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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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21.  クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園
子どもたちの夏休み真っ只中、例によってコロナ禍の影響で“春休み公開”から順延になった“クレしん”映画最新作を我が子らと共に鑑賞。 今作のテーマはずばり「青春」と「エリート」、シリーズ初の“学園ミステリー”なストーリーテリングの中で、“クレしん”らしいおバカなコメディと、時にハッとしたり、グッとくる展開が用意されていた。  元来エリート志向の強い風間くんに誘われて、かすかべ防衛隊の面々が、最新鋭の超エリート学園に体験入学する。 過剰にオートメーション化された評価システムに支配された学園を舞台にしたハチャメチャな展開は、クレしん映画らしく楽しい。 体験入学する冒頭シーンなどは、大晦日のバラエティ番組の定番「笑ってはいけないシリーズ」まんまであり、映画らしい大冒険展開は無い。ストーリー的にはとても小規模であり、多少話運びは雑多で稚拙だったけれど、ミニマムなコメディに振り切っていたとは思う。  ただそんな小規模なストーリー展開の中でも、“エリート”の育成に固執するあまりに闇と悲劇を生み出しかねない現代社会の縮図のような学園模様が描き出されていた。 そのあたりは、2018年の「爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜」でも、かすかべ防衛隊の活躍を主体にして「正義」を掲げることの功罪を深く浮き彫りにした、高橋渉監督+うえのきみこ脚本のコンビネーションが、今作でも発揮されていたと思う。  “エリート”という言葉に縛り付けられることで、子どもたちも、大人たちも見失ってしまったものは何なのか、その功罪を表しつつも、それでも風間くんがエリートを目指し続けること自体は否定せず、尊重する帰着が、実にクレしん映画らしく好感が持てた。  そして、その中であわせて描かれる「青春」というもののキラメキ。 形の無いものに憧れ、悩み、苦しみ、だからこそ光り輝く若者たちの姿は、ベタベタではあったけれど、ストレートに感動した。 まだまだ無限の可能性を持つ自分の子どもたちを横目にしながら、願わくばきらめく青春の日々を送ってほしいと強く思った。
[映画館(邦画)] 6点(2021-08-10 23:23:40)
22.  黒の奔流
鑑賞後に原作が松本清張であることを知った。 「清張っぽくないな」などというと、いかにも文学通のようだが、恥ずかしながら実際に松本清張の小説を読んだことは一度もない。 映画やドラマの映像化作品の印象に過ぎないが、松本清張の原作にしては、物語としての独特の“重さ”のようなものは感じなかった。  ただし、それが即ち映画として面白くなかったというわけではなく、いたずらに重々しくない軽薄さみたいなものが映画全体を包み込んでいて、それが伝える“危うさ”こそがこの映画の味わいだと思えた。  愛憎渦巻く法廷劇として展開するのかと思いきや、もっとダイレクトで明確な「愛憎劇」へと展開していくストーリーテリングに面食らう。 しかしそこには、主演の山崎努と岡田茉莉子の艶めかしい男と女の「艶」がほとばしる。 ストーリーラインとしてはとても混濁していて、上手ではない。“決め画”を多用し、ある種強引に各シーンを締める。でも、それをまかり通す演者たちの力技が凄い。 やはり、この時代の日本映画の俳優たちは半端ない。   夏休み、家族と訪れた旅先の宿にて、妻子が寝静まった後、安いワインを飲みながら一人Netflixで鑑賞。 45年前の古い映画を、どこに居たって思いつきで観られる時代だ。 旅先の高揚感も手伝って、映画自体の善し悪しは別にして酒が進んだ。
[インターネット(邦画)] 6点(2017-08-13 00:19:51)
23.  海月姫
とても愛らしい映画だったとは思う。 原作漫画は1巻しか読んでいないが、キャストのビジュアル面をはじめとして最大限忠実に漫画の実写化に努めている。 ただそれ故に、あとほんの少しだけ映画表現としての巧さが備わっていたならば、この映画は青春映画としても、ファッション映画としても、もっと快作に仕上がったのではないかと口惜しさが残った。  コメディ漫画の世界観を、キャスト陣はビジュアル、テンション含めて見事に表現している。それについては、核となる“尼〜ず”の面々のキャスティングが抜群だったと思う。 もはや「名女優」という枠にカテゴライズされてもおかしくない池脇千鶴の贅沢過ぎる配役を筆頭に、ビジュアルの合致を存分に活かし“芸人枠”としては塚地武雅並の安定感を見せた馬場園梓(アジアン)、ファッションにも精通した篠原ともえのバラエティー性は映画の題材的にもマッチしていた。 そして個人的には何と言っても太田莉菜。「69 sixty nine」以来のファンとしては、彼女がまさかの役どころを怪演していることも嬉しかったが、“まやや”というキャラクターに隠された要素を知らなかったので、クライマックスの顛末では何故この役が太田莉菜だったのかが一目瞭然で、ただただアガりっぱなしだった。  この“尼〜ず”の面々が入り乱れるシーンの一つ一つは笑いが絶えない。 ただそれぞれがコント的で、個々のキャラクターが持つドラマ性までは踏み込めていないことも事実。 もちろん、奇妙な面々の可笑しささえ表現できていればいいのかもしれない。けれど、終盤の展開を踏まえると、もっと個々が待つ葛藤や人間性に踏み込んだ場面があった方が、“チーム感”が高まり、ラストの円陣はもっともっとエモーショナルになったろうにと思えてならない。 126分というコメディ映画としては結構な長尺を有しているにも関わらず、そういった人間描写が物足りないことは、映画的な巧さがなく稚拙なのだと思う。  あと、これは言っても致し方ないことだとは思うけれど、“女性にしか見えないキャラクター”を男性が演じるのはやはり無理がある。 菅田将暉は「綺麗」だったし、所々の1カットにおいては、原作漫画のキャラクターのビジュアルを表現できていた場面も幾つかはあったと思う。 しかし、実写で動きがつくとなると、やっぱり男は男だし、それをあれほど密接に関わっている人達が気付いていないという設定にはどうしても違和感を感じ続けなければならなかった。 まあコレは本当に仕方ないことだ。それが最大のウィークポイントになることは前提の上での映画化なのだろうから、もはや何も言うまい。  そして、この映画が愛らしい最大にして唯一無二の理由は、言わずもがな「能年玲奈」(2014年時点)という女優の存在そのものである。 能年玲奈演じる主人公“月海”が、すべてのシーン、すべてのカットにおいて愛らしいからこそ、この映画は愛らしいのだ。 女優として上手いとか下手だとかそういう一般的な評価は彼女には相応しくない。 能年玲奈が能年玲奈であったかどうか、この女優に与えられる評価の付け方はそうあるべきだとすら思う。 「あまちゃん」を観ていなかった僕は、先日観た「この世界の片隅に」に続いて、今更ながらこの女優の特別さを思い知っている。  決して優れた映画ではなかったし、評価が低く、売れなかった映画であることも納得はできる。 ただしだ、能年玲奈、いや「のん」という女優の若き日の貴重な時間を切り取った映画としては、とても大切な作品になるかもしれない。
[インターネット(邦画)] 6点(2017-03-04 12:47:41)(良:2票)
24.  クジラの跳躍 Glassy Ocean
夢の中の映像を観ているような独特の幻想感が良かった。映像全体が緑の色彩に包まれており、水の中か宇宙空間のような浮遊感が楽しい。
6点(2003-12-17 22:33:40)
25.  雲のように風のように〔TVM〕
あまり知られていないけど、非常に良く出来たアニメーションである。劇場公開はされなかったようなので、題材のわりに豪華さはないが、興味深い物語をとても切ない映画に仕上げている。後味が良いとは言えないけど、深く印象に残る作品。
[ビデオ(邦画)] 6点(2003-11-12 15:38:25)
26.  クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃
ひろしの転勤により、野原一家は家族そろってメキシコにお引越し。 まず、奇妙なサボテンの実の利権を得るために地球の裏側まで飛ばされるサラリーマンの悲哀と逞しさを、父ひろしから感じずにはいられない。 そして、単身赴任を決意していた夫の想いを感じ取って、家族で着いていくと即座に決める妻みさえのここ一番の愛情も深い。  序盤の春日部の面々とのお別れもそこそこにして、しんのすけたちは海を越えてメキシコに到着、ラテンのノリに合わせるようにトントン拍子にメキシコ生活をスタートさせる。  “オラの引越し物語”の後に続く“サボテン大襲撃”という副題が表していた通り、映画はそこから一気に“モンスターパニック映画”へと転じていく。 荒涼とした乾いた土地を舞台にして、そこに住まう人々に襲いかかる怪物(=サボテン)の構図は、まさしくB級モンスター映画の金字塔「トレマーズ」を彷彿とさせ、同映画の大ファンとしてニヤリとせずにはいられなかった。  他にも、「エル・マリアッチ」や「デスペラード」へのオマージュなど、映画ファン的にフックとなる要素はあったと思うけれど、中盤からクライマックスにおけるストーリー展開としては、凡庸の一言につき、面白味を感じることはできなかった。 もう少し、B級モンスター映画なり、B級アクション映画のテイストに振り切ったり、パロディを盛り込むなどして、映画史的な文脈に沿った娯楽性を加味してくれていれば楽しかったのになと思う。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-09-26 22:41:01)
27.  クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし
昨年に続き、クレヨンしんちゃん映画を我が子と、友人父子らと連れ立って鑑賞。 昨年の「爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜」は、想定を大いに超えた素晴らしい作品だった。 このアニメならではの“おバカ”コメディを全面に繰り広げつつも、しんちゃんをはじめとする子どもたちの目線を通じて「正義」という概念のこの世界でのあり方を問うという、物凄くクオリティーの高いストーリーテリングに感嘆した。  そんなわけで昨年よりも鑑賞前の期待値が上がった今作も、“クレしん映画”ならではの「時代」を映すテーマ性は盛り込まれていたと思う。 今作のテーマは、母親であり、妻であり、一人の女性である“みさえ”によるずばり「女性讃歌」だ。  数年遅れのハネムーンの地で、母親であることの苦闘、妻であることの葛藤、それらをひっくるめて一女性としての強さと弱さを等しく全面に押出しながら、アドベンチャーを繰り広げる“みさえ”の姿が眩しく、愛おしい。 今作においては、主人公であるしんのすけは、めずらしく子どもらしいポジションにおさまっており、みさえとひろしの父母の活躍に振り切った構成も中々潔い。  それはまさに、この映画を子を連れて鑑賞しているであろうすべての母親たちにスポットライトを当てるべく用意されたストーリー展開だった。  この映画の焦点とその意図はよく理解できる。ただし、“クレしん映画”としてちゃんと面白かったかというと、少々疑問は残る。 個人的には、「母親」や「女性」といったターゲットに対する焦点の当て方が、少しあざとすぎたんじゃないかと思える。 主人公・野原しんのすけの存在感が“大人しく”見えたことに顕著に表れているように、「子ども」の存在をもう少し意義深く描き出すべきだったのではないかと思う。  「クレヨンしんちゃん」の主人公は、当然ながらしのすけである。 今作でも彼はいつものようにおバカに暴れまわってくれてはいるが、どこかその言動にいつものような“熱さ”を感じなかった。 “クレしん映画”の過去作をいくつも観ているわけではないので、どうしても前年との比較になってしまうが、声優の交代も少なからず影響しているのではないかと思う。声色的に違和感はあまり無かったが、この国民的キャラクターが内包する根本的な「熱量」を、まだ新しい声優は表現し切れていないのかもしれない。  まあとはいえ、僕の横で子どもたちはちゃんと笑い、ちゃんと泣いていたようなので、変な言いがかりをつけるべきではないのかもしれないが。
[映画館(邦画)] 5点(2019-05-06 20:40:56)
28.  黒部の太陽
汚れ、命を賭し、憎しみ、喜び、混濁する感情を蔓延しながら、穴を掘り突き進む男たち。 使命、理想、信念、金銭、利潤……それぞれがこの仕事に取り組んでいる理由は様々だが、それらすべてに共通しているものは、男たちのギラギラとした「欲望」であると思えた。 やはり“穴”に突っ込んでいくのは男の役割で、良い意味でも、悪い意味でも、男にしか出来ない仕事だなあと感じた。  どういう理由か知らないけれど、プロダクションの意向で今作はビデオ・DVD化されていないらしい。 今回は、NHKで放送された「特別編」なるものを観たわけだが、どうやら1時間以上短縮されているダイジェストとも言える「編集版」だったようだ。どうりで、人間描写の所々で唐突さを感じたわけだ。 三船敏郎、石原裕次郎という二大スターの競演が色濃い作品だったが、キャスト一覧を見る限り、他にも著名な俳優が多数出演しており、オリジナル版はもう少し群像劇が濃い作品だったのだろう。  時代的なものなのか、登場する人物たちの言動に少なからず違和感は覚える。それがリアルかそうではないは別にして、少々偏った思想が見え隠れすることも否めない。 そういった部分も、エンターテイメントとして楽しみきれなかった原因だと思う。 が、それは時代を超えてきた映画を観る上での必然であり、そういう違和感もまた映画を観る上での面白味だと思う。  今すぐに195分もあるオリジナル版を再度見直したいとはさすがに思わないが、実在の巨大ダム建築におけるドキュメント要素だけとっても価値はある作品だと思う。 歴史的大事業に臨んだ人間たちのドラマ性が、より溢れているであろうオリジナル版のDVD化は必要だと思う。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-12 16:31:13)
29.  クローンは故郷をめざす
とても丁寧に作られている映画だとは感じた。でも面白くはなかった。  過去にトラウマを抱えた宇宙飛行士の男が死に、クローンとして蘇る。望郷と悔恨に導かれるまま故郷に歩んでいく。 ヴィム・ヴェンダースがエグゼクティブプロデューサーとして関わっているらしく、叙情的な世界観とストーリーはマッチしていたと思う。 伝えたい映画世界は理解できたが、どうにも引き込まれず、心が揺れ動く登場人物たちに感情移入が出来なかった。 総じて“ありきたり”が満載な映画と言えるかもしれない。 結果、情感溢れる映画世界が酷く退屈なものに映ってしまった。  SFと人間の感情を織り交ぜた題材自体は好きなものだし、キャスト陣も好きな俳優たちが出ていたのに、面白さを感じないという。これはこれで稀有な映画体験かもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-12-14 16:09:19)
30.  クリックシネマ 好き
田中麗奈が演じるそれぞれの女性の恋模様をオムニバス的に映し出される。作品的にはきわめて小作であるが、田中麗奈の瑞々しい美しさが画面に映える。こういう映画で堂々と主演を張れるあたりに、彼女の映画女優としてのパワーを感じる。
[ビデオ(邦画)] 5点(2003-12-28 02:36:31)
31.  クレイジークルーズ
坂元裕二脚本によるNetflix作品ということで、軽妙なロマンス&ミステリーのインフォメーションを見せつつも、きっと一筋縄ではいかないストーリーテリングを見せてくれるのだろうと大いに期待した。 けれど、ちょっと呆気にとられるくらいに、想像を大いに下回る“浅い”作品だったことは否めない。きっぱりと言ってしまうと、愚にもつかない作品だったと思う。  今年は、是枝裕和監督の「怪物」の記憶も新しく、個人的には恋愛映画「花束みたいな恋をした」もようやく鑑賞して、坂元裕二という脚本家の懐の深さと、人間の営みの本質に迫る巧みなストーリーテリングに感服したところだった。 が、しかし、本作は本当に同一人物による脚本なのかとスタッフロールを訝しく見てしまうくらいに、内容が悪い意味で軽薄で、展開も適当でまったくもって深みが無かった。  冒頭から終盤至るまで、まさに取ってつけたようなロマンスとミステリが乱雑に並び立てられ、それが一発逆転のストーリー的な“浮上”を見せぬまま“沈没”してしまった印象。 主演の二人をはじめ、豪華なキャスト陣がそれぞれ面白みがありそうなキャラクターを演じているのだが、その登場人物たちの造形が総じて上手くなく、特別な愛着も湧かなければ、嫌悪感も生まれず、中途半端な言動に終止してしまっていることが、本作の魅力の無さに直結していると思う。 加えてストーリー展開としても、目新しいユニークさや発想があるわけでもなく、極めてベタな展開がただ冗長に繰り広げられるだけに思え、楽しむことができなかった。  売れっ子脚本家として多忙なのだろうけれど、こんないい加減な仕事をしていては、先は危ういなと感じてしまう。脚本家としての地位が高まれば高まるほど、客観的な意見やダメ出しを得られにくくなることは明白なので、今一度自身の創作の本質を見つめ直してほしいもの。   愚にもつかない作品だったことは明らかだけれど、ただ一点、宮崎あおいだけはひたすらに可愛かった。 この女優が10代の頃から出演作品を観続けているが、アラフォーに突入して、その風貌の愛らしさは変わらず、明暗が入り交じる人間的な芯の強さを表す表現力がより豊かになっている。 近年あまり出演作品は多くないので、2000年代のようにもっと映画の中の宮崎あおいを観たい。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-12-28 22:00:23)
32.  クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
最近評判の高い「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズであるが、観たことあるのはこの第一作目だけ。ただただしんちゃんワールドのギャグのオンパレードで単純に楽しい。それにしてもこのブームは根強い。
[地上波(邦画)] 4点(2004-02-10 12:25:15)
33.  孔雀王
大昔に観たものだからもうほとんど内容は覚えていないのだけれど、子供心に無邪気に覚えた呪文だけは今もできる。面白いという印象はないけど、同世代の人たちは結構見てたりするので話の種にはなる。
[ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-18 16:57:07)
34.  グラスホッパー
伊坂幸太郎の原作は、この人気作家らしい切り口が特徴のユニークな「殺し屋小説」だったハズだが、これまた随分と凡庸でダサい映画に仕上がってしまっていると思った。 原作小説を初めて読んだのはちょうど5年前で、既にストーリーをうろ覚えだったので、映画を観た翌日、書棚から文庫本を引っ張り出してきて、一気に再読してみた。 なるほど。映画化における改変が、殆どすべてにおいて「改悪」となっている。原作ファンとしては、むしろ、“別のお話”に作り変えられていると思ってしまうくらいに、原作が持つストーリーテリングの“妙”が破壊されてしまっている。  個人的に伊坂幸太郎の小説が好きだ。流行作家らしい軽妙な語り口と、ポップカルチャーの多様は、熱心な文学ファンにとっては敬遠される要素なのかもしれないけれど、映画ファンとしては、この作家が持つ独特の視点と、娯楽性の高いストーリーテリングには、常に映像的感覚が付随されていて、引き込まれる。  そもそもが映像的な感覚に富んだ文体であり、映画的なアクセントをつけやすいキャラクターが多く登場するので、これまで観てきた映画化作品は、どれも一定の面白さを備えた作品に仕上がっていた。映画化作品のすべてを観たわけではないけれど、少なくとも「駄作」と切り捨てるものはなかったように思う。  が、しかし、残念ながら今作は、「駄作」と言わざるをえない。 映画化における「改変」は、ある程度仕方がないことだとは思う。過去の伊坂幸太郎原作の映画化作品においても、すべて何らかの改変はされている。 今作において問題なのは、原作の持つテーマ性をまるっきり履き違えてることだ。  主人公は拭い去れない復讐心を抱えているが、この物語のテーマは「復讐」などではない。 それは、原作において、「復讐」の最大の対象が冒頭でいともあっさりと死んでしまうことからも明らかなはずだ。 映画では、冒頭から陰惨な殺戮シーンを映し出し、いかにも凶悪な「悪党」の存在を際立たせ、安直に描き出される復讐心を煽っている。それが実に陳腐でダサい。  原作小説では、悪党の親玉たちの描写は必要最低限に抑えられている。直接的な描写は殆ど無く、ほぼその配下の部下や取引先の人間たちによる伝聞で留められている。 なぜか?巨悪の根源の正体なんて、そんなありふれたものどうでもいいからだ。 原作でメインに描き出されているのは、主人公の平凡な男と、二人の殺し屋の、抱え込んだトラウマからの脱却の様である。 そしてそれを主軸にして、誰も知らない「業界」の常識とルール、そこで生きる者たちの心象風景が、特異なエンターテイメントとして繰り広げられている。  そういったテーマ性や娯楽性が、全くと言っていいほど再現されていない。 同監督作では、同じく生田斗真が主演した「脳男」が、粗はありつつも想定外に面白い娯楽映画に仕上がっていたので期待感はあった。 しかし、今作においては、豪華なキャスティングをまったく生かしきれていない演出力のマズさが終始際立つ映画になってしまっている。 アクションシーンがチープだったことも大きなマイナス要因だったと思う。 「アジョシ」や「ジョン・ウィック」レベルのアクション描写を用意しろなどとないものねだりをするつもりはないが、多種多様な細かい殺人描写がキモであるストーリーでもあるだけに、映像的な説得力の無さは致命的だった。  更には、エンディングに大ファンであるYUKIの楽曲が意味不明にタイアップされていたことが、やり場のない虚しさに拍車をかけた。
[ブルーレイ(邦画)] 3点(2016-07-04 18:50:45)
35.  黒い家(1999)
原作を読んでなくても、原作を無視しているということがはっきり分かる問題作。恐怖感たっぷりのサスペンスから、後半一気に完全なホラーに突っ走ってしまう。明らかにモンスターと化した大竹しのぶの女優魂をはじめとして、その暴走ぶりはややもすれば評価したくなるほどのキレっぷりである。しかし、冷静に考えるとやはり駄作としか言いようはない。
1点(2003-11-28 18:07:12)
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