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1.  犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 
佐兵衛の遺言書は作品に事件と混乱のきっかけを提供する効果的なアイテムにはなっていたと思いますが、彼が最も寵愛する珠世に有利に働くようにした為に逆に彼女自身の身の危険を招いてしまう結果になり、そしてそうなってしまう事は観ている側にも火を見るよりも明らかだったのではないかと考えると、佐兵衛が一代で財を成した優秀な大経営者という人物像の前提が崩れてしまうという制作者の都合にシフトした詰めの甘い設定になってしまっていた印象が残りました。  また、映像の後処理や編集等頑張っていた印象は有りましたがそれらに余り魅力を感じられなかった反面、カメラワークでの奥行きを強調した構図の作り方は美しく特にトップカットの外から旧家の室内を捉えたものと、それに続く長い廊下のカット等は、しっとりとじっとりの間くらいの色や明るさのトーンで絵画と見紛う程素晴らしく良い意味で少なからずゾワッとしてしまいましたし、ラストカットも奥行きを効果的に使い主人公の為人を無理なく上手にフレームの中に溶け込ませる事が出来ていましたし、他にも多数そのようなカットはあったと思います。  しかし、個人的には舞台のような大袈裟な俳優さん達の演技やメイク、演出や音楽等は見ていて少々負担になってしまいましたが、そのようなゴテゴテとそしてドロドロとした人間関係の中を石坂さん扮する金田一耕助が力まずに自然体で振る舞う事により絶妙なバランスの世界観が出来ていたと思います。 本作においての金田一は推理する事によって、石坂さんは肩肘張らない演技をする事によって犬神家の人々と私の間の橋渡し的な役割を完璧にして貰ったように感じました。  個人的な好みで言うと余り高評価は出来ませんが一本の作品として客観的に見ると映画的な手法や俳優さん達の演技もきちんとした方向性を持った質の高い作品だという印象を受けました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-01-07 12:54:56)
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