1. シテール島への船出
映画監督のアレクサンドロスは父親役の老人を探していた。ラベンダー売りの老人を見つけ、港まで追いかけたところで、突如劇中劇がはじまる。老人が船から降りてきて32年ぶりの父子の再会を果たし、母親に会わせる。二人はかつて住んでいた村へ行き、二人だけの暮らしをする。しかし、父親は政治犯罪により国外退去を迫られ、イカダに乗せられ海を彷徨う。母親も一緒に乗り込む。 ラストシーンがとても美しかった。イカダに乗った二人が寄り添う姿が。 劇中劇と現実のシーンとが交錯しながらストーリーは進む。過剰な説明をすることなく、ロングショットと長回しで展開させる技量はものすごい。 [映画館(字幕)] 5点(2011-11-15 18:59:27) |
2. バグダッド・カフェ
リバイバル上映で観てきました。観終わった直後は、正直言って期待してたほどじゃないな、と思いました。けど、時間が経ってもじんわりと心に残っていますね。そういうのが良い映画なのではないでしょうか。音楽と、砂漠の熱気と、個性豊かなキャラクター。ジャスミンみたいなヒロインって素敵だなぁ。久々の良作です。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-08 17:33:25) |
3. ストーカー(1979)
《ネタバレ》 はじめは何度寝そうになったことか!!しかし、ゾーンに着いてからはまばたきをすることすら惜しかった!ゾーンに魅せられた男たちの、絶望と希望のピクニック。まず、今のハリウッドでは絶対に作れない映画。CGを使いたくなるような設定なのに、一切それを使わずに観る者の想像力でゾーンを描かせてしまう!!ゾーンを映像化してしまう方がよっぽど楽であろうに、観るものに強烈に想像させてしまう演出・演技・構成は脱帽としか言いようがない。「ゾーンは一見きまぐれのようだが、行く者の精神そのものだ」という台詞に象徴されるように、これは観る人間の深層心理を映像化したものである(そんなことがまさかできるとは!)。ハッキリ言って単なる原っぱと廃墟なのに、あんなに緊迫感があって、観客を引きつけてしまうなんて、信じがたい。役者の演技と監督の演出で、廃墟がまるで生き物のように思えてくるのはなぜ? 久しぶりにスゴい映画に出会っちまった。 [映画館(字幕)] 10点(2009-11-18 20:35:57) |
4. ストレンジャー・ザン・パラダイス
ジム・ジャームッシュ最高ですね!!ワンカット目から感動してしまいました。音楽もいいですし、三人のグダグダなコンビネーションも味がありました。映画なんだけど、「あるある!」っていう日常の雰囲気よかったです。弾まない会話とか。どのカットをもっても画になる映画って本当にすごいと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2006-11-29 14:45:11)(良:1票) |
5. ダウン・バイ・ロー
始まってすぐの横に流れていく映像が印象的です。音楽とともにさまざまな人たちを映し出している…。ロベルト・ベニーニがすごくいいヤツでぱっと映画が明るくなりました。ラストもすごく好きです。 8点(2004-02-25 18:21:07) |
6. ベルリン・天使の詩
前半の白黒がちょっと長すぎたような感じがします。でもそれで後半が引き立ったのかも。…題名のとおり天使の詩ですね。う~ん、判断難しいです。最後は良かったのだけど、前半が。。あ、歴史的背景が色濃いですよね、よく分からなかないけど。 5点(2004-02-15 01:14:13) |
7. パリ、テキサス
初めからぐいぐいと映画の中に引き込まれてしまった。面白いと聞いてはいたけどココまでとは…。これぞサスペンス。観る側を宙ぶらりん状態にさせたまま物語りは進んでいく。最後は涙、涙。ストーリーも良いし、役者も良いし、音楽も良いし、映像も良い!大好きです! 10点(2004-02-12 11:00:07) |