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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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41.  渋滞
主人公の家族構成は30~40代の夫婦に小学生の子供2人。少子化が進んだとはいえ、今でも核家族の典型です。帰省ラッシュの渋滞に巻き込まれてイライラ。必然的に起こる夫婦げんか。どこかで観たような光景です。というか、自分もしょっちゅう経験しました。自分は子供の立場でしたが、子供にとって親がけんか(とまで行かなくても気まずい感じ)は本当にイヤなものです。わざわざ別の話題を振ってみたり、変に愛想よくしたり、親が仲良くするために結構気を使ったものです(笑)。自分が当時の親と同じ年齢、立場なってみるとその頃の親の心情が分かってきます。会社では当然ストレスが溜まる。家に帰れば小さい子供。これまたストレスの種。結局そのはけ口は奥さんになります。もちろん普段は怒鳴り散らしたりしません。そんなこと出来るもんですか(苦笑)。でも渋滞なら、旅行という“非日常”なら、そりゃ荒い言葉のひとつも出ます。でもこれはとても健全なこと。けんかが出来るのは対等な証拠。いい意味での甘えがあります。夫婦としての機能を果たしていたのだと気付きます。そんなよくある光景を切り取ったのが本作。一言でいえば「渋滞に巻きこまれて大変でした」というお話ですが、ロードムービー的にもいろいろな出来事があり、他人の人生の機微が垣間見られて面白いです。田舎で子供の帰りを待ちわびる、年老いた親の切なさも伝わってきます。派手なお話ではないですし、台詞にもチープさがありますが、自分の伴侶や家族のことを思いやるきっかけにはなると思います。
[DVD(邦画)] 7点(2006-07-05 19:06:31)
42.  屍人荘の殺人 《ネタバレ》 
『吹雪の山小屋』や『絶海の孤島』といったミステリー常套の『日常遮断』状況を、『ゾンビ』を用いて成立させたアイデアは『いちご大福』なみに斬新で、さらに『ゾンビ』の特性を密室殺人のトリックのタネ仕込んだり、徹底してグロテスク描写を排除したりと、ミステリーとしてもゾンビ映画としても、意欲作であるのは間違いないでしょう。まず注目したいのが『ゾンビ』の定義。一般的には以下の条件を満たすものが『ゾンビ』と考えられます。①死人であること②人を食らうこと③知能減退と感情喪失④ゾンビに噛まれるとゾンビに変わること⑤頭が急所であること⑥もう人間には戻れないこと。細かな条件はもっとあるでしょうが、大まかこんな感じ。さて本作の感染者たちは『ゾンビ』と言えるでしょうか。答えは『わからない』。③④の条件は満たしていますが、②⑤は微妙(食らうというより噛んでいるだけ。ゾンビじゃなくても頭を破壊されれば死ぬでしょう)、①⑥は未検証です。にも関わらず館に立て籠った人たちは早々に『襲ってくる顔色の悪い人』を『ゾンビ』と認定しました。これをもって『短絡的』とか『あり得ない』と非難する気はありません。トイレに落ちてた『かりんとう』は、もう『アレ』にしか見えないのと同じ。それより、イチホラー映画の架空の設定が、常識化している事実に感動します。ホント『ゾンビ』は偉大な発明です。さて、次の焦点は『ゾンビ対処法』。人々が取った作戦は専守防衛でした。これは当然の選択です。救助が来るのは時間の問題ですから。彼らは『正当防衛』でしかゾンビを殺していません。ただし『殺人(殺ゾンビ)』の倫理ハードルは常識より遥かに低く設定されています。これは『武器』を手にした効果と考えます。映画『トレマーズ』のガンマニア夫婦同様、『武器』があるなら使いたいのが人情というもの。死が隣り合わせにあり、武器を手にし、倫理ハードルが異様に低い状況で『復讐』は決行されました。もちろん犯人には『覚悟』がありましたが、土壇場で踏み留まる可能性も十分にあったでしょう。また犯人は『ゾンビにすれば2度殺せる』と憎しみの感情を吐露していますが、『一度ゾンビにしてから殺せば心が痛まない』理由もありそうです。いずれにしても『環境』が『復讐』を後押ししたのは確か。『場の空気』とはかくも恐ろしいものです。そういう意味で、比瑠子ちゃんが明智ゾンビを殺した件も『場の空気』に違いませんが、彼女の場合は積極的に利用したのです。そもそも比瑠子ちゃんが明智と葉村くんを合宿に誘ったのは、ワトソンを明智から奪い取りたかったから。優秀な人間は千載一遇の好機を逃しません。迷探偵から名探偵へ『ワトソン君の移譲』が本作の裏テーマでありました。本作は、いわば新探偵コンビ結成エピソード。そうだとしても、明智恭介という愛すべき超優良キャラクターを葬った罪は重大であります。責任を取って比瑠子ちゃん&葉村君コンビが活躍する続編をつくって頂きたいと思います。できればコメディ強めで。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-25 08:26:33)(良:1票)
43.  人狼ゲーム インフェルノ 《ネタバレ》 
連続TVドラマ『ロストエデン』が前半戦、そして本作『インフェルノ』が後半戦。シリーズで初めて、同一主人公による人狼ゲーム本来の完全版が披露された形となります。また、本作のプレイヤーは全員がクラスメイト。これも初めての試みです。日頃の人間関係がそのままゲームに持ち込まれました。その結果、人間ドラマとしての厚みは増したかもしれませんが、その分役職当て推理や、生き残りに向けた戦略等、ゲーム本来の関心事は薄まった気がします。高校生の同時失踪事件を追う刑事の視点が持ち込まれたのもシリーズ初なら、ゲーム主催者が顔出ししたのも初。そう、初物づくし。シリーズ常連の観客にしてみれば“目新しさ”は感じたものの、正直作品のクオリティ面でプラスに作用してはいなかったような。特に“刑事登場”は、密室劇としての緊張感をスポイルすると同時に、“こんな殺人ゲームが野放しって何なの?”というタブーにも言及してしまいました。そもそも刑事に殺人ゲームの現場が押さえられた以上、もうシリーズ続行は不可ですよね。あるいは刑事諸共皆殺しにしちゃいますか(考えてみれば、今までの生き残りプレイヤーも全員口封じされたのですかね)。いずれにしても、本シリーズには不要な“リアリティ”を持ち込んでしまったのは悪手でした。相変わらず若手役者の皆さんは熱演でしたが(武田さんの般若フェイスはこれからの仕事に悪影響となりませんでしょうか心配です)、流石にネタは尽きた気がいたします。
[DVD(邦画)] 6点(2018-07-10 17:55:58)(良:1票)
44.  樹海のふたり 《ネタバレ》 
うだつの上がらぬなディレクター2人が手掛けた特番は、まさにテレビ東京のバラエティ特番(『土曜スペシャル』や『日曜ビッグバラエティ』)。純粋に面白そうというか、観たことがあるような無いような、今までなかったの?という気がしますが、企画意図がコンプライアンス的にアウトなのでしょうね。物語の仕立ては、自殺志願者の様々な人生に触れ、また樹海そのものが持つ不思議な生命力にも感化され、主人公2人の人生にも変化が訪れるというもの。蜘蛛は巣を張り、かかった獲物の命を奪うことで自らの生を永らえますが、本作の主人公はビニール紐を命綱に樹海に身を投じ、出会った自殺志願者の命を救うことで、己が人生を豊かにしていきました。網を張り、かかった獲物を養分にするという意味では蜘蛛と彼らは同じですが、獲物を殺すと生かすでは正反対。本来、営利関係にない他人が死のうが生きようがどうでもいい話ですが、そこに価値や特別な意味を見出だすのが人間という生き物の特長なのでしょう。所謂ヒューマンドラマのカテゴリーに属する作品と判断しますが、正直インパルスのコントから笑いの要素を抜きましたな印象が強いです。たとえば板倉のギザな台詞の言い回しや、ニヤけた表情など、お馴染みのコントさながらでした。ですから、インパルスが主演で問題なかったのか?という疑問はありますが、テーマは重くとも各エピソードを深掘りはしないライトなスタイルのため、本職俳優ではない彼らでもOKだったのかなと思います。ドラマとして悪くはありませんが、特段良くもありません。というより、やっぱテレ東で番組を作っていただきたいという感想です。バス旅も終わったことですし、太川さんと蛭子さんにお願いしたら如何でしょう。懸命に説得する太川さんの後ろで、興味なさそうに「死なせておけばいいよ」とのたまう蛭子。いやいや、想像しただけで面白そう。絶対イケるでしょ!
[DVD(邦画)] 6点(2018-03-10 17:27:29)
45.  シンデレラゲーム 《ネタバレ》 
奇抜な設定、刺激的な描写、チープな脚本、トホホな演技。アイドル系女優が主演する昨今の邦画ホラーサスペンスの相場は、大体こんなところかと。判を押したようなビジュアルイメージを有するという謎の共通項もあったりします。基本的に期待厳禁のジャンルではありますが、希に『人狼ゲーム』などのアタリも潜んでおり、侮れないカテゴリーだと個人的には考えております。では、本作はどうかと言いますと、正直アタリではありません。ですが、ハズレとも言い難いのです。土台となる殺人ゲームのルール設定は、監督の正気を疑いたくなるレベルですし、皆さんの演技の質も高いとは言えません。思わせ振りなエロ要素にも地味に腹が立ちました。でもラスト、彼女の笑顔が絶品だったのです。あの笑みはアイドルの性そのもの。あらゆる感情を飲み込んで、ファンに夢を届けるプロフェショナルの顔。イッツオールファンタジー。其処に気づかされると、本作で提示された様々な事象、出来事の信憑性が揺らぐのです。因縁ある相手との対戦は、おそらく演出なのでしょう。分かりやすい敵役、死んだはずのキャラ登場、そして最後は姉妹対決。そんなんアリ?と意義を唱えたくなるゴリ押しな展開さえも、言い方を変えればドラマチック。これがショウビジネスの流儀。さて、何処までが真実で、何処からがフィクションでしょうか。観客に見極める術はありません。そして、このうす気味悪い感覚はなかなかのものだと思うのです。
[DVD(邦画)] 6点(2017-07-25 18:59:31)
46.  女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。 前編:入る? 《ネタバレ》 
様式はショートエピソードの寄せ集め。トイレ掃除のおばちゃん(失礼。物語上は26歳設定でしたね。神聖かまってちゃんのドラムスだそう。美人じゃないけど愛嬌あるルックスにカワイイ声が頭から離れません!)をナビゲート役に、女子中学生あるある、いや子供以上大人未満『中人』の謎生態がツッコミ推奨のおバカテイストで供されます。どの子もキャラが立っていましたし、超絶美少女揃いじゃないところも好感が持てました。これが女子高校生だと、リアルというか、シリアスに寄ってしまいコメディとして難しくなったかもしれません。お気楽に楽しめるのが良いですね。かなり楽しめました。採点は6点ですが、これは6点満点という意味で、個人的には高く評価しています。
[DVD(邦画)] 6点(2016-05-10 00:29:21)
47.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 
『呪怨』正当の系譜を継ぐ一作。タイトルからして“ビギニング”や“エピソードゼロ”に該当するのでしょうが、前にも同じような内容を観た気がするのは、『呪怨』シリーズが完全な様式重視作品である証と考えます。ストーリーは在って無いようなもの。呪われた家に関わった者は漏れなく死ぬ。白塗りの少年がちょこちょこ出てくれば、それで『呪怨』は成立します。この様式美が好きな人は問題なく楽しめるでしょうし、興味の無い方は観る必要が無い映画という認識で間違いないかと。最後に女優さんについて一言。佐々木希が予想外に良くてビックリしました。特にラストシーン。悲鳴を上げるでもなく、号泣するでもない“絶望”の表情が絶品でした。このワンシーンだけで本作の存在価値を認めたくなります。もう一人の看板女優トリンドルさんについては、全くもってロバでした。もちろん可愛いロバですよ。でもロバに見えて仕方ありませんでした。映し方の問題でしょうか。本作出演で、彼女に得は無かった気がします。
[DVD(邦画)] 6点(2015-01-19 18:55:02)
48.  呪怨 白い老女 《ネタバレ》 
驚きに感情が付帯するメカニズムを考えた場合、「笑い」と「恐怖」は実は近い関係にあることが分かります。ご指摘のレビュワー様もおられるように、物語の体裁はギャグ・コメディと酷似しています。例えば老女が手にするアイテムが“包丁”“蝋燭”“日本人形”であれば、判り易く「恐怖」サイドに寄りますし、“へちま”“カツ丼”“週刊大衆”ならば「笑い」で問題ないでしょう。匙加減一つで、ホラーにもコメディにも化ける。そういう意味では、“バスケットボール”を選択したセンスは悪く無いと感じました。とりあえず観客は戸惑います。純粋に意図が分からない。いわゆる、不条理です。『呪怨』は、この不条理を恐怖に転化することを基本様式とした作品だったと考えます。第1エピソード、「は~い。今手が放せないの。すぐ行きますから」は、条理が次第に不条理へと変化していくパターン。上手いし、怖い。ただし不条理描写に特化した結果、奥行きの無い恐怖しか生まなくなったのが『呪怨』の弱点でもありました。本作では“白い老女”の役割についてあまり考慮されていないのが難点です。単なる驚かし要員に見えてしまう。本当は違うのに。老女は孫を気に掛けていました。一度ロリコン男から少女を救っています。その思いをちゃんと観客に届けられれば、老女の登場場面に付加価値が出ます。痴呆による徘徊と見紛うのは、あまりに不憫な話。バスケットボールにしても、ロリコン男の所有物、切断した頭部のメタファー以外に、もう一つ観客の心動かす意味づけが欲しいところ。ワンランク上のホラー目指すなら、物語で観客を魅了する必要があると考えます。
[DVD(邦画)] 6点(2011-11-27 19:25:02)(良:3票)
49.  女優霊(1996) 《ネタバレ》 
古典怪談『牡丹灯篭』『番町皿屋敷』、あるいは同監督の『リング』にしてもそうですが、成仏出来ずに幽霊となること、ましてや他人を呪い殺すほどの怨念を溜め込むとなれば、それ相当の理由があるはずです。その説明を省略したのは、ホラー映画としてのハンディキャップと考えます。ストーリーで恐怖を訴えかけられない分、視覚に頼らざるを得ないから。もっとも本作の画づくりは冴えていました。フィルムに焼きついた霊、不自然に折れ曲がった転落者の脚。中でも一番ブルったのは、ロケバスの窓に映った人影でした。在るはずのないもの、理解不能なものに私たちは怯えます。そういう意味では、クライマックスの女優霊出現シーンはちょっと弱い。“顔色の悪い白衣装の女”と認識してしまえば、別段怖くありません。幽霊を怖く見せるのは至難の業で、なかなか満足のいく描写には出会えません。『リング』の貞子は、その奇妙な動きが恐怖に結びついた稀有な例です。(個人的には、黒沢清監督の『回路』の幽霊の描き方がベスト。『呪怨』の白色坊主などはギャグにみえます。)尺をもう20分か30分足して、女優霊の怨念の正体に迫れたら、もうワンランク上のホラー映画になったのではないかと。
[DVD(邦画)] 6点(2011-01-16 00:48:25)
50.  しんぼる 《ネタバレ》 
自分が最初に笑った場面は「マグロの握りが出てきたところ」です。小皿に醤油が無くてクスッ。どうですか?このシチュエーションを字面から想像して笑えますか?笑えないですよね。これが可笑しいのは、これまでの前フリ(物語の流れ)を知っていることが前提。さらに観客側に「鮨は醤油に付けるもの」という常識が必要です。視覚、聴覚を初めとする五感を活かし、想像力をフル稼動させ、自身の知識・経験と照らし合わせます。場の空気も影響しますし、タイミングは命です。様々な要素が刹那に融合し、笑いが生まれる理屈。送り手と受け手が共同で創り出す緻密で豊かな感情表現が「笑い」だと考えます。主導権は送り手が握っていますが、決定権は受け手に在ります。どんなに的確でセンスの良いネタでも、客に受け入れる度量が無かったら意味がありません。そのような観点で本作を捉えてみると、鑑賞中に自分が抱いたモヤモヤの正体が見えてきました。「今の笑うところだよな」「これは何のメタファー?」客が監督の意思を慮っているうちは、笑いも湿りがち。当然です。笑いは瞬発力ですから。ただ、これは松本監督の狙い通り。そもそも正解を設定していない映画なら、戸惑って当たり前です。この手法を不親切・手抜きと取るか、モヤモヤ自体を楽しめるかは、観客次第。自分は後者のタイプなので不満はありませんが、“答えなんか無くても正解が在る素振をする”のも監督の仕事のうちかなと。ちなみに最後に出て来た巨大しんぼるが大人のそれだったら+2点でした。(10/3なんばシネマパークスにてレイトショー鑑賞)
[映画館(邦画)] 6点(2010-01-04 19:33:41)
51.  神童 《ネタバレ》 
噂の天才女優、成海璃子を初体験しました。流石に存在感は凄かった。目力もある。強気と裏腹に脆さも抱える思春期の少女を好演していたと思います。マツケンの尻の敷かれっぷりも楽しく、いいコンビだと思いました。物語の着地点としては、悲劇でありつつも救いを残しており、後味は悪くありません。彼女の神童ぶりを示す描写がやや抑え目だったので、もっとアピールしても良かったかもしれません。
[DVD(邦画)] 6点(2008-03-15 01:05:05)
52.  疾走 《ネタバレ》 
物語が進むに連れ、少年と少女の世界は加速度的に閉じていきます。少女は「私を殺して」と言う。少年は「一緒に生きてください」と綴る。どちらの願いも同じだと感じました。「殺して」は生きたい、「生きたい」は殺してくれの裏返し。2人の心が悲鳴を上げているのが分かります。最後まで走り続けた主人公は命を落し、走ることが出来なくなった彼女は新たな人生を歩み始めた。其処に意味がある気がします。差別問題を裏テーマに、少年と少女の思春期の心の揺れを丁寧に描いていると思いました。ただラストが頂けない。主人公が子供を残していたエピソードは余計だと感じました。これを救いとは考えたくありません。彼が犬死した事実が曖昧になってしまうのが嫌。もし救いがあるとすれば、彼女の人生を変えたことだと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2008-03-02 20:17:29)
53.  修羅雪姫(2001)
釈由美子は不思議。まず目を惹かれるのが、そのキュートなルックス。でもよく見てみると、そう美形でもないことに気付きます。エビちゃんとか、伊東美咲には及ばない。顔、平べったいし。でもこの愛くるしさ何なのでしょう。本作ではほとんどムスッと顔だけ。だのに、胸がキュンとする。元ワンギャル。元祖天然キャラ。“釈お酌”って何だそりゃ。EPS●NのCMで「ぶ~ッ。正解♡」。気がつくと顔がほころんでいる自分がいます。彼女の初主演映画が本作でした。役どころは暗殺集団の女剣士。『あずみ』とほぼ同じです。やっぱり美少女には刃物がよく似合う。アクションはまずまず。吹替えがあからさまだったりもしますが、気になる程ではありません。世界観が薄っぺらいとか、台詞が聞き取れないとかも、この際問題なし!彼女の女優としての可能性が垣間見られただけでOK。(事実、今はイイ感じにキャリアを積んでいる気がします。)何よりもフェチ心をくすぐる釈のノースリーブ姿が拝めたことで、自分的には満足です。ちなみに、自分は彼女のファンではないですよ。ただ彼女を観ていると、顔がニヤけてしまう病気なのです。
[DVD(邦画)] 6点(2007-07-30 19:03:05)
54.  昭和歌謡大全集 《ネタバレ》 
オバタリアンVS新人類(両方とも古い言い方ですね)。両者の違いは、単に年齢性別の問題ではありません。価値観が違えば、全く別の生き物。おばさん軍団にもチーム若者にも、“人殺し”の罪悪感がありません。人の姿をしていても別の生き物に見えるのに、“吹き飛ばされた腕だけ”を見ると人間だと思える。なんとも皮肉なものです。エスカレートする殺し合いはゲームのようだし、人物描写はステレオタイプ。世界観はファンタジーです。でも妙に神経を逆撫でするのは、核心部分にリアリティを感じるからだと思いました。かなりブラックなコメディ。ただ濃すぎて自分は笑えませんでしたが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-11 11:00:37)
55.  深呼吸の必要 《ネタバレ》 
『ALWAYS・三丁目の夕日』と同じ匂いを感じました。疲れた現代人に対する清涼剤。『ALWAYS』はノスタルジーという名の、本作は実生活から離れた“楽園”という形での癒しです。癒しそのものを否定する気はありません。必要なことだと思います。でも、ただ浸るのは違う気がします。キーとなるのは田所の存在。彼の生き方を西村が非難する場面があります。結局お前も人生から逃げているだけではないかという指摘。彼は黙ります。つまり多少なりとも心当たりがあるということ。でも結局これに対する回答はなく、彼は同じ生き方を続けます。でも自分は答えを聞きたかった。どんな答えでも納得します。そもそも生き方に正解なんてありません。しかし答えないのでは、問いかけを肯定したことになってしまう。つまり人生から逃げ込む場所が楽園であると。そこで安住することを“よし”とすることを。しかしそれは違うと思います。楽園はあくまで一時の休憩所のはず。自分の在るべき場所に戻らなくてはならない。それが楽園に行く条件だと思います。(おじいとおばあにとっては、島が在るべき場所。楽園ではありません。)深呼吸は確かに必要です。でも深呼吸ばかりもしていられない。そのことを忘れてはいけないと思いました。それより心に残ったのは、おじいの言葉でした。「ダメになったらまたやり直せばいい」よく聞くフレーズです。でもおじいの言葉には説得力がある。丹精込めて育てた農作物がひとつの台風でダメになることを常とする生活。でも投げ出さず、また作り直す。経験を積んだ人間、痛みを知っている人間の言葉は心に響きます。「なんくるないさー」もそう。なんでもないような言葉でも、本当は凄いことなんだと思います。おじいの言葉にちょっと泣けてしまいました。
[DVD(邦画)] 6点(2006-12-14 18:30:43)
56.  私立探偵・濱マイク/遙かな時代の階段を
1作目と打って変って今度はカラー。台詞回しにも前作のような50~60年代を思わせる雰囲気は薄くなっています。それでも物語冒頭は70年代くらいの雰囲気かなと思いましたが、観終わってみるとほとんど90年代という感じ。はじめ、このタイトルは狙いすぎかなと思っていましたが、いやいやよく考えられている題名だと思いました。本作のストーリー自体も戦後の日本という”時代”を色濃く描いていますが、1作目、2作目と明らかに”時代”の経過を感じさせる作りになっていて、タイトルにマッチしています。3作目を観てみないとなんとも言えませんが、本作までは2作トータルで、イイ感じに仕上がっていると思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-09 20:18:57)
57.  私立探偵・濱マイク/我が人生最悪の時
台詞まわしや小物などから、50~60年代の日本を思わせる空気感があります。しかし時代設定を明確にしているわけではなさそうで、あくまでそう思わせる雰囲気のある作品という意味です。モノクロ画像もいっそうその雰囲気を助長しています。モノクロの使用は、ちょっとあざとい感じがしないでもないですが、自分はこの雰囲気が好きなのでOKということで。「星くん」「濱くん」と呼びあう永瀬と南原の掛け合いが気持ち良いです。後のTVシリーズに比べると地味に感じますが、そこがまたイイです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-08 21:02:18)
58.  七人の弔
たけし軍団(もう、そういう呼び方はしないのかな)ダンカン氏の意外にも初監督作品。シニカルでベタな笑いを交えつつ、現代社会における親子関係を児童虐待といった暗部にスポットをあて描いています。ダンカン氏らしい「笑い」は随所に織り込まれており、何箇所かは爆笑しましたが、全体的には大マジメなつくりです。チープな演出(これが味なのかもしれません)が目に付き、ちょっと萎えましたが、設定の面白さで最後まで飽きずに観られました。個人的には、自分の倫理観とあまりにかけ離れているため、どこか別世界のお話感覚で、重いテーマに心が沈むことは無かったです。また、オチに救いがあるか無いかの判断は、観ている人によって違うだろうなと感じました。最後にラストの歌について。1番の歌詞は自分も暗記していますが、2番は普通覚えていないと思います。2番をうろ覚えで歌っていたら、ちょっと良かったかな。個人的な好みの問題ですが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-05-19 18:23:38)
59.  七人のおたく cult seven
「おたく」という言葉が流行っていた頃の作品です。7人のおたくがそれぞれの分野の知識や技能を生かして、奪われた赤ん坊を取り返すというお話です。甚だおせっかいというか、ほとんど犯罪というか、結構無茶な展開です。しかし企画もの芸能人映画として、なかなか面白いです。当時、ウッチャンナンチャンのラジオ番組のリスナーだったため、思い出の作品です。
[地上波(邦画)] 6点(2006-05-12 19:53:22)(良:1票)
60.  シンプル・プラン
たまたま見つけた大量の現金。主人公は警察に届けることを主張するが、一緒に見つけた兄と友人はネコババしようという。始めは拒否していた主人公だが…。この作品は下手なホラーやオカルトより遥かに怖い。悪い方悪い方へ転がっていく様が実にリアルに描かれています。もし自分が主人公の立場だったらと考えると本当にぞっとします。誰の人生にもこのような落とし穴がぽっかり穴を開けて待っているかもしれません。観て楽しくなるような作品ではないので、鑑賞の際は精神的コンディションを整えてご覧になることをお勧めします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-22 02:02:30)(良:2票)
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