1. 夕なぎ(1972)
自分で主体的に仕事や人生を築かないが寄生的適応力があるというのもいやらしい生き方だ。自律できないから自立しない、ということなのだろう。カント先生、フランス人もなんとかしてやってください。 [DVD(字幕)] 6点(2015-12-14 22:41:23) |
2. 哀愁のトロイメライ
クララがたぶらかされているというテイストを残しているのだけれど、これってどういう意味があるんだろうか。史実でもないようだし。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-19 23:14:00) |
3. 1900年
1976年にこれを見て(まだ共産主義に未来を感じることができたので)、もうちょっと前半がスピーディーだったら、自分の人生に残る作品になっていたように思う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 12:50:47) |
4. 都会のアリス
うまくいかない者どおしが、寄り添うというお話。互いに歩み寄りすぎたり、歩み寄ることでうまくいったり、あるいは、性的な関係になったりしないところが、よいところ。 ペーパームーンとは外形的なところ以外全く似ていない。むしろ、パリ、テキサスのミニマル版といったところか。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-01 01:20:01)(良:1票) |
5. 暗殺の森
ややこしい作りの割には、退屈しないで、映像美を堪能することができた。何回か見てストーリーの深みを理解すると、もっと高評価できるのかもしれない。ステファナ・サンドレッリが魅力的だ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 12:47:25) |
6. パリ、テキサス
映像の美しさに打たれる20代、ストーリーの間合いに感心する30代、心の風景に染み入る40代って感じだが、上手に年をとるのはむずかしい。もう少し年齢を得てから、また見てみたい映画である。 2024/12/18追記 60歳代になったので久しぶりに見てみました 映像が美しいというより、自分好みの色彩というのが正確ですね 単純にナスターシャ・キンスキー美しいなあというのが感想です 嫌いな映画じゃないですが、トラヴィスにもジェーンにも感情移入ができず、さらに、これからジェーンとハンターにどうしろっていうのか、イラっときますね 長く生きるとロマンティシズムを失いますね [DVD(字幕)] 7点(2012-11-26 23:51:36) |
7. 恋ひとすじに
少女時代のロミーシュナイダーが(眉の書き方のせいか)、とてもイマイチ。ストーリーや、「ほかの女のために死んだのね」というセリフや、いきなり「運命」だったりする音楽など、映画の作りが陳腐なのだが、それ以外は、古さを感じさせない。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-06 21:32:14) |
8. ルートヴィヒ(1972)
自分がもう少しまじめな映画ファンで、もう少し感受性のある年齢でこの映画に出会っていたら、人生が変わっていんじゃないかと思わせる作品。イタリア語でこの話を鑑るのも不思議な感じだが、イタリア語じゃないと、この映画にならなかったような気がする。 [DVD(字幕)] 8点(2012-08-11 23:26:56) |
9. さよなら子供たち
子どもたちの顔と名前が一致するあたりから、引き込まれる。最後の落とし方も、ルイ・マルらしい。子どもたちの顔と名前が一致したところで、もう一度最初から見たいと思う映画だが、実際見るかというと、そこまでではない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 06:59:11) |
10. 蘭の肉体
この続編が、オゾンの「まぼろし」である…という冗談はさておき、『愛の嵐』以上にシャーロット・ランプリングの美しさを見るための映画。脚本か、撮り方か、どちら変わらないが、どちらかを良くすると、もっと良い映画になったような気がする。陳腐な原作を、ここまで幻想的にしたのは素晴らしいとしても。 [DVD(字幕)] 6点(2011-11-08 00:58:39) |
11. 愛すべき女・女たち
五話までは、つまらないなりに、統一感があったのだが、六話でややこしくして、よけいにつまらなく感じた。 ジャンヌ・モローもこの役をやるには、ちと歳がいっている。 [DVD(字幕)] 4点(2011-10-24 00:26:27) |
12. リサと悪魔
42歳シルヴァ・コシナが妖艶!54歳アリダ・ヴァリにはもうちょっと若い役やらせろ!…という感想くらいしか出てこないくらい、何が何だか。これを衛星第2とはいえ、NHKでやったというのだから、NHKもどうかしている。新エクソシスト/死肉のダンスでなぞ解きされると、ちょっとは分かった気になるが…。 [DVD(字幕)] 2点(2011-10-14 00:10:10) |
13. シェルブールの雨傘
似たような体験をしている人は、同じように、胸が張り裂けるように辛い映画だと思う。それでも、なんでもなかったように、人生って進むものだ。…色彩が素晴らしい。 [DVD(字幕)] 9点(2011-10-07 13:55:30) |
14. ブラック・ムーン
こういう映画はすごく好きだし、キャスリン・ハリソン的な女優も好きだし、胸のさらけだしっぷりも男らしくて良いが、いかんせん、この退屈ぶりには点数を下げざるをえない。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-08 23:33:01) |
15. 審判(1963)
原作を妙に意識した結果、原作を超えられないことになってしまった典型の映画。ロミー・シュナイダーは良いと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-03 11:28:33) |
16. ルシアンの青春
陰鬱な時代の、ルシアンのような人物にスポットを当てているという時点で、この映画は成功している。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-05 10:09:56) |
17. 地獄に堕ちた勇者ども
シャーロット・ランプリングの美しさで、ヴィスコンティの美学を感じる。前評判が頭の中で肥大化していたからなのか、思ったより、全然普通の映画でした。長いナイフの夜事件とか、もうちょっと短くできるような気もいたします。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-12 17:20:58) |
18. オーケストラ・リハーサル
なかなか完成度が高い映画。後半の騒動までは映像が淡々と流れる感があるが、退屈さはない。ちゃんと演奏できる俳優陣を集められるとなおよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2010-08-28 16:18:46) |
19. わたしは目撃者
アルジェントをホラーでなく、映像&空間でファンなので、盲者が主人公というだけで参っちゃいます。 [DVD(字幕)] 7点(2004-04-17 02:19:10) |
20. 歓びの毒牙
ストーリーの枝葉の弱さを押し切る力に欠ける面はあるが、これがデビュー作とは思えない完成された作品。静寂と空間の使い方が秀逸。脇を固める人物は結構魅力的だが、メインの人物の魅力に欠けるのが残念。鳥の使い方も遠慮がち。◆冒頭の画廊での殺人場面の空間の美しさには嘆息する。 [DVD(字幕)] 8点(2004-04-17 02:16:50) |