Menu
 > レビュワー
 > かっぱ堰 さんの口コミ一覧。2ページ目
かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1252
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  アウターマン 《ネタバレ》 
この監督のバカ特撮路線の延長上のように見えるが、今回は主人公が男のため「地球防衛少女」「…ガールズ」「…未亡人」のような華がないのは不満である(ヒロイン役と少年役はいる)。 題名は架空のTVシリーズ名だが、実質的にはいわゆるウルトラシリーズを扱った映画であり、主なターゲットは40~50代男子ということになるか。ヲタク度が高く小ネタが満載でいちいちコメントする気にもならないが、「モタモタすんな!」は正にその通りであって爆笑した。また故郷を失った宇宙人に対し、地球に住んではどうかと呼びかけた場面は正直感動的だった(「侵略者を撃て」のほかに「他人の星」を連想)。  ところで「日本バカ映画の巨匠」という割に、今回は変に真面目でどこがバカ映画かわからない。 とりあえず劇中の出来事を観察すると、まず子どもの頃に正義の味方に憧れた人々も、今は当然ながら世間の不正義には失望している。特に原発事故がらみ?のことで政府は不信感を持たれていたようだが、少なくとも防衛当局に対しては、事に当たってその責務を果たすことが強く求められていたようである。 劇中でも現実世界でも古典的な“正義”の観念は滅んでしまって久しいが、だからといって“正義の味方”的な行動様式が失われていいわけはない。人間誰しも守りたい人がいるはずで、その延長上にみんなを助けたいという意識も生じうるわけだが、この映画では特に、自分を信頼してくれる者に報いたいという思いが出発点になっていたようである。 一方で、劇中では「自分たちが住んでいる星への愛」はあって当然、という趣旨の発言もあったが、これを国家レベルで考えれば今でも一定の反発を食うだろう。しかし故郷への思いは震災復興の原動力にもなっていたはずで、一概に悪と決めつけられるものではない。みんなを助けたいという思いを互いに持ち合わなければと、少なくとも劇中の宇宙人は訴えていたように感じられた。 だいたい以上のような認識がストーリーの背景にあったように見えたが、特に新奇なところがあるわけでもなく、むしろ現代にふさわしいヒーローのスタンダードを示したものとも思われた。  なお最後に勝った宇宙人を無責任に称賛していた群衆は、その時々の雰囲気で態度を反転させる有権者一般の姿にも見える。これが皮肉だとすれば、政治家でも政府機関でもなくわれわれが受け止めなければならないものと考える。
[DVD(邦画)] 5点(2016-04-19 00:33:43)
22.  哀憑歌 ~GUN-KYU~<OV> 《ネタバレ》 
「哀憑歌」シリーズ3部作のうち第3作である。 全部見たところで書いておくと、まず3作どれも特に怖くはないのでホラーというより”怪奇譚”といった感じのものになっている。宣伝文ではこのシリーズを「チェイン・ストーリー&キャスト」と称しており、キャストに関しては3作それぞれの主人公(木下あゆ美、田畑智子など)が他の2作にも端役で出ているほか、共通の脇役(吉野紗香など)も数人いるが、制作上の都合以外でこれにどういう利点があるのか不明である。またストーリーがつながっているかというとそうでもなく、3作それぞれの最初の方で若干の場面を共有しているだけで時間的な前後はほとんどない。 この状態を言いかえると、人間関係としては結構狭い範囲で3つの異常事態が同時進行していることになる。しかしそのことで、例えば虐げられた生物が人間に対して一斉に牙をむいた、というような効果を出しているわけではなく、特に今作だけは少し毛色の変わった趣向のため全体的な統一感はない。ただ前記のような女優目当ての場合には、結局全部見なければ済まないことになるという効果を生じており、そのために自分としても限られた時間を浪費させられてしまった気がする。 また全部見るとさすがに愛着を覚え、哀調を帯びたテーマ曲やオープニングの背景画もそれなりの雰囲気を出していると感じられるようになる。展開が論理性に欠けるのも共通だが、それは雰囲気でカバーということで納得する気になって来た。  ところでこの第3作については、ローマ字の副題が音読みのため意味がよくわからず、とにかく鳩の絵が出ているので“群鳩”かと思ったがそうではなかった。「軍鳩」という一般に知られていないものに焦点を当てたことは評価できるが、靖国神社に出入りする人々の間では案外よく知られていることなのかも知れない。佐藤允氏が出演しているのは昔の戦争映画との関連かとも思われる。 今回の映像表現で面白かったのは犬神佐清ではなく再生可能目玉でもなく糞の絨毯爆撃であり、これはかなり斬新なのでもっと徹底してやればよかっただろう。また主人公の先生が、街中にあるハトという言葉に引っかかってめまいがしたのは別に呪いのせいではないのだろうから、ここは笑うところだと思われる。ふくよかな感じの先生で大変結構でした。
[DVD(邦画)] 5点(2014-03-31 21:49:20)
23.  哀憑歌 ~CHI-MANAKO~ 《ネタバレ》 
「哀憑歌」シリーズ3部作のうち第1作である。 今回の主人公(田畑智子)は店のNo.1ホステスで、どう見ても申し分のない美女である(けっこう好きだ)。他人への態度が極めて悪く観客としても好きになれない人物のはずだが、自分としてはこの女優が嫌いでないため(かなり好意的)主人公が悲惨な状況になってもザマ見ろとも思わず、かえって“この女優はこんな仕事をして嫌ではないのだろうか”という方へ意識が向いてしまい、後半ではもうやめてくれという感じになって、結果的に主人公が破滅していくのが非常に痛々しく感じられた。その間に何が起こっていたのか論理的に解釈するのは困難だが、雰囲気だけは結構納得させられるものがある。 また中心テーマである動物実験の告発(※)に関しては、画面にも出ているような組織的な背景があったようだが、その主張自体は明快で万人に理解が可能である…というかわかって当たり前なのだが、そもそも何が言いたいのかもわからない後続作とは明らかな違いがあり、さすが第1作は比較的まともに作られていたのだと感心した。 ※特定の企業を名指ししていた感じもあったが、その企業は現時点で既に動物実験を廃止しているらしい。  なお終盤で、第2作にも登場する可愛らしい女性研究員(吉野紗香)が出ていたが、この人が訪ねた化粧品店は映画のテーマに沿った良心的な店だったらしく、やはり心正しい人は行いも正しいことがわかって安心した。
[DVD(邦画)] 5点(2014-03-31 21:49:16)
24.  哀憑歌 ~NU-MERI~<OV> 《ネタバレ》 
「哀憑歌」シリーズ3部作のうち第2作である。 そもそもの鑑賞動機がこれの主演女優(木下あゆ美)を見ることだったため、当方としては初めから好意的に見ようとしていたわけだが、それでも中身を見ると筋が通らないところだらけで非常に落胆させられる。鯛のお頭攻撃もキラーアワビもそれ自体としては別に構わないが、ストーリーの背景に論理的な一貫性がなく、最初から最後まで意味不明の出来事がばらばらに起きているように見えている。また結論としては天然モノを食うのが正しいと言いたかったようだが、そのためにクローンはともかく養殖漁業まで否定したように見えるのはさすがに変である。あるいは主人公の父親の人間像を称揚したかったのかも知れないが、それにしても説明不足に感じられる。  一方で登場人物としては、主演の木下あゆ美が活発そうな魚屋の娘で、仕事の手伝いや神社のお参り、大学の講義中の様子が普通に可愛いのでしばらく見入ってしまった(彼氏が出るまでは)。終盤の海産物の襲撃場面では、きれいな身体にひどい傷がついただろうと心配していたが、直後に水槽で洗うと左腕以外の傷が消えていた(理由不明)ので安心した。 また主人公以外で注目されたのは研究所の女性研究員が変に可愛らしい人だったことで、この人がしゃべると台詞の中身と関係なく無駄にかわいいので笑ってしまう。白衣を着ていると清楚だが、上だけ水着(下はウェットスーツ)の場面もあったのは若干の男子向けサービスと思われる。邪悪な研究所の中でもこの女性研究員だけは心正しい人だったらしく、最後は死ななくて済んだらしいのも当然だが、その後はどうしたのか出て来なかったのは残念だった。 なお予定としてはこの第2作だけ見て終わりにするはずだったが、実際見ると主演女優も女性研究員(吉野紗香)も他の2作に出ていることがわかったため、結局は全部見なければ済まないことになってしまった。
[DVD(邦画)] 5点(2014-03-31 21:49:09)
25.  アイ・アム まきもと 《ネタバレ》 
「おみおくりの作法」(2013英伊)のリメイクとのことだが、撮影場所からすれば「おくりびと」(2008)の成功に味をしめた制作会社が二匹目のドジョウを狙ったように見える。変な題名は我の強い人々には受けるかも知れないが、自分にとっては見る気を減衰させる効果しかない。 内容的にはコメディ要素らしきものが多いが笑えない漫才のようで寒々しく、また本人の性格特性を言い訳にして、お役所だから非効率も許されるはずという前提で話を作っているのは安易な印象がある。都合よく人を死なせて泣かせるのは薄っぺらいドラマというしかない。  物語に関しては、世評によれば結構忠実なリメイクらしいので、この映画に対していちいち突っ込みを入れる気にならない。もとからこういう変な話だったということだ。 一つ書くと、死を語る映画であれば死者よりむしろいまを生きる人々を前向きにさせるメッセージがあってもらいたいと思うが、それがこの映画では「頑張った」だったのか。オウムが言っていたように日々の自分を励ますため、あるいは主人公のように最後にこの言葉が言えるよう、日々悔いのない働きをしようということならわからなくはないが、何にせよ最後の締めの言葉だというのが後向きの印象を残す。 未来に向けて生きていこうと人を元気づける映画でもなく、どちらかというと人生後期の人々向けに、そろそろ自分の最後を意識しておけ、という終活映画のように思われた。今の時代にふさわしい。  以下関係ないが個人的な思いとして、自分としては劇中の元炭鉱夫のように、死んだ後はもうどうでもいいので死体を適切に処理してもらいたいとしか思わない。もう死んでいるので葬式に人が来なくても困らないが、しかしそれでも自分の死を悼んで来てくれる人がいるとすれば有難いと思う(心霊になっていれば泣く)。故人を思う生者の気持ちは大事にしなければならず、自分もまた生きている限りそのような気持ちは持っていたいという程度の感慨を催す映画ではあった。特に同じ時代を生きて来た人が先に行ってしまうのはつらいものがある。
[インターネット(邦画)] 4点(2024-01-20 19:55:30)(良:2票)
26.  アナザヘヴン 《ネタバレ》 
原作は読んでいない。TV版もあったようだが映画とは別物だそうである。 話の中身を簡単にいうと、人の心には善悪が並存していて、そのうち悪の部分だけを煮詰めた敵に善の部分が勝ったというようなことらしい。題名の説明らしきものも出ていたが、何にせよ普通の成人の目からすればごく普通の話で特に新たな発見はない。 また全般的に理屈はわかるが感情が伴わない場面が目立ち、特に女医を追い出した後の主人公の感傷などは唐突で、もっと事前の仕込みをしておかなければ共感も何もない。また終盤の「誘ってくれてありがとう」というのはかなり切ない台詞だったはずだが、言われて初めて当該場面に遡ってそういう意味だったのかと考えるようなもので、何かと後付けで納得を迫られる感じだった。そのように物語の構成要素が不足する一方、犯罪マニアの存在などこの映画に必要だったのか不明であり、映画化の際に整理できないまま半端になったような印象もある。 そのほか腹立たしいのは男どもが粗暴なことで、こういう頭の悪い連中は早く死ねばいいだろうと思いながら最後まで死ななかったのは後味が悪かった。善悪が分化する以前のケモノのようなのが人の良心を語るというのは片腹痛い。  そういうことで特に褒められない映画だが、しかし自分にとっては女優の存在が欠点を補っている面があり、特に主人公に拒絶された後の松雪さんの表情などは見ていて切ない。 また個人的には市川実和子という女優が結構好きで、この人の演じる天真爛漫な馴れ馴れしさとか精一杯の健気さなどを見ていると、映画自体の説明不足も何も関係なく全部わかったからもう文句いいませんと言いたくなる。「勝手に運命とか思い込んじゃった」というような台詞も愛しく思われて、かえって主人公の男が馬鹿なのに怒りを感じる。そのことからも、やはり男は全員死んでしまえばすっきり終わっただろうという気がした。それでは続編ができないので困るのだろうが。
[DVD(邦画)] 4点(2016-10-18 19:41:26)
27.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
原作は小説だけ読んだ。映画が原作を超えることはまずないので最初から期待していなかったが、見ればやはり不満な点は多数ある。 例えば劇中では見崎鳴が義母の束縛から逃れる場面がある一方、主人公の母親に対する思いがどうなったのかは不明に終わっており、これはかなりいい加減な作りに感じられる。それから見崎鳴が主人公と打ち解けたあと、いきなり普通の女の子っぽくなるのはさすがに違和感がある。ほのぼのした青春モノを目指した演出かも知れないが、そうだとしても主要人物の人格に関わるような改変は個人的には認めがたい。 またラストでは、せっかく2人の未来に儚い希望をつなぐ形で終わらせたのだから、あとはカセットテープだけを後世に残し、この2人にはもう事件のことなど忘れさせてやればよかっただろうと思うが、後日談で変な格好の主人公をまた出して来たのは興醒めだった。少年少女の未来は見えないからこそ美しいのであり、これでは青春物語としての結末までぶち壊しになったように思われる。  そのほかキャストに関しては、まずは突拍子もない死に方をした人物役の皆さんにご苦労様と言いたい。赤沢泉美はまだしも笑って済ませられるが、桜木ゆかりや久保寺先生に関しては本気で役者が気の毒になる。それから見崎鳴役は注目されている女優なのだろうが、この映画を見てこの人が好きになれるかというとそうでもなかったのは残念なことだった。かろうじて後日談に出た女子生徒がかなりいい感じで(演者は秋月成美という人らしい)、この人が見られたのはよかった気がする。 そういったご苦労様な役者の皆さんと後日談の女子生徒のために、まことに些少ながら+1点としておく。
[DVD(邦画)] 4点(2014-05-26 21:21:49)
28.  雨の町 《ネタバレ》 
見ている間じゅう原作がどうなっているのか気になって仕方なかった。やむを得ず読んだが、それ自体は何とか成り立ちえていた短編を、長編映画にした段階で破綻したようでもある。 まず撮影地に関して、群馬県中之条町の中心街は原作の町に近い気はするが、実際の出来事はほとんど山間部(旧六合村?)で起きており、また序盤で申し訳程度に天気雨が降ったものの、基本は好天の日のため題名のイメージにかなりそぐわない。撮影の事情を観客側が斟酌してやらなければならない状態になっている。 またこの映画独自の趣向として、現代の都会では自宅に安心できる場所のない子どもがいる、という社会問題を最初に提示したのは特に悪くなく、主人公が劇中の子どもらに同情する理由にもなっている。しかし一方で「カッコウ」という言葉が原作のような侵略者的な存在を思わせるため、可哀想な子どもというイメージとの整合が取れない。最終的には侵略テーマの雰囲気が強くなり、当初の社会問題はどこへ行ったのかという変な印象を残す。 そもそもバケモノの基本的性質が整理されていないようで気分が悪いが、あるいはこの映画では少年と少女の性格付けが違っていて、少年の方は原作通りの侵略者だが、少女の方は当初の社会問題に対応した映画独自のキャラクターだったということか。それにしても少女の元の家庭環境に問題があったようでもなく、主人公の思いに直接つながる存在には感じられなかった。結果的に何を受け取ればいいのかわからない半端な作りで、どちらかというと見て損した部類の映画だった(感想もまとめにくい)。  その他気づいた点として、 ○根本原因は何なのかという疑問を持ったまま解消されずに終わる印象だったが、それは「あまんじゃく」などという言葉を半端に出したためである。 ○少年少女がモンスター化するのは安直だ。オカリナも安直だ。 ○内臓がないというのも映画独自のことである。「内臓がないぞう」というオヤジギャグを言いたくなる。 ○成海璃子という人は「妖怪大戦争」(2005)に続き変な役をしているが、小学生にしては発育が良すぎるように見える。こういう少女が「お兄ちゃん好き」では、その方面の愛好者を狙ったように見えるがそういうことなのか。内臓がなくても女の子といえるのかと思ったが、あるいは内臓がない方が純粋な少女愛の対象かも知れない(突っ込み過ぎか)。
[DVD(邦画)] 3点(2020-09-12 10:23:18)
29.  青鬼 《ネタバレ》 
ゲームはやったことがない。小説版も読んでいない。ちなみにAKBの人も知らない。 時間が短いこともあってそれほど損した気はしないが得した気もしない。CGの造形物が単なる変な生き物のようで安っぽく、コミカルな顔や動きはゲーム風なのかも知れないが、映画ならもっと圧倒的に不気味なものが迫るところを見せてもらいたかった。また緊迫しているはずの場面で人物の動きが鈍いとか長々と話し込んだりするのも気が抜ける。 ストーリー的にもよくわからなかったが、実際にああいうわけのわからないことが起きて悲惨な結果になったものの、主人公が事態打開の条件をクリアしたことで、河川敷の場面まで時間が戻ったということではないか。つまり基本的にハッピーエンドだが、死んでよかったと思った男も死んでいなかったことになるのは困る。次回もあるようだがもう見ない(見る動機がない)。 なお主人公の同級生役で出ている古畑星夏さんは当時17歳くらいのはずで、まだ顔に高校生っぽい可愛らしさがある。映画出演は「1/11 じゅういちぶんのいち」(2014)に続く2作目で、女優としてのキャリアはあまりなかった時期かと思うが(本来はモデルだと思うが)、この映画の主演との対比では演技派に見える。この人と須賀健太の組み合わせなら少しまともに見えただろうが、アイドルホラーとしてはそうもいかないということか。
[インターネット(邦画)] 3点(2018-12-25 22:36:22)
30.  愛を語れば変態ですか 《ネタバレ》 
コメディということになっているようだが特に笑うところはない。舞台劇のような映画は他にも見たことがあるのでそれ自体はいいとして、この映画に関してはことごとく噛み合わせを外したような展開が非常に苛立たしく、観客に対して答えを迫るような態度も煩わしい。執拗な相対化によって既成秩序をなし崩しに崩壊させていたのは常識に内在する価値を再認識させる意図なのか、あるいは崩壊自体を喜ぶ愉快犯のようなものか。 世界の不幸を放っておいて自分らだけが幸せになっていいのか、というのは、真面目に取れば一つの問いかけかも知れないが、一般論として自分の幸せを犠牲にしてまで不特定多数の他人を幸せにしようなどと考える人間はいない。幸せになれる人間をまず確実に幸せにした上で、その他の部分に対しては「愛は地球を救う」程度にしておくのが現実的であって、既存の枠組みを破壊してしまっては世界が崩壊して終わりである。 最後は完全に羽目を外したパニックホラーになっており、それまで市中に潜伏していたバケモノが正体を露わにして周囲の人間を襲い、被害が郊外から大都市へと拡大していく見通しを示していた。しかし被害者がまた被害者を生むゾンビパターンではなく発生源は一人のため、橋の向こうで鎮圧されて終わりになるのは目に見えている。こういうドタバタのようなものをどこまで真面目に見ればいいのかわからないが、とりあえず堅実に生きようとしている人間には馴染めない世界のようだった。 ちなみにこれを見た動機は題名のインパクト及び黒川芽以である。自分としては黒川芽以が出ていれば何でも見るわけではないが、黒川芽衣が主演だったからこそ見る気になった面もあり、今回は見てあまり得した感じではなかったが、引き続き黒川芽衣には期待していきたい。
[DVD(邦画)] 3点(2016-10-13 19:52:57)
31.  あゝ! 一軒家プロレス 《ネタバレ》 
主人公の妻役の女優が目的で見た。途中は随分ひどい扱いと思ったが、最後まで見ればそういうことですかとまあ納得。「あなた」の歌声に癒される。エンドロールの終わりまでちゃんと見ましょう。 その他の部分も意外に面白いので、見てそれほど落胆はしない。ホラー調の(無理にかさぶた剥がすような)気色悪い場面などなくていいので、ソニンの活躍がもっと見たい気がした。
[DVD(邦画)] 3点(2012-02-11 20:13:46)
32.  悪の教典 《ネタバレ》 
何を面白がればいいのかわからない。同じく非情な教員の出る「告白」(2010)を同時期に見たので違いが際立って見える。 内容としては前半はひたすら地味で何かが起こるのを待つだけ、後半はひたすら大殺戮が続いて終わるのを待つだけの映画である。個人的感覚でいえば、自分が死んでもらいたいタイプの人間は別として、特に恨みのない連中が死ぬのを見るのが面白いとは思わない。また殺される者の心情を描写することで何らかのドラマが生じるなら共感の余地があるが、この映画は大殺戮を見せること自体が主目的のようで、これに共感できない限り無味乾燥な作り物の殺害映像を延々と見続けることになる。 これで商売になるというなら別に結構だが、個人的には面白くないので点数は2点としておく。 ちなみにこれを見てから原作まで読む気にはならない。これより少しは文学的なのだろうが。
[DVD(邦画)] 2点(2015-06-30 23:49:07)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS