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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1631
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  ケイコ 目を澄ませて 《ネタバレ》 
もちろん、聴覚障害という一つの重大なテーマを擁する映画であって、且つその要素の実際の描き方に関しても非常に真摯な映画であったのは間違いないと思うのですね。ただ、ソレがもたらす「孤独」と、その孤独を如何にして乗り越えてゆくのか、というお話の流れをもう一本しっかりと備えるという点では、多くの一般の鑑賞者にとってもかなり普遍的な映画でもあったのではないか、と思いました。またそして、その孤独を克服する術としての人間の「強さ」と、更にはその「功罪」とゆーか、尚もう一つのボクシングという要素も相まって人が必要とする「強さ」とか或いは「弱さ」ってナンだろうか?(⇒本当に必要なモノって一体ナンだったろうか?)とかいうコトにまで悶々と思考が流れ至ってゆきましたね。ある面でユニークながら、同時にごくシンプルで、かつ本質的でもありながら(個人的には)まま深い映画だとも感じられました。面白かったです。  ひとつ一貫した演出として音楽が入る場面は極めて限定的な作品でもあるのですが、生活音その他のありふれた音は(当然)種々の場面で淡々と流れてゆきます。が、その音はケイコには全て届かない。前半、その冷徹な事実が醸し出す彼女の「孤独」とゆーのは、実にヴィヴィッドに辛いモノとして私ですらも心臓に突き刺さってくるかの様に感じられました。重ねて、彼女の弟が言う様に「強い」人間であるケイコは、最初は自身の「強さ」でソレに抗おうとしていた様に見えるのです。その強さ、そして後半はその彼女が少しずつ変化していくサマを、全て岸井ゆきのの「目」がコレを見事に表現し切っているのですよ(また当然、殆ど声も用いずに)。ココも率直に、非常に素晴らしい表現だったと思いますね。  個人的には、2022年の邦画ではナンバーワンでした。是非。
[映画館(邦画)] 8点(2023-01-04 23:26:28)
2.  検察側の罪人 《ネタバレ》 
うーん…仕事において「優先順位」って、結構ナニよりも大事だったりしますよね……  そこかしこまで行き届いてシャレオツな画づくりだとか、役者の演技にしても(主演2人も含めて)決して悪くはなかったとも思うのです。ただ如何せん、本筋のサスペンスとしてのお話の内容がまずは薄っぺら過ぎます。特に、中盤以降で最上が犯した2件の殺人はあまりに短絡的とゆーか、少なくとも「してやられた!」とか「鮮やか!」とかいうサスペンス的な醍醐味には全く為り得ないバカっぽさでしたよね。正直、これは起承転結でいったら「転」のエピソードですよ(=つまり、この感情移入が難しいホドに馬鹿げた犯行を主人公が見事に暴く結末こそを我々鑑賞者は希うのであって、ソレに答えるのがサスペンス映画の務めではないか、と)。  そしてこの通り後半は内容の酷さも然ることながら、また駆け足&テキトー&無駄っぷりもとにかくま~酷いのですよね(=正直、残り30分くらいまでにはもう2点は付けても好いかと思ってたのですが)。取りも直さずソレは、まず前半でキムタクが如何にカッコ好いかを描くことに注力し過ぎて結果「起承」まで話が進むのに1時間以上掛かっているコト、そしてコレもとにかく登場人物が(本当に無駄に)多すぎるというコト。ラスト付近は「寄り道」のエピソードもマジで要らないモンばっかでしたね~キムタクの「誕生日」の話とか、ニノと吉高由里子のセックスだとか、あと議員の葬式あたりは完全にブラック・コメディですし…(重ねて、他にやるべきコトが幾らでも在っただろと)…こんなコトは言いたくないのですケド、所謂「ダメな(大作)邦画」の見本の様な作品にも思えましたかね(見てくれがちょっと「ゴージャス」なダケ、という)。  今一度言わせて貰うなら、主演2人についても演技自体は別に悪くなかったと思います。キムタクは単独でも大いに客を呼べる役者なのですから、ゆーて彼のカッコ好さをメインディッシュに映画を撮るってのはコンセプトとしては決して間違いではない…とも思ったりね。でも、それにしたって後半は(前述どおり)彼とてカッコ悪過ぎ・アホ過ぎで、逆によくこんなダサい男をキムタクが演り切ってくれたな…とすら思うレベルでして。二宮クンは、中盤で一発ブチ切れる(+前述どおり吉高由里子とセックスする)以外は、実は特にナニもやってなかった…とも思いましたが、まァ~やっぱ(ダブル主演の片割れの)彼すらもそーいう「ぞんざいな」扱いだってのが、本作のバランスの悪さの証左…とも思えますですね。。  正直、近年の邦画では(個人的には)コレもワーストクラスですね。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-04-16 23:26:58)
3.  けっこう仮面 《ネタバレ》 
結構しょっちゅう映像化されている題材だが、今作は長嶺高文氏が監督した4部作の第1弾である。舞台となる学園がアナウンサーの養成学校に変更されているが、これは主に、教育にかこつけて女子になんかエロい地名(レマン湖とかバリ島キンタマーニとか)言わせて辱めよう、というのが目的である様に思われる。  けっこう仮面は設定どおり全裸で最初からオッパイも全開だが、首のスカーフを前後に垂らしてそれぞれ股間に固定する、という手法であまり下半身は映らない様に工夫している。といっても鉄壁という訳でもなく、チラチラ捲れて見える場面も無くはないが、その場合は白い光のエフェクトで雑に隠している。こだわりの感じられない、適当な仕事だと思う。  話の内容も原作どおりで、罰を装って地下の仕置き部屋に連れ込んだ女子をあの手この手で辱めるという展開が続くが、この責め方が全体的にかなり珍妙であった。特に2人めのシーン、台に縛り付けた女子の周りをトマトで埋め尽くし、それをチェーンソーで切り刻んでいく、というのは全くもって意味不明である(女子はいったい何が辛いのか)。  もう一点、本シリーズには何故か石丸謙二郎が皆勤賞なのだが、女子を電動歯ブラシ責めにしたり(といっても、これも普通に歯を磨くだけという意味不明な折檻だが)、女子のオッパイを吸い取って男子につくり替えてスパイに仕立てるなど、極めて変な役柄をこれまた何故かノリノリの全力全開で演じ切っており、総じて凡庸な演技面でのアクセントとなっているのみならず、色々とかなり好印象だった。
[DVD(邦画)] 3点(2020-08-03 00:16:02)
4.  獣道 《ネタバレ》 
前半は完全に伊藤沙莉の話だが、後半からはサブキャラの話も出てきて、群像劇の様相を呈する。生きていくための居場所を求めて藻掻く人々を描くことがテーマであるが、ひとつ引っかかるのは、今作が明確にコメディを意識してつくられていることである。この手の「どん底」を描く作品として、リアリティを犠牲にして笑いを挿入することに意味はあるのだろうか。個人的には不良絡みのシーンはどれもコメディにしか見えなかったし、あと深い意味でのリアリティという意味では、例えば愛衣が一般家庭に受け入れられ、そして拒絶されるシークエンスの諸々はどれもかなり嘘くさい(そこまで言わないとしても、少なくとも表面的だ)という印象を受けた。率直に、今作は演出のコンセプト面であまり共感できない、というのが私の結論。  ただそうは言っても、鑑賞中はかなり引き込まれて観ていたのも事実(特に前半。私はこの手の『カビリアの夜』とか『マル秘色情めす市場』ぽい話は大好きなのですよね)。そしてそれは確実に、俳優陣の演技の出来の良さがあってのことだと思う(言うまでも無く、伊藤沙莉は出色の出来だったかと)。観れるか観れないかでいったら、確実に「観れる」レベルのクオリティは整っており、更に共感に至るかは、個々人の好み・ポリシー次第かという映画に思う。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-07-23 23:58:12)
5.  劇場 《ネタバレ》 
芸術家というヤツは、なんでも「芸の肥やしにする」という言い訳が通用してしまうので、才能が中途半端でなおかつ自立・自律の出来ない人間には向かない職業だ。その上に、純粋なクリエイターとしては自分のやりたいように勝手気儘に創作するべきで、だからある程度意識的に「狭量」であるべきなのだし、その結果なおさらダメ人間に陥りがちだ。更にそこに加えて男でかつ面構えが美しかったりすると、これはもう常にヒモに為らない様に「努力」する必要があるホドだろう。本作では異なるが、これで「実家が金持ち」とかだったら正に数え役満、太宰治の出来上がりである(まあ太宰は、才能は中途半端というレベルではないケド)。  本作、基本的には、上記のダメ芸術家野郎の発端から破綻(ラストは取って付けの再生?)までを描く極めてシンプルな作品だと言って過言ではない。そのダメっぷり・クズ人間な有様はまずまず痛烈であり、率直に言えば途中からこいつの人生などはどーでもよく、母性的包容力に溢れた松岡茉優がどーなるのかだけを個人的には気にして観ていたと言える。その意味では、その松岡茉優が自らの秘めた心情を(悲しみを湛えつつも)朗らかに発露するラスト直前のシーンが、私にとっての本作のハイライトである。  このシーンの他にも、青春映画と言うより恋愛映画としては観てそこそこ面白いシーンも散見される。しかし総じて、特に青春ものとしては(あとそーは言っても恋愛ものとしても)前述どおり非常に単純で在り来りな内容だと率直に感じる。その最大の理由が、主人公が心血を注ぐ演劇という要素のコアな部分への掘り下げが全く存在しないことである。決して観れなくはないが、好く言ってそこそこ程度の出来かと。ただ、主演2人の演技はそこまで悪くない(前述の茉優ちゃんのシーンに免じて1点アップしておく)。  下北沢、渋谷。若者の街だよね。人生うまくいってないと、住んでるだけで年々居心地が悪くなる。その焦燥感も、ハッキリ感じられるなあ、と。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-07-20 22:41:40)
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