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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  暗黒女子 《ネタバレ》 
観終えた瞬間の印象は『リアリティゼロのなんちゃってミステリー』。しかし、その後小一時間ほどのボランティア清掃中に物語を反芻した結果「悪くないかも」に感想は変化しました。以下私なりの解釈。そもそもオチがセールスポイントの映画ですので、鑑賞後にお読みいただければ幸いです………。 リアリティが感じられない要因は大きく2つ。①狂言自殺で屋上から飛び降り?マジで?しかも後遺症ナシなの?②自身が犯した殺人を、自ら皆にバラすって、むしろ弱み握られてない?清水の言い分を“真実”と捉えるから“嘘くさい”と感じられるのです。そこには“ミステリーのお約束”が存在していました。最後に披露される“事件の真相”を無条件に受け入れてしまう心理。果たして信用するに足る裏付けや証拠の類は提示されていたでしょうか。そう、脇役たちが告発した“小説”と、清水の“種明かし”に本質的な違いはありません。彼女の解説もまた“ある意図をもって創作された”と考えらます。しかも、清水は飯豊の参謀。事の全容を掌握できる立場。月は太陽に成り代わる為に、一計を案じたと推測します。子供たちはまんまと清水に騙されたのではないでしょうか。もちろん飯豊は自殺済み。脇役たちは人肉など口にしていません。金持ちのお嬢様なら、パニックに陥った子供たちを一瞬信じ込ませる程度の「模造腕」の入手など訳も無いでしょう。策士、清水の作戦勝ちと。さて、子供たちがこの“作り話”に気付く日は来るでしょうか。少なくとも“女子高”という閉ざされた世界に囚われているうちは、無理な気がしますが…。ここまで想像して、初めて価値が出る映画と思われます。これが正しい見方とは思いませんが、こう解釈しても面白いということで。たしか本作公開時に清水さんが事務所を辞めて出家されたと記憶しております。騒動が故に公開が危ぶまれた一方、結果的に清水の“サイコキャラ”イメージを補完しており、作品としての完成度が増しているのは皮肉なものです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-15 00:13:16)
22.  アウトレイジ 最終章 《ネタバレ》 
前作が『ビヨンド』なら、常識的にいって本作は『ファイナル』か『フォーエバー』ですよね。何故に『最終章』だったのか。見終えてその謎が解けた気がします。それは監督からのメッセージ。“お前らの想像どおりには行かないよ”ということ。テンション高い「バカヤロー、コノヤロー祭り」を期待していた私としては完全に一本取られた心境です。でもちょっと嬉しいような。多分、正しい商業監督、あるいは職人監督なら、ちゃんと観客のニーズ通りの映画を撮ったでしょう。でも北野監督は、芸人であり、芸術家。同じコトの繰り返しでは満足しなかったものと推測します。前2作を前フリに使っての見事なスカシ。裏切りこそ笑いの神髄。痺れました。雰囲気激変の静かな『アウトレイジ』ではありますが、基本エッセンスは健在でした。会長、花田のエグ過ぎる殺され方。大友&市川のマシンガン襲撃。カタルシスは十分です。シリーズ映画完結作として、ケツの拭き方も見事なもの。ただ、大友が「なんだよ、お前ら信じちゃったのかよ。コレだよコレ」なんて台詞を吐きながら、トマトケチャップを差し出してきたら、拍手喝采したい気分ではありますが(笑)。(以下余談)それにしても役者「北野武」は全くもって大根だと再確認しました。いや正しくは味わい深いので“いぶりがっこ”でしょうか。好きな演技は塩見さん。印象に残ったのは原田泰造さん。あの小物感、テンパリ感はいいなと。大御所・名優・クセモノ揃いの俳優陣の中で、チョイ役ながらちゃんと輝いていたと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2017-10-13 23:59:12)
23.  R100 《ネタバレ》 
齢百の映画監督が撮り上げた“本作”は、タイトル通りR100(=100歳未満視聴禁止)とのこと(100歳未満は観ても理解出来ないとも)。さらに監督は試写会で困惑する関係者を尻目に、恍惚の表情を浮かべていました(劇中の主役・大森南朋と同じ性癖と推測されます)。つまり①誰にもこの映画は観て欲しくない(批評して欲しくない)。②もし批判されてもマゾヒストにとってはご褒美ですよ、ということ。鉄壁の映画批評拒否姿勢です。それはもう清々しいくらい。こうなると評論家は困るでしょう。批評を拒絶している映画に高評価は与えたくないのが人情ですし、かといって低評価を付けるのも監督の注文通りのようで腹立たしい。こんな時、ただの映画好き素人は気が楽です。評論ではなく、単なる感想ですから。以下、素人の毒にも薬にもならない独り言……。本作で採用されている演出技法で印象的なのは「巻き戻し・繰り返し」。渡辺直美の唾プレイや、ダイナマイトCEOのプール飛び込み場面などで多用されています。映画というより、テレビバラエティの演出技法(BGMはマンボのリズムがお馴染みですね)。それゆえ真っ当な映画監督は(そのプライドから)使いたがらない手法ではないでしょうか。監督はそれを見越して、あえて使用している気がするのです。それでいて、ちゃんと面白いのが流石でした(巨躯CEOの膝から入水するフォルムが抜群!)。個人的には、大森のエンドルフィン放出時の顔がキマグレン(又は波岡一喜)ソックリでツボでした(笑)。映画文化自体に喧嘩を売るノリ、関係者及びファンからは総スカンを食らって当然でしょう。一文の得にもならない無駄な喧嘩。私は天邪鬼ゆえ支持させていただきます。今までの松本作品の中で、最も“もう一度観直してみたい”と思える魅力があったのは間違いありません。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-21 20:26:52)
24.  あぜ道のダンディ 《ネタバレ》 
本作における“ダンディ”の定義とは、“やせ我慢してカッコつける”ということ。居酒屋で、主人公の親友が息子君に説明しています。確かに主人公の言動は、この定義に当てはまりました。お腹が空いても朝ごはんを食べない(朝食代の節約?)。ゲーム機の知識が無いのに店員さんに聞かない(無知をさらすのが恥ずかしい)。「お金はいっぱいある」と嘘を言う(子供に心配させたくない。でもバレバレですよ)。そもそも体裁を気にする日本人にとって、“やせ我慢”とは美徳の一部でした。ところが欧米のライフスタイルが浸透してきた昨今、価値観も一変しました。利益至上主義。やせ我慢なんてナンセンス。でも主人公にシンパシーを感じてしまうのは、自分も同じオールドタイプだからでしょう。単に恥ずかしがり屋の見栄っ張りとも言いますが(苦笑)。そんな本作のダンディ父さん。親友の前では弱音と愚痴吐きまくりです。2人の掛け合いがまるで漫才のようで可笑しかった。画面に向かって何度ツッコんだことやら。見た目はオッサン、中身は中学生って、一体何処の名探偵ですか。子育てや介護といった高いハードルを乗り越えてきた立派な大人が、子供に戻ってしまう滑稽さ。でも、こうやってバランスを取りながら、大人は苦い現実と折り合いを付けているのだと思います。ラスト、主人公は言います。「依然として後方」と。多分ずっと後方。逆転なんてありません。でもいつか来るはずの、ラストスパートのために、今は力を溜めるのです。そんなやせ我慢で、耐えられる今日がある。似合わない中折れ帽で、ダンディを気取る親父さんに、幸あれ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-12 19:56:51)(良:1票)
25.  あんにょん由美香 《ネタバレ》 
序盤のインタビュー、中野貴雄監督の言葉が耳に残りました。『林由美香は2度死ぬ』。これは『007は二度死ぬ』を引用したもの。One life for yourself and one for your dreams.誰からも忘れ去られたとき、人はもう一度死ぬ。氏の解釈が合っているかどうかは別にしても、妙に納得しました。女優だからこそ2度死ぬ。いや2度死ねる。フィルムに自己の存在証明を焼き付けられる者のみに許された名誉の死。でも見方を変えれば、思い出してもらう度に生き返るとも言えます。林由美香は野郎どもの心の中で永遠に逝き続け、生き続け、イキ続ける。なんかスゴい。それにしても面白いのは、これだけ多くの関係者のコメントにもかかわらず、彼女の人となりがほとんど掴めないこと。単純に監督の力量不足?それとも、それが林由美香という女優の魅力?自分には分かりません。でも本作製作のきっかけが、監督が彼女に言われた一言「松江くん、まだまだだね」だとすれば、前者の理由のほうが“微笑ましい”。自分は林由美香というピンク女優に思い入れはありません。でも観終えて彼女との距離が近づいたような、少しだけ好きになったような気がします。林由美香への愛と情に包まれた優しいドキュメンタリーでした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-27 18:54:52)
26.  秋深き 《ネタバレ》 
「オッパイを失うくらいなら死んでもいい」ではなく、「どうせ死ぬならオッパイを残しておきたい」が一代の気持ちだと受け取りました。彼女は自分の死期を悟っていた気がする。手術でボロボロになって寺ちゃんを悲しませるより、治癒の希望を夫に抱かせたまま死にたいということ。ブラを焼き捨てたのは生還出来ない事を知っていたから。自らの選択のケジメでもある。胸が痛みます。自分は当初、「オッパイを切らないで頑張ってみたい」という一代の言葉を、寺ちゃんは鵜呑みにしたのだと考えていました。その結果、狂って暴走したのだと。だから腹が立った。少しでも長く彼女の傍に居てやれ。一刻も早く手術を受けるように説得しろ。殴って目を覚まさせてやりたかった。でもラストの寺ちゃんの顔を見て、それが勘違いだった事に気づきました。あれは悔いのない人間の顔。彼はちゃんと一代の想いを受け止めていた。何もかも承知で彼女の我侭を許したのだと感じます。それがどんなに辛い決断だったことか。励ましの言葉をかけるのは容易い。でも「無理しないでいいよ」は愛していなかったら言えません。彼は間接的に“このまま死にたい”という一代の願いを叶えたのだと思います。勿論、ガソリンを飲んでも助からないことや、壷がインチキだってことは百も承知。でも、奇跡を願わずにはいられない。それが人の心。後追い自殺だけは許せませんが、彼の精一杯の足掻きを自分は批難できません。終末医療については様々な考え方があると思います。自分自身、当事者になってみないと判らない。でも最期は自分で決めたいと思う。秋深き。冬支度の頃。少しでも穏やかな冬が我が身に訪れんことを、心から願います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-19 20:25:16)(良:2票)
27.  青い春 《ネタバレ》 
“親友であるためには対等でなくてはならない”青木はそう思ったのでしょう。でも九條と自分では格が違いました。見ている世界が違うのです。それが悲しかったし、許せなかったのだと感じました。同じ世界を共有するために彼がしたこと。髪形も変えました。悪もやってみました。でも足掻けば足掻くほど、あいつとの違いに打ちのめされます。九條と肩を並べるための最後の、そして唯一の方法が、あの“結末”だったのだと思います。夜通し身動ぎもせずに考え抜いて決意したこと。九條より多く手を叩くことに意味はありません。九條と同じ境地「今ここで終わっていい」に辿り着かなければ意味がありません。青木は覚悟の自殺を遂げたのだと思います。絶対に彼は間違っています。親友の意味も履き違えています。でもそんな風に間違えてしまう青春も確かにあります。マメ山田先生は言いました。「花は咲くためにある」「枯れてもまた咲けばいい」でもそれは、根っこが生きていればこそ。根こそぎ摘んでしまった芽は、決して花をつける事はありません。青木の青春は無様で最低でした。ただし個人的には、汗と涙の爽やかな青春像より、こちらの方が百倍しっくりきます。
[DVD(邦画)] 7点(2008-03-07 18:51:31)(良:1票)
28.  遊びの時間は終らない 《ネタバレ》 
地震や火事を想定した予行演習。小中学生の頃はよくありました。先生は必ず言います。「真剣にやれ!」と。でも子供たちの耳には届きません。だって先生たちから真剣さが伝わってこないから。申し訳程度のスモーク。都合のいい時間帯、場所からの出火。どこにリアリティがあるのでしょう。「お約束」という大きな看板がどーんと掲げられています。小学の高学年くらいになれば、それくらい分かります。だから白けてしまうのです。最初はそういう大人世界の矛盾を、子供心に“変だな”と思ったもの。でも次第に慣れてくるのです。イチイチ突っかかるのが面倒になってきます。いつの間にか、物分かりのいい大人が出来上がっているという仕組み。本作の主人公は、そんな大人にならなかった男。真っ直ぐで、正直で、正義感が強い。彼はひたすらリアルに銀行強盗を演じました。当然いろいろな不都合が出てくるのが道理。困るのは大人たち。これがシニカルな笑いに繋がりました。子供心に抱いたモヤモヤがスッキリする不思議。だから、大人社会に疑問を感じている人ほど観ていて爽快なのだと思います。主人公に共感できるか、はたまた眉をひそめてしまうか。観客の“大人度”が量れそうです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-10-08 20:06:44)(良:3票)
29.  阿弥陀堂だより 《ネタバレ》 
美しい日本の農村風景と共に描かれるのは、人の「生き方」です。主人公夫妻が田舎で始めた生活は、象徴的に引用される宮沢賢治の詩『雨ニモ負ケズ』そのもの。田村高廣は天寿を全うするかのように静かに余生を送くる日々。北林谷栄の質素な暮らしぶりからも、テーマが伝わってきます。富と名声を望まない慎ましい生活の素晴らしさ。良く生きることは、良く死ぬことと同じ。理想とする“人のあり方”が本作では描かれています。共感できますし、穏やかな気持ちになれました。ただ気をつけたいのは、本作から学ぶべきは“生き方の姿勢”“心の持ち方”であるということ。“田舎暮らしのスローライフ”が素晴らしいのではありません。ここは注意が必要です。本作では、“意図的に”田舎暮らしの短所を描いていません。自然と共に生きることは、その厳しさをも受け入れること。それに田舎の人間がみんな素朴で温かだと思ったら大間違いです。生きることの厳しさは都会であろうと田舎であろうと同じ。その前提は変わりません。このことを承知している人に向けた作品なのだと思います。生きることに厳しさは付きもの。だからあえて描く必要は無い。田村高廣の病の苦しみ、小西真奈美の副作用の辛さを描いていないことからも、そのことが感じ取れます。監督の優しさだと思います。厳しさを知ってこそ響く優しさ。いいお話だと思います。しかしその反面、本作を素直に肯定できない自分もいます。やっぱりお金は欲しいし、人から尊敬もされたい。いろいろな事に執着して生きて行きたいと思うのです。それが生きる力でもあります。ですからいつの日か、穏やかな気持ちで本作を受け入れられる日が来るといいなと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-05 18:11:56)(良:1票)
30.  ある用務員 《ネタバレ》 
これは『ベイビーわるきゅーれ』ファン必見。そう、ちさと・まひろの殺し屋JKコンビは本作の登場キャラクターだったんですね。つまり『ベイビーわるきゅーれ』はもともとスピンオフに当たる作品であったと。いや役名が違う別の世界線ならスピンオフにはならないのかな。でも殺し屋の名前なんて有って無いようなものですし。このあたりの判断は観客に委ねられている気がしますが。少なくとも本作の二人は単なる殺され役に留まらぬ見せ場が用意されていましたし、何より監督が彼女らにスターの可能性を見出しているのがよく分かります。扱いが丁寧。ボス戦よりも中ボス戦の方が見応えありという『キル・ビル』の栗山千明的スタンスの二人でありました。ちさと・まひろ(本作の役名はリカ・シホ)の登場だけで十分価値のある作品ですが、それを差し引くと今ひとつという感じがしないでもありません。全体的にもう少しアクションシーンのボリュームが欲しかった気がします。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-05-04 07:26:03)
31.  悪夢ちゃん The 夢ovie 《ネタバレ》 
ももクロの主題歌『さらば愛しき悲しみたちよ』が縁で鑑賞したTVシリーズでしたが、思いの外面白くてビックリしたものです。そしてこの劇場版『悪夢ちゃん』も予想を裏切るお話でした。深刻過ぎてビックリ。小学低学年にはシリアス過ぎますし、メインの客層は小学高学年~中学生くらい(とその親御さん)でしょうか?う~ん、狭いです。でも子供たちの成長が真面目に描かれていて好感が持てましたし、少年夢王子が犯した罪もきちんと処理されていて良かったと思います。勝手に家を抜け出したクラスメイトたちには大目玉が必要でしたけど。この映画切欠でスペシャルドラマが製作され、北川景子+ももクロ=きもクロという奇跡のユニットを生んだという意味でも評価いたします。
[DVD(邦画)] 6点(2015-03-29 18:24:16)
32.  アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争- 《ネタバレ》 
前作を踏襲した真っ当な続編であった事に、まず感心しました。よくぞ、とっ散らかった設定と結末を整理したなと(もっとも○○オチなら何でもアリなんですけど)。前作を遥かに凌ぐ豊かな物語性、それにメッセージ性(でも反原発なんてインチキですよ)。随分とまともな映画になりました。ただ、“まとも”という評価は、BiSの立ち位置を考えた場合、プラスに作用しない気もしますけども。クライマックスのライブシーンにこそ、真のメッセージが込められていたと感じます。アウェイ上等。ステージを降りて観衆と同じ目線。これがBiSの流儀と解釈しました。流石アイドル界のFMW。BiSお見事です。というワケで前作より高評価です。
[DVD(邦画)] 6点(2014-11-12 21:57:54)
33.  アウトレイジ ビヨンド 《ネタバレ》 
これはいけません。楽しくありません。前作はコメディと見紛うばかりの(というか本気でコメディだと自分は思っていますが)ハイテンション・極道エンタメ映画でありましたが、本作は常識的なヤクザ抗争映画。“画面全体からビンビン伝わってきた大物・実力派俳優のノリノリ感”も半減してしまっています。良かったのは、小日向と松重がチンピラの取り調べをするシーンくらい(真っ当に面白い“刑事と容疑者”コントでしたね)。やはり圧倒的な「バカヤロー」「コノヤロー」不足が原因と考えます。やっぱり全員が四六時中悪態をついてこその『アウトレイジ』ですよ。イヤミの「ザンス」、コロ助の「ナリ」よろしく、全ての台詞の語尾に「バカヤロー」を付けてもいいくらい。ラストもスッキリさせ過ぎでした。ヤクザの自己中っぷりや理不尽さを表現するなら、憎まれっ子は世に憚らなきゃ。監督もこの出来では満足していないのでは?是非早期のセルフリメイクを希望します。タイトルは『アウトレイジ・びよーんど』で。勿論メインゲストの大物組長役は『ゆーとぴあ』のお二人でお願いします。
[DVD(邦画)] 6点(2013-08-25 18:58:19)(良:3票)
34.  アジアの純真 《ネタバレ》 
ご存じPUFFYの大ヒット曲と同タイトルを有する映画。さて、一体アジアの“何が”純真だというのでしょうか。そう、それは“子供”です。トイレと言わずおしっこと言う少女。「世界を変える」なんて恥ずかしい台詞を臆面もなく吐く少年。本作の主人公は紛れもなく“子供”でありました。純真。それは汚れなく清らかであること。裏を返せば何も知らないということ。壁を作り内に籠る、あるいは情動を理性で抑える術を知らない。確かに俗世に染まっていません。しかし其処に成長もありません。少年と少女の身に降りかかった大きな痛みは、おそらくそれまでの人生で最大級のものでしょう。そこで立ち向かうか、逃げ出すかで、その者の人生の価値が決まるのだと思います。本作の主人公の選択は残念ながら後者でした。生き抜くための武器(=知恵)を持たざる者は、逃げる事しかできません。純真は美しい。ですが人は純真であり続けてはいけないのだと思います。多様な見方、価値観を知らぬ者にとっての世界はきっとモノクローム。子供に美しい色、そして汚い色を教えなかった親の罪は重いと考えます。大切な人を2度も失った少年。絶望した者にとっての唯一の希望は、世界の終焉です。色の無い薔薇ほど虚しいものはありません……。ファンタジーに傾倒していく終盤戦。東京タワー、球体の爆弾。明らかにメタファーが盛り込まれています。ここにきて、曖昧模糊とした結末を用意した監督の意図は測りかねますが、本作が有する猛毒を中和する効果は確かにありました。実に狡猾。大人のテクニックです。ただし“子供の愚かさ”を描いた本作の結末としては、いささか利口過ぎた気がしないでもありません。
[DVD(邦画)] 6点(2013-05-06 20:57:15)
35.  あなたの知らない怖い話 劇場版 《ネタバレ》 
『観ると呪われるビデオ』ならぬ『観ると相手を呪い殺せる能力が手に入る動画』。呪い殺そうとした対象者も同じ動画を観ていた(既に呪い殺す能力を有していた)場合に限り、呪いが跳ね返される危険はありますが、誰かの死を望まない限り自分自身は安全です。怖がる必要もなければ、少女の怨念を解く必要もない訳です。核武装をして専守防衛ならば問題なし。しかし自分だけ武装が許されるはずもありません。それが世の道理。誰か一人が武器を手にした以上、全員が同等の武器を手にするしか“世界の平和”は望めません。そして銃を手にしたら撃ってみたいのが偽らざる本音。連続怪自殺事件から数年。鳥古町は平和な日々を取り戻したと言います。しかしそれは仮初の平和。いつ、だれが、引き金を引いてもおかしくない。呪いの連鎖は決して断ち切れないのだと思います。ラストシークエンスの解釈について。産婦人科で懐妊を告げられる主人公。「あの先生、変な事言うんですけど、わたし」に続く言葉は何だったのか。何故産婦人科医は呪い殺されたのか。そしてエコー写真の胎児に刺さっていた釘の意味は……。呪殺少女は主人公の子として転生(処女懐胎)し、堕胎を阻止するために産婦人科医を呪い殺した”と推測しますが、かなり唐突な印象を受けます。何故、このタイミングで少女は主人公に助けを求めたのか、よく分かりません。もっともこれが呪いの連鎖を断ち切る唯一の手段だとすれば、ハッピーエンドと捉えられなくもありません。
[DVD(邦画)] 6点(2013-03-21 19:56:18)
36.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
ネタバレあります。未見の方はご注意ください………毎年、死者が紛れ込む教室。死者はクラスメイトやその家族をあの世へ連れて行ってしまう。それを防ぐために考案されたルール。それは、クラスメイトの一人を存在しない人間として扱う事。存在しない人間(死者)が居る代わりに、生きている人間を居ないものとする。クラス全体として、生死のバランスを取るというワケ。いわゆる生贄制度。なるほど。あるいは、紛れ込んだ死者をもう一度殺してあの世に送り返せばいいという。なるほど、なるほど。この設定はなかなか秀逸です。当然、物語の焦点は“死者は一体誰なのか?”という部分になります。犯人探し。謎解きミステリーの趣向。ところが、本年度の3年3組の生贄である見崎鳴は、死者のオーラが見えると言います。え?それはマズいんじゃないの。配られたテストの裏側に答えが載っているようなものですから。夜神月が死神の目を手に入れていたら、お話が成立しないのと同じ。この設定は意味が分かりません。『人間の首は豆腐のように柔らかくはありませんよ』と監督に教えてあげたくなるようなトホホな描写も含め、物語後半はかなり失速してしまった印象です。謎を散りばめた前半の出来が悪くなかっただけに、残念な仕上がりでありました。ミステリーとしても、サスペンスとしても、ホラーとしてもイマイチ。ただし、青春ドラマとしては甘酸っぱくてなかなか良し。あんな超絶美少女と2人きりで何をしていてもいいなんて、もう夢のようでしょう。2人だけで教室を抜け出して、あんなことや、こんなことや、そんなことをしてみたりなんかして。うぉううぉぉううぉぉぉぉう。苦難は恋を燃え上がらせますな。眼帯萌え爆裂美少女との悶絶シチュエーションに6点進呈。
[映画館(邦画)] 6点(2012-08-09 20:54:55)
37.  有りがたうさん 《ネタバレ》 
有りがたうさん、少々余所見が多ござんす。それに八方美人な面も。ですから娘さんは旦那の浮気にご用心。ちゃんと旦那の手綱を、いやハンドルを(下品な意味じゃなく!)握っていないと、崖から落っこちちゃうかもしれませんよ。それではまた、有りがたう~。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-08-09 19:17:08)
38.  愛の流刑地 《ネタバレ》 
「先生が私を作り変えてしまった」と冬香が言った時点で、普通の男なら地雷を踏んだ事に気付く。トヨエツもいい大人なんだし、「ヤバイ」と思ったでしょう。でも正常な判断力は働きませんでした。よほど体の相性が良かったのか、それを愛とよぶのか、自分は知りません。ただハッキリしているのは、冬香は恐ろしい女だということ。彼女の望みが垣間見えた時は身震いしました。トヨエツの新作は、言わば2人の子供です。トヨエツは完成した時点でかなり満足している。でも冬香は違いました。種を植えて満足の男と、育てることに意義を見出す女の違いか。わが子を世に出すために自らの命と父親の将来を捧げます。まるで自爆テロ。どんな大義名分もいい訳でしかありません。大人が自己責任で不幸になるのは構いませんが、罪の無い子供が巻き込まれるのはいたたまれない。本作では意図的に冬香の実の子供に言及していないように感じますが、それはズルいと感じました。それでも野次馬根性で飽きることなく観られたので点数は甘めです。ちなみにハセキョウは相変わらずハセキョウでしたが、いつもよりは少し良かった気がします。それは自分が無類のノースリーブフェチであることと無関係です。
[DVD(邦画)] 6点(2008-09-09 22:06:23)(良:1票)
39.  あずみ2 Death or Love
あずみの刀の特徴である、短刀の方を意識的に使った殺陣は好印象。前作で強烈なインパクトを残した「か~わ~ゆ~い~」遠藤憲一が、別キャラで復活していたのにもニヤリ。続編があるなら、毎回チョイ役での出演を希望します。ただし、アクションに特化していない分、物語へ意識が行ってしまうのが、本作の難点。やはり粗は目立ちます。展開はご都合主義が幅を利かせています。もっとも、世界観はしっかりと“ファンタジー系チャンバラ劇”なので、割り切って観れば問題ありません。時代考証的なツッコミも無しの方向で。高島礼子の「なんぼのもんじゃい!」を楽しまなくては。個人的には、前作よりは本作の方が観易いのでスキ。ただし、前作のアクの強さも捨てがたいものがある。アクションのセンスだけなら、北村監督のほうがあるのかもしれない。栗山のキャスティングは、バランスを欠きます。ルックスで主役を喰ってしまうのは、ちとマズイかと。
[DVD(邦画)] 6点(2007-08-27 19:01:24)(笑:1票)
40.  あずみ
北村監督は、ストーリーや世界観には興味がなくて、キャラクターの面白さ+アクションで魅せるタイプだと思います。本作を楽しむうえで重要なのは、そういう監督であると認識すること。期待する方向を間違うと痛い目に遭う可能性大です。自分の場合、同監督の『VERSUS』を鑑賞済みであったことが幸いしました。そうでなければ、失望したでしょう。世界観はショボイし、物語は支離滅裂です。特に加藤清正殺しのくだりは酷い。アクション以外に目を向けてはいけません。もっとも、アクション(殺陣)が特別素晴らしいかというと、正直そうは思わない。けれん味溢れる殺陣に華やかさはある。カメラワークも凝っている。話題の“200人斬り”も見応えはありました。でも、満足には至らない。結局行き着くところは個人の技量。いくらエフェクトやカット割が良くても、基本の動きがなってなければ、誤魔化しにしか見えません。(本作鑑賞後にTV時代劇『桃太郎侍』の殺陣を観て、より強くそう思いました。TV時代劇侮りがたしです。)アイドル映画に過分な期待を寄せてはいけない。それは承知しています。ただ基本の動きに磨きがかかれば、上質のエンターテイメントに化ける期待は十分に持てます。ぜひとも上戸彩には頑張っていただきたい。まずは箸の持ち方から特訓を。
[DVD(邦画)] 6点(2007-08-18 20:00:53)
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