はまさに至福の顔だ。 オアシスに辿り着き、水中を泳ぎ水遊びをする象。 仲間がライオンに襲われ、砂嵐の中群からはぐれてしまったものもいた。 そんな過酷な旅を終えた彼らのはしゃぐ光景が目に焼きついて離れない。  越冬の為モンゴルからインドに向かうアネハヅル。 彼らは世界最高峰のピレネー山脈を越えなければならない。 乱気流によりなかなか山を越えられない。 まさに命がけの山越え。 彼らの逞しさに涙が止まらなかった。  観たこともない水で覆われたサハラ砂漠。 乾季を終え、雨季がもたらした大量の雨水でできた湿地帯。 水中を歩くキリン、一方慣れない様子で歩くサル達。 皆、水があれば生き生きとしていた。  地球上に生きる動植物は全て環境に影響されている。 彼らは受身だ。 このまま温暖化が進めば2030年までに 北極グマが絶滅してしまうそうだ。 海中でも温度が上がりプランクトンが減り 食物連鎖の関係も崩れていく。  私たち人間がこの環境を変えなければこの景色は失われてしまう。  この作品も地球温暖化の深刻さを私達に投げかけ幕を閉じた。 ただ地球の素晴らしさに感動するだけでなく これからの地球を考えていこうというメッセージを。  この作品が遠い過去のものになってしまわないように。
[映画館(吹替)] 10点(2008-01-19 20:38:39)(良:1票)
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