1. ブリキの太鼓
わざわざ見せなくてもいいような不快でえげつない映像がこれでもかと押し寄せてくる。しかし根底に流れる感情は決して悪意ではなく、むしろユーモラスな温かささえ感じさせる。そういう意味ではこの映画そのものが子供の心をそのまま映した極めて純粋なものであると言えるのかもしれない。一生忘れないであろう強烈な印象を残す作品でした。 10点(2005-01-31 08:05:20) |
2. パリ、テキサス
《ネタバレ》 心に大きな傷を持つ鬱病患者が、自分を癒すために他人の人生をひっかきまわす不愉快な話。傷の原因は自分たちが自己に執着しすぎたために起こった悲劇なのに、何も反省が無い。最期は自己満足の表情で終わり。ふざけんな。学校からの車道をはさんだ帰り道は非常に良かったけど、帳消しになるほどイヤなラスト。 6点(2004-03-29 02:30:55)(良:1票) |
3. さよなら子供たち
冷ややかで苦くて残酷な映画。心に刺さる厳しさがある。普段は妙に大人びていて冷めた感じの2人が無邪気にピアノを弾くシーンが素晴らしい。それだけに、あまりに重いラスト。美しい映像がさらに残酷さを際立たせている。 8点(2004-03-21 22:16:24) |
4. ベルリン・天使の詩
監督のやりたいことは何となくは伝わりますが、いかんせん表現方法が独特で疲れる。心の声を聞くと言えば聞こえはいいものの、悪く言えば覗き趣味を感じた。哲学的なセリフがやけに多いので、もう少し地に足のついた心の声ならのめりこめたと思う。ピーター・フォークが素敵すぎる。 7点(2004-03-14 01:26:03) |
5. バグダッド・カフェ
形容する言葉がなかなか見つからない不思議な映画。人が変わるためにはほんのちょっとしたきっかけが必要で、それが新しい友人との出会いならなお良いということかな、と。好きなシーンは、娘がおばさんの部屋に遊びに来るとこです。 8点(2004-03-01 03:08:41) |