21. ジャージの二人
《ネタバレ》 なんの予備知識も持たずに、衛星放送でやってたのを鑑賞いたしました。 あまり親子には見えませんが、このコンビなかなかいいですね。特に父親役の鮎川誠さんのキャラが好き。 話も世界観も登場人物も全てがユルイんですけど、この父ちゃんが特にこのユルイ世界の構築に一役買ってる。 さすがはロッカーなだけあって、ジャージ姿でもなぜか格好良いんです。 そんな父と息子のコンビが避暑地の山荘に向かうわけですが、私はわけあって嬬恋村に土地を持っているので、 一目で「あ、ここは嬬恋村だな」とわかりました。あの一面のキャベツ畑が素晴らしいのです(何故か劇中ではレタス畑と言われてましたが)。 東京の気温と比べて度々ガッツポーズしていましたが、実際にここは夏でも本当に涼しく、夜になると肌寒いぐらいです。 映画としては、ぶっちゃけ中身はあってないようなもんなんですが、その何も起こらなさ加減がいい、という不思議な映画です。 色々な困難に対して力強くエネルギッシュに抗って乗り越えていこうという映画もたくさんありますが、 こんなふうに飄々として困難は困難のままにすっと受け入れて乗り越えていく、そんなスタンスもあるんだなと思いました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-29 23:46:14) |
22. 新選組(1958)
《ネタバレ》 色彩の豊かな時代劇。そして通行人が多く、映像的に賑やかな時代劇。 目に楽しませていただきました。終盤、しゃんしゃんと音楽が流れる中のチャンバラは見所。 [地上波(邦画)] 6点(2017-02-06 19:54:34) |
23. 自虐の詩
《ネタバレ》 独特な笑いと世界観が楽しめる作品でした。 「大阪のおばちゃん」的な大阪のイメージを更にデフォルメしたみたいな感じで、 通天閣下に広がる薄汚い町が妙にツボ。ほとんどセリフのない阿部ちゃんもパンチパーマが似合っていて良かったです。 中谷美紀も見事ですよ。普段見られないような役柄だけど、これまたハマり役でした。 西田敏行は東北弁うますぎるなぁと思ったら、実際に東北の方なのね。 イサオとの恋愛物語より、熊本さんとの友情の方がグッとくるし話としては主軸よね。 熊本さん役がアジャコングで、子供時代を演じてた子がすごく似てて良かった。よく見つけてきたねあんな子。 東京が舞台の時は、二人が大阪の時とキャラがだいぶ違うのでその辺は少し違和感あった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2016-02-13 21:32:47) |
24. 人狼ゲーム ビーストサイド
《ネタバレ》 最近はこういうシチュエーションスリラーみたいなの、邦画でも多いですね。 この手の作品は、役者たちの演技が稚拙だと途端にダメダメになるのですが、 本作の役者陣たちはみな若手でもすごく熱演されてました。 そりゃあもう、見ていて重苦しく切なくなるぐらい。 若い子たちが次々とリアルな死に方をしていくのを見ていると、逆に命の大切さを痛感してきます。 駆け引き云々でいうと前作のほうが面白かったような気がしますが、 本作は主役の土屋太鳳が凄く光ってます。 まさにサイコ野郎、とんでもないシリアルキラー娘を演じているのですが、 たぶん素の彼女は見た目からして清楚なお嬢さんなんじゃないかな? それが男顔負けのキャラを演じていますから、役者として一皮向けた成長を見せております。 特に、髪を振り乱しエアギターをするロックンローラー姿が実に印象的。 [DVD(邦画)] 6点(2015-05-26 20:12:35)(良:1票) |
25. 女子ーズ
《ネタバレ》 見始めたときから、「なんだか佐藤二朗あたりが出てきそうな雰囲気だな~」と思ってたら本当に出てきて笑った。いや~、全編にわたって失笑レベルだし、もう少しカット割ったほうがいいんじゃないかなとか、もう少しテンポあったほうがいいんじゃないかなって思ったりもするんだけど、全体的に憎めない作品でした。いや、むしろその失笑感を楽しんでみれたかも。女子5人組ですから、いかにも女子らしいやりとりやら、めんどくさいことで揉めてる様子やらが逐一微笑ましい。一番良かったのは、ちゃんと律儀に待ってくれる怪人たちでしょうか。 [DVD(邦画)] 6点(2014-11-22 22:37:52) |
26. 白ゆき姫殺人事件
《ネタバレ》 ツイッターの書き込みが声に出されているのはクドいという意見、確かにわかる。ただ、制作者としてはつぶやきの中身の適当さや軽薄さを声で表現したかったのだろうなと思います。ミステリー映画としてはまずまずの内容ですが、メディアが都合良くストーリーを作って捏造情報をまき散らし、それをなんの根拠もなく盲目的に信用し消化する一般市民、という情報化社会の落とし穴が端的に表現されている。ネットで嫌な思いをしたり、いわれもない悪口を書かれたりしたことのある方なら共感できるのではないでしょうか。私もその経験はあるのでよくわかります。手軽さや迅速さは便利である一方、裏の面もあることを常に意識すべきでしょう。丁寧に作られていたので全体的に好感は持てるのですが、ただ、親二人がカメラに向かって「すいませんでしたー!」って謝ってるシーンは「さすがにこんな人いないだろ」って思っちゃったし、ヴァイオリニスト転落のシーンもあまり意味が見いだせませんでした。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-09-25 00:18:46) |
27. 謝罪の王様
《ネタバレ》 相変わらず、クドカンの映画はエンターテイメントに徹していて安定的に楽しめます。その独創的な設定、くだらない小ネタの数々、予測不能感など、関心しちゃうぐらい。そして、「あの人が出てる!」「あんな人が、こんな人が、脇毛ぼーぼーとかいう恥ずかしい踊りを披露してる!」という楽しみ方も出来る。個人的には「舞妓haaaan」のほうがやり過ぎ感あって好きだけど、これはこれで単純に楽しめる。今後も良作をどんどん書いてほしいですね。ただ一点気になったのは、主人公がなぜ謝罪屋をやることになったのかについてのエピソード。彼は本人に謝ってほしいと言ってたのに、なぜかそれが謝罪屋をやるきっかけになったんだと。それならあのラーメン経営の会社の人たちと同じではないのか?と思うのですが。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-30 01:40:50) |
28. 地獄でなぜ悪い
《ネタバレ》 まるでなにかのダイジェスト版を見ているかのような、全編駆け足気味の独特なテンポ。良く言えば疾走感があり悪く言えば緩急がないという感じ。ナンセンスギャグが終始貫かれており、それぞれキャラが立ってて面白いことは面白い。これまでの作品とはまた違う作風で、この監督さんの幅の広さを思い知らされる。でも、やっぱり園子温の映画。強烈な個性は変わらない。ある種の映画愛、そして清く散ることへの憧れが感じられる。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-27 19:39:19) |
29. シャニダールの花
《ネタバレ》 このなんとも言えない世界観、嫌いではないですよ。ストーリーも唯一無二な感じでしたし。黒木華の女優としての魅力にも気付かされました。そうですねぇ、、、荘子の「胡蝶の夢」を思いだしました。人間のほうが主なのか。それとも花の方が主なのか。あの夢の世界こそはが、実は現実なのか、、、。寄生されたのは人ではなく、むしろ花のほうが宿主だったのか。なんかそういう思いを巡らせるような内容でしたね。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-23 01:55:19) |
30. ジャズ大名
《ネタバレ》 なんともヘンテコな映画です。そしてもの凄くフリーダムなんです。類似のものが見当たらない、唯一無二のコメディ映画。テンポ、展開、そしてストーリーそのどれもが独特なんです。いや、そもそもストーリーもあってないような気もするし。終盤20分なんて、みんなでどんちゃん騒ぎしてるだけだし(笑)。でもなんか、そのフリーダムすぎる内容に、楽天性となんともいえない可笑しさを感じます。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-03 23:21:50) |
31. 終戦のエンペラー
《ネタバレ》 「LOST」を見てたときからマシュー・フォックスが好きでした。彼を主役に日本が舞台の映画が作れらると聞いた時は、本当に嬉しかったですね~。やっぱり格好よかった。あの、この映画がどれほど史実に忠実なのかは正直わかりませんが、確かに、もし天皇を有罪にしたら、今の日本とはかなり異なる国家になっていたかもしれません。なので、現代の日本、そして当時の日本の人たち、といったものを考えるきっかけを与えてくれる。アヤとの恋愛物語は、恋愛ものとしては確かに薄味かもしれませんが、このエピソードがあることで戦争の悲惨さをより伝えることが出来る。トミー・リー・ジョーンズの存在感は相変わらずですが、初音映莉子も凄く良かった。他の俳優さん達も、英語の台詞を難なくこなされていて、皆さん努力されたんだろうなというのが見て取れる。あと、昭和天皇を最後まで出さない展開が巧いですね。いかにも神秘性の演出といった感じで。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-12-28 21:31:27) |
32. 社葬
《ネタバレ》 「新聞は、インテリが書いてヤクザが売る」という印象的なフレーズから始まり、太陽新聞社の車と別の新聞社の車とでぶつけ合いながらその後喧嘩という威勢のいい展開。この漫画っぽいノリと元気の良さがバブル時代だなと感じ単純に楽しみました。若い頃の江守徹って、レイ・リオッタみたいでカッコいいですね。なんか悪巧みしそうな雰囲気がとてもうまかったです。緒形拳もさすがだなと。派閥争いのやりとりも面白いのですが、女房に内緒でスキーして遊んだりと、そっちのエピソードも面白かったです。でも、いい女房さんですよあの人。劇中の台詞にもありましたが、奥さんは大事にしなきゃ、いけませんね。 [地上波(邦画)] 6点(2013-12-10 21:07:56) |
33. しあわせのパン
《ネタバレ》 雰囲気的には「かもめ食堂」あたりに似ているんですけどね。でも、かもめ食堂の飯は本当に美味しそうに見えたけど、皆さん言うように本作のパンは綺麗ではあるけれど特段美味しそうというわけでもない。でも、それはパンという性質上仕方のないことなのかもしれませんね。最初のほうはCGで付け足してるのか、ゆげを出して美味しそう感を演出してはいましたが。内容的に深みがあるわけでもなく、リアリティある展開でもないのですが、本作の魅力はたぶんそういうところではなくて、北海道の雄大な風景と、暖かくて清潔そうなパンカフェの雰囲気と、とにかくニコニコと幸せそうな夫婦。いわゆる「理想的な夫婦生活」が描かれていて、それを観ているだけで癒される、ていう人が多いんじゃないかと思います。 [地上波(邦画)] 6点(2013-11-20 21:30:50) |
34. 11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
《ネタバレ》 三島さんの自決については自分自身、どう解釈すれば良いのか図りかねるところがあったのだが、本作を見てその疑問がある程度晴れてきたかなと思う。この作品を見る限りでは、三島さんが楯の会を結成するも、その会のメンバー、特に森田君に背中押されるような感じで行動に移してるような、そういう印象でしたね。彼らの若さにひっぱられた、みたいな。そして、自衛隊が動くのを4年間待っていたのに結局は警察が彼らにとって代わり、憲法改正のチャンスも過ぎ去ってしまった。それに対する抗議の自決、という流れ。そういう経緯が淡々と描かれていて、興味深かったのですが、下の方も書かれているように、文学者としての彼の一面は全く描かれていない。あくまでも活動家に絞ってるわけですね。だから、自決の真相として、彼自身のナルシシズムだとか、自死への憧れみたいなものとか、そういうような面のアプローチは全然ないわけです。あくまでも活動家としての彼にクローズアップしたのだということを、最初から認識してみるべきなのかもしれません。東大生との論争や、防衛庁での演説シーン、そして自決シーンなど、なかなか力のある映像に仕上がっていたと思います。低予算だからか、現代っぽい背景がちらちら見えたりするのですが、まぁそれは仕方ないかなと。井浦新は彼なりに熱演してたと思うが、三島さんの独特なオーラを出すほどには至ってない。意外に良かったのは森田君役を演じてた人。彼はなかなかの熱演だった。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-27 23:38:04) |
35. 地獄(1999)
《ネタバレ》 幼女誘拐事件やオウム事件、毒入りカレー事件などの犯人を地獄で拷問するという実に爽快な内容であるが、一番力を入れてるのはやはりオウム事件で、全体の3分の2くらいの尺をこの教団に割いている。そっくりさんの教祖をはじめ、理不尽きわまりない教団の内部を描いていて、これがなかなか見応えがある。地獄の映像は、切断や焼きなど様々な拷問が繰り広げられ、これがなかなか笑えてくるのだ。セットやメイクなど、凄まじいまでのチープさで、それがまた妙にアングラな画となって特有の世界観になっていると思う。しかし拷問の後、なぜか突然丹波哲郎が現れる。全く話と絡まず唐突であり、さらにラストは無数のおっぱいが出てきて妙な踊りを踊って終わる有り様である。なんというエログロナンセンス。欲求のままにこしらえたとでも言わんばかりのカルト作である。 [DVD(邦画)] 6点(2012-05-13 17:51:19) |
36. 刺青 背負う女
《ネタバレ》 あまり期待せずに観たのですが、凄く良く出来た作品でびっくりしました。刺青のシーンに妥協がなく、裸を晒して演技する井上琴美さんの透明感がとても良かった。ヌードシーンなどは、よくありがちな「いやらしい目線」での撮り方でなく、純粋に美しい撮り方をしているように感じられた。苦悶と愉悦のはざまで生を実感するというのも、なんだかわかる気がする。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-16 00:27:05) |
37. シーサイドモーテル
《ネタバレ》 確かに、とても「薄っぺらい」作品であることは事実だと思います。見終わっても何も残らない。ただ、色々と笑えたことも事実なので、ただただ純粋にコメディ映画として評価したい。たとえば、男が5人通ったら勝ちというゲームを始めて、最後にオチをもってくるシーンとか、ベタなんだけどついつい笑ってしまった。モーテルの外観や全体的なセンスなど、なかなか頑張っていて良いと感じたし、デビュー2作目の監督にしてはしっかりとまとまっている。後は前述したように、笑いだけでなくなにかしら心に残る要素が欲しかった点、それから、各部屋のお客が、もうちょっと面白い絡みをそれぞれするともっと良くなっただろう。 [DVD(邦画)] 6点(2011-05-10 21:52:31) |
38. 沈まぬ太陽
《ネタバレ》 原作が、相当な大作だから、それを脚本にして映画化することは大変であったろうと思うし、鑑賞していても全体としてその苦労が見え隠れするので、言うならば力作だなと思う。他人のために尽くす、いわば正義の側と、己の懐しか考えていない、言わば悪党の側。渡辺謙扮する恩地と、三浦友和扮する行天は、言ってみれば陽と陰なので、わかりやすく楽しめるのだが、全体として「生真面目過ぎ」で、善くも悪くも無難すぎる。もっと突き抜けた感情ほとばしる描写や、ドロドロした感じが出ていてもいいのではと個人的には思う。実際に事故を元にした話なので、なかなか難しいのかもしれないが。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-04 23:21:42)(良:1票) |
39. 呪怨2 (2003)
あぁ怖かったぁ。初っぱなからあの白塗り坊やが出てきて快調に飛ばしてくれますよ。一時流行った貞子シリーズなんかより僕はこの呪怨シリーズの方が全然怖いと思うなあ。ハリウッド版のほうもとても楽しみですね。 6点(2004-08-24 19:01:07) |
40. 12人の優しい日本人
ダヨーンおじさん(笑) 6点(2004-07-10 01:15:01) |