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1.  愛の神、エロス
裸体が出て来ないのに1番エロスを感じたウォン・カーウァイのやつが素晴らしかった。原題は『THE HAND』。若き仕立屋(チャン・チェン)がある女性(コン・リー)の元へ行くと、いきなりズボンを脱げと命じられ、まず手を見せろと言う。この場面のコン・リーのサディスティックなエロさは半端じゃない。言われるがまま従うチャン・チェン。「女を知らない手ね」「そんな手じゃ良い服を作れない」と言う。そんな馬鹿な?だが、男はすでに女の虜。抗う術もなく女の手の動きに身を任せ悶えていく…。冒頭からなんというエロさ全開!もうやられてしまいました。男が女の体のサイズを計る時も手の動きがクローズアップされ、そこはかとないエロスを感じさせてくれました。というわけで安定の王家衛を堪能出来てもう満足でした。  他の2本については軽く述べるに留めます。 ソダーバーグのやつ・・・殆ど密室で繰り広げられるおっさん2人の押し問答。全くエロスを感じられず、何が言いたいのかさっぱり不明。コメディーなのか? アントニオーニのやつ・・・前2作とは打って変わって裸体がバンバン出てくる。視覚的なエロスは感じるがキャラクターに全く魅力を感じられず、入っていけなかった。他が室内劇だったのに比べ、外へ向かって行く物語だったのは変化があって良かった。  個別に点数を付けるとしたら順番に8点、2点、3点という感じ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-24 02:01:08)
2.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
ブラピ主演じゃなかったらもっと小規模に公開されていたに違いない、相当地味で無駄に重厚さだけが漂うB級SF。  ブラピ演じる主人公によるモノローグの多用により、彼がどのような思いでこの壮大な旅に向かって行ったのか理解はし易かったが、度々重要な局面に陥った時には全く言葉を発さないばかりか、表情もあまり変わらないので何を考えているのか全然わからなかった。あと、自分のせいで乗組員3人死んでたと思うが、これは罪に問われないのだろうか、そこがとても気になった。 猿や賊が襲ってきたりとか、無理矢理見せ場を作ろうとしている辺りもB級臭い。 宇宙の彼方にいる父親を探しに行くというプロットだけ聞いてもっとワクワクするような旅が待ち受けているのかと期待していたら、全然盛り上がりに欠けるし、ひたすら退屈だった。
[映画館(字幕)] 3点(2019-09-24 07:24:41)
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