1. Mr.ノーバディ
《ネタバレ》 うーん。正直言って、メチャクチャじゃないですか。娘のブレスレットが見あたらないことが発火点だったと思いますが、そんなキャラクターかなあ。いえ、娘がとっても大事なのはわかりますが、それで家族を危険に晒すほど我を忘れる主人公とは思えない。反撃を開始し始めてからは、多少ダメージを食らっても見ていて負けるような気がしない。好きなシーン(火曜日にゴミを出し忘れるところ、ラザニア作ると宣言するとき、自慢げなところ)もあるんだけど、冒頭の強盗シーン(ゴルフクラブで殴りつけなかった)のように、本当に「NOBODY(なんでもない人)」が、暴力に対して、合理的で最低限の対処を繰り返し、難局を抜け出すような話ならよかったのに、と思っています。漫画「マイホームヒーロー」の鳥栖哲雄みたいに。「Mr」つけた邦題もどうか。Mrつけたら、NOBODYじゃないだろ。あえてかもしれないが、そんな映画じゃなかったと思うが。原題は、普通名詞だったはず。【追記】ああ、なるほど。目隠シストさん、ワタシもアレっと思ったクチです。確かに作中、彼の経歴を調べて「存在しない人」という意味でNOBODYを使っているシーンがあります。ただ、冒頭の1週間の繰り返しは、まさに「なんでもない人」のシーンですよね。タイトルのNOBODYは2つの意味を持つものであり、その意味でも「Mr」 はいらないだろと思っています。 [DVD(字幕)] 3点(2021-12-07 06:08:58) |
2. 薬の神じゃない!
《ネタバレ》 うーん。「ミニ・シンドラーのリスト」みたいな趣もあって、興味深いお話だと思うのですが、しかし。結構な綱渡りをしているんだけれど、当局が手ぬるい。患者の事情を考えればすごく影響が大きな状況なのに、限られた登場人物だけでお話を回している。全体にチグハグな印象です。裁判所から護送されるラスト近くのシーンは、コロナ禍の今見るとさらに意味深いと思いますが、いやいやもっと面白くってもいい題材だったんじゃないの、と思ってしまいます。 [DVD(字幕)] 6点(2021-04-19 21:50:15) |
3. ペガサス/飛馳人生
《ネタバレ》 うーん。なんだろうなあ。例えていうなら、昭和の少年雑誌で早々に連載が終わってしまったC級レース漫画を、なぜか現代の技術で実写化に成功してしまったような感じ。だから、基本的にはつまらないんだけど、妙な感じでオカシイところがあるんですよね。「朱春娟(チュンジュエン)のおかげだ」というところで、不覚にも笑ってしまった。一体誰なんだよ。なんか、取るに足らない面白さとでもいうのかなあ。破綻してるけど、憎めない。不思議な映画だったなあ。どうしても2点だとは思うんだけどね。 [DVD(吹替)] 2点(2020-12-18 20:45:58) |
4. パシフィック・リム:アップライジング
《ネタバレ》 映画館で見るべき映画を、家庭の小さいテレビで見といてナンですけれど、映画館で見たって面白くなかったに違いない。作ってる人たちは楽しかったんだろうなって雰囲気がうっとうしい。文化祭ノリ。3作目があるかのような終わり方ですけど、こんな大風呂敷広げといて、3作目がなければそれはそれで面白いとか思いましたよ。「え、俺たち、裂目の奥にはいけないの!」。東京と富士山の間にはだいぶ田園地帯がありますが、田んぼで闘う"KAIJYU"とイェーガーなら見たかったな。 [DVD(字幕)] 2点(2018-10-19 21:38:04) |
5. ライジング・ドラゴン
《ネタバレ》 若いときから、一貫して変わらない。古典的なギャグと呼吸しているヒマあるの?とばかりのアクションシーン。申し訳程度の錦の御旗(本作でいえば、「遺物は祖国に還そう」)。ジャッキー・チェンの映画こそが100年後にも視聴されているのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 16:58:47) |
6. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 例えば、30年後のセスのループのくだり。あの部分だけ切り出してもSFのショートフィルムが成立するんじゃないかというおぞましさ。なんかこれ、スゴイのやってる?ってワクワクした前半。しかし。ジョーのループが登場してからのフワフワ感。悪の黒幕への復讐のために未来からやってきた彼のターゲットは、それとは知らず幼少期を過ごしている子供。それじゃあ、有名な例のアレの焼き直しじゃん。秀逸な設定がもったいない。なお、主人公である若いジョーは妙に色気があってよかったし、画がきれいなところは好き。 [DVD(字幕)] 5点(2013-09-29 08:25:22)(良:1票) |
7. ラストエンペラー/オリジナル全長版
《ネタバレ》 戦犯収容所の所長の引回しを見ても、お互い黙礼してた行き交わすだけにしとけ。紫禁城などには未練も何もないだろう、皇帝の座に座ってみたりするなよ、せっかく穏やかな生活を手に入れたんだから。しかし、力業の歴史劇。長いですが、収容所シーンと回想シーンの切り替えのタイミングよく、最後まで引きつけます。ジョン・ローン、かっこよかったなあ。このレビューで話題の坂本教授演ずる甘粕ですが、ムーディー勝山に似ていたなあ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-30 09:05:28) |