Menu
 > レビュワー
 > よしのぶ さんの口コミ一覧
よしのぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 西ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  眼下の敵 《ネタバレ》 
二人のキャプテンの魅力が十分に引き出されている。一筋縄ではいかないキャラ設定が実に見事。駆逐艦のマレル艦長は、最初はみんなから素人船長と馬鹿にされるがそれが百八十度してゆく様子は見ていて心地よい。潜水艦のフォン艦長は醒めた目で戦争を見つめる老軍人。ヒットラーやヒットラーを尊敬する若者を苦々しく思っている。戦争を憎んでいるのだ。 ◆駆逐艦のマレル船長は新婚の妻の乗った船を潜水艦に沈められた。それも目の前で。「悲惨さと破壊には限りが無い。まるで頭を切っても生えてくる蛇のようだ」潜水艦のフォン艦長は二人の息子を軍人に育て、戦争で失くしている。「前の戦争とは違い、今回の戦争では機械の戦いで、人間味がなくなった。この戦争に栄誉はない、勝っても醜悪だ。死者は神に見捨てられて死ぬ。無益な戦争だ」それぞれ心の傷を負い、共に戦争に対しては批判的な二人の知将が手に汗握る頭脳戦を展開する。派手さは無いが、厭きさせない。戦っている間に奇妙な友情のようなものが生まれ、最後はマレル船長がフォン艦長を救助する。それはマレル船長がフォン艦長が負傷した部下を必死で救助しようとする姿に感動したからだ。 ◆最後に進行役的役回りの軍医が言う。「希望を見つけましたよ。奇妙な場所で、海で戦いのさなかに」敵同士でも友情が生まれる、つまり理解しあえば戦争は避けられるという希望が描かれている。それは成功している。だが戦争の悲惨さは十分には描かれていない。どこかスポーツのような感覚で扱っているように感じる。指を失った元時計技師の水兵の挿話などは活きているが、どこか薄っぺら。潜水艦で恐怖のあまり頭がおかしくなり暴れる男も、どうも深みがない。短時間に納まりすぎるのだ。重厚な戦争人間ドラマを描くには尺が足りない。佳作だが名作とはいえない。例えば船長の妻の死ぬ場面、艦長の二人の息子が死ぬ場面を織り交ぜれば、ぐっと深みを増したことだろう。不幸な身内の死と長時間に渡る海での死闘を乗り越えての友情は半端ではないからだ。 ◆実際の駆逐艦を用いての爆雷投下場面は迫力ある。独米共に平等に描く監督のフェア精神は心地よい。ただドイツ人捕虜をあれだけ自由にしていたら乗っ取られるんじゃないかと心配してしまう。
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-03 04:03:45)
2.  カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 
病原菌拡散の恐怖と国家の陰謀を盛り込んだパニック映画。事件に巻き込まれる群像劇が丁寧に描かれていて、見ごたえがありました。国家権力側は一切顔を出さず、不気味を煽ります。マッケンジー大佐も女医も抹殺されるであろうことを予感させるラストも秀逸。最も印象に残ったのは、カプランのキャラ作り。ヤノフの収容所で妻子を亡くしたトラウマを持つ老人。自販機の釣り銭を出したり、時計やライターを売ろうとしたり、スリの手際を見せ付けたり、電車から逃げ出して撃たれたり、やたら目立ってました。さらにカサンドラ鉄橋の危うさを指摘し、列車も爆破させます。脚本上、魅力的な人物です。兵器製造者夫人と愛人ナバロのカップルも面白い。ナバロは登山家で麻薬密輸人。それを追うニセ神父刑事。ちょっと作りすぎでしょうか。愛犬ヤーゴも大活躍。チャンバレン医師は、暴露本を出版しようとする元妻との間に愛情が戻る話に。こういう人生ドラマが描かれているので、見ていて飽きません。医師夫婦が胸のすくような活躍をしますが、他の人にももうちょっとがんばってほしかった気がします。気になること:①テロリストの目的が不明。②テロリストがあの列車に乗っていると分かる根拠が薄い。彼のドラマも描くべき。③感染による死者が少なすぎる。回復も早く、恐怖が伝わらない。④鉄橋が危険であるという確証が薄い。あれだけでは反乱を起こさせる確固たるものがほしい。⑤列車の軍人はどうやって上司と連絡をとっていたのか?無線機ぐらいあるはず。⑥ヘリでの追跡を続行すべき。⑦ナバロは電車の屋根を歩けばいいのに。「上にも兵士がいる」と言い訳していたが、いなかった。ビビっただけなのか?ナバロを感染させないほうがすっきりした。⑧ニセ神父の刑事は間抜けすぎ。⑨チェンバレン医者が不用意に患者に触りすぎ。⑩元妻は、愛情を取り戻したくて追いかけてきたのでしょうか?暴露本は脅し?
[DVD(字幕)] 7点(2009-10-07 12:22:47)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS