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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2286
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1.  人狼ゲーム インフェルノ 《ネタバレ》 
 ドラマ版「ロストエデン」の後編。もうがっつり後編。タイトル変える意味なんてないくらい。  一番の見どころは主人公の闇堕ち。  ロストエデンで、紘美、ルナ、亜利沙の3人に結構感情移入してしまったので、この結末は何とも後味が悪いです。  デスゲームもので後味が悪いもクソもないのですが・・・。  この3人は、はっきり言って性格は悪い。  紘美は確かに偽善者だし、ルナや亜利沙にいたっては論外。  ただ、紘美とルナの友情だけは、本物だと思っていました。少なくともロストエデンではそうでした。  だから紘美がルナをだまし続け、そんな紘美をルナが信じ続けた結果、こんな結末になるなんてあまりに救いがありません。  もう一足早く刑事の2人が到着しただけで、水谷、ルナ、越智の3人は助かった可能性すらあります。なんとも趣味の悪い脚本ですね。  「ラヴァーズ」と「インフェルノ」以外は、あまり後味の悪さを感じさせませんでした。  それは、人間のサイコパスな側面を見せながらも、同時に人間の良心も見せてくれていたからかもしれません。  でもこのインフェルノでは、良心のある人間はまっさきに殺されてしまいます。  要は、一番良心に欠ける人間2人が勝ち残ってしまう後味の悪さがあるんです。  ただロストエデンで、いじめの当事者でありながら蚊帳の外であった性格の悪い宮下舞や、不良の馬渡なんかをゲームに参加させてくれたことは良かった。それに宮下舞の襲撃は、何気にこの作品で一番のお気に入りです。  とゆーことで、映画としては非常に面白かったのですが、後味の悪さでプリズンブレイクよりは1点下げておきます。  そしてやっぱり人狼が誰だかわからないほうが面白いことを再認識しました。  
[DVD(邦画)] 7点(2024-06-20 02:47:08)★《新規》★
2.  人狼ゲーム マッドランド 《ネタバレ》 
 『マッドランド』の副題。その名もズバリでしたか。  『狂人村』。次から次によく考えるなぁ。  これ人狼側が有利すぎて、ゲームにならなくない?  ・・・と、しばらく頭が混乱。  でもよくよく考えると狂人は村人側としてカウントされるから、人狼側の勝利条件は『人狼1人、狂人1人』もしくは『人狼1人、預言者もしくは用心棒のどちらか1人』の組み合わせしかないわけです。人狼は人狼で1人しかいないというのは、なかなか厳しい勝利条件かもしれないですね。  また、狂人も人狼を勝たせないといけないわけですが、最後に生き残れる狂人は1人だけなので、狂人同士で潰しあう必要があります。そうなってくると、思っていたほど人狼側圧倒的有利ってわけでもないのかな・・・。  いつもとは全く違って、人狼をあぶりだすのではなく、自分が人狼であることを証明しなければならないってのは、結構面白い試みだと思います。その設定が映画の面白さにつながっているかどうかは微妙ですが、少なくともいつもとは違う心理戦や駆け引きを見ることができました。  正直最初は狂人村のシチュエーションとルールが意味不明すぎて、これはもうクソ回だと思ったものです。  ただ主役以外の役職を伏せたこと。庄司も彩乃も人狼ではないことがわかったあたりから、俄然面白くなってきます。  そして今作は主役が初の用心棒。  そしてなんと言っても、まさかの主役デッド。  主人公のドアが開いたときの衝撃はなかなかでしたよ。  結果として、今までとは違う路線の人狼ゲームを楽しむことができました。  『プリズンブレイク』が一番好きなのは変わらないけど、これはこれで良かったと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2024-06-09 03:13:05)
3.  人狼ゲーム ラヴァーズ 《ネタバレ》 
 ああ、また役職オープンにしちゃったか。  しかも人狼、恋人、キューピッド、重要な役職があっという間に判明。  消去法で佳奈が霊媒師、管すばるが予言者ということもわかってしまいます。  よって『プリズン・ブレイク』のときのような、推理ゲーム的面白さは弱い。  そのぶん処刑シーンや襲撃シーンを復活。過激な描写とスプラッタな映像に振り切っている感じ。  あとは人狼ゲームを楽しむというより、役職がわかっているうえでの、登場人物の駆け引きや人間ドラマをお楽しみくださいってことなんでしょう。  面白かったのは、恋人の二人が人狼側と村人側に分かれちゃっているところ。  人狼の2人は、本来協力関係であるはずなのに、この恋人システムのせいで仲間の人狼を信頼しきれない構図ができています。そのため、人狼が人狼を襲うというのもアリ、という解釈ができてしまうのです。これにより、今までにはない人間ドラマや緊張感を作ることに成功しています。  でも良かったのはそこぐらいかな。  後味の悪さは気になります。  今までで最悪の主人公と言っていいでしょう。良心のカケラもありません。  今作の主人公はシリーズ中はじめて、『自分の命が助かるため』でもなければ『大事な誰かを助けるため』でもなく、『お金のため』に動きます。  最悪だったのは、最後の投票。恋人陣営3人で勝ち残れるのに、賞金の分け前が減るという理由だけで、味方のキューピッドを吊ります。しかもこの吊られた八木ひなたは、もっとも主人公に協力的で、好意的で、そして余命いくばくもない薄幸の美少女。そんな少女を主人公に処刑させるっていう趣味の悪さ。  更には一緒に勝ち残ったもう一人の恋人は、ゲームと関係ないところで殺害。  すべては1億円を独り占めするため。  2人が不憫すぎて、この決着のさせかたはとても不愉快です。  あ、でもサスペンス映画としては、もちろん面白かったですよ。
[DVD(邦画)] 7点(2024-05-09 15:35:57)
4.  人狼ゲーム プリズン・ブレイク 《ネタバレ》 
 全役職オールシークレット。  いいですね。これでこそ人狼ゲームですよ。  キャスティングも最高に良かったと思います。  予言者や霊媒師に性格難アリの人物を配置。視聴者の反感を買いそうな人たちをあえて村人側に。  そして性格でもビジュアルでも好感がもてるタイプを人狼側に配置。心理的なミスリードをさそっています。  個人的には金城渚の人狼は意外でしたね~。  処刑されちゃうときの渚や菜々実の演技は同情をさそうすばらしいもの。その二人がまさかの人狼だったとはね~。  今作では人狼が襲う場面は、遠目にしか映していません。それが逆に良かった。  かたや正義感、かたや理知的で理性的、その二人の美少女はどんな気持ちで人を殺していたんでしょうかねー。  そしてなんと言っても、ラストで明かされる主人公の役職。  その役職の特性を活かして人狼をあぶりだした決着は最高でした。  惜しむらくは『た、タイトルでネタバレしちゃってますよ~。』ってとこでしょうか。  『ビーストサイド』にしろ『クレイジーフォックス』にしろ、サブタイトルがズバリ的を得ていたのが、今回は裏目に出ちゃいましたね~。  朱莉の自己犠牲のシーンも、どうせ死んじゃいないんだろうことがバレバレです。  あとついでに言うと、『死角になっているところでルール違反をしても処刑されない』のであれば、その死角のところで2、3人ずつカードを見せ合えば、簡単に人狼をあぶりだせて犠牲者は最小限に抑えられたんじゃないかな。  もっとも、それじゃ映画にならないわけですが・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2024-05-08 01:49:33)(良:1票)
5.  人狼ゲーム クレイジーフォックス 《ネタバレ》 
 なかなか厳しい評価を受けているようですが、なんでだろう?ビーストサイドと同じくらいには面白かったです。  あっという間に退場した男3人が、ガンガン自分の意見を言っていたのが気持ち良かった。  そんなリーダーシップを見せるから、狼側が『強そうなのから減らしていこう』とまっさきにターゲットにしたのも至極納得。  今作の登場人物たちは、わりと合理的に真剣にゲームに取り組んでいる気がするから、3作のなかでは一番ストレスなく見られたかもしれない。  『狐』って、何の能力もないし、味方もいないしで、圧倒的に不利。貧乏くじもいいとこ・・・って思っていたのですが、『人狼ゲーム』ってゲームの性質上『村人と人狼が同数になって人狼側の勝利』っていうパターンが多そうな気がします。  だとしたら、『狐』は立ち回り方次第では今作のように最強のジョーカーになれるかも。なかなか面白い役職です。  人狼の最後のひとりが誰だかわからないってのは面白いかもしれませんが、前作まではカードに書かれていましたよね?前作までと同じルールのつもりで見ていたので、その辺はあまり変えないでほしかったかな。  人狼同士で3人目が誰かはわかっているけれど、視聴者にはそれが誰かは教えない、ぐらいのほうが良かったかも。  人狼の2人のやりとりで、3人目は誰だろうといろいろ考えることもできるし。  最後に有希が佐伯桃子を指して、芽亜里に『お前むかつく』と言い放ったのは最高にスカッとしました。  これには賛否両論あるかもしれませんが、私は彼女の決断を支持します。  何気に最高のツンデレキャラだった気がします。
[DVD(邦画)] 7点(2024-05-01 02:11:45)(良:1票)
6.  人狼ゲーム ビーストサイド 《ネタバレ》 
 シリーズのなかでは一番評判の良い本作。確かに面白いです。  描写が少々過激になっているのも、人気の一因かもしれないですね。  う~ん、でも個人的な好みでいくと、1作目のほうが好きだったかなぁ・・・。  2作目なので、人狼視点でのストーリー展開は正解だったと思います。1作目と思い切り差別化を図れるし。  特に今回から『用心棒』という新しい役職が追加されたので、人狼視点はますます必要だったように思います。  前作と同じだったら、『用心棒はどうやって守ったんだろう?』ってどうでもいいことが気になりそう。  ですので、2作目としては至極正しい方向性だと思われるのです。  面白かったし。  ただねー、最初っから人狼がわかっちゃっているっていうのがねぇー。  人狼はやっぱ誰かわからないほうが面白い気がします。  小曽根が亜希子を好きなので、私情で恋敵の伊勢を吊ろうとしたり。美海がラストで、『あなたとは次のゲームで生き残れない』という理由で、人狼とわかっていながら由佳ではなく瞳を指したり。  こーゆーシンプルな人狼ゲームに、人間の感情という不確定要素をうまく織り交ぜたドラマは面白かった。  だから映画的には今作のほうが出来が良いのでしょう。実際人気も高いみたいだし。  こればっかりは好みの問題でしょうね。  ちなみに土屋太鳳の演技はとても良かったのですが、やたら歌うのがうっとうしかった。  ラスト、外に出てから、普通に駐車場や公道に車が走っているのが見えたのが、なんか空恐ろしかったです。  
[DVD(邦画)] 7点(2024-04-30 15:31:15)
7.  人狼ゲーム 《ネタバレ》 
 サスペンスフルな展開。  さまざまなタイプの駆け引きや心理戦。  実は初めから張られていた伏線。  人狼ゲームというゲームそのものも面白い。  好き嫌い分かれそうな映画ではありますが、個人的にはかなり面白かったです。  自分が処刑されるとなったとき、パニックになり、大声で泣き叫ぶのはOK。でも序盤なのに、主人公の愛梨がぎゃーぎゃー言うのは過剰でちょっとうるさかった。気になったのはそこくらいですかね。  それと整合性で言うなら、『妹を生かしたかっただけ』なら、6人になったとき姉が町村誠一郎を人狼と言うのはおかしい。  それで町村誠一郎が処刑された翌日に、自分が人狼だと名乗り出れば、もう一人の人狼から妹が殺されるリスクができてしまう。  ・・・と思ったのですが、どうでしょう?  ラストなぜ多田は銃を使わなかったのか、そこだけがよくわかりません。  なんにせよ、ただスリリングな展開を楽しむだけでなく、いろいろ考えながら見られるのでそれがとても面白かった。  最後まで見た後、もう一度最初から見返してみたら、なるほど、2週目のプレイヤー2人は確かに最後に出てきていますね。  伏線の張り方も何気にうまい作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2024-04-16 02:59:13)(良:1票)
8.  女子ーズ 《ネタバレ》 
 桐谷美玲、高畑充希、有村架純が出ていなければ、決して手に取ることはなかったであろう作品です。  とにかくゆるい。  笑いもゆるい。  キャラもゆるい。  バトルは論外。  まあこれはゴリゴリの企画ものであって、笑いのツボが合わなければ結構ツライと思います。  個人的に桐谷美玲は好きでも嫌いでもなく・・・。ってゆーか、最近の邦画やTⅤドラマ見ていないので、この人のことよく知らないです。  だから興味本位もあって、この人のことをちゃんと見てみたかったってのも動機の一つ。  まあ、ファンの人には大変申し訳ないのですが、役者さんとして特に彼女に何か魅力を感じることは無かったです。  高畑充希と有村架純はすっごくかわいかったと思います。  ま、この映画自体、女の子たちのPVみたいなもんかもしれないですね。  今作にでている女優さんたちのファンであれば楽しいんじゃないでしょうか。  ちなみに、ラストは5人そろって終わるほうが良かったと思います。  
[DVD(字幕)] 4点(2024-01-13 03:27:47)(良:1票)
9.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
 ・・・旧3部作を見直してから見るべきだったかなぁ。ニッキーは旧3部作すべてに登場しているのに、何者だったのか全然覚えていない・・・。愛着があればニッキーの再登場に喜び、そしてその死に悲しみと憤りを感じることもできたのでしょうが、残念。  ボーンシリーズは、ボーンの無敵感と、あっと驚くような機転にすごく魅力を感じていた覚えがあるのですが、あれ?こんなもんでしたっけ?  そしてストーリーが決定的に面白くない。ボーンは過去をはっきりさせたいだけ。デューイはボーンが記憶を取り戻しちゃうと復讐されちゃうかもしんないから、先に殺っとけ?みたいな?ボーンもデューイも大義名分とは程遠い動機で、気持ちがノルはずもなく・・・。  例えば、『アイアンハンド』がどれだけやばい作戦で、もう自分のような工作員を増やしたくないボーンが一肌脱ぐ、みたいな内容だったらアツくなれたかも。  女CIAリーのビジュアルは最高。でも、CIAの重要な役職に就いている人が、CIAの重要機密をペラペラボーンに話しちゃうのはどうだろう。ちょっと引いてしまいます。あまりにボーンにとって都合が良すぎる味方キャラ。しかもそこまでのリスクを冒すほどの理由がリーにないまま、ボーンを手助けさせてしまっているのはホント良くない。  最後のカーチェイスはちょっとしつこい。そもそもプロの工作員が、私情でこんな派手なカーチェイスしちゃだめでしょ。  で、さんざん好き勝手やっておきながら、デューイとライバル工作員の最期は実にあっけないもの。ディープドリーム社とCIAの闇取引の暴露もうやむやにされたまま終幕。はあ、2時間見続けて、最後なんのカタルシスも得られないまま終わっちゃうとは。  う~ん、ディープドリーム社の社長をボーンが守るという展開にもっていっても良かった気がするんですけどねぇ。  ボーンの過去に決着をつける旧3部作。  なら今度は未来に目を向けたボーンシリーズにしてほしかったものですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-06-24 01:23:29)
10.  シグナル 月曜日のルカ 《ネタバレ》 
 原作の小説が結構面白かったので映画も見てみました。  まず杉本ルカが原作のイメージにかなり近くて良かったです。杉本ルカを演じた女優さんはとても魅力的なかわいらしい人ですが、この作品以外映画もドラマもほとんど出ていないようです。もったいない。  もう一人の主人公宮瀬恵介。演じるのはAAAの西島隆弘。イメージがどうとか言う前に、かなり大根です。とくに序盤は演技がへったくそで気になって仕方がありません。でも不思議なことに、見ているうちにそれがだんだん『味』に変わってきます。これはこれでアリかと。  そして舞台がいいですね。レトロな映画館。そこで映写技師をするヒロインと主人公。上映される映画も古い映画ばかり。昭和の空気感がたまらない。映写室とか、こーゆー映画館が身近にないので、小説では想像しきれなかった画を見られて満足です。  ウルシダレイジはもう少し華奢なイメージでしたが、性格は結構イメージ通りかもです。人の話を聞かない。子供。被害者意識が強くサイコパスの才能あり。そうそう、こんな感じです。  原作では金でチンピラを雇って恵介を襲わせていましたが、映画では単身映画館に乗り込む武闘派。どちらかと言えば映画館の外で待ち伏せするタイプなんですけどね。ウルシダレイジのおかげで映画に程よい緊張感とメリハリが。  そしてラスト。恵介とルカの今後が見たくなる、そんな余韻が残る終わり方がまた良い。
[DVD(邦画)] 7点(2022-05-20 03:17:24)
11.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
 最初から残酷なエピソード目白押しでちょっと驚きます。  なんとなく13人の侍の活劇みたいなものを想像していたので、ここまで血生臭いとは思いもしませんでした。  1人1人に個性がしっかり味付けされ、それぞれ見せ場もあり、終盤の戦いは見応えがあります。みんな強いっていうのは、少年漫画で育ってきた自分にとって胸を熱くさせるものがあります。  鬼頭がなぜ島田の襲撃を最初から知っているのかなど、正直言うとストーリーの細かい部分で理解できていないところがあります。ただ細部がよくわかっていなくても、『サイコパスな将軍の息子を討ち取る』ということさえわかっていれば大丈夫な内容。  伊勢谷友介が演じたキャラだけが、ちょっと雰囲気を壊しているように感じて惜しい。一本調子な映画に変化をつけたかったのかもしれませんが、この映画にコメディ要員は要らんでしょ。  それにしても松方弘樹さんの殺陣だけは、他の人達とは別格で良くも悪くも浮いていました。さすが遠山の金さん。昔ばあちゃんと時代劇を見ていた頃を思い出して懐かしくなっちゃいました。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-21 13:11:31)
12.  シーサイドモーテル 《ネタバレ》 
 いわゆる群像劇。苦手なジャンルなんですが、これはまだ見られるほうでした。  特に借金取りのエピソードは緊迫感があって面白い。  それぞれのエピソードは基本的に独立。本格的に交わることはなし。  だけどスーパーの社長の女装や、ぎっくり腰で呼んだ救急車が、ちょっとずつ他のエピソードに影響を与えているのが面白い。そもそも亀田とキャンディが出会ったのも、元はと言えばスーパーの社長がキャンディのお店に電話したのがきっかけ。こーゆー絶妙なつながりを楽しむってのも悪くないもんですね。  登場人物はドラマを面白くするために多少デフォルメされている部分はありますが許容範囲。  山田孝之は好きな俳優さんですが、彼が演じる今作での朝倉はクソヤローで最低。柄本時生演じるチー坊も躊躇なく女を殺そうとしたり、引き金をひいたり、ちょっと笑えないキャラでしたね。  ただそれ以外は眉をひそめるほどの悪人は出てきません。だけど魅力的な人物もいない。見ていて『誰がどーなっても、まあ別にどーでもいーや。』って感想しかありません。  一番つまんなかったのがキャンディとセールスマンのエピソードなんですが、最後にはあの二人にうまくいってほしいと思っていたので、いつの間にか感情移入しちゃったようです。  あと温水さんよかったです。一瞬だけ凄むシーンがあるんですが、目付きが怖い怖い。凄んだときの迫力はさすがベテランといった感じ。とは言え、爪きりでの拷問はまじで痛そうなので勘弁してほしかったです。
[DVD(邦画)] 6点(2021-04-27 04:50:54)
13.  書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園- 《ネタバレ》 
 なんの苦労もない高校生達のゆるいコメディかと思いきや、不況に倒産、親の病気に貧困世帯と、その背景がなかなかシビア。今の日本を象徴するかのような状況設定。  とはいえ、ストーリーが少々お粗末なので、中盤くらいまではわりと一歩引いた感じで見ていました。  それに高畑充希ちゃんを中途退場させちゃったのはもったいなかったですね。どー考えても彼女は必要。どーせなら最後全員揃ったカタチでのパフォーマンスがよろしかったのではないでしょうか。  また、1人1人に焦点を当てる丁寧なストーリー構成は、本来は好きです。  ですがこの作品は里子、小春、清美、リオの4人のエピソードがあまりに均等すぎて、どれも印象に残らないという皮肉な結果になっちゃいました。それぞれのエピソードが良かったものの、4分割したことでどれもとってつけたような印象に収まってしまいました。  感動系の演出も青臭いものが多く、この年齢になるとちょっと気持ちが入りきれません。  ところが、最後のパフォーマンス。ここだけはこの映画の中でも別物。否が応にも盛り上がります。感動もします。  最後の4校のパフォーマンス、どれも良かった。難を言うなら、ラストパフォーマンスでも転んでしまうのがちょっと演出しすぎ。そして歌いだす清美。いやー、欲しがりすぎて逆に気持ちが醒めちゃいました。ラストのアクシデントはないほうが良かったです。  
[DVD(邦画)] 7点(2021-04-05 01:56:36)
14.  ジェネラル・ルージュの凱旋 《ネタバレ》 
 久しぶりにガツンと面白い映画でした。ミステリーとしても面白いし、医療ドラマとしても面白い。  出てくる人がうさんくさい人ばかりで、誰もが怪しすぎです。  堺雅人演じる速水センター長。羽田美智子演じる花房看護師長。高嶋政伸演じる沼田副委員長。三者三様で怪しさ満点。一癖も二癖もあるこの面子に放り込まれる田口医師。そんな田口委員長も肩書きだけは持っているので、自由に病院の中を動き回れる。そしてもう一人の権力者、厚生労働省の白鳥が参戦。このシチュエーションが閉鎖的な院内の人間関係、勢力争い、陰謀を少しずつ明らかにしていくそのプロセスが面白い。  速水センター長が糾弾されるシーンから怒涛のごとくつっぱしるクライマックスは圧巻。ラスト30分のためだけにある映画だと言っても過言ではないかもしれない。  ラストのパニックは代表的な医療ドラマで同じようなシチュエーションを何回か見てきました。  ですが過去の類似作品と比較しても、最も規模が大きかったように思えます。この規模は映画ならでは。こーゆーのが見られるのが映画の醍醐味です。  興奮冷めやらぬまま終わりを迎え、なんとなくすっきりしない気持ちが残ります。それは速見センター長が3年間とはいえ、異動を命じられたから。その辺りの常識はよくわかりませんが、個人的にはそのまま病院に残ってほしかったです。
[DVD(邦画)] 9点(2020-07-19 04:30:33)
15.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
 勢いがある。テンポが良い。宮崎あおいがかわいい。・・・でもはまらない。  展開が気になる。落としどころも知りたい。だから最後まで興味を持って見られます。でも『飽きがこない』ってことと『面白い』ってことは必ずしも同義ではないみたいです。  現役を引退したロートルが活躍する映画ってのは結構あります。若い人にはわかんないかもしれませんが、いくつになっても人は夢を見ていたいもんです。それに昔取った杵柄を披露する瞬間ってのはなんとなく高揚感を感じるのです。  ですからこーゆータイプの映画にはいつも一定数のニーズはあると思う。ただ、そーゆータイプの映画の中で、この作品はやや変化球に過ぎると思う。  ユースケが言っていたように、人は歳には勝てない。特にロックやパンクといったジャンルならなおさらでしょう。  そこでオジサン達に活躍させようとするなら、年齢を重ねてきたからこそのアドバンテージが必要でしょう。じゃないと説得力に欠けたプロットになっちゃいます。  例えば、解散した後もそれぞれ夢をあきらめきれずに腕を磨いていたとかさぁ。  『失われた若さ。がっかりする聴衆。しかし演奏が始まるや否や、そのサウンドは若かりし頃の少年メリケンサックをはるかに凌ぐもので、若者達の度肝を抜くのだった。』  いや、ほんとに例えばの話です。こーゆー人たちが第一線で再び活躍するためには、そーゆー何かしらの伏線からの説得力をもった演出が大事だと思うのです。劇中突然まともなライブができるようになる意味がわかりません。  ジミーにいたっては、障害者のフリをしていた意味もわからなければ、突然そのフリをやめた意味もわかりません。  若いときの少年メリケンサックのほうに魅力を感じ、そっちの物語のほうが面白そうだと感じた時点で、この作品はやや失敗している気がします。
[DVD(字幕)] 5点(2020-06-15 00:57:11)(良:1票)
16.  重力ピエロ 《ネタバレ》 
 『放火犯は春』。なぜかそのオチだけ知っている状態での鑑賞。そのオチをどこで知ってしまったのかは思い出せない。ですが、オチを知っていたとしても、なかなかどうして面白い。面白いと感じるのは、春が放火犯であろうが、そうでなかろうが、そこは重要ではなかったからかもしれません。  その春を演じた岡田将生。今までこの人の演技を良いと思ったことがなかったのですが、これは良かったです。役が岡田将生にぴったりです。  時系列バラバラ系の作品は得意ではありませんが、今作は過去と現在を同時進行で進めていくだけのすっきり展開。母の身に何が起ったのか。春はどのようにして生を授かったのか。それがわかる過去のシーンは重要でした。  過去では被害者。現在では加害者。レイプ、事故死(自殺?)、ガン、放火。奥野一家が背負った運命はあまりにも重く、悲しい。にも関わらず、この映画では奥野家がどれほど素晴らしい家族でどれほど幸せだったかを見せつけてきます。兄弟仲が悪い私にとって、その兄弟の絆、家族の絆は確かに輝いて見えたのです。  『楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消してしまえるんだ。』  幸せであろうとするから、何が起きても幸せなんでしょうね。  春がジンジャーエールを注文するのを絶望的な表情で見つめる兄。・・・だけど春にはもうひとつのクセが。春はウソをつくとき唇を触る。自分と同じクセを持つ春を、嬉しそうに見る正志。実の父の血が流れているという過酷な現実がある一方で、育ての親のクセがうつるという救いも描く。この何とも言えない絶妙なバランス感覚が好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-24 01:23:00)(良:1票)
17.  14才のハラワタ 《ネタバレ》 
 この作品は、『あるある的面白さ』と『さりげない優しさで包まれる心地よさ』を体感できる作品だと思います。  原田ワタルを演じた女の子、自然体で大変良かったです。この女の子や監督さんのように、まだまだ世に出ていない才能っていっぱいあるんだろうなと感じます。  ラブストーリーでもなければ、サスペンスでもない。14才の日常を描いただけの作品。でもそんな日常の中に、大なり小なり事件は起こっている。『成績1位と2位のクラスメートの関係』『小学生の心ない意地悪』『塾長とアルバイト学生のいざこざ』『両親の別居』。過剰な演出はほとんどなく、どれも実際にありそうな範囲で描かれます。  だから、逆になぜこの作品を面白いと感じるのか、実際のところ全然わからないのです。でも、見ていて飽きない。なんかずっと見てしまう。なんか、漠然とした心地よさみたいなもんを感じるのです。  心地よさを感じる理由の一つに、情景描写の上手さはあるかもしれないです。情景描写と人物の感情がきれいにリンクしていて、手にとるように人の気持ちがわかってしまう。  もうひとつ、面白かったのが学習塾。学校を取り上げる作品は数あれど、学習塾の様子をこんな細かく映す映画はあんまりない。しかも個別指導塾。『先生が次々変わる』『座席がかぶっている』『保護者が来たらお菓子を隠す』などなど、ディテールが超リアル。監督さんはもしかして個別指導塾で働いたことがあるんじゃ?  ただその結果『私成績下から10番目くらいだった』『原田さんって塾通っているのになんで?』『なんでだろ~ね~』ってとこまでリアルに表現しちゃうと、個別指導塾にとってはなかなか痛い逆プロモーションビデオになっちゃってますね。
[DVD(邦画)] 7点(2020-05-10 01:47:14)(良:2票)
18.  シムソンズ 《ネタバレ》 
 カーリングなんて興味ないし、オリンピックも観ていません。でもこの映画は面白かったです。  最初のほうで、『カーリングはこういう競技です。』というビデオを主人公達が見てくれる親切。こーゆーちょっとした気配りがあるだけで、この映画はきっと良い映画なんだろーなーと思えます。  キャストの個性が良いですね。4人+コーチという人数設定も絶妙。やたらアグレッシブに走り回る和子。メガネを外したら美人あるあるの菜摘。実際こーゆー女子高生いそうって感じの一般人代表史江。誰もがその魅力を出し切っています。  美希に関しては、悪くはないんですが、あからさまに作りこまれたツンデレキャラがちょっと不自然かも。美希だけはちょっと作り物っぽい感じがしますね。  まあ、だとしても、4人が特訓する様子を描いていくシークエンスは、とにかく楽しい。まさに青春という感じ。でも嫌味はない。気恥ずかしさはある。流木に書かれた『simsons』なんて超ベタで、ありがちで、臭い演出なのに、それを素直に受け入れられてしまう不思議。  やっぱ若いって良いですね。皆で一つの目標に向かって紆余曲折ありながらも頑張る姿に、まるで自分が学生の頃に戻ったかのような錯覚を覚えます。そーゆー爽やかな味わいがある一品。  ラスト、負けちゃうんだけど、そんときのエンジェルスの嫌味な女の謎の拍手。エンジェルスのコーチも嫌なヤローなんだけど、『今度飲みに行くか』と、突然の歩み寄り。無名のシムソンズにやたら肩入れするメディアの人間の存在。気になる点は、結構いっぱいあります。  ですが、大筋のストーリーと構成は文句なし。キャストも良ければテンポも良いし、コメディタッチで楽しいので、最後まで一気に見られる良作に仕上がっています。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-29 22:31:25)(良:2票)
19.  下妻物語 《ネタバレ》 
 ときどき『思い込み』が暴走するクセがある自分。『幼妻』『美人妻』などは聞いた事があるが、『下妻』とはいったい・・・?エロティックコメディ?いや、でも主演は深田恭子だし。まさかね・・・。って、まさかの『地名』かよ!  とゆー勘違いで始まった下妻物語。『内容が全然ないよう』の前半が個人的に結構きついです。桃子、桃子の父、母、イチゴ、出てくる人が変な人ばっか。マンガ原作・・・。知らんかった。だからこんなコテコテのキャラになっちゃうわけですね。現実感がないわけです。  中盤以降はストーリーが意味を帯び始めるので、ちょっと面白くなりますね。桃子が刺繍の才能を認められる話。イチゴがチームを抜ける話。そして桃子とイチゴ、社会から阻害された二人が友情を育むメインストーリー。どれも悪くないと思います。特にヤンキー漫画全盛期を生きてきた世代にとっては、こーゆーノリって理屈抜きに面白いんじゃないでしょうか。  生きてきた環境、趣味嗜好、価値観、そのすべてが全然違う二人。共通点は『二人には友達がいない』ということだけ。そんな二人が少しずつ友情を育んでいく様子は、確かに心地よいものがあります。  桃子とイチゴ。自分の生き方、ポリシーを貫くブレない姿勢が、次第にかっこよく見えます。確かに、こーゆー人達は、大衆に迎合しない。だから、友人もできづらい。でも、友人がいないことと孤立していることは、厳密に言うと違うと思います。桃子やイチゴみたいなタイプは、本人達が気付いていないだけで、実は周りの人達からは一目置かれていたりするから面白い。それをわかりやすくドラマ化してくれたような作品ですね。  個人的には、凄く良い面と、全く好みに合わない面を併せ持つ本作。映画として凄く面白いかと問われれば微妙。人に勧めるには、ちょっとクセが強すぎる作品です。    
[DVD(邦画)] 6点(2017-09-22 06:54:02)(良:1票)
20.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
 今までのシリーズとは完全に別物。そもそも、登場人物の誰もがゴジラの存在すら知らないことが、かなり新鮮です。  ゴジラシリーズとしての側面を残しつつも、災害パニックものとしての特色が強く出ています。  言わば、『地震』や『津波』や『台風』が、『ゴジラ』に代わっただけとも言えます。  ただ災害ものと異なる点は、災害の元凶が『生物』であるため、駆逐可能、物理的な対処が可能という希望的観測があるところでしょう。また、それは映画としても、『自衛隊及び軍隊』VS『ゴジラ』という娯楽要素の強いバトルへ発展できるということです。  正直、自衛隊の演出には限界があると勝手に思っていて、全く期待していなかったのですが、これがもう凄い迫力です。この自衛隊の演出だけでも映画が一本撮れてしまうのではないかと思うほどの迫力。小規模の火器の使用から、次第にグレードを上げていく演出に、興奮が止まりません。  最大のハイライトは、米空軍の貫通型爆弾により負傷した直後のゴジラの反撃シーン。  ここで音楽が切り替わり、日本を絶望の底へ叩き落すゴジラの最終兵器がすべてを焼き尽くします。  まさに神の化身。この画作りはさすがエヴァの監督さんです。このシーンだけでも、この作品は見る価値があるでしょう。  なぜゴジラが現れたのか、なぜゴジラが東京を目指すのか。  その説明が無いのも良い。  なぜならゴジラは『災害』だから。『台風』や『地震』と同じだから。  ゴジラによる被害の合間に挿入される日常。ニュース。会議。ネット。  そのすべてが、嵐の前の静けさを感じさせるリアルな演出として成功しているように感じます。緩急の使い分けが見事です。  唯一違和感を感じたのは、やはり石原さとみでしょうか。大好きな女優さんなのですが・・・。  個人的には大杉漣の総理大臣もちょっと・・。コメディ色が強くなりすぎて・・・。
[映画館(邦画)] 9点(2016-09-03 14:18:21)(良:2票)
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