1. SPIRIT スピリット(2006)
《ネタバレ》 ジェット・リー本人が「最後のマーシャル・アーツ映画」と言っているだけのことはあって、まさしくジェット・リー、いやリー・リンチェイの集大成的作品と言っていいし、間違いなく彼の代表作の1本となるでしょう。 本当は10点満点と行きたい所なのだが、出来ることならベストコンディションの霍元甲と田中安野の素手対決が見たかったということでこの点数です。 とにかくこのレベルの本格的カンフー映画はこの先そうそう出てこないでしょうよ。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-24 00:26:15)(良:2票) |
2. 頭文字(イニシャル)D THE MOVIE
わたしは吹き替えで観たのですが、レースシーン以外はコントに近いかも(笑)。なんとも変な感覚に襲われる映画である。何しろ、ぱっと見は日本が舞台の邦画。しかし役者の演技(ノリ)は明らかに香港映画。でも喋るの日本語。観る前までは「テレビの吹き替えとかわらんだろう」と思っていたのだが、いや~予想以上に違和感ありありだ。しかし、そんな事もどこかにぶっ飛んでしまうくらいドラマ部分は”やりすぎ感”に溢れている。香港ロケの香港映画以上に香港ノリで、マンガ以上にマンガしている。寒いギャグはホントに笑えない。しかし、舞台が一度峠に移れば、CGを極力抑えた実車ならではの迫力と緊張感のある走りが始まる。スタントは日本の高橋レーシングが担当したそうだが、コレが日本人が撮っている映画だったら、ここまでカッコよく見せられなかったのではないだろうか。キャストは微妙に?いや結構性格などをいじられてしまったり、原作に出てくるキャラが削られていたりと(特に高橋兄弟の弟・高橋啓介がいないのは寂しい)ちょっと残念ではある。話の方もクライマックのレースでうまくまとめて終わりかなと思わせといて、拓海となつきの話が入り、何か中途半端な終わり方になったのも残念だ。ってか、続編作る気バリバリですなぁ、コリャ~。まあ簡単に言ってしまえば”峠バトル最高””ドラマ部分微妙”といった感じだろうか。あ、それと一箇所でもイイから劇中の走りのシーンに主題歌でもある「BLOOD on FIRE」を流してくれればもっと盛り上がったのになぁ・・・と思ふ。関係ないが、映画を観たあとの帰り道、頭の中で「BLOOD on FIRE」が鳴り響いて、思わずスピード出しちゃったよ・・・自転車だけど。 [映画館(吹替)] 7点(2005-09-22 00:41:27)(良:1票) |
3. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
「ドランク・モンキー/酔拳」(1978) を劇場で観て以来の(本当は同時上映の「トラック野郎」をメインで観に行ったんですけど)ジャッキーファンのわたしとしては、どうもここ数年のハリウッド系ジャッキー作品に物足りなさを感じていたわけで、そんなわたしとしては、今回の香港映画完全復帰という話だけでもう嬉しい以外の何ものでもなく「うぅ・・・オロローーン」なんです。しかも本作は、単に”昔のジャッキー作品が帰ってきた”のではなく、凡作続きのハリウッドの中で学んだであろう事をプラスした”新しいジャッキー作品”として戻ってきたのだ。しかもジャッキーのこの作品に賭ける意気込みがハンパでは無い事がこの『香港国際警察 NEW POLICE STORY』というタイトルからして伝わってくる。何しろジャッキー作品傑作の1本「ポリスストーリー」の名をひっさげて来たからにはファンは弥が上にも期待する事はジャッキー本人だってわかっているだろうに・・・。しかし、観終えた今となってはそんな心配はすべてどっかにぶっ飛ぶことだろう。アメリカ進出作「レッド・ブロンクス」(1995) 以降の作品では間違いなくコノ作品が最高傑作と言ってしまおう。最近ジャッキー作品を観ていないという方はこの作品から戻ってみてはいかがでしょうか。 [DVD(吹替)] 9点(2005-08-29 00:31:49) |
4. ゴジラ FINAL WARS
これはなかなか面白い作品じゃないですか。本当は”「アンギラスとガイガンの雄姿が見れて満足です」(8点)”と簡単なレビューで済まそうと思っていたがあまりにもあれなので、もうちょっと書かせてもらいます。だいたい 菊川怜に松岡昌宏が「モデルさんかと思いましたよ」(確かこんなセリフ)と言ってるあたりで「こりゃもの凄いコメディ映画だなぁ~」と気づいてあげなければ・・・えっ、そうじゃないの?今までゴジラ映画はすべて観てきましたが、後期の作品ほど何かに縛られた作りと言うか「ゴジラはこうでなければならない」みたいなものが感じられて。それが悪い事とは思いませんし、最近の作品は徐々に面白くなって来たと思うし。でも、そんな変化は、わたしのようなゴジラ好きの中での話であって、さほどゴジラ作品に興味が無い方々からすれば、どれを見ても一緒に思えたんじゃないですかね。ウチの相方(奥さん)なんか「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」と「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」を立て続けに観ている子どもとわたしに向かって「何同じ映画を何回も観てんの?」ですよ!「同じじゃなーよ、金子修介ってガメラの監督なんだよ!」と言い返してみたりして。そんな相方がですよ、この「FINAL WARS」観てですよ「なんかいつもと違うね」ですよ、挙句に「なんかマトリックスみたい」ってw。でもですよ、今まで何本か付き合いで観てくれた相方が「まあ、観れた」と初めて誉めてくれたんですよ、ゴジラを(涙)・・・え、誉めてない?まあ、何を言いたかったのか自分でも良くわかりませんが、このままダラダラ続けても「ゴジラ」シリーズにとってあまり良い未来は無いような気がしますし、そろそろ今まで引きずってきた何かを一度ぶっ壊して、リセットするのも良いじゃないかと。その為というか、せっかく監督に北村龍平を起用したわけですから、監督さんらしさを出して当たり前じゃないかと。そのためにいろんな監督さんがいるんじゃないんですかね。確かに人間の格闘アクションや銃撃戦が多かったりして、ちょっと暴走しすぎの感はありますがね。「こりゃ~まるでスターウォーズだな」とか「お、今度は少林サッカーですか」と、こんな楽しみ方をしてはいかがでしょう・・・ダメか; とにかく伝統あるゴジラシリーズにこんな作品が1本くらいあっても良いと思う今日この頃です。 まあ、ホントに最後か怪しいですし。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-19 14:37:35)(良:1票) |
5. カンフーハッスル
う~んヤバイ。いい歳こいて、こんなハチャメチャで内容の無い作品が面白い・・・いや、やっぱり言い直す、凄く面白い。幼い少年(わたし)の心を掴んで止まなかった70年代の胡散臭いカンフー映画とスターたち。それがこの自動車が空中を飛び交う時代・・・いや、世の中そこまでは発展しておりませんが、まさかこの2005年の劇場1発目として、こんなアフォな、本物のカンフー映画を見れるなんて。今更カンフー映画?と思われる方も居りましょう。しかし、わたしは今このような映画を撮ってくれたチャウ・シンチー監督に心から感謝したいです。バレバレのCG?良いじゃないですか、あまりにも大げさでありえないCGはリアルな達人たちの生のカンフーアクションと、コンピューターの中で作り出されたアクションを見分けやすくしてみました・・・そんなふうにわたしは勝手に解釈しています。主演のチャウ・シンチーの活躍が少ない?それはきっと他の達人たちの活躍を増やす為、自分は活躍の場を減らしたんだと、チャウ・シンチーのカンフーマスターたちへの愛をまた勝手に感じてなりません。なんでアイツはいつも半ケツを出しているかって?良いじゃないですか、広い世の中、そして中国の長い歴史の中でそんなヤツが1人くらいいても。笑いという面ではこの作品はやや控えめです、と言いますか個人的には笑いはおまけ程度の本格的カンフー映画だと言いたいくらいです。「少林サッカー」を見て香港映画に目覚めた人やチャウ・シンチーに変な期待を持っている貴方、もしかすると痛い目を見るかもしれませんので心して見てください。 10点(2005-01-07 01:05:54)(良:3票) |
6. グリーン・デスティニー
話は普通だし、ワイヤーによる無重力状態は若干鼻に付くが、カンフーとチャンバラは最高レベル。それだけでも素直に楽しめるレベル。映像の美しさも素晴らしい。出来ればワイヤーで吊られて飛んでいる時、脚をパタパタするのをやめてほしかった。それが無ければもう1点追加しても良かったのに。 6点(2003-12-22 01:43:44) |
7. 少林寺
今やジェット・リーファンだけでなくカンフー映画の基本的作品。それまでもいろいろなカンフー映画はありましたが、これほどストレートで正統派のカンフー映画はなかったと思います。出演陣のほとんどが各武術大会のチャンピオンたちというのもあり、他のカンフー映画とは違う本物の迫力があります。カンフーアクションが好きな方は1度は見ておくべきです。 8点(2003-09-04 15:51:41) |
8. HERO(2002)
期待していた本作をついに見ることが出来た。そしてその期待は裏切られることは無かった。いや、それ以上の出来だった。中国大陸の大自然とワダエミのデザインが融合した目もくらむような映像美はもちろんのこと、HEROというものについて考えさせられる重厚なストーリーは中国映画ファンで無くてもお勧め。おそらく世界最高峰であろうアクションをアジアが誇るスターたちが体を張ってやっているところは凄いことだ。「マトリックス」や「チャーリーズエンジェル」、「火山高」などワイヤーアクションを使う映画は増えているが、本作で本物の違いを見せ付けられるだろう。特に長空(ドニーイェン)と無名(ジェット・リー)の本物の達人同士による10年ぶりの対決は圧巻です。だだ、しいて言えば「グリーンデスティニー」同様、ワイヤーの使いすぎによる重力無視状態が少し鼻につくだろうか。中国の歴史モノと言うことで敬遠される方も多いと思うが、そういう方にこそ本作は見て頂きたいものです。わたしはDVDが発売したら即買いです。 9点(2003-08-19 12:06:21) |